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12月30日(土)-台湾沖地震で香港との通信不能

去る26日に台湾南部の屏東県恒春(Pingtung County township of Hengchun)近くで起きたマグニチュード6.7の地震で海底ケーブルが損傷し、東アジア地域一帯で国際電話がつながらなかったり、インターネット接続に障害が出るなどの影響が出たという。
これだけの地震で死傷者が少なかったのは不幸中の幸いとも言えるが、2年前の同じ日、スマトラ沖の大地震による津波では多数の死者が出たことを思い出した。
それでも2年前と違って大騒ぎにならなかったのは、大地震による被害が地域的なものに限定されたからに加え、日本人にとってはビジネスにも観光にも縁の薄い地域だったこともあろうか。
しかし、偶然とはいえ、12月26日を挟むクリスマスホリデーの時期がアジア地域の地震多発諸国にとっては最も警戒すべき日になったことだろう。

かくいう私もこのニュースを気にしたのは、香港のハンセン指数(Hang Seng Index/^HSI)が一気に20,000ポイントを超えるような暴騰を記録し、ウキウキしながらHSBC香港のウェブサイトへ接続しようとしたら、全く開けないことが続いたからだ。
それで何があったのか、香港資産運用奮闘記のウェブサイトを見たら掲示板に「ログインできない」との書き込みがあり、それで台湾沖の地震のことを知ったレベルだ。

そう、私も今回は海外口座を持つリスクがこんなところにもあるのだ、ということを認識させられた一人であるが、今回の場合は、こんなことがあったにもかかわらず、香港市場が上昇を続けたから良かったものの、これが逆に暴落していたとすると何もできずに、復旧したときには目を覆うばかりの状況ということも考えられた。
そんなときのために紙ベースのオーダーフォームもあらかじめプリントしておく必要があるということだ。
ただ現時点ではウェブサイトそのものに接続できないので、緊急な用件がある場合は、必要事項が記載されているサイン入りの英文レターを送るしか方法はないだろう。(2006年12月28日 PALCOMの海外投資塾
ちなみにHSBC香港から送られてくるstatementには連絡先の電話番号やFAXも書いてあるが、通信ケーブルの障害なので、繋がりにくいと考えた方がいいだろう。

ちなみに、ウェブサイトにあった連絡先は以下の通りだ。

By Post

Banking Services

バンキングサービス 電話番号 受付時間
HSBC Premier Phonebanking Services (852) 2233 3322 24 hours
PowerVantage Phonebanking Services (852) 2748 8333 Mon-Fri: 09:00 - 17:30
Sat: 09:00 - 16:30
HKD Savings / HKD Current Phonebanking Services (852) 2233 3000 Mon-Fri: 09:00 - 17:30
Sat: 09:00 - 16:30
New Account Opening (852) 2233 3720 Mon-Fri: 09:00 - 17:30
Sat: 09:00 - 16:30
General Enquiry (852) 2748 3322 Mon-Fri: 09:00 - 17:30
Sat: 09:00 - 16:30

Investments Services

投資サービス 電話番号 受付時間
HSBC Premier Investment Phonebanking Services (852) 2996 6888 For Order Placement:
Mon-Fri: 08:00 - 16:00
For Enquiry:
Mon-Fri: 08:00 - 19:00
Sat: 08:00 - 13:00
PowerVantage Investment Phonebanking Services (852) 2996 6000 For Order Placement:
Mon-Fri: 08:00 - 16:00
For Enquiry:
Mon-Fri: 09:00 - 17:30
Sat: 08:00 - 13:00
Express Order Placement Hotline (852) 2996 6822 Mon-Fri: 08:00 - 16:00
Securities Investment Phonebanking Services (852) 2233 3688 For Order Placement:
Mon-Fri: 08:00 - 16:00
For Enquiry:
Mon-Fri: 09:00 - 17:30
Sat: 08:00 - 13:00
Unit Trusts Investment Phonebanking Services (852) 2233 3633 Mon-Fri: 09:00 - 17:30
Sat: 09:00 - 12:30
IPO Subscription (only available at IPO period) (852) 2269 2120 Mon-Fri: 08:00 - 19:00
Sat: 08:00 - 13:00
Investment Products Enquiry (852) 2233 3730 Mon-Fri: 09:00 - 17:30
Sat: 09:00 - 12:30

それとアジアマイルのマイレージが溜まったので、それを使っての特典旅行を考えているのだが、先方から電話とE-mail(ともに英語)で連絡が来たのは台湾沖地震直前の去る22日、その後、28日にもE-mail(英語)による連絡が来ている。
はっきりしたことは言えないが、E-mailの場合は電話やFAXと違った迂回経路を通して連絡が取り合えるのではないかと感じた。
ちなみに2003年12月時点でのHSBC香港のE-mailアドレスはdfv.enquiry@hsbc.com.hk、今でも使われていれば、英文レターに書く必要事項や、連絡先FAX番号くらいなら教えてくれるだろう。
私の今の心配は、特典航空券が無事に入手できるかどうかということなのだが、海外口座の方はしばらく放置するしかないと諦めている。
本当に1月中に海底ケーブルが復旧するとすれば、余程のことがなければ、それで構わない、とも思うからだ。

ところで、7月24日の「今日の一言」で紹介した、ヴィクトル・ボコフ(Viktor Bokov)博士の地震予知サイト(Scientific - forecast laboratory of earthquakes)は今回の台湾沖地震を予知できたのだろうか。
とりあえず、中ほどにある"Browse archive"のボタンを押し、出てきた世界地図の下にある"Back"ボタンを押し続け、彼が予知可能だとする、2~3日前の日付を出してみる。
何と台湾にマークが付いているではないか。
これって本当かいな?

台湾地震損傷の海底ケーブル、完全復旧は1月中旬以降
(2006.12.29 読売新聞)
【台北=石井利尚】 台湾の通信最大手の中華電信(Chunghwa Telecom)は29日、台湾南部で26日に起きたマグニチュード6.7の地震で損傷した海底ケーブルについて、1月2日から4隻の船による修復工事を始め、完全復旧は1月中旬以降になるとの見通しを明らかにした。(The Chunghwa Telecom has contacted cable ship companies for prompt repair. Four cable ships will be dispatched to the outage areas and repair work will begin on Jan. 1, 2007. The recovery is scheduled to be completed around three weeks.)

地震後、日本や韓国、中国、台湾、香港から東南アジアにかけての広い地域で、国際電話がつながらなかったり、インターネット接続に障害が出るなどアジア各地のビジネスに影響が及んだ。
中華電信によると、29日現在、米国や日本、中国、シンガポールとの通話はほぼ回復したが、東南アジア向けの通話可能量が普段の約3割にとどまり、つながりにくい状態が続いている。
台湾には、中国、米国、日本、東南アジアとの間を結ぶ6本の海底ケーブルがあり、うち4本が損傷した。

12月29日(金)-「ソフトは海外で発表しなさい」か・・・

ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を開発、インターネットで公開し、ゲームソフトなどの違法コピーを手助けしたとして、著作権法違反(公衆送信権の侵害)ほう助罪に問われた元東京大大学院助手金子勇被告(36)の判決公判が去る13日に京都地裁(氷室真裁判長)であった。

利用者の違法行為で、ファイル交換ソフトの開発者の刑事責任が問われるのは国内では初めてで、司法判断が注目されていた。
案の定、判決後の反響も大きく、著作権の侵害に頭を悩ますメーカー側は判決を歓迎する一方で、プログラマー側は、NPO法人「ソフトウェア技術者連盟」の木村耕一郎氏の「金子さんの逮捕以降、技術者たちは何を作ったら捕まるのかと不安で、多くのプログラマーが開発をやめた。判決でその傾向が強まる。日本のITの発展は止まるだろう。」という言葉に代表されるように、利用者の悪意による責任が開発者に及んだことに戦々恐々となっている。

確かに洋の東西を問わず、著作権の侵害に悩む企業や個人は数多い。
しかし、利用者の悪意による責任を開発者に負わせるといったことが正論だとすれば、今までの科学技術の進歩をすべて否定しなくてはならないことにもなる。
千葉県市川市のプログラマー、佐野義彰氏の言うように、「誰かが悪用すれば、開発者の罪になってしまうのでは、自由に作れなくなる」というのが真理となってしまうだろう。
判決を下した氷室真裁判長をはじめ京都地裁の判事はそこまで考えているのだろうか。
一審で有罪判決を受けた金子勇氏は控訴したようだが、高裁で判決はどのようになるのだろうか。

そして、情報社会に関する研究機関「国際大学グローバル・コミュニケーション・センター」(東京都)の客員研究員、山根信二さん(37)は「匿名化技術を研究しているが、法に触れないかどうか、不安を訴える学生も多く『ソフトは海外で発表しなさい』と言っている」らしい。
もし、この流れが加速するようなことがあれば、優秀な技術者はどんどん日本を離れることになるかもしれない。

私がネットサーフィンしていて偶然見つけたウェブサイト、Download videos from YouTube、これはYouTubeにアップロードされている動画を自分のパソコンにダウンロードするためのツールで該当URLをコピーするだけでいいものだが、何のためにわざわざそんなことをするかというと、著作権に問題のある動画が、管理者によって消される前に保存するためのものであろうか。
ファイルの拡張子はflvで保存されるので再生ソフトが必要だが、これはウェブ上(検索サイトで、拡張子 .flv と入れる)を探せば、無料ソフト(フリーウェア)が簡単に見つかる。

ちなみに、このツールだって解釈によっては、「動画などの違法コピーを手助けする」ことになる可能性は十分にある。
なぜならば、YouTubeには著作権に問題のあるファイルが大量にアップロードされており、つい最近、それらの削除が行なわれたばかりだからだ。
で、このウェブサイトを見て気づいたことはないだろうか。
作ったのはどうやら日本人、しかしながらウェブサイトに日本語は一文字もない。
偶然かもしれないが、今後はそういうことになっていくのだろうか。

プログラマー戦々恐々
-誰かが悪用すれば罪に-
(2006.12.14 読売新聞)
ウィニーは、サーバーを介さず個人パソコン間で情報をやりとりする「P2P(ピア・ツー・ピア)」の技術を応用、使用者が特定されにくい匿名性と情報伝達の効率性を兼ね備えたファイル交換ソフトだ。
開発された当時、「世界最先端の技術」(ソフトウェア技術者連盟)と絶賛された。

プログラマーとしての金子被告の評価は高い。
民間企業から東大大学院助手にスカウトされ、「スーパープログラマー」を育てる人材育成課程の講義を担当した。
それだけに、有罪判決はソフト開発業界に重くのしかかる。

プログラマーや金子被告の支援者らでつくる「ソフトウェア技術者連盟」の新井俊一理事長(28)は「米国のソフトウェア業界では、動画を共有するソフトが主流になってきているが、こうした技術発展が日本では不可能になってしまう」と危機感を募らせる。
千葉県市川市のプログラマー、佐野義彰さん(31)も「ソフトは、開発段階で多くのユーザーに提供し、声を聞きながら手を加え、完全版をつくるプロセスが主流。誰かが悪用すれば、開発者の罪になってしまうのでは、自由に作れなくなる」と訴える。

教育研究分野への影響も少なくない。
情報社会に関する研究機関「国際大学グローバル・コミュニケーション・センター」(東京都)の客員研究員、山根信二さん(37)は「匿名化技術を研究しているが、法に触れないかどうか、不安を訴える学生も多く『ソフトは海外で発表しなさい』と言っている」と言う。
「素晴らしいソフトを作った技術者が日本では罪に問われる。教師も自信を持って学生らを応援できなくなる」と、山根さんは心配する。
ソフト開発に影響?「技術者不安に」・・・ウィニー判決受け支援者ら憤り
(2006.12.13 読売新聞)

「被告人を罰金150万円に処する」。ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」による著作権法違反ほう助事件で京都地裁は13日、元東京大学大学院助手金子勇被告(36)に有罪判決を言い渡した。

「(金子被告が)著作権者の利益を侵害するであろうことを明確に認識していた」とする厳しい判決は、ソフト開発者にモラルの順守を求める効果が期待される一方、ソフト開発を委縮させる悪影響の恐れもあり、専門家らの評価も複雑だ。
最先端のネットワーク技術をめぐる論争は、今後も続きそうだ。

◆法廷

午前10時に開廷、直後に主文が言い渡されると、支援者や報道関係者らで満席となった傍聴席は静まりかえった。
黒色スーツに水玉のネクタイ姿の金子被告は、神妙な面持ちで小さくうなずいた。
判決文が読み上げられる間は、目を伏せていすにもたれ、裁判長の言葉に聞き入ったが、時折、視線を足元に落としたり、大きく息を吐いたりするなど、落ち着かない様子。
判決の中で「独善的かつ無責任な態度」と批判されると、険しい表情を浮かべた。

判決後まもなく、支援者らは地裁前で「不当判決」と書いた紙を掲げた。
金子被告を支援しているNPO法人「ソフトウェア技術者連盟」理事の木村耕一郎さん(35)(兵庫県西宮市)は「不当な判決だ。これまで日本の大きなシステムを開発してきたのは、個人のプログラマーだった。金子さんの逮捕以降、技術者たちは何を作ったら捕まるのかと不安で、多くのプログラマーが開発をやめた。判決でその傾向が強まる。日本のITの発展は止まるだろう」と怒りの声を上げた。

◆会見

閉廷後、京都市中京区で記者会見した金子被告は、「ウィニーが有用な技術であることを評価していただけたが、残念な判決。技術開発が、あいまいなほう助の可能性を持つことになるので、開発が足止めになる判決だ」と険しい表情を崩さないまま、語った。

桂充弘・弁護団長は「残念な判決」と語気を強め、「金子被告の何がいけなかったのか、一体どうすればほう助に当たらないのかがまったく説明されていない。高裁で逆転無罪を勝ち取りたい」と述べた。

支援者ら約60人はその後、同市の京都弁護士会館で報告会を開いた。

◆反響

著作権を持つ約300のソフトウエアメーカーなどで構成する「コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)」は有罪判決を歓迎。「著作権侵害を防ぐ措置を講じないままウィニーを開発して頒布すれば、侵害行為が必然的に蔓延することを認識していたにもかかわらず、開発・頒布した点について、裁判所が責任を認定したと考える」とのコメントを出し、ユーザーに対して、ウィニーを使った違法行為を直ちに中止するよう求めた。

一方、判決直後から、ネット掲示板「2ちゃんねる」には、書き込みが殺到。「包丁を作った人も有罪か」「開発者が死すともソフトは死なず!」「悪いのは開発者じゃなくて利用者だろ」など、有罪判決を疑問視する意見が目立った。

ウィニー法的規制必要/悪いのはウイルス作成者

わが国で初めて、利用者の違法行為によってファイル交換ソフトの開発者が刑事責任を問われた13日の京都地裁判決。開発した金子勇被告(36)に有罪が言い渡されたことについて、識者や業界関係者に聞いた。

土本武司・白鴎大学法科大学院教授(刑法)は「有罪判決は妥当だが、正犯は懲役刑であることを考えると、量刑は軽く、問題がある。判決は科学技術の発達は大事だが、違法なことをしてはいけないというメッセージのように思える」と話す。

高木浩光・産業技術総合研究所情報セキュリティ研究センター主任研究員は「ウィニーは、利用者が責任を持って使えるソフトではない。判決にかかわらず、ウィニーの使用を法的に規制していかないと、情報セキュリティーの観点から極めて危険だ」とする。

「本当に悪いのは、ウィニーを介して情報をネット上に流出させるウイルスを作った人たち」と指摘するのはネットワークセキュリティー会社「ネットエージェント」(東京)の杉浦隆幸社長。「これらの人たちを取り締まる法律がないのは深刻な社会問題だ。判決は、プログラム開発の委縮につながる心配がある」とする。

ネット犯罪に詳しい園田寿・甲南大法科大学院教授(刑法、情報法)は「ほう助罪は通常、犯罪について、ある程度、明確な認識がある場合に適用されるが、金子被告にはそうした認識がなかったうえ、判決は、ソフト開発という中立的な行為にも、ほう助罪を適用した。表現や出版の自由にも刑法的な規制が及びかねない危険な判断といえる」と話す。

ゲーム機メーカー、任天堂(京都市)は「ウィニーを開発、配布した行為の法的責任を判決で認めたことは、著作権を侵害されてきた私たちの立場からは歓迎できる。著作物が無断で使用される行為がなくなるよう、今後とも断固とした態度を取りたい」としている。

◆愛好者から「神」

金子被告は、茨城大大学院博士課程を修了後、民間企業に就職、2002年4月からは東大大学院助手として「スーパープログラマー」を育てる人材育成課程の講義を担当した。
ウィニー開発を宣言したネット上の掲示板などで、愛好者らから「神」「天才」などと呼ばれた。2004年5月に逮捕され、同年12月に退職。保釈中の現在、弁護士らが2005年4月に設立したIT会社「ドリームボート」(本社・京都市)で技術顧問を務めている。


12月16日(土)-日本人観光客ラオス入国ビザ免除

アジアの旅行情報を提供している「あじらんnews」のサイトで、15日付の記事に「邦人のラオス入国ビザ免除」というものがあった。
2007年1月1日から、日本人観光客がラオスに入国する場合、15日以内の滞在であれば、滞在ビザ(観光目的)が免除になるというものだ。
去る14日に、来日したラオスのトンルン副首相兼外務大臣が、麻生外務大臣との会談の折、ラオスへの投資・観光促進のため、2007年1月1日から日本人観光客に対するビザ免除を実施したい旨の提案があり、実現する運びとなったらしい。

ラオスの女性私はラオスにはすでに2回行ったが、近いうちにチャンスがあれば再訪したいと考えているラオスがノービザで入れるようになるなら旅行のフレキシビリティが増すので非常にいいことだと思う。
これも経済大国としての日本が未だに魅力的に感じてもらえているおかげと素直に喜びたい。
発展途上国や政治的に問題のある国の国民だと、訪問国によっては観光ビザなど発行してもらえないことがあることを思えば嬉しい限りだ。

しかしながら、日本人観光客のビザ免除に関する記事は、ラオス外務省(Ministry of Foreign Affairs of Lao P.D.R)やラオス観光局のウェブサイトには今のところ見当たらない。
私が見た別の旅行系掲示板には、年末年始にタイや周辺諸国に旅する人たちから歓迎のコメントが寄せられているが、大臣が1月1日からと言ったからといって、ラオスのようなのんびりしたお国柄のところで、末端の出入国管理官まで半月くらいで情報が浸透するものなのだろうか。
それにラオスの法律の改正が間に合うものなのだろうか。

私はこの年末年始は遠出をするつもりは全くないが、1月初旬にラオスに行く人が、このニュースを見てビザなし万歳と言って、出かけるのは少し待った方がいいだろう。
少なくとも公的機関のウェブサイトにそういった情報が掲載されるか、電話をかけて確認を取ってからでも遅くはない。
まあ、米ドルのキャッシュはビザの要不要にかかわらず持っていくだろうから、必要なのはアライバルビザ申請用の写真(3.5×4.5cmを1枚)ということだけどね。

Laos to exempt Japanese tourists from visa requirements from Jan. 1
(December 15, 2006 Yahoo Asia)
(Kyodo) - Laos will exempt Japanese from visa requirements for short-term stays from Jan. 1 in a bid to strengthen the two countries' ties, visiting Laotian Foreign Minister Thongloun Sisoulit said Friday.

Doubling as Laos's deputy prime minister, Thongloun also called for more direct investment from Japan during his speech in Tokyo.

He said he conveyed the visa exemption plan to Japan when he met his Japanese counterpart, Foreign Minister Taro Aso on Thursday.

"Even though Japan does not exempt visa requirement for Laotians, we exempt it for Japanese unilaterally," he said.

Thongloun said he hopes the visa exemption will help promote tourism and encourage cultural and academic exchanges between the two countries, and lead to an increase in direct investment from Japan in the future.

He said boosting foreign direct investment is very important for Laos to achieve its plan to break away from the group of the world's poorest nations by 2020.

"Japan now ranks the fifth in terms of foreign direct investment in Laos, and I want Japan to be the largest or second largest as soon as possible," he said.

In terms of foreign direct investment in Laos, Japan lags behind Thailand, Vietnam, China, and France.

"I believe the future of Japan's investment in Laos is bright," Thongloun said, citing the country's stable political conditions, public safety, and bountiful resources such as mineral substances like iron, gold and copper.

He said Laos plans to achieve at least an annual 7.5 percent of economic expansion in coming years compared with about 6.5 percent in 2005.

12月13日(水)-愚民どもを甘やかしたツケ

香港での連夜の忘年会の余韻も覚めやらぬうちに帰国した翌日の読売新聞の朝刊一面を見て私は驚いた。
「図書館の本、傷だらけ・・・「切り抜き」「線引き」横行」という記事が社会面でなく、トップニュースを飾っていたからだ。
ついにこんな日が来たのかという思いだ。

公立図書館の蔵書の実態については、2005年6月5日の「今日の一言」でも触れたテーマなので、今更驚かない。
しかし、「(世田谷区立図書館で)3年ほど前、館内で若い女性が最新号のファッション雑誌からヘアスタイルの写真をカッターで切り抜いていた。驚いて注意すると、女性は悪びれる様子もなく「どうしていけないんですか」と言い放ったという。」一節を読むに及んで、2003年1月21日に川崎市川崎区で本の万引きを見つかって逃亡中に電車に轢かれたクソ餓鬼を捕まえようとした店主を「人殺し」などと責めるキチガイ市民が横行したという記事を思い出した。(少年非行現場の群像-川崎市古書店万引き少年逃亡死

要は、公立図書館で雑誌の切り抜きを注意されて、「どうしていけないんですか」と居直ったようなバカが、さらに年齢を重ねると、川崎の書店主を責め立てたバカのようになるという見事なまでの愚民化の構図だ。
双方に言えるのは社会常識が欠如しているという甘いものではなく、生きている資格がないというレベルにまで堕ちているということだ。
さらに、こいつらが子どもを持つとどうなるか。
9年間、コンビニで見た日本人-悪魔のような日本人・天使のような日本人」の著者、徐明成氏は言う。
どうしようもない親の元ではどうしようもない子どもしか育たない。
コンビニで非常識な振る舞いをする子どもを見れば、親もだいたい想像がつく。
親に子どもがしている非常識な行為を注意すると「だから外人はダメなんだ、日本人ならそういうことはしない」と言われると・・・
もはや、これ以上私には何も言う気がしない。

識者の中には今の日本の状況を見て、「かつて日本は二度の国難から立ち直ったのだから、三度目も必ずできる」と言う人がいる。
しかしながら私は言っておきたい。
過去の二回は日本に世界に誇れる知性と良識を備えた国民が残っていた。
今やそういう人は少数派に転落している。
グレシャムの法則(Gresham's Law)にいう「悪貨は良貨を駆逐する(Bad money drives out good.)」という言葉は、今の日本に最も相応しい。

よみうり寸評
(2006.12.13 読売新聞)
アンドルー・カーネギーは米国の貧しい田舎の少年、スコットランドからの移民の子だった。ボイラーたき、電信会社のメッセンジャーボーイから、億万長者の鉄鋼王になった。
鉄鋼王の晩年は慈善王として知られる。
満足に学校教育を受けないで成功した彼にとって「図書館は自分の学校」だった。
「富は神から一時的に預かったもの」と考えた。富は社会に還元すべきものとも考えた。英米は公共図書館の先進国だが、大きく開花するには、カーネギーによる図書館へのばく大な寄付が大きな刺激になったという。図書館は〈市民の大学〉となった。

ひるがえって当世、日本各地の公立図書館のこと。
雑誌などから写真や記事を切り取ったり、専門書に蛍光ペンで線を引くなど、本を傷つける行為が横行している。
豊かになるともののありがたみが分からなくなる。これもそんな例の一つだろう。
公共のものを傷つけて悪びれる様子もないという。こんな行為に罪の意識が薄いようでは、社会も劣化する。
家庭教育に問題もあろう。これではカーネギー少年も育たない。

図書館の本、傷だらけ・・・「切り抜き」「線引き」横行
(2006.12.12 読売新聞)

各地の公立図書館で、雑誌などから写真や記事を切り取ったり、専門書に蛍光ペンで線を引いたりするなど、図書を傷つける行為が増加している。
中には、閲覧室で堂々と雑誌を切り取り、職員から注意されると「どうしていけないの」と反論する人もいる。
公共の財産を傷つけてはいけないという最低限のルールを破る行為の横行に、図書館側は「社会全体のモラル低下の表れでは」とため息をついている。

東京都世田谷区の区立中央図書館(同区弦巻)で被害が目立ち始めたのは5年ほど前から。徐々に悪化し、資料係の越後信子係長は「最近では1日2、3件のペースで切り取りや書き込みが見つかる」と話す。
越後さんには忘れられない”事件”がある。3年ほど前、館内で若い女性が最新号のファッション雑誌からヘアスタイルの写真をカッターで切り抜いていた。
驚いて注意すると、女性は悪びれる様子もなく「どうしていけないんですか」と言い放ったという。

同館で最も多いのは、雑誌から人気アイドルの写真が切り取られるケース。このほか新聞の縮刷版から丸々1ページが引き抜かれたり、論文を掲載した書籍に300ページ以上にわたって線を引かれたりもした。
同館はやむなく、頻繁に被害にあう雑誌は書棚に置かず、カウンターで貸し出す方式に切り替えた。それでも切り抜きがやまなかったアニメ雑誌は購入を取りやめた。
ひどく傷ついた本は買い替えが必要となるが、年間の図書購入費の総枠が決まっているため、新たな図書の購入を減らさざるを得なくなる。
本を傷つける行為は刑法の器物損壊罪にあたる恐れがある。
しかし、「とにかく『罪の意識』が薄い」と越後さんはため息をつく。

横浜市の市立図書館全18館では、今年6~9月の間、切り取りや書き込みなどで処分せざるを得なくなった雑誌や本が計921冊に達した。被害額は約147万円。被害は中高年向けでも見られ、同館の担当者は「幅広い年齢でマナーが低下している」と話す。

千葉県の市川市中央図書館でも、多い時には月に約100冊の被害があった。

全国の主な図書館が加盟している日本図書館協会(東京)の担当者は「図書が傷つけられる被害は数年前から著しくなった。図書館の側も、本を傷つけないよう呼びかける掲示・展示をしたり、館内の見回りなどを強化したりする必要があるが、職員数などの面から限界もある」と話す。

12月5日(火)-あまりにも好対照な銀座の光景

去る3日の日曜日、ぶらぶらと東京まで出かけたついでに宝くじ売り場で全国的に有名な西銀座チャンスセンターを覗いてみた。
ジャンボ宝くじなんざ、わざわざ並んで買うほどのものなのか、と言うなかれ。
晴れた日の日曜日ということもあって、仏滅にもかかわらず、西銀座デパートの前には長蛇の列、私は驚いて警備員の人に「何のイベントですか」と思わず聞いてみる。
彼曰く「これ全部宝くじ買う人の列です。30分待ちですよ。ちなみに晴海通り沿いの大行列は人気の一番売り場の列です。」
私は唖然として、再び警備員の人に聞いてみる。
「これって宝くじを買う人であって、ここに並んだからといって当たるとは限らないですよね。」
彼曰く、「もちろん、でも当たる確率が高いって有名ですよ。まあ、早く買いたいなら有楽町駅前の大黒様のある売り場の方が空いていますよ。」
それにしても、わざわざ30分から1時間待ちで、それも電車に乗って買いに来る人も多いらしい。
買うときには3億円当選を夢見るのだけど、現実は買値の10分の1しか貰えないことの方が多いんだよな。
でも買わないと当たらないというのも現実で・・・

西銀座チャンスセンター 西銀座チャンスセンター
有楽町マリオン

ところで、私が銀座にいた日は、安倍政権が密かに成立させようと目論む共謀罪を阻止せんがための反対アピールがマリオンの前で行なわれていた。
チラシを受け取る人も時折見かけたものの、ほとんどの人は左翼のアジ演説が行なわれているぐらいにしか思っていない感じだった。
おそらく、彼らに欠けているのは資金もそうなのだろうが、広報戦略そのもののような気もした。
私も共謀罪の新設については2006年5月20日の「今日の一言」で触れているように懸念しているのだ。
でも私が見ていた10数分の間だけに限っていえば、往来の人たちの関心は共謀罪反対アピールにはなかった。
これを企画した人はどう考えていたかは知らないが、レジャーと年末ジャンボに関心が移りがちな師走の日曜の昼間の銀座を選んだことは、私の見る限り、成功とは言いがたかった。


12月3日(日)-異次元の世界で忘年会

それゆけ個人旅同好会のメンバーによる忘年会が1日の金曜日に行なわれた。
場所は日暮里にあるイラン・トルコ料理屋「ザクロ」、私の通勤圏とは全く逆にあるこの店はまさに異次元の世界だった。

ビルの2階(地下1階から移転)にある部屋に入ると、一面に絨毯が敷き詰められており、そこがレストランだと言われないと自分が間違ったかのような錯覚を覚える。
それでも思い切り友達モードなウエイトレスのお姉さんに案内されて行くと、そこには知った顔が何名かいる。
どうやら間違いではなかったらしいと一安心。

ベリーダンスショーしばらくして、コース料理が出始めると、イラン人店長アリさんのテンションはハイレベルに・・・
日本というか世界的に見ても考えられない接客術の数々・・・
男性客へは暴言(!?)、女性客へはセクハラ(!?)・・・
ベリーダンスショーが始めるとダンス強要(!?)にコスプレ強要(!?)・・・
ここまで寛ぐことを許されない(!?)レストランもなかろう。
それでも店に客足が絶えないのは世界の七不思議か?日本人はマゾなのか?
何となく、頑固オヤジの店、鉄人の店などで、「そんな食べ方をするんじゃない!」とか叱られながら食べるのに似てるような気がしないでもない。
そういえば、ジャンジャン横丁の「きくや」という串カツ屋もそんな感じの店だったような・・・

アリさんの口癖は「頑張って~」
何を頑張るのかというと、たくさん出てくる料理を平らげられるように必死に食べろ、ということらしい。
万国共通の接客術では「お待たせしました」というシチュエーションなのだが、ここでは客が「頑張れ」と言われるのだ。
まあ、確かに量は多いし味もそこそこ満足いくレベル・・・

最後は、思い切り友達モードなウエイトレスのお姉さんが食後の飲み物の注文を取ってくれる。
誰かが「アイラン(ヨーグルトドリンク)」という名前も聞いたことのない飲み物を頼むと、彼女曰く「それ不味いんですよ」
「不味いんだったら置くなよ」とも言いたくなるが、不味いと言われると余計に飲みたくなったのか、彼は意を決して頼んでいる。
でも廻し飲みしたその飲み物は「本当に」不味かった!

そんな異次元空間の店だが、私たちの仲間でも何人かはここが初めてではなかったらしい。
今の時代、こういう店が受けるのだろうか。
それとも私たちの感覚が世間一般の常識からずれているのだろうか。
まあ、今年の忘年会第一号としては非常に印象深いものであった。
来週はいよいよ香港オフ・・・こちらはオーソドックスなものになるのかな?

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