【イスタンブール】 トルコ政府は1月1日から、通貨リラのデノミネーションを実施、全土で新紙幣と硬貨の流通を開始した。 同国の長年の課題となっていたインフレ対策に一定の成果が出始めたことを受けたもの。 昨年12月に決まった欧州連合(EU)加盟への交渉開始へ向け、外国投資を呼び込む環境整備の性格もある。 AP通信によると、デノミネーションにより、100万リラが新1リラ(約77円)になる。新旧両紙幣は今年一杯、併用可能だが、中央銀行は2月末までには旧紙幣の大多数が消えると予想している。 今年のインフレ率は年間約8%と予測している。