2009年3月19日-22日九州旅行

手配先 JTB「トラベルゲート横浜」
Date Schedule Lodging
3/19(Thu) 羽田 11:30-JAL319-13:25 福岡 14:20-L特急「みどり15号」-15:42 有田
有田焼ギャラリー「器遊楽」訪問
有田 17:13-17:32 早岐 17:51-快速「シーサイドライナー」-19:23 長崎
長崎ワシントンホテル \7,000
20(Fri) 長崎駅前 9:00-「長崎県営バス」-10:40 島鉄雲仙営業所前
雲仙観光
雲仙 15:00-「島鉄バス」-15:45 島原駅前
島原城見学
島原 17:23-「島原鉄道」-18:12 諫早 18:36-L特急「かもめ37号」-18:54 長崎
稲佐山から夜景鑑賞
21(Sat) 長崎バス観光「長崎よかとこコース」
長崎 15:25-L特急「かもめ32号」-16:57 鳥栖 17:14-L特急「有明24号」-18:32 小倉
ジョニーさん主催の北九州オフ
JR九州ホテル小倉 \6,300
22(Sun) 唐戸市場九州鉄道記念館へのエクスカーション
小倉 15:30-「のぞみ180号」-20:10 新横浜
-

実のところ、この3連休を挟んで旅に行こうとしたのは九州でなく、台北かバンコクであった。
ところが、世界不況の真っ只中にもかかわらず、特に22日の日曜日に帰着する近隣アジア諸国への航空路線は満杯であった。
私も人のことを言える立場ではないが、「いったいどうなっているんだ、NIPPON!」と言いたくなるだろう。
ということで、行き先はガラリと変わって福岡と長崎、九州は観光旅行ついでにネット仲間とのオフが楽しめるということもあるが、長崎は何と高校の修学旅行以来の訪問なので、この機会に足を伸ばしてみようと思ったからだ。

ところで、首都圏から九州へのツアーに関しては、航空機+ホテルの格安パックがいろいろ出ているし、その中の組み合わせとして福岡と長崎の2都市を訪問することも可能だ。
しかし、通常の週末ならともかく、3連休となるとツアー料金も様々な加算が付いて意外に高くなるし、福岡から長崎までの往復運賃は別に支払いが必要になる。

そこで、利用したのが昨年の九州オフのときにブルートレイン「富士」を使いたいがために買った周遊きっぷだ。
これだとゾーン券の範囲内は特急の自由席(指定席は差額のみ負担)に乗れるので、地方都市間の移動などにうまく使えばかなり得になるからだ。
それにJALのギフト券が1万円分あり、普段なら航空会社のオフィスや空港でチケットを買うことなどほとんどないので、周遊きっぷを使って旅する今回は絶好のチャンスだった。
しかし、19日の午前発の長崎行きの得便割引7の残席がなく、激安パックで使われる福岡行きの始発の2便と、私の取った便(19,800円)しかなかったのは痛かったが、それでも3連休中の国内旅行にしては安く上がりそうな感じであった。
そして、私はYCATで買ったチケットを周遊きっぷの「ゆき券」に充当し、帰りは新幹線を使うことにした。
もちろん逆でも構わないのだが、帰りは3連休最終日で航空券は一段高となっていたので、一般の週末と価格差のない新幹線を使う方が賢明であった。
ちなみに、九州行きのブルートレイン「はやぶさ」は3月13日東京発が最後の運行日、残念ながら私の九州旅行のときにはすでになかったのだ。

JAL搭乗券 周遊きっぷ

19日の九州行きに際して私は長崎に直行しようか、途中でどこかに寄ろうか最後まで迷っていた。
周遊きっぷの有効利用には、どこかに寄らなければ意味がないと思い込んでいたからだ。
実際には、博多と長崎の単純往復でも多少割りを食う程度(JR九州の2枚きっぷが特急指定席で6,000円)なのだが、それでも貪欲に使わないと損だと思うところが私らしい(笑)。
かといって、佐賀県の見どころで、食指が動くところはウェブサイトを検索してもほとんどない。
武雄温泉嬉野温泉JR九州バスが武雄−嬉野−彼杵(そのぎ)を結んでいる)に寄るという手もあったが、次の日が雲仙で、連日の温泉巡りとなりそうなのでこれも選択肢としてはあまりうまくない。
なんだかんだやって結局は当日の気分次第で決めようということにしたのだった。
第一、福岡空港から市内までどの程度時間がかかるかわからないし、これといった見どころがなかったからだ。
「下手の考え休むに似たり(よい考えも浮かばないのに、いくら時間をかけて考えても無駄なことで、休んでいるのと同じで時間の浪費でしかないということ。)」
先人はいいことを言うものだ。

有田焼ギャラリー「器遊楽」
有田焼ギャラリー「器遊楽」 有田焼ギャラリー「器遊楽」
有田焼ギャラリー「器遊楽」 有田焼ギャラリー「器遊楽」
有田焼ギャラリー「器遊楽」 有田焼ギャラリー「器遊楽」

19日の13時30分過ぎ、JAL319便は福岡空港に到着した。
いくら荷物をキャリーオンしているとはいえ、博多発14時の長崎行き「かもめ27号」に乗れるとは誰も思わないだろう。
次の15時発「かもめ29号」にするか、佐世保方面に行くなら14時20分の「みどり15号」か、とりあえず博多でラーメンでも食べて考えようと思っていた。

ところが、何とJRの博多駅に着いたのは14時10分前、入国審査のない国内線とはいえ、驚異の早さだ。
おそらく日本で、いや世界の国際空港と比べてもこの利便性を群を抜くだろう。
福岡空港から博多まで地下鉄でわずか5分、成田や関空がこれほど便利ならどれほど違うことだろうか。
いや九州各県の知事の目が東京でなく、アジア諸都市を見ていれば、どれほど九州の経済は違うことだろうか。

私はここで昼食抜きで14時発の特急に飛び乗ろうか考えたが、さすがにそこまですることはないだろうと、佐世保行きの特急に乗ることにした。
博多駅で昼食とビールを調達し、列車に乗り込んだ私は驚いた。
いくら平日の昼間とはいえ、一両当たりで乗客が二桁乗っていないのだ。
いくらビジネス路線でないとはいえ、1時間に一本、特急を走らせているのだから、元々はそれなりの需要があるのだろう。
それとも世界不況の影響はこんなところにも出ているのだろうか。

列車に乗っている途中で雨が降ってきたので、私は佐世保へ行くのをあきらめ、途中の有田で降りることにした。
有田といえば、「有田焼」で有名な陶器の町だ。
1時間くらい見て回って鈍行で長崎に向かうのも悪くないと思い、駅の観光案内所で「有田駅前やきもの散歩道」というパンフレットをもらい歩き出した。
ところが、雨が降った平日とはいえ、私以外の人がほとんど歩いていないのだ。
一本道を間違えたのかと思い、行ったり来たりしたが、間違ってはいなかった。
シャッター通りなのか、と思いきや店は開いているようだ。
その中の一つ、有田焼ギャラリー「器遊楽」に恐る恐る入ってみると、執行(しぎょう)さんというスタッフが私を迎え入れてくれた。

入ってしばらく店内を見ていると彼女はいろいろ陶器について説明を始めてくれ、コーヒーまでご馳走してくれた。
要するに私が手に持っているカップも有田焼ということだったらしく一種のデモンストレーションを兼ねているのだろう。
私のほかには偶然にも同じ横浜から来たという女性が店内を見て回っていたが、雨と言うこともあって喧騒とはほど遠く、何だかスコールに降られた東南アジアの土産物屋で買い物をしているような感じがした。
これで商売になるのだろうかと思うが、周囲の店も同じような感じなので、ここはこれで成り立っているのだろう。
せっかく来たので自分用にコーヒーカップとお世話になった人へのお土産をここから発送することにした。
まあ、商売柄なのか暇だったのか、お話好きの彼女のおかげでいい暇潰し(!?)ができたようだ。

17時過ぎ、佐世保行きの鈍行がやってきたので、それに乗って早岐(はいき)へ行く。
そこで長崎行きの快速「シーサイドライナー」に乗り換え、約2時間の旅路は終わりとなる。
天気がいい昼間に乗れば、本当にシーサイドを走り抜ける大村線、抜群の景色を堪能できるのだが、この日は残念ながら雨、移動の疲れからいつの間にか寝込んで、気が付いたら諫早を過ぎていた。

私の泊まった長崎ワシントンホテル新地中華街のそばにあり、浜町や銅座といった繁華街へも徒歩圏にあり、ものすごく便利なところだ。
交通の便も、JR長崎からはトラム(長崎電気軌道)の1号線で築町下車で徒歩数分、バスも長崎新地ターミナルがそばなので、ここからたいていのところに行けるし、長崎が初めての人でもスタッフが何番のバスに乗ればいいと教えてくれる。
ところで、その新地中華街、ガイドブックには「横浜、神戸と並んで日本三大中華街の一つに数えられている」とあるが、これは歴史であって規模ではない。
規模はとても横浜とは比べものにならないからだ。
しかも祝日前夜にもかかわらず、人出は思ったほど多くない。
これで本当に日本の地方経済は大丈夫なのか。

本日の晩御飯「竹花亭(ちっかてい)
竹花亭(ちっかてい) 地獄だき
竹花亭 地獄だき(1,500円)

[九州旅行(2009.3.20-雲仙・島原)のページへ]

[九州旅行(2009.3.21-長崎市内観光)のページへ]

[九州旅行(2009.3.21-北九州オフ会)のページへ]

[九州旅行(2009.3.22-唐戸市場・門司港)のページへ]

[国内旅行記の目次に戻る]

[カルロス・ハッサンの旅行記のトップページへ戻る]