何となく香港へ

9/1(Wed)

私は夏の休暇をどこで過ごそうかと考えたとき、何となく香港の離島へ行ってみたくなった。
台湾は春の旅行で行ったばかりだし、上海やソウルは行く気がなかった。
それに東南アジア各国はたった5日間の短期旅行ではもったいなかったし、雨季に行くのはリスクが大きすぎた。

今回は羽田から全日空(NH)141便に乗り、関空経由で香港入りすることにした。
帰りに大阪の友人宅へ遊びに行くためと、奈良で伯父の墓参りをしようと思ったからだ。
しかし、関空からのキャセイ航空(CX)565便は台北経由だったので、成田からなら約4時間半で行くものが、乗り換え時間を含めて約9時間30分もかかってしまった。
何たる無駄なことか!

Ladies' Market (Tung Choi Street)香港国際空港(Chek Lap Kok Airport)から灣仔(Wan Chai)にある香港華美酒店(The Wharney Hotel)まではバス№A11で行くのが一番便利だ。
バスストップ№13の電訊大廈(Telecom House)が見えるところで降りればいい。
ちなみに、空港バスはオクトパスカード(Octopus Card)が使えるので、あらかじめ空港で買っておいた方がいい。
これはプリペイドカードになっていて、交通機関を利用するときに小銭を用意する必要がないし、セブン・イレブンなどでも使えて、またこれらの場所で追加入金(AAVS=Automatic Add-Value Service)が可能だ。
しかも使い方は簡単、カードリーダーの上にかざすだけだ。
有効期限は最終追加入金の時から3年間、発行から3ヶ月以内のリファンドの場合はHK$7をチャージとして取られることになっている。

夕食は油麻地(Yau Ma Tei)にある倫敦大酒樓(London Restaurant)へ行ってみる。
ガイドブックによれば飲茶(yum cha)で有名なレストランのようなので、どんなものか試してみようと思う。
それにしても暑い。
ちょっと歩いただけでも滝のように汗が流れてくる。
香港好きのY.Hirosawaさんによれば、1人のときは廟街(Temple Street)で「香港B級グルメ」を味わうのがいいというが、冷房のないレストランでの食事はあまりに酷だ。

夕食後、女人街(通菜街/Ladies' Market/Tung Choi Street)をぶらついてみる。
観光客も多く、いたるところで日本語や英語交じりの交渉風景が見られる。
私もここで帽子とTシャツ、海パンなどを買う。
いざとなれば、使い捨てとなるのでこういうところで買うもので十分だ。

長洲島でのんびりと

9/2(Thu) 長洲島観光と東灣での海水浴

今日は最初から長洲島(Cheung Chau Island)へ行こうと決めていた。
ここへ行くには、中環(Central)の5番乗り場からフェリー(新世界第一渡輪/New World First Ferry/HK$21=300円)に乗ればいい。
長洲島へ着いた後、レンタサイクル(1日HK$30=420円)を借りて観光してみる。
1泊するなら渡假屋(Holiday Home/Guest House)の予約カウンターが港の周辺に並んでいるので交渉してみるといいだろう。
カウンターでの交渉は英語でできるが、宿泊施設で英語が通じるかどうかは保証はできないけどね。

島内の主要部を一通り自転車で走っただけで汗が滴り落ちるほどに暑い。
そこで私は早々にサイクリングを終わらせビーチで寛ぐことにする。
東灣海灘(Tung Wan Beach)は、フェリー乗り場から島を横切る形で歩いて数分のところにある。
公式には4月1日から10月31日まで泳ぐことができ、更衣室やシャワールームもあり、ちょっと歩けばレストランなどもあるので便利だ。
北社街(Pak She Street)と新興街(San Hing Street)は、のんびりとした下町の雰囲気があり、香港や九龍の喧騒とはほど遠い情緒を感じることができる。
ここなら広東語の会話集を持ち込んで現地の人と会話をすることができそうな感じだ。
夏の香港は非常に暑いので、単に観光やグルメだけでなく、離島でのんびりと過ごすのはなかなかいいものだ。
サイクリングで島巡りをし、東灣海灘(Tung Wan Beach)では沖合いのポンツーン(pontoon)まで泳いで往復すればダイエットにもなるだろう。
こうした1日、いかがだろうか?

神頼みの効果は?

9/3(Fri)

午前中に銅鑼灣(Causeway Bay)でショッピングをした私は午後にマカオに向かう。
目的はカジノで遊ぶことだ。
一番いいのはマカオでプール付きの高級ホテルに泊まって夜になってカジノで遊ぶというプランだが、今回は日帰り旅行だ。

香港からマカオへは上環(Sheung Wan)にある香港港澳碼頭(Hong Kong Macau Ferry Terminal)からフェリー(Turbo Jet)で約1時間の距離だ。
マカオの新港澳碼頭(New Macau Maritime Ferry Terminal)を出ると、タクシードライバーが英語でマカオのガイドをしてやると言ってきた。
彼の言い値は2時間でHK$300(\4,260)、これが高いのか安いのか比較する材料がなかったので何とも言えないが、夜になるまでの暇つぶしに誘いに乗ることにした。
彼曰く、10年前は日本人観光客が多かったのだが、今ではほとんどが中国本土からの団体客ばかりで、英語ガイドとしての仕事があまりないそうだ。
そんな中で誘いに乗った私はあまりにお人よしだったのか?
それとも得したのであろうか?


Tram in Hong Kong Wine Museum
灣仔(Wan Chai)から香港マカオフェリーターミナル(信徳中心/Shun Tak Centre)のある上環(Sheung Wan)へはトラムでも行ける。  ワイン博物館 (Wine Museum)
Tam Kung Temple Tam Kung Temple
譚公廟 (Tam Kung Temple) (コロアネ島)
Goddess A-Ma Casino Lisboa
観音像 (Goddess A-Ma) (コロアネ島) カジノ・リスボア (Casino Lisboa)

せっかくのプライベートツアーなので、まずはワイン博物館 (Wine Museum)へ行ってもらうが、試飲できたのはたったグラス1杯のワインだけで、日本のワイナリーのようなものを想像して行った私はがっかりだった。
もっともHK$15(\210)の入場料で多くは期待できないが、試飲がほぼ無制限の日本のワイナリーがいかに恵まれているかわかるというものだ。
次は、路環島(コロアネ島/Coloane Island)へ行ってもらう。
譚公廟 (Tam Kung Temple)に入って行くと、賽銭を投げて拝めという仕草をするので、やってみる。
ここは海の神を祀ってある道教寺院(Taoist god of seafarers)だが、自分の信じている神様でもないものに対しても抵抗なく拝むことができるのは世界でも日本人だけだろう。
宗教に寛容とも言えるが、外国人から節操や信仰心がないと言われることもあるのだ。

夕食はドライバーが紹介してくれたプライア・グランデ(Praia Grande)というレストランだ。
マカオ観光局のダイニングガイドにも載っていたが、ここは彼のお気に入りでもあるらしい。
アフリカンチキン(African Chicken)がお薦めメニューだが、シーフードスープ(Seafood Soup)も絶品だ。
中華料理に飽きたらここで食事をすることを私は薦めるだろう。

最後は葡京酒店(ホテル・リスボア)でカジノだ。
私が好きなのは大小、神頼みの甲斐があったのか、総額でHK$1,600(22,720円)の勝ちだった。
でもカジノのクロークや出入り口にいる警備員は英語がほとんど話せなく、しかも接客態度もあまりよくなかった。
彼らは中国本土からの出稼ぎなのか、教育が必要と思われた。
以前はこんな思いをしたことはなかったのに残念だった。
あまりに腹が立ったので、おそらく今度はほかのところへ行くことになるだろう。

香港は本土からの観光客でいっぱい

9/4(Sat)

香港に滞在している間、私は朝食をCitibank Hong Kongのそばにある富城粥麺世家(Fu Shing Gongee and Noodle)でほぼ毎日取った。
典型的な香港風の朝食が取れるということもあったが、安くて美味しかったからだ。

そこでガイドブックを広げながらどこへ行こうかと考えて、結局、淺水灣(Repulse Bay)へ海水浴に行くことにした。
南Y島(Lamma Island)や中国の深セン(Shenzhen)に行ってもよかったが、何となく面倒になったからだ。
淺水灣(Repulse Bay)へ行くには赤柱(Stanley)と同様、南方面(Southern District)方面行きのバス(City Bus)に乗ればいい。
中環(Central)の交易廣場(Exchange Square)からなら6番、6A番、6X番、61番、66番、260番のいずれかに乗ればいい。
これらのバスは灣仔(Wan Chai)も通るので、そこで待っていてもよかったが、中環(Central)だと思いつきで別のところへも行くことができるので、そちらを選んだだけだ。


淺水灣(Repulse Bay)と天后廟(Tin Hau Temple)
Repulse Bay Tin Hau
Tin Hau Tin Hau

淺水灣(Repulse Bay)のビーチには更衣室やシャワールーム、売店やセブンイレブンもあって非常に便利だが、海は長洲島の方が綺麗だった。
ビーチにいるのはほとんどが現地の人で、中国本土からの観光客はかつての日本人と同じようにガイドに連れられて天后廟(Tin Hau Temple)のところでしきりに写真を撮っていた。
九龍のプロムナード(Waterfront Promenade)のところもそういう光景が見られたが、もはや香港にいる観光客の半分以上は本土からの人ではないだろうか。
それほどまでに本土からの観光客は多いように感じる。

しばらくのんびりした後で、バスに乗って帰る。
灣仔(Wan Chai)で降りようと外を眺めていたのだが、いつのまにか通り過ぎて結局は終点まで乗ってしまった。
車内アナウンスがあるわけではないので、私にとっては目印のないところで降りるのは難しかったようだ。

夜になってインターネットカフェを探して街を歩く。
ホテルにビジネスセンターがあるのだが、そこのパソコンでは日本語サイトが読めないからだ。
台湾と同じで香港も街中にネットカフェは驚くほど少ない。
私が見つけたのは尖沙咀(Tsim Sha Tsui)の樂道(Lock Road)沿いにあるシャドーマン・サイバーカフェ(Shadowman Cyber Cafe)だが、Hong Kong City Touristによれば、中環(Central)の國際金融中心(International Finance Centre)や金鐘(Admiralty)にあるパシフィック・コーヒー・チェーン(Pacific Coffee)などでもインターネットができるようだ。
ただ日本語のフォント(Windowsの場合はIME)がインストールされていないので、日本語サイトを読むことはできるが、メールを発信したりするのは英語かローマ字でないとダメのようだ。

空港での暇つぶしの方法

9/5(Sun)

何となく来てしまった香港だが、ショートトリップとしてはまあまあ良かったではないだろうか。
帰国便は10時なので、地鐵(MTR)と機上快綫(Airport Express)を乗り継いで香港国際空港(Chek Lap Kok Airport)へ向かう。
金はバスよりもかかるが、乗車駅でチェックイン(In-town Check-in Service)もできるし、渋滞に巻き込まれる心配もない。

空港での暇つぶしは無料のインターネットがベストだ。
場所は21番、22番、62番ゲート付近にそれぞれあり、日本線が発着する62番ゲート付近にあるCyber Cafeは、OSがマックでWindowsに慣れている人はわかりずらいが、日本語が打てるので友達にメールを送ったり、掲示板に投稿したりもできる。
また、時間が大幅に余るときは、Regal Airport Hotelのプールやマッサージサービス、スパなどを使うことができるので行ってみたらいいだろう。

前のページへこのページのトップへ次のページへ