9/1(Thu) | 東京(成田) 11:50-KLMオランダ航空(KL)862-16:45 アムステルダム(スキポール) 19:05-KLMオランダ航空(KL)251-20:55 ウィーン(シュヴェヒャート) |
宿泊先 | Austrotel / (ツアー料金に含む) |
[booking sites for you / ViennaHotels.com (英語) Booking.com venere (英語・日本語) JHCホテル (日本語)] | |
諸費用 | バス / 空港-シティ・エアー・ターミナル: 60AS=\600 地下鉄(Uバーン) / 1zone / 17AS=\190 |
関連サイト |
近畿日本ツーリストにも「旅せるふ ヨーロッパ」という自由旅行用のpackage tourが登場した。
内容は、KLMオランダ航空(KL)プランを利用した場合、東京−アムステルダムの往復フライトに追加フライト(オープンジョー可)とホテル5泊が付いて、21万円という価格の上に、欧州内のフライト(KLM以外でも可)が1区間1万円で2区間まで付くというもので、今までの格安旅行より好条件のツアーを今回は選択するになったのは、ごく自然の成り行きと言えよう。
オープンジョー(Open Jaw) |
たとえば成田−パリ、ロンドン−成田、というようなコースのチケット。 行きと帰りで到着都市と出発都市が異なり、空白の部分のルートは陸路などを使う。 単純往復とはパターンを変えたもの。 ジョー(jaw)とは、英語であごの意味で、コースを図式化すると、口(あご)を開けたかたちに似ているのでこの名がついた。 周遊型の旅行で、効率的に移動するには便利。 格安航空券でも、設定可能な場合がある。 |
1978年(昭和53年)5月に成田空港が誕生して以来、この空港は利便性に乏しいとの指摘が常々なされているところである。
曰く、国内線との乗り継ぎに不便である、曰く、首都圏から遠すぎる、曰く、JRや京成電鉄が天災に弱いなどである。
それゆえ、私は日本の台風シーズンに旅立つような日程となる場合、もし予約している列車が止まったら!なんて余計な心配をせずにはいられない。
そして、運命の東京駅、ちょうど防災の日に当たったというのを皮肉るように、私が横浜から乗った「成田エキスプレス11号」は、電気系統の故障を理由に動かなくなってしまった。
「いつか動くだろう!」なんて楽観的な観測をよそに、ピクリともしない列車!
約20分後、意を決して日暮里経由で京成電鉄で空港へ行くことにするが、日暮里駅は予想通りに大混雑とりあえず来た特急列車に乗ってはみるものの「空港第二ビル駅」に到着するのは、何と11時前という車内放送に不安だけが募る。
成田空港の第二ターミナルに行くのは初めてだし、今までの出国審査ゲートの混雑ぶりを考えると、空港の職員にすがりついて泣くしかなさそうである。
しかし、その前に立ちはだかる難関が最終チェックインタイム(latest check-in
time)が離陸1時間前という時間の壁であり、1時間前になって「それじゃ〜」と空港職員がいなくなると、完全にアウトだ。
午前11時、成田空港第二ターミナルにやっとの思いで到着した私を、空港職員はやきもきしながら待っていたようだ。
さすがに私も、この時ばかりはここが日本の空港で良かったと思った。
外国の空港だと時間切れで「それじゃ〜」されている場合もないとは言えないからね〜
いろいろあったものの、ようやく無事にチェックインの手続きを終え、ワールド・パークス(World Perks=提携会社のノースウエスト航空(NW)の飛行マイル数の加算による無料航空券サービス制度)の会員証を提示して、マイレージの加算も忘れずにしてもらうと、ホッと一息である。
そして、懸念していた出国審査ゲートはガラガラで、これまた無事に通過する。
かくして、予定通りKLMオランダ航空(KL)862便に乗ることができたのである。
アムステルダムのスキポール空港(Schiphol Airport)で約2時間のトランジットの後にKLMオランダ航空(KL)251便に乗り継ぎ、今日の最終目的地であるウィーンのシュヴェヒャート空港(Schwechat Airport) に向かう。
成田空港を離陸してから、乗り継ぎ時間を含めて約16時間の長旅ということになる。
これだけ長旅だとファーストクラスで旅をしたい!なんて思うけれど、こればかりは宝クジに当選しなければ無理なようだ。
ところで、外国に空港ではたいてい入国のでスタンプを押してくれるものなのだが、西欧諸国はついに、空路で入国しても省略するようになってしまったらしい。
ここオーストリアでもスタンプはなし!というわけで、パスポート上では入国記録なしである。
入国審査を終えて、ホテルに近い西駅(Westbahnhof) までを空港リムジンで行こうと思ったのだが、これが運悪く行った後だったため、シティ・エアー・ターミナル(City
Air Terminal)までをバスで、その先を地下鉄(Uバーン)を利用して行くことになった。
ところが、地下鉄の切符の自動販売機は、外国人観光客の受入れに消極的な、ある経済大国のように現地(ドイツ)語でしか書かれていないため、あまり当てになりそうもない感じだが、近くにいる兄ちゃんに聞くしかない。
しかし、こいつは親切に切符を買ってくれたのはいいが、チップとばかりに小銭をくすねやがった。
誰も「チップをやる」なんて言ってないのに、勝手に持っていくとはとんでもない奴だ!
それに気付いた時にはすでに遅し!
「後悔先に立たず」とはこのことか!
9/2(Fri) | ウィーン市内観光 | |
宿泊先 | Austrotel / (ツアー料金に含む) | |
[booking sites for you / ViennaHotels.com (英語) Booking.com venere (英語・日本語) JHCホテル (日本語)] | ||
諸費用 | 交通機関 | 地下鉄(Uバーン) /1日乗車券(24stunden): 50AS=\550 |
入場料 | シェーンブルン宮殿(Schöbrunn Palace) / 160AS=\1,760 セント・シュテファン寺院の北の塔のエレベーター / 40AS=\440 カタコンベ(セント・シュテファン寺院) / 35AS=\390 |
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関連サイト | 欧州総合リンク オーストリア ウィーン |
ウィーンの観光名所と言えば、シェーンブルン宮殿を思い浮かべることだろう。
そして、ここに行くのには地下鉄(Uバーン)が便利だ。
また、市内の公共交通機関の1日フリー乗車券は、これに3回乗れば、元が取れるので、大変便利な代物と言える。
と、いうわけだが、出発前にやっておかなければならないことが、1つある。
それは、KLMオランダ航空(KL)の帰国便と、スイス航空(SR)=現在のスイスエアラインズ(LX)のリンコンファームである。
今までなら地図を頼りに現地の航空会社まで直接出向いてやっていたようなリコンファームさえ高級ホテルならフロントに頼めばOKである。
今までの旅行ならリコンファームをどこでするか?なんて頭を悩ますこともあったが、今回はそんな心配が全くなさそうだ。
西駅(Westbahnhof) から地下鉄6号線(U6)と4号線(U4)を乗り継ぎ、シェーンブルン駅にて下車、そこから少し歩いて行くと、目指すシェーンブルン宮殿(Schöbrunn Palace)はある。
入場料を払って中へ入ると、そこは18世紀後半にマリア・テレジア(Maria Theresia)により東洋の磁器や漆器、ペルシャの細密画などを取り入れた優美で絢爛豪華なロココ調の内装に彩られた 1,441室もの部屋を持つハプスブルク家の夏の宮殿である。
また外に出れば、見事なマリア・テレジアン・イエローと呼ばれる外観となっており、広大なフランス庭園には、シェーンブルン(Schöne
brunn)、ローマの遺跡(Römische Ruine)、ネプチューンの泉や多くの大理石の神話像などがあり、なかなか壮観である。
もちろんガイド付ツアー(英語)に参加すれば、公開されている部屋や宮殿全般にわたる説明も受けられるのだが、英語などで説明を聞いても理解できない私たちが取る方法は、ただ1つである。
と、いっても現地でJTBなどの主催する日本語ガイドツアーに申し込むのでなく、日本発のパックツアーの後にそっと紛れて、盗み聞きするのである。
これで万事OK!格安旅行にはこんな裏技は当然というより、常識というわけだ。
ほとんど英語の通じない街角のレストランで、居合わせた地元のオジサンに英独の通訳をしてもらって、当地名物の子牛のカツレツ(Wiener Schnitzel=ウインナー・シュニッツェル)とビール(Bier=ビーア)で昼食を取った私たちは地下鉄4号線(U4)でオットー・ヴァーグナー(Otto Wagner)の作であるといわれるカールスプラッツの駅舎(U-Bahnstation Karlsplatz)を見に行く。
まあ、ここはあえてコメントがあるような場所ではないが、あえて言うならば、カフェでコーヒーでも飲みながら芸術に浸る、というのが謳い文句であるような場所だ。
駅舎の後は?と言えば、近くに見えたバロック様式のカールス教会(Karlskirche) へ行くことになる。
この教会、ガイドブックの解説によると、ヴァチカンのサンピエトロ大寺院を模した高さ72mのブルーのドームと、その両脇に立つ33mの大円柱に、内部の楕円形の天井のフラスコ画が、主な見どころのようである。
カールスプラッツ駅(U-Bahnstation Karlsplatz)からケルントナー通り(Kärntner
Straße)を真っ直ぐに行くと、旧市街のほぼ中央に立つ、高さ 137mの尖塔と、モザイクのパターンが鮮やかな大屋根が目を引くセント・シュテファン寺院(St. Stephansdom)に辿り着くことができる。
ここはゴシック様式の大寺院であり、内装の祭壇や説教壇、ステンドグラスが見所の一つとなっている。
また、北の塔へエレベーターを使って登ると、市内が一望のもとに見渡せるが、景観としては昨年のベルギーのブルージュの方が良かったかな?という印象だ。
さらに地下の広大な墓所跡(カタコンベ=Katakombem)へのツアーがあり、それに参加したが、これも単に骸骨がたくさんあっただけで、何も面白いことはない。
私にしてみれば、この寺院では、外観と内装の芸術美を鑑賞しているのが一番だ、という思いを持った。
今日の観光日程を大方終えたところで、最後に残されたのは何か?と言えば、ウィーンに来たら行こう!と思っていたホイリゲ(Heurigen)である。
ここは、白ワインの新酒を飲ませる居酒屋であるので、本来なら夕食を取ってから行った方が、泥酔しないのだが、去年のベルギーの例に漏れず、大食いのヨーロッパ人に合わせて出される夕食なんか食ってしまったらワインを飲むどころではなくなるため、夕食兼用で直行することにする。
ホイリゲ(Heurigen)の村で有名なグリンツィング(Grinzing)へ行くには、地下鉄4号線(U4)でハイリゲンシュタット(Heiligenstadt)
まで行き、そこで市バスの 38Aに乗り換えることになる。
この村には、30軒以上のホイリゲ(Heurigen)が並んでいるが、営業中であることを示す「軒下の杉の飾り」を目指して店の品定めをするわけである。
できれば、"Eigenbau(アイゲンバウ=自家製)"の看板がある店が良いのだ。
ともかく、数あるホイリゲ(Heurigen)の中の1軒に入った私たちは、白ワイン
を頼み、適当につまみとなるものをガラスのショーケースから適宜選んで注文する。
ここでも英語はあまり満足に通じず、時折店のお客さんが英独の通訳をしてくれたりする。
オーストリアは、同じドイツ語圏の旧西ドイツと比べるとあまり英語は通用しないようだ。
共通しているのは、まともに食えるのは、ソーセージ(Wurst=ウ゛ルスト)とハム(Schinken=シンケン)程度で、あとはあまりうまくない。
結果的には「夕食兼用」というプランは失敗したようだ。
それにしても、ハムのことをドイツ語で「シンケン」と言うのは、なんたる皮肉か?彼らは、ハムだけ真剣に作っているのだろうか?
ほろ酔い加減になった私たちが帰路に選んだのは、路面電車の38番でショッテントーア(Schottentor) に行き、そこで地下鉄2号線(U2)に乗り換えるコースだ。
ここで私たちは大胆不敵にもグーグーと寝込んでしまって、終点で地元のオジサンに起こしてもらったのだが、手荷物が無事で何よりであった。
ここがミラノ(Milano)でなくて、ウィーンであったことを神に感謝すべきなのか?
いずれにしろ、私たちは明日以降も無事に旅を続けることができるわけだ。
メデタシ!メデタシ!
9/3(Sat) | ウィーン市内観光 ウィーン(西駅) 23:30-(ÖBB)-翌6:26 インスブルック |
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宿泊先 | (車中泊) | |
諸費用 | 交通機関 | ÖBB / ウィーン-インスブルック (2等クシェット): 660AS=\7,260 地下鉄(Uバーン) /1日乗車券(24stunden): この日は無料 |
入場料 | 王宮 / 40AS=\440 | |
関連サイト |
今日はウィーン観光2日目ということで、昨日同様に市内の公共交通機関の1日フリー乗車券
を利用して、市内観光をすることにした。
ところが、いざチケットを買おうとして自動販売機に金を入れようとすると、地元のオバサンが、私たちに向かってドイツ語で書かれたチケットを差し出してしきりに何かを言っている。
何を言っているのか今一つわからなかったので、私たちは、彼女が物売りかチャリティのボランティアかと思って自動販売機にコインを入れてしまったのが失敗であった。
現地の人の仕種を見ると、彼女の差し出したチケットと似たようなものを、地下鉄の改札を通しているではないか!
どうやら彼女は親切にも「今日の7時から22時までの無料チケット」をくれようとしたらしいのだが、もはや後の祭りである。
駅のポスターにもチケットの文句と似たようなことが、書かれているところを見ると、私たちは完全に損をしたようである。
もちろん、買ったチケットを払い戻せば?という意見もあるが、連れの友人に到っては改札を通してしまっていたので、その時点で不可だし、私は夜に立ち寄ったハイリゲンシュタット(Heiligenstadt)
で払戻を試みたがうまく趣旨が伝わらずに駅員は"You can use it tomorrow."を繰り返すのみなので、諦めてしまった。
(私たちに交渉の語学力などあろうはずがなかった、というのが実態であったが・・・)
結局は、この未使用のチケット、はるか離れたフランスのニースで、ウィーンにも行くという学生旅行者に譲ることになったのだが、有効利用してくれただろうか?
と、いうことで今日の最初の訪問地は、ハプスブルク家の冬の宮殿と言われる王宮(Hofburg) である。
私たちは、地下鉄3号線(U3)に乗り、シュテファン寺院(St. Stephansdom) の最寄駅でもあるシュテファンプラッツ(Stephansplatz)
で下車すると、ミヒャエル教会(Michaeler Kirche)を眼前にできる目抜き通りのコールマルクト(Kohlmarkt)
に歩を進める。
天気さえ良ければウインドウ・ショッピングなども良いアイデアかもしれないが、小雨が降り続く中、冬物のコートを着込んでいる人さえいる中で、あまりそんなことをする気にもならない。
王宮(Hofburg) は、18の翼と54の階段室、19の中庭と約 2,600の部屋があり、1918年までは皇帝の居城であったところである。
建築様式は、13世紀から歴代の統治者が次々と建設を続け規模を広げたために、様々なものが見られ、内部は、大きく旧王宮(Alte
Hofburg)と新王宮(Neue Hofburg)に分けられる。
そこで、私たちはヘルデン(英雄)広場(Heldenplatz) を通り、旧王宮(Alte
Hofburg)の内部を見学することにした。
ここは、フランツ・ヨーゼフ(Franz Joseph)1世の個室や皇后の体操室、宮中晩餐の行われた食堂など当時を偲ばせる部屋が、そのままに公開されており、中の調度品などは1つ1つが、土産に持って帰りたい(!?)と思うような逸品ばかりである。
また、この中にも他の宮殿同様に絵画が豊富に飾られているが、どれもが似ているので、見飽きてしまう!というのが、正直なところである。
昼食を挟んで、午後の観光はどうしよう?ということで、浮上した案がウィーン幻想派の画家が建てたとされる市営賃貸住宅、フンデルトヴァッサー・ハウス(Hundertwasserhaus)を見に行くというものである。
ここに行くには、地下鉄1号線(U1)でシュヴェーデンプラッツ(Schwedenplatz)
へ行き、ここで路面電車のN番に乗り換えるのだが、ここで私たちは、目的地とは逆方向に乗ってしまったのだ。
当然に、わずか数駅で着くはずなのが、いつまでたってもこれでは着くはずがない!
終点が何処だかわからないので、そのまま乗っていると、いつの間にかドナウ河流域に来てしまったようだ。
私たちはヨハン・シュトラウス(Johann Strauss) で有名な「美しく青きドナウ」を目の前にすることができたのである。
これこそ「瓢箪から駒が出る」というやつではないだろか?たまにはこんなことがあってもいいだろう・・・
N番の路面電車を逆方向に乗ってしまったために、ここへ来てしまったとは言え、天気が良くて暑いくらいの陽気であれば、私自身行こうと思っていたところがあるのである。
それは、地下鉄1号線(U1)でドナウインゼル(Danube Island/Donauinsel)まで行ってしまって、そこで束の間のリゾートを味わおうとしたことである。
ここで何をするか?と言えば、知る人ぞ知る「ヌーディストビーチ(!?)」があるというこの地で、「美しく青きドナウ」でリゾートする金髪ギャルウォッチングをしようというのである。
しかし、そんな淡い期待も、こんな小雨がぱらつくような日では、いくら強靱な肉体を持つドイツ民族でも河原になんかいるとは思えないから、はかなく消えていくのみであった。
フンデルトヴァッサー・ハウス(Hundertwasserhaus)は、画家本人の信条である「直線は不道徳」ということから、窓枠以外はすべて曲線から成っており、金色のネギ坊主の塔や原色で塗り分けられた壁、空中庭園、傾いた廊下、タイルを割って張った浴室等まるでおとぎの国の住宅である。
外にある噴水の形もユニークであることから、マイナー(!?)な観光地にしては、1階には観光案内所もあり写真を撮っている観光客をちらほら見かけることができる。
まあ、全体的な感想としては、絵画の個展でも見に来た(!?)とでも言っておこうか!
ついにやることがなくなってしまった!
水着とタオルをコインロッカーに預けていなければ、ウィーン南駅(Wien Mitte)から国鉄で30分のところにある、温泉保養地のバーデン(Barden Near Vienna/Baden Bei Wien)にでも行ってみる手もあったが、今となっては後手を踏んだ感じである。
そして、私たちが選択肢として選んだのは、ウィーンの森である。
行き方は、昨夜とほとんど同じで、地下鉄4号線(U4)に乗ってハイリゲンシュタット(Heiligenstadt)
まで行き、そこで市バスの 38Aに乗り換えるところまで同じである。
その先は、昨夜降りたグリンツィング(Grinzing)を通り過ぎて、カーレンベルク(Kahlenberg)まで行くことになる。
ここは、一帯が人気のハイキングコースで、頂上の展望台からは眼下のウィーンの森をはじめ、市内などが見渡せる、という歌い文句であるが、それはあくまで「晴れていることが条件」であって、霧が立ち込めるうすら寒い日には来ても意味のないところであった。
ここに来た中で唯一の発見が、ハイリゲンシュタット(Heiligenstadt) にあった、姉妹都市提携をしている日本の自治体のマークであったというのは、いかにも実りがなかったことを如実に表しているものであった。
23時30分、私たちはウイーン西駅(Westbahnhof)からあらかじめ予約してあった夜行急行に乗ってチロルの中心都市、インスブルックへと旅立つ。
予約といっても日本のように1ヶ月前からしないと乗れないわけではない。
事実、私たちが予約したのは当日の午後7時、要は安心して夕食を取れるようにしたかっただけだ。
ただ、くれぐれもワインを飲み過ぎないようにね!