デルタ航空367便がビジネスクラスにアップグレード
(無償メダリオンアップグレード)

アトランタからメキシコシティまでのフライトは17時20分発のデルタ航空351便だったが、このフライトはキャンセルされた。そのため、私はメキシコシティに着いたとき、くたくたに疲れていた。

12/25(Sat) 東京(成田) 15:25-デルタ航空(DL)280-13:40 アトランタ(ハーツフィールド・ジャクソン) 20:20-デルタ航空(DL)367-23:22 メキシコシティ(ベニート・フアレス)
宿泊先 San Fernando / US$21 (270P=\1,740) per night
諸費用 タクシー(SITIO 300) / 空港-イダルゴ (Zone 4): 152P=\1,020
関連サイト メキシコ メキシコシティ
アドバイス
  • メキシコのベニート・フアレス空港(Mexico City Benito Juarez International Airport)から市内へ行くにはシティオ(Sitio)というタクシーがお勧め。地下鉄(metro)の場合は、テルミナル・アエレア(Terminal Aérea)から5号線で2駅、Pantitlanで1号線に乗り換えて中心部へ行くことができるが、車内が狭いのと乗り換えのためにコンコースを延々と歩くハメになるのでお勧めできない。(参考までにタコタコ・タコス通信のコラムもどうぞ)

年末年始を海外で過ごすのは1997年12月から1998年1月にかけて行ったタイ・香港・マカオ旅行以来13年ぶりのことだった。
もちろん、年末年始の海外旅行を私が避けていたのは日本発の航空運賃が高額になるという理由のほかに、ここ数年は12月上旬にアジア圏へ行くことが多く、金銭的に無理だということもあった。
今回、それらを承知で渡航することを決めたのは、2011年2月までデルタスカイマイルのゴールドメダリオンの資格があることが大きかったと思う。
有償搭乗したときの積算マイルは2倍、特典旅行を予約した際の使用マイルは一般よりも少なくて済むこともあったことを考えれば、2010年の旅行頻度が今までに比べて加速度的に多くなったのも当然かな、と思った。

ところで、私は去る5月、香港発券のチケットを使って9月のスペイン・モロッコ旅行へ行くことを決めていたのだが、そうなると当然ながら帰国する際の香港から東京へのチケットをどう買うかという懸案が残ることになる。
そこで、7月になってオーソドックスな1年有効の日本航空の東京経由ロサンゼルス行きを買う、単純に香港から東京への往復チケットを買う、などのシミュレーションをするうちに、フト思い立ってデルタ航空のメダリオンラインに電話すると、12月25日出発のメキシコシティ往復のエアーチケットが144,400円(税・サーチャージ別:32,620円)、しかも復路はニューヨーク経由、発券期限が12月4日という、かなり好条件のチケットが予約できたのだ。
もともとニューヨークは別の日程で行こうとしていたところ、この際だからついでに行ってしまおう、と思ったのも無理はない。
最終的には11月までに発券依頼をすればいいことになっていて、年末年始は2007年1月以来のインドシナ旅行という構想もあったのだが、9月のスペイン・モロッコ旅行前には完全に北中米旅行を視野に入れていたのだった。

成田国際空港
Narita Intarnational Airport Delta Sky Club at Narita Airport
出発ロビーのクリスマスツリー デルタ・スカイ・クラブ

いよいよ出発当日、例年なら混雑し始めると予想された成田空港は思ったよりガラガラで、出発の4時間前と早く着き過ぎた私は拍子抜けしてしまった。
11月からは羽田空港からも国際線が出ているし、ここ数年の日本人の海外渡航客も急速に減り始めていることを考えれば、今年はいよいよ成田空港の斜陽化元年になりそうな感じであった。(羽田国際線ターミナル10月21日オープン! より速くファンキーな海外旅行に
ただでさえ国際色の薄い成田空港、このまま何もしなければ10年後には単なるローカル空港になり果てると思うのは私だけなのだろうか。

成田からアトランタまでは約12時間、機材がボーイング777だったためパーソナルTV付で機内で映画や音楽、ゲームを楽しみながら行くことができた。
4時間程度の短時間のフライトならともかく、さすがに10時間を超えるフライトの場合は、パーソナルTVがあるかどうかで機内で退屈しないかどうかを左右するだけにその存在は大きいものがある。
デルタ航空の場合、旧ノースウェスト航空から引き継いだボーイング747などを使ったフライトも飛んでいるようなので、そちらに当たってしまうとパーソナルTVはなし、隣に1人旅の女性が来ることを祈るか、別に暇つぶしの方法を考えないといけないだろう。

アトランタ・ハーツフィールド・ジャクソン空港(Atlanta Hartsfield-Jackson Airport)
Atlanta Hartsfield-Jackson Airport Atlanta Hartsfield-Jackson Airport
デルタ・スカイ・クラブ
Atlanta Hartsfield-Jackson Airport in-flight meal on C-class
外は雪がちらつく ビジネスクラスの機内食

アトランタのハーツフィールド・ジャクソン空港(Atlanta Hartsfield-Jackson Airport)に到着したのは午後2時前、アメリカではたとえ第3国行きのためのトランジットであっても一旦入国審査があるのは周知の通り、はっきり言って面倒の一言である。
今回は青白い入国審査官が「なぜメキシコに行くのだ?メキシコへ行くのは何度目だ?なぜ1人で行くのだ?」と、ボソボソした口調で言うので何度も聞き返さないといけなかった。
そのたびに入国審査官も「英語が話せないのか」みたいな態度になってきて、それに対し、私も「大きなお世話だ(None of your business.)」と言い返したいのを我慢して返事を続ける。
これだったらロサンゼルスの軍人みたいな審査官の方がよっぽど好意が持てるな、と思って両替所へ足を運ぶ。
しかし、空港内の両替所では、米ドルのトラベラーズチェックを現金に両替するのは300ドルまで、という制限があった。
中南米では米ドルの現金がそのまま使えるところもあるので、少し多めに両替しようと思ったが、目算が狂ったようだ。

それに加えて、当初の予定ではここでの乗り継ぎ時間は3時間ほどだったのだが、成田空港でアナウンスされた通り、デルタ航空351便はキャンセルされ、午後8時過ぎの367便に振り替えられていた。
私の場合は、ビジネスラウンジで過ごすことができたのでまだマシとも言えたが、旅行が始まったばかりで旅行記を書くわけでもなく、日本から持ってきた本を読むか、インターネットをして時間潰しをする以外に何もすることがなかった。
これがシンガポールやアムステルダムのように市内まで数十分という距離であれば、ちょっとした時間潰しもできるのだが、アトランタに関して何の予備知識もなかったので、そのまま空港に留まることにした。
実際には空港から地下鉄(MARTA - Metropolitan Atlanta Rapid Transit Authority)のレッドラインで20分程度のピーチフリーセンター(Peachtree Center)の近くに、世界のコカコーラが飲み放題というワールド・オブ・コカコーラ(World of Coca-Cola)があり、アトランタではちょっとした観光名所になっているようだ。
今後、アメリカやメキシコなどへ行くときにアトランタでトランジットするようなことがあれば、このことを頭に入れておくといいだろう。

長時間のトランジットの末にメキシコシティ行きの搭乗が始まる。
わずか4時間のフライトとはいえ、座席がビジネスクラスにアップグレードされたため、搭乗後すぐにシャンパンのサービスが始まる。
久々に乗ったビジネスクラスだが、さすがに4時間のフライトではフルフラットシートではない。
4時間以上もラウンジにいるハメになったため、ついつい酒を飲みすぎてしまって、ぐっすりと寝たいと思ったのだが、そうもいかなかった。
メキシコシティのベニート・フアレス空港(Mexico City Benito Juarez International Airport)から宿泊先のサンフェルナンド館(San Fernando)までは、アトランタの空港で知り合った日本人がいたので、彼とタクシーをシェアして行くことにした。
アトランタではメキシコシティ行きのフライトに乗る日本人もチラホラ見受けられたので、声をかけて見たらドンピシャということだったのだ。
オスタルに着き、宿泊代を払って部屋に入る。
予定でいけばここに到着するのは9時頃のハズだったので、ロビーにいる日本人を誘って夕食を取りながら情報交換などをしたいと思ったのだが、ただ単に寝るだけになってしまった。
仕方なくシャワーを浴び、管理人に明日の空港行きのタクシーの手配を頼んでベッドに入る。
これで万事うまくいくはずだった。
ところが・・・

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