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12月29日(火)-資産形成のための比較的安全な米国株投資法

投資というものにはリスクがある。
そう聞いただけで投資に及び腰になる人が後を絶たない。
そうかと言って、そういった人がお金に興味がないかと言えば、そうではなく、むしろ老後を迎えてから、「安全確実」とか「絶対」とか信じがたい釣り文句で騙されて虎の子の貯金を騙し取られている。
そこで、私は来年以降の投資銘柄の物色に生かすことを含め、そういった方のために比較的安全な投資法を書きたいと思う。
それは、2015年11月1日付の鈴木傾城氏のブログ「Darkness TIGA」の記事、「世間から全方位で袋叩きにされても、したたかに生き残る企業」にそのヒントがある。

そして、その彼の記事の中に、「仮にソニー(6758)とJT(2914)の株式のどちらかを長期投資として購入すること』と言われれば、どちらを購入するだろうか。多くの人は『JTを選ぶくらいなら、絶対にソニーを選ぶ』と答えるのが目に見える。それほど、たばこは嫌われているし、たばこに良いイメージがない。しかし、私なら迷いなくJTを長期投資として選ぶ。ひねくれているからではない。そちらの方が投資対象として安定しているからだ。」というのがある。
この先は鈴木傾城氏の「ダークネス」メルマガの購読者でないと読めない(購読者になればバックナンバーも読める)のが残念だが、言わんとしていることはだいたい想像がつく。
「飲む、打つ、買う(大酒を飲み、ばくちを打ち、女を買う。)」に代表される男の道楽に眉をひそめる女性も多いと思うが、この言葉が現代の世の中でも生きている理由を考えれば答えがでるだろう。

ところで、私が最近読んだ本の中で、アンドルー・ファインスタイン(Andrew Feinstein)著、 村上和久訳の「武器ビジネス 上: マネーと戦争の『最前線』」 、「武器ビジネス 下: マネーと戦争の『最前線』」というものがある。
これを読むと、欧米の政治家が民主化支援などと口先で綺麗事を言っている傍らで、マッチポンプのような武器取引が公然と行われ、それが数年後あるいは10数年後に、911など世界中を賑わせるテロ事件などで報復(blow back)されるというのが、ここ数十年の近代史を彩っていることが理解できる。
その武器取引の裏方を支えるのは兵器ブローカーなのだが、彼らは当事国の為政者の有形無形の保護を受けるため、武器売買が違法な商取引だとしても、それがために訴追されて処罰されることは稀であるという。

また、この本における主役は、イギリスのブリティッシュ・エアロスペース(BAE/British Aerospace)(現在のBAEシステムズ/BAE Systems:株価 BA.L)、サウジアラビアのバンダル王子(Prince Bandar bin Sultan)、そして、アメリカの軍産複合体の雄であるロッキード・マーチン(Lockheed Martin:株価 LMT)なのだが、これら英米の企業は、言い換えれば「死の商人」、鈴木傾城氏の言う「(日本の)世間から全方位で袋叩きにされる企業」になりかねない。
しかしながら、こういった企業は当該国の国策企業なので、倒産するリスクはほぼゼロだろう。
前出の本の下巻の239ページにこういう下りがある。
「ロッキード・マーチンとハリバートン(Halliburton Energy Services:株価 HAL)は、(イラク)戦争で最大の利益を得た二社だった。前者は2005年だけでアメリカの納税者の金250億ドルを受け取った。この金額は100ヶ国以上のGDPを上回り、商務省と内務省、中小企業局、そして政府の全立法部門の予算を合わせたものより大きかった。ロッキードの株価は2000年から2005年のあいだに3倍になった。防衛指数は2001年から2006年のあいだに平均で15%上昇し、S&P平均の7.5倍で、これらの企業は金融恐慌のなかでも最も立ち直りが早かった。ロッキードは兵器製造企業のなかで政治運動への最大の支出者でもあり、ブッシュの2004年の選挙運動に20万ドル近くを寄付した。」

いかがだろうか。
私は正直なところ、今までアメリカの防衛産業には着目していなかった。
もっと素直な目で「国策に売りなし」という格言どおりの投資を実行すれば良かったかもしれない。
個別株に投資するとしたら、昨日(2015年12月28日)の終値で、ロッキード・マーチン(LMT)の株価は218.41ドル(約26,000円)と相当に高値のように思えるが、米中関係の緊迫化やイスラム過激派組織(ISIS/Islamic State of Iraq and Syria)によるフランスのテロなどで、欧米諸国は再び安全保障の強化に舵を切り始めている。
1株当たりの価格は高いが、1回当たりの投資金額を20万円から30万円程度に抑えれば、それほど痛手は蒙らないと思う。
ちなみに、私が11月5日付で掲載した「米国高配当株の新規投資案件をピックアップしてみた」で紹介した銘柄は日本の証券会社で買えないものが多かったそうだが、S&P 500を構成するロッキード・マーチン(LMT)は間違いなく買えるだろう。(参考雑誌:米国会社四季報2015秋冬号 2015年10月21日号: 週刊東洋経済 増刊

また、ETFに投資するならiShares US Aerospace & Defense (ITA)や、SPDR S&P Aerospace & Defense ETF (XAR)がいいだろうか。
当然ながら、将来的に金融危機が起これば、これらの銘柄も含めて暴落するだろうが、防衛産業株の立ち直りの早かった歴史に学ぶことも重要だ。
また、日本はひたすら米国債を買い支えているが、それらの原資は私たちの税金であり、アメリカの国策企業に投資して資産形成をすることは、払った税金を少しでも取り戻す行為であると思う。
そう思えば、軍需産業に投資しているという罪悪感(!?)がある人でも、その気持ちが少しでも和らぐだろう。


12月28日(月)-東海道新幹線プラスEXの損得勘定

静岡駅に入線するこだま655号先日の「愛知投資家忘年会&地球が遊び場~伊勢志摩グルメ忘年会旅行(12月11日~13日)」のとき、私は東海道新幹線(新横浜-名古屋)の乗車区間について、JR東海のプラスEXを使ってみることにした。
当初の計画では、7月の立山・高山・伊勢の旅で使った青春18きっぷを買おうと思っていて、ちょうど私が旅行しようとしている期間は、青春18きっぷが利用可能な時期(2015年12月10日から2016年1月10日)だった。
ところが、頼みの夜行列車である「ムーンライトながら」は、2015年12月22日から2016年1月2日までの運行で、これが使えないとなると、横浜から延々と普通列車を乗り継いで名古屋まで行かないとならない。
片道ならまだしも、途中下車なしで往復するのは辛すぎるので、夜行バス(往路)と新幹線(復路)の組み合わせも考えたが、今年の旅行のテーマの一つが鉄道旅行なので、ダイナースカードの付帯サービス(JR東海プラスEXサービス/年会費540円)で作ったプラスEXを使ってみることにした。
ちなみに、プラスEXサービスを使うには、申し込み可能なクレジットカードであればOKなので、ダイナースカード「プラスEXカードナビのカテゴリーでは三井住友トラストクラブ(株)/旧シティカードジャパン(株)」である必要はない。

このプラスEX、東海道新幹線のチケット予約に際して、いろいろな割引が適用になり、一見するとお得なようであるが、気をつけないといけないのは、東海道新幹線の前後区間が、原則として私鉄かバス、あるいはレンタカーの場合でないと、必ずしも得するかどうかはわからない。
ICサービス(プラス)の予約方法に関する注意に、「プラスEXでは、東海道新幹線のご利用区間について、特急券と乗車券の効力が一体となった(特急券・乗車券の区分のない)おねだんが適用されます。(通常の乗車券に付加される「都区内」「市内」等は適用されません。)在来線と乗継になる場合、東海道新幹線と在来線の運賃は別計算となるため、プラスEXの方が通常のきっぷより高額となる区間があります。」と書かれているように、JRの通し運賃計算や、新幹線と在来線特急との乗継割引運賃などは適用されないので、プラスEX運賃ナビで計算するだけでなく、JRのチケット予約に関する最低限の知識も求められるだろう。
簡単に言えば、東京、新横浜、名古屋、京都、新大阪といった「のぞみ号」停車駅で、私鉄や地下鉄に乗り継ぐ場合や、新幹線下車駅からレンタカーを使う場合はプラスEXで予約を、東海道新幹線の前後に長距離のJR在来線を使う場合、特に、名古屋や新大阪で在来線の特急に乗り継ぐ場合は一般のチケットを取った方がいいだろう。

とりあえず、下表が私の乗車した新幹線の運賃比較だが、乗車日の3日前までの予約で利用できるIC早得(プラス)こだま☆楽旅IC早特を利用すれば、グリーン車を割安な運賃で乗ることができる。
一般料金で乗った場合は、復路のひかり号のみグリーン車にするだけで、プラスEXですべてをグリーン車(早得適用)にした場合の運賃を上回ってしまうという結果が出た。
少なくとも、往路の乗車券は、プラスEXの場合、静岡で分断されるので割高になるにもかかわらず、こういう結果が出たということは、単純に東海道新幹線の利用+短距離の在来線であれば、グリーン車による快適な旅ができるということである。

こだま号を利用する場合は、JR東海ツアーズが提供しているぷらっとこだまに近いイメージがあるが、新横浜-静岡がグリーン車利用で5,900円、静岡-名古屋が6,600円なので、ICカードの年会費を考慮しなければ、プラスEXの方が若干お得である。
年会費がかからないこと以外に何が違うかというと、「ぷらっとこだま」の場合は、店頭(JTBの支店でも可)であれば出発前日まで予約可能という点、また、2日前までなら電話でも予約できるという点、そして、座席数に制限がないことだろうか。
私は今回の旅行で名古屋から伊勢志摩方面の足を近鉄特急にしたのだが、これをJRにした場合は、一般料金で買う乗車券はすべての区間が通し運賃になるので、横浜市内から鳥羽(伊勢鉄道経由)までの乗車券は、7,020円(437.4キロ/4日間有効/途中下車可能)となり、プラスEXを使い、横浜-新横浜(7.9キロ/電車特定区間IC運賃 165円)と、名古屋-鳥羽(100.2キロ/1,940円)を別枠で購入した場合と比べて、乗車券に関しては片道700円ほど安くなる。
要は、目的に応じた使い分けをどうするかでお得に旅行できるかどうかが決まるだろう。

ついでながら、私はJR東海の50+(フィフティ・プラス)にも入会することにした。
これは、今後の旅行でどの程度利用するかわからないが、入会金や年会費が無料だし、同行者は年齢制限がないので、たとえ使わなかったとしても、損失はないからだ。
それにフリープランがあるので、今回のような名古屋でのオフ会や、大阪でのオフ会があるときはこれを使うことができるだろう。
特に、最近は外国人観光客が増えて、京都や大阪のホテルが取りづらくなっているので、こうしたパッケージツアーを使えば割安に旅行できるかもしれないからだ。
とりあえず、東京と大阪を行き来する人は、こうした東海道新幹線のプランを使うのがいいか、それとも東京(成田)-大阪(関空)間はジェットスター(Jet Star)ピーチアビエーション(Peach Aviation)のような国内線LCC(Low Cost Carrier=格安航空)を使う方がいいのか。
気になる人はスカイスキャナー(Sky Scanner)も合わせて調べてみるといいだろう。

区間 プラスEX(グリーン車)利用 一般料金(通常期・指定席
横浜-名古屋 横浜-静岡 横浜-新横浜(SUICA) 165円 乗車券(横浜市内-名古屋市内) 5,620円
新横浜-静岡(こだま☆楽旅IC早特) 5,470円 こだま特急券(新横浜-静岡) 3,000円
静岡-名古屋 静岡-名古屋(こだま☆楽旅IC早特) 6,230円 こだま特急券(静岡-名古屋) 3,000円
名古屋-横浜 名古屋-新横浜(ひかりIC早得) 11,180円 乗車券(名古屋市内-横浜市内) 5,620円
新横浜-横浜(SUICA) 165円 ひかり特急券(名古屋-新横浜) 4,620円
合計 23,210円 21,860円
(復路をグリーン車にした場合は+3,590円)

12月27日(日)-地球が遊び場~ Over 40's and Xmas Party

去る12月11日から13日にかけて行った「愛知投資家忘年会&地球が遊び場~伊勢志摩グルメ忘年会旅行」から帰ってわずか3日後の16日、私は新橋の中華料理 百席宴で行われたフェイスブックの旅人コミュニティ「地球が遊び場」が主催した「40才以上 大人の旅会」に出ていた。
このパーティは文字どおり、40代以上限定の飲み会だったのだが、予定の20名を超えて集まり、それぞれに旅話に花を咲かせていた。
私たちが20代の頃は、スマートフォン(iPhone)はおろか、インターネットも携帯電話もない時代、ガイドブックを見ながら、片言の英語で世界を歩いたものだ。
それから10年以上の月日が経過し、ITの時代になって格段に海外旅行はしやすくなったと思うのだが、今度は仕事や子育てなどで自分の時間が取れない人が多い。
そういった中で「やっぱり旅したい。旅仲間と気持ちを共有したい。」という思いが皆を突き動かしたのだろう。
決して広くない店内は熱気でムンムン、幹事のもっちーさんが新年も「40代以上の旅会やるよ」と言っていたとおり、1月12日開催で同じ企画の募集をかけたところ、3連休(1月9日から11日)明けの平日にもかかわらず、すでに満員札止めとなっている。
中高年旅人パワー恐るべしである。(笑)

そして、23日(天皇誕生日)、16時30分から30分に渡って行われた金沢少年少女合唱団による「横浜ベイシェラトンホテル&タワーズクリスマスロビーコンサート」を堪能した後、私は「地球が遊び場」のクリスマスパーティ会場となるミラフローレス恵比寿店へと向かう。
東急東横線の代官山で下車、お洒落な店が軒を並べる通りを背に、恵比寿方面に足を向ける。
都心のレストランは意外にわかりにくいところが多く、早めに着くようにしたので、30分も早く会場入りすることになった。
それでも会場にはすでに先客が・・・
今日が祝日ということもあって18時30分の開始時刻には40名の参加者のほぼ全員が揃って乾杯!
金子さんのサンタ姿が妙にお似合いで、彼の大柄な体躯にピッタリとフィットしている。
そのまま外に出て行けば、子供がたくさん寄ってくるだろうし、外国でその格好するのも悪くないと思えるくらいだった。(笑)
ここでもたくさんの人たちと濃厚な旅話、中にはタイのパタヤ(Pattaya)で暮らして、国際線の移動はファーストかビジネスというリッチな不動産投資家の方もいて、そういった方と現地で知り合うのも投資家の方、やはり若くして自由な時間を作るには勤労収入だけではダメという見方は極めて正しいことがここでも実証された感じだ。
今年の4月からセミリタイアの状態になって早9ヶ月、まだまだ上には上がいることを実感した日々でもあった。

40才以上 大人の旅会@中華料理 百席宴 クリスマスパーティー@ミラフローレス恵比寿店
40才以上 大人の旅会@中華料理 百席宴 クリスマスパーティー@ミラフローレス恵比寿店
横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ クリスマスロビーコンサート 横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ クリスマスロビーコンサート
横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ クリスマスロビーコンサート

12月26日(土)-アメックスのゴールド・デスクで正月の国内旅行を予約してみた

クレジットカードでゴールド以上のステータスカードを持つ理由の一つにコンシェルジュサービスがある。
電話一本で国内外の旅行や、コンサートや観劇、スポーツイベントなどのエンターテイメントチケットを手配してもらえるもので、インターネットでの直予約が主流の現在においてもこうしたものが健在なのは、会社の経営者や多忙なビジネスマンを中心として、自分で検索して予約する手間と時間が惜しい人がそれだけいるということだろう。
また、海外のエンターテイメントチケットなどは、手配代行会社を使うよりもクレジットカードのコンシェルジュサービスを使った方がリーズナブルということもある。(参考:2014年6月27日-アメリカ旅行:ヤンキースタジアム再び

私は今回、親孝行を兼ねた年始の家族旅行を手配するにあたって、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードのトラベルサポートの一つであるメンバーシップ・トラベル・サービス「ゴールド・デスク」(固定電話より 0120-020551 携帯電話より 03-3220-6350)を使ってみることにした。
何しろ今年の年末年始は国内旅行が堅調(2015年12月9日 トラベルボイス-年末年始の旅行予約2015、楽天トラベルは国内2割増、訪日7割増に)なのに加えて、私が予約を頼まれたのは先月のタイ・香港旅行の1週間ほど前だ。
しかも、年始のJRのチケット予約開始が、ちょうど海外旅行期間に当たることもあって、自分で旅行会社やインターネットサイトを当たっている時間的余裕がなかった。
そこで、せっかく持っているステータスカードのサービスを生かすべく、行き先を温暖で世界遺産もある南紀方面に絞って手配を頼んでみた。

すると、アメックスと提携している旅行会社が押さえているホテルで空室があるところがいくつか提示され、その中から紀伊勝浦のホテル中の島を選んで予約をお願いした。
このホテルは楽天トラベルなどのインターネット予約サイトではすでに満席表示が出ていたところなので、それだけでもコンシェルジュサービスを使う価値があったと言えようか。
また、交通機関の手配もJRのチケットの希望を伝えて海外へ旅立ったところ、帰国後に無事に取れたとの回答があり、現物が宅急便で郵送されてきた。
こうしたコンシェルジュサービスを使うのは台北の鼎泰豊(ディンタイフォン/Din Tai Fung)を予約したとき(2014年11月24日-台北の鼎泰豊(ディンタイフォン)の予約はクレジットカードのトラベルデスクで)以来だが、今回の手配に関しても、わずかな手数料(1,296円)で手間を省けたのだから安いものである。

ところで、私は2ヶ月ほど前に「アメックスゴールド保有継続かダウングレードか」というコラムを書いたが、もう一つ選択肢があり、デルタスカイマイル・アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(年会費 28,080円)に切り替えるという手もある。
このカードのメリットの一つは、カードを持っているだけで上級会員資格である「ゴールドメダリオン」が得られることと、デルタ航空カード利用マイルとして、このカードを使って航空券を買うと、飛躍的にマイルが溜まるシステムが取られていることだ。
私がかつて、デルタスカイマイルシティゴールドVISAカード(現在のデルタスカイマイルSuMi TRUST CLUBゴールドVISAカード)を持っていたときであれば、これに切り替えることに躊躇はなかったのだが、スカイチーム(Sky Team)系列のフライトに乗る頻度が減っていたこともあり、クレジットカード切替プロジェクト第二弾(2014年4月12日)で、リストラの対象にしてしまった経緯がある。
現在のアメックスのゴールドカードは、今年の2月に初年度年会費無料プロモーションで作ったもので、来年2月に更新(有料に移行)を迎えるのだが、デルタ・アメックス・ゴールドの特典を見る限りでは、現在のカードをどうしたものか悩むところだ。


12月24日(木)-ラバ吉(Lovers Kitchen)の愉快なクリスマスパーティー

去る20日に、シェフのあらっきーとソムリエの金子さんのコラボイベント、ラバ吉(Lovers Kitchen)のクリスマスパーティに参加した。
私が彼の主催するイベントに参加するのは、10月の「極上の肉会」以来のことなのだが、最近ではイベントがフェイスブックにアップされて数日で満員になることも珍しくなく、この日のイベントも10数名も入れば満杯になる事務所に25名もの参加者が集結、ほとんど立食パーティの様相だった。
12月19日から25日まではどこもクリスマスイベント真っ盛りなので、この会場内もサンタの衣装を着た人や被りものをする人で溢れている。
私もささやかながらワインの差し入れをしたが、さすがに25名もいると、主催者が用意したおよそ30本のワインボトルは綺麗に空っぽになる。
1人1本余りのボトルを空けたことになるのか、最後はほろ酔い加減の人もチラホラと・・・(笑)
月並みなお礼ながら、いつも美味しい料理とお酒をありがとう。

ちなみに、シェフのあらっきーは、12月13日に行われたホノルルマラソン(Honolulu Marathon)に出場し、4時間25分40秒の2,278位(2015 公式記録 P92)で完走(finisher)したそうだ。
そのときのメダルを首にかけてご満悦のポーズ、私は42.195キロなんて自転車にでも乗らないと完走できるかどうかの世界なのだが、大したものである。
公式サイト(英語版)にPDFファイルで掲載されている完走者証(certificate/finisher card)は一生の思い出になるだろう。
このウェブサイトには過去5年分(現時点で2011年以降)の記録が残っているので、ホノルルマラソンに出場して完走した人は見てみるといいかもしれない。

ラバ吉の愉快なクリスマスパーティー~ブッシュドノエルと共に~ ラバ吉の愉快なクリスマスパーティー~ブッシュドノエルと共に~
ラバ吉の愉快なクリスマスパーティー~ブッシュドノエルと共に~ ラバ吉の愉快なクリスマスパーティー~ブッシュドノエルと共に~
ラバ吉の愉快なクリスマスパーティー~ブッシュドノエルと共に~ ラバ吉の愉快なクリスマスパーティー~ブッシュドノエルと共に~

12月19日(土)-HSBC香港とPRESTIA(旧シティバンク)からクリスマスプレゼント

12月になって、ここのところ立て続けに取引銀行から記念品(token)をもらっている。
1990年代以前の日本の金融機関は、大蔵省(現金融庁)の護送船団方式の行政の元で、実質的な競争が存在しなかったため、各金融機関は顧客の歓心を惹くために、口座を開設したり、(円)定期預金を組んだ人に対して記念品を授けることが多かった。
私の親世代はこうした恩恵に与ることが多かったようだが、昨年まで私は金融機関の店舗に行くことがあまりなかったため、そうしたことが今でも行われているかどうかはわからない。
ところが、先日、所用があって、シティバンクから衣替えをしたSMBC信託銀行(PRESTIA)の横浜支店に行ったところ、プレスティア誕生キャンペーンということで、来店記念としてロゴグッズを、ついでに投資の相談をしただけで、折りたたみの傘をもらうことができた。
たまたま懇意にしているゴールドデスクのスタッフが在席していたこともあったが、外資系のシティバンクが日系のSMBC信託銀行になったら、ギフト攻撃に合ってしまったようだ。(笑)
幸いに、シティバンクのときとサービス内容は変わらないので、今のところは安心しているのだが、今後はどうなることだろうか。

一方、少し驚いたのが、HSBC香港からのギフトだ。
封筒が少々厚めだったので、またファンド関係の書類かと思って開けてみたら、香港の崇光(SOGO)で使えるギフト券(gift certificate)が800香港ドル(約12,000円)分同封されていた。
英文でプレミア(Premier)になった感謝の印(token of appreciation)であると書かれていたので、今回だけのことなのだろう。(2015年5月21日-HSBC香港の口座をプレミア(Premier)にアップグレード
また、ギフト券の裏面を見ると香港の崇光(SOGO)でのみ使用できるとあり、有効期限は2018年9月24日、あと3年弱残っているので、使う機会はいくらでもあると思う。
ちなみに、香港の崇光(SOGO)はHSBC香港のクレジットカードを使って溜まったRewardCashを活用できる業者の一つ(Instant RewardCash Redemption at Merchants)になっているようなので、併せて有効活用することができるだろう。(2015年10月29日-HSBC Premier Master Cardを使ってみた

HSBC Premier token of appreciation PRESTIA誕生キャンペーンギフト
HSBC Premier token of appreciation PRESTIA誕生キャンペーンギフト

12月18日(金)-タイのDTACプリペイドSIM有効活用法

DTAC Center in MBK今年のゴールデンウイークのタイ・香港・マカオ旅行の際、タイで使うDTACのプリペイドSIMの有効期限(validity)を1年延長して帰国した。
そうした理由は「カシコン銀行口座の個人情報変更とタイのプリペイドSIMのユーザー登録(2015年6月21日)」というコラムで書いたとおり、銀行のオンラインセキュリティに必要な携帯電話番号を維持する必要があったからだ。
しかしながら、これだけの理由で、タイの非居住者が1ヶ月当たり20バーツ(約70円)の維持コストをかけるのはバカらしい面もある。
なぜなら、ATMや窓口での入出金や、インターネットバンキングの預金残高照会にはワンタイムパスワード(OTP/one-time password)が必要ないからだ。
重要な手続きが必要なときだけ、銀行の支店に立ち寄って携帯電話番号を登録(完了までに数日かかる)すれば事足りることがわかったからだ。

基本的に、タイを訪れる旅行者が買うプリペイドSIMは、Tourist SIMとかTraveller SIMと呼ばれるもので、バンコクのスワンナプーム国際空港(Bangkok Suvarnabhumi International Airport)の到着ロビーでは、タイの三大キャリアであるAISDTACTrue Move Hが軒を並べて旅行者向けのプリペイドSIMを販売している。
このプリペイドSIMは、短期旅行者に適した「7日間のインターネット無制限+100バーツ(約350円)の通話料」のプランの場合、三社とも299バーツ(約1,050円)である。
そして、この7日間が過ぎるとインターネット利用料(パケット通信料)は、原則として従量制となるが、日本の旅行者の場合、多くの人は7日間のプランで十分足りるくらいの滞在日数だし、1年間にタイへ2~3回来るようなタイ好きであっても、プリペイドSIMは使い捨てにする人が多いだろう。

iPhone messagesところが、先月のタイ・香港旅行の際に、いろいろ試した結果、1年に2~3回、タイを訪れる旅行者ならば、同一携帯番号を維持するためのコストをかける価値があるという結論に達した。
私が持っているDTACのプリペイドSIMの場合、オフィシャルショップ(DTAC store)へ行けば、199バーツ(約700円)で、「7日間のインターネット無制限プラン(Happy Internet)」を再設定してもらえるからだ。
おまけに、このSIMはテザリング(tethering)可能なので、手持ちのスマートフォン(iPhone)をWi-Fiルーターとして使用することができる。
左の画像が、その設定後に送られてきたiPhoneのメッセージ画面なのだが、タイ語なので、何が書いてあるかわからなかったが、英語のわかる店員に見せたら、設定完了メッセージとのことだった。
それと、SIMの有効期限の確認と残高照会は *101*1#(タイ語)又は *101*9#(英語)でメッセージが送られてくる。
また、上半分のメッセージは、50バーツを補充(refill)した後の残高(269.26バーツ)と、SIMの有効期限(2016年7月4日)で、そこから199バーツが差し引かれるので、残りが通話可能分ということだ。

空港で販売しているプリペイドSIMは100バーツ(約350円)の通話分が含まれているので、オフィシャルショップでのHappy Internet再設定の際は、通話分を差し引いてもらえる。
タイ好きの旅行者や、タイ在住の友人がいる人は、同一番号を維持できるメリットとコストを天秤にかけて判断するといいと思う。
私の場合は、これに加え、カシコン銀行のこともあるので、同一番号を維持する価値は十分にあるという判断に達した。
また、通話代に関しては、日本へ国際電話をかける必要がない人にとっては無駄とも言えるが、友人や家族と旅行へ来ている人で、相手方が日本の携帯番号(+81-90-********など)の場合は、タイに滞在していても、国際通話扱いになり、意外に通話代が嵩むので注意が必要だ。
手続きのためにショップに行く時間がない人は、4G/3G Internet & Calls Comboのメニューからオンライン購入するといいだろう。
また、DTACにはスマートフォン(iPhone)用のアプリ(基本設定は英語)もあり、ダウンロードしたのがタイ出国の前日だったので、次回の訪タイのときはその使い勝手を試したいと思っている。
ちなみに、このキャリアは国際ローミングサービス(DTAC prepaid Roaming Service / International Service)があるようなので、タイ出国前にこれを設定しておけば、日本へ帰国してからも様々な手続きができるだろう。

DTAC promotion messageところで、今回の私のようにタイの滞在日数が10日に及ぶ場合はどうするか。
最初から15日間用のHappy Tourist SIM (599バーツ/約2,100円)のものを買うか。
それとも7日間用(299バーツ/約1,050円)を買って、期限が切れた後は、ホテルなどのWi-Fi環境のあるところだけで使うか。
実は、左の画像にあるメッセージ「pecial for you! Enjoy non-stop internet package (3G/4G Maximum speed at 100Mb) at only 19 Baht for 24 hours. To subscribe, dial *104*391*9#」が、7日間のインターネット無制限期間が終わって、従量制になったときに、iPhoneに送られてきたのだ。

このコマンドを入力すると、19バーツ(約70円)で24時間インターネットが無制限で使えるようになる。(24時間経過すると自動的に設定は解除される)
私が試したところ、iPhoneで撮った写真をメールで送ったり、フェイスブックに投稿したりするのに何の支障もなかったので、これで十分だろう。
しかも、これは設定が完了してから24時間有効なので、タイに入国した日はこれで設定した方がお得である。
なぜなら、**日用のプリペイドSIMの場合、入国初日はほんの数時間しか残ってなくとも、翌日の午前0時で1日カウントされてしまうからだ。
それに、2~3日の滞在プランで来ている場合も、わずかな金額でインターネットを楽しむことができる。(Non-Stop 4G/3G Internet)

最後になるが、私は現在、iPhoneを国内用(2015年6月23日-ソフトバンクのiPhone5からMNPでauのiPhone6に乗換)と海外旅行用(2015年9月28日-海外旅行用にSIMフリーiPhone 5sを購入)と1台ずつ持つ贅沢な使い方をしているが、2年後にはSIMフリーiPhoneだけにしようと思っている。
日本でもインターネット環境はポケットWi-Fiが中心、通話はBIC SIMなどの格安SIMの組み合わせで十分ではないかと思い始めてきたからだ。
そもそも日本の携帯電話のようにSIMロックがされている方が世界的には珍しいと言えるのだが、あと2年で状況はどの程度変わるのだろうか。


12月10日(木)-HSBC香港の本店でトラブル解決とポートフォリオの見直しを

HSBC Hong Kong headquarters building HSBC Hong Kong headquarters building

今回のタイ・香港旅行(11月22日から今月3日まで)の途上、私は自分が口座を持っているHSBC香港へ立ち寄った。
当初は、日本語が話せるジョン・ラウ(John Lau)さんとコンタクトを取っていた3日だけが訪問の予定だったのだが、渡航前に思わぬトラブルが発生し、香港到着日のオフ会の際に、国際ビジネスコンサルタントの加藤由美子さん(第二文化國際有限公司/Daini Bunka International Limited/Company No: 1918468)(地址:香港中環皇后大道中2號 長江集團中心19樓 Address: Level 19, Cheung Kong Center, 2 Queen's Road Central, Central, Hong Kong 電話:+852-3478-3616 e-mail)に相談したところ、本店へ同行しただけるとのことだったので、急遽2日にも行くことにした。
彼女は、特に香港の金融事情に詳しく、個人・法人を問わず海外の銀行口座の開設や、海外法人設立のサポートを行っていて、言葉も英語だけでなく広東語や韓国語も話せるので心強い。
私が彼女と知り合ったのは、越境会のセミナー「第2回 オフショア法人設立入門 ~香港・シンガポール・BVI・セイシェルほか~」(2014年1月26日-税務行政執行共助条約はオフショア法人包囲網になり得るか)のときだが、2014年7月の香港・マカオ旅行以降、たびたびお会いする機会を持っている。
ちなみに、私がワールドインベスターズや越境会で知り合った知人の中にも彼女を仕事のパートナーとしている人が何人かいるそうだ。

さて、この日は加藤さんが懇意にしている本店のリレーションシップマネージャーのH氏を紹介してもらったので、ポートフォリオの見直しをしてもらうことにした。
私の最近の投資相談は、専ら日本語が通じるジョン・ラウ(John Lau)さんとしているので、英語で投資のことを延々と話されても頭が痛くなるだけなのだが、今回はそういう点ではラッキーだった。
その結果、今まで投資していたAllianceBernstein - American Income Portfolio(fund code: U62407)を売却、JPMorgan Asia Equity Dividend Fund (fund code: U62659)と、HSBC Asian Bond Fund (fund code: U62558)を買うことにした。
通貨はいずれも豪ドル建て、毎月分配型というところも変更なしだが、ファンドの組み入れ銘柄がそれぞれ違っている。
これ以外にもキャピタルゲイン狙いの株式ファンドを勧められてお試し投資をすることにした。
ちなみに、こうした見直しは5月にジョン・ラウ(John Lau)さんとミーティングしたときも言われたのだが、このときは全体的な相場環境が悪くなりそうだったので、あまり本格的な組み換えはしなかった。
今回のポートフォリオの見直し、帰国してから世界市場が軟調になっているようだが、果たして結果はどうなるだろうか。

ところで、トラブルというのは、いかにも海外の金融機関で口座を持つリスクという感じなのだが、単純に言えば、書類を出した出さないのことで、日本ではあり得ないようなことが起こり得るのが海外の金融機関だ。
また、加藤さん曰く、、シニアマネージャーなど決裁権限を持った人が、サマーバカンスのように休暇中のときは、対応が遅れることもあるという。
私が出した書類とは、米国株口座に関わるIRS Form W-8BENという税務関係の書類で、この提出(更新)が漏れると米国非居住者の税務上の優遇措置が受けられなくなるのだ。(2015年7月18日-IRS Form W-8BENの更新 (2015)
当然、この書類は更新の勧奨通知を受けてすぐに郵送したのだが、記載誤りがあって戻されてきたのがケチの付き始めとも言えるのか、9月のクロアチア・イギリス・マレーシア旅行から帰国すると、8月に出し直したものが未着ということで、督促(reminder)の封書が自宅に届いていた。
カスタマーサービスに抗議して返事が来たのが2日後、「私は貴方のご心配について理解しております。貴方の問い合わせについては関係部署にお伝えしております。(I understand your concerns. I would like to inform you that I have forwarded your enquiry to our colleagues concerned for handling.)」というものがきて、2ヶ月の月日が経過した。

そして、今回の旅行の寸前になって2度目の督促が来て、私はHSBC香港に直接行かなければ埒が明かないと判断した。
もちろん、カスタマーサービスへ再度抗議のメールをしたものの、回答がないまま私はタイへと旅立った。
結果的には、私が旅行中に「貴方が提出したW-8BENは受理され、ステータスは更新されています。以前に受け取った督促は無視してください。(I am pleased to inform you that we have received your W-8BEN form and updated the status for you. You can continue to trade US stocks in your HSBC Premier Investment account. Please ignore the request you have received before.)」という回答があったようだが、念のために、リレーションシップ・マネージャーのH氏に、持参した書類を提出して、受け取りのサインをもらうことにした。
ちなみに、受け取りのサインをもらいたいときは、「貴方のサインをした受領確認書をください。(Please give me the acknowledgment of receipt with your signature.)」で通じる。
W-8BENの更新は、現行の米国法上、3年に1回のことなのだが、LCC(Low Cost Carrier=格安航空)もあることだし、直接現地へ飛んだ方が確実なのだろうか。
いっそのこと、本場の米国証券、Firstradeのようにオンラインアップロードだけで済ませられないものなのだろうか。

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