大人の休日倶楽部パスで行く北海道・東北の旅-摩周・屈斜路湖
(2016年6月22日~26日)

Lake Mashu


6/24(Fri)

この日は、当初の予定では阿寒バスの定期観光「道東三湖~摩周湖・屈斜路湖・阿寒湖~を巡る1日コース(ピリカ号)」に乗ることにしていた。
私の泊まっているラビスタ釧路川は、釧路フィッシャーマンズワーフMOOの近くだったし、この定期観光バスの乗り場もそこにあったからだ。
ところが、直前になってツアーの参加はキャンセルした。
理由は、ツアーの出発が8時と早かったので、釧路駅前にある和商市場を巡って朝食を取る時間(営業時間:8時~18時)がなくなってしまうのと、今日の一番のメインである摩周湖は自力で行けることがわかったからだ。
それに、ツアーでは屈斜路湖の砂湯に寄ることが書かれていたが、こういったところは、寄る(見る)だけでなく、実際に体験したいとも思ったからだ。

和商市場
Kushiro Washo Market Kushiro Washo Market
Kushiro Washo Market Kushiro Washo Market
Kushiro Washo Market Kushiro Washo Market
Kushiro Washo Market Kushiro Washo Market

釧網本線を走る快速「しれとこ号」、この列車に乗ることが、公共交通機関を使って摩周湖へ日帰りする唯一の方法だ。
もっとも、弟子屈エコパスポートが使える7月16日から10月10日までは、バスも増便されるので、この限りではないが、少なくとも大人の休日倶楽部パスの適用期間は、弟子屈エコパスポートは使えないので、摩周湖に行くにはレンタカーを借りるのが最も便利なアクセス方法に違いない。
釧路で迎えた今朝の空はどんよりと曇っており、これから行く摩周湖もロンドンと同じように「霧」で有名なところなので、果たして湖面が見られるかどうか、宿泊先のラビスタ釧路川のスタッフ曰く、6月の釧路はほとんど太陽が出ていないということだったので期待薄であった。
ところが、釧路から列車に乗って摩周駅に下り立ったとき、そこには一面の青空が広がり、摩周湖第1展望台へ行く阿寒バスのドライバーが笑みを浮かべて、「今日のお客さんはついているよ。真っ青な摩周湖がくっきりと見えるよ。今月初めてじゃないかな。」と言ってきた。

Kushiro Station Kushiro Station
釧路駅
Mashu Station Mashu Station
摩周駅

摩周駅から10時30分発の摩周湖第1展望台行きのバスに乗ったのは私1人だけだった。
それもそのはず、この駅で列車を下りたのも私だけだったし、駅舎の中の観光案内所のスタッフは、おそろしく暇を持て余していそうな雰囲気だった。
おかげで、バスのドライバーに頼んで駅舎の前で写真を撮ってもらったり、雑談したりと、極めてのんびりした雰囲気だった。
バスに乗っていたのは30分弱だったが、途中の停留所から乗ってくる乗客もなく、私1人のために運行している状態だった。
摩周湖に到着すると、目の前が一面に真っ青な湖が広がり、どこから狙って写真を撮っても絵になる光景が広がっていた。
ほとんどの人は車で来ていたが、外国人観光客の一団はサイクリングをしていたようで、これだけ天気がいいと気持ちいいだろうなと感じた。
ところで、摩周湖には迷信があって、「きれいに摩周湖が見れた人は女性なら婚期が3年遅れ、男性なら昇進が5年遅れる。」というものがあるらしいが、私の場合はどれに当たるのだろう。
起業すると成功が覚束ないとかいうのだと嫌なんだが・・・

摩周湖
阿寒バス-摩周線 [摩周駅前⇔摩周湖第1展望台]
Lake Mashu Lake Mashu Lake Mashu Lake Mashu Lake Mashu
Lake Mashu Lake Mashu Lake Mashu Lake Mashu Lake Mashu
Lake Mashu Lake Mashu Lake Mashu Lake Mashu Lake Mashu
Lake Mashu Lake Mashu Lake Mashu Lake Mashu Lake Mashu

摩周湖第1展望台のバスの折り返しは、到着の30分後の11時25分、周辺にはレストランなどは見当たらなかったので、単純に景色を撮るだけならこれで十分だった。
帰りのバスも乗客は私1人だけで、摩周駅に到着するまで誰も乗って来なかったのは往路と同じだった。
ここから釧路方面へ引き返すなら、12時19分発の快速「しれとこ号」に乗り、興味がある方は、釧路湿原で途中下車して観光してもいいと思う。
また、7月から9月までは「釧路湿原ノロッコ号」が運転されることがあるので、釧路湿原を見た後で、それに乗って釧路に帰るのもオツなものだろう。
ところが、逆方向の網走方面(川湯温泉含む)の列車は、何と15時29分までないという閑散ぶりで、まさにレンタカーで来るか、弟子屈エコパスポートが使える期間以外は全く話にならない。
青春18きっぷ利用者などは、摩周駅周辺のホテルなどで日帰り湯を楽しむことを考えた方が良さそうだ。(北海道とサハリンの観光案内-摩周温泉
ただ、唯一、私が乗った13時3分発の川湯温泉駅経由、大鵬相撲記念館前行きのバスだけは例外で、これに乗れば摩周駅から直接川湯温泉街へ行くことができる。
それまでの間、駅前にあるお食事処で休憩をすることにし、それが終わった後は、足湯を楽しみながらiPhoneで株価のチェックをすることにした。
その結果は、「紺碧の摩周湖で歴史的なBrexit(英国のEU離脱)を予感(2016年7月1日)」で書いたとおりだ。

Poppotei Poppotei
お食事処 ぽっぽ亭
Mashu Station Foot Bath "Poppo" Mashu Station Foot Bath "Poppo"
摩周駅 ぽっぽ湯のあし湯

私の乗ったバスが川湯温泉街に到着したのは13時30分過ぎ、終点は大鵬相撲記念館前なのだが、役所支所前や郵便局前で下りても町中に行くことはできる。
最初は川湯温泉街から屈斜路湖畔までどうやって行こうか、面倒だったら日帰り湯を楽しんで終わりにするかなどと考えていたが、EZOライダー川湯営業所で自転車も貸してくれたので、天気もいいことだし、サイクリングで砂湯まで行くことにした。
この日は本当に天気が良く、自転車に乗っているとTシャツ1枚でも十分なくらい汗ばんできた。
湖畔に到着すると、砂湯と書かれた看板のところに、アメリカから来たという観光客の一団がいて、足湯を楽しんでいた。
さすがに湖で泳いでいる人はいなかったが、彼女らの恰好を見ていると泳ぎに来たのかと思えるほどのものだった。
日本人は車で来ている人が多かったが、外国人は自転車派がほとんどで、もう少し公共交通機関によるアクセスが便利だと外国人観光客も増えるのにと思わざるを得なかった。

川湯温泉から屈斜路湖へサイクリング
阿寒バス-美留和線 [摩周駅前⇔大鵬相撲記念館前(川湯温泉街)]
Lake Kussharo Lake Kussharo Lake Kussharo Lake Kussharo Lake Kussharo
Lake Kussharo Lake Kussharo Lake Kussharo Lake Kussharo Lake Kussharo

サイクリングからの帰りに、足湯のところにあった温度計を見上げたら、午後4時過ぎの時点で何と25.4度もあった。
道理で暑いわけで、これで陽が沈んで冷え込んだら風邪を引くかもしれないと思えるほどだった。
ここから釧路へ帰るには、大鵬相撲記念館前を16時40分に出発するバスに乗れば、川湯温泉駅で16時58分発の普通列車に乗り継ぐことができる。
釧網本線の列車が少ないので、奇しくも昨日乗った列車と同じものになったが、今日の方があるかにポカポカ陽気なので、列車の中も非常に快適だった。
釧路に着いた後で、ホテルに戻り、再度出かけたときはとっぷりと陽が暮れ、ダウンジャケットが必要なほどだった。
まさか知床半島ウトロクルーズのために持参した冬物の衣類が釧路でも役立つとは思わなかった。
それだけ寒いのだろう。
ホテルのスタッフが弟子屈よりも釧路の方が寒いと言ったのが実感できる夜の町だった。

川湯温泉
Kawayu Hot Spring Kawayu Hot Spring
足湯
Taiho Sumo Memorial Hall Taiho Sumo Memorial Hall
大鵬相撲記念館
Kawayu Onsen Station Kawayu Onsen Station
川湯温泉駅

Kushiro Bangoya Kushiro Bangoya
Kushiro Bangoya Kushiro Bangoya
くし炉 番小屋

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