11/5(Tue)-6(Wed) | 11/5 |
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11/6 | ドーハ 1:25-カタール航空(QR)806-16:55 東京(成田) | |
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いよいよアゼルバイジャン滞在も最終日を迎えた。
今日は、バクー・ビジネス・センター(Baku Business Center)におけるビジネスセッションがメインイベントだ。
昨日は、バクー・ホワイト・シティ計画(Baku White City Project)の主体企業であるADEC (Azerbaijan Development Company)で、英語で自己紹介をした以外は大して発言の機会はなかったので、私としては良かったのだが、ビジネスセッションはいったい何をやるのであろうか。
基本的には私たちのリーダーである石田さんが相手方との窓口になっているので、私は単なるサクラみたいなものだ。(爆)
とりあえず、相手方との約束の時間までは、希望者のみアゼルバイジャン国際銀行(International Bank of Azerbaijan)での口座開設に日本語ガイドのラミル(Ramil
Jafarov)さんが付き添ってくれるというので、小長井さんを始めとする数人が銀行の支店(本店では口座開設できないので、最寄りの支店)に入って行った。
もっとも彼は口座開設自体は前回(2012年10月)の訪問時にやったということなので、今回は高金利(年利20.6%、但し単利)の米ドル預金をしたということだ。
私は口座開設をしても定期預金をするだけの資金を持ち合わせていなかったし、アゼルバイジャン国際銀行(International Bank of
Azerbaijan)側で電子送金の受取ができないと聞いていたので、口座開設は見合わせることにした。
それにしても、現地通貨(New Manat/AZN)の預金の金利が20%を超えるというならまだしも、米ドルをこれだけの高利で集めなければならない事情というのが、アゼルバイジャン経済の成長の足枷にならなければいいと思った。
小長井さんも書いているが、アゼルバイジャン国際銀行(International Bank of Azerbaijan)での口座開設及び、定期預金の預入と引出については、「本人が実際に窓口で手続しない限り、口座開設はできません。詐欺にご注意ください。非居住者の扱いは去年(2012年)と変わらず、ATMカードやネットバンキングは使えない。したがって、定期預金も満期時に現地の開設した支店に行かないと引き出せない。つまり往復の旅費を考えて定期を組む必要がある。」とあるように、すべて本人が現地へ行かないとならない。
年利20.6%の米ドル定期預金という文句に釣られて、悪徳業者(詐欺)に引っかかったり、旅行ついでに何となく口座を開いた、ということがないように気をつけて欲しい。
アゼルバイジャン国際銀行(International Bank of Azerbaijan)での口座開設(希望者のみ) | |
口座開設を希望しない人はカフェで小休止 |
そして11時過ぎ、カフェで休息を取っていた私たちはバクー・ビジネス・センター(Baku Business Center)へと移動した。
そこの会議室に入ると、机の前に並べられたマイクが嫌でも緊張感を高める。
昨日はただ単に座って相手の話を聞いていれば良かったが、今日はいったい何を話させられるのか、という思いだった。
サクラ(!?)の私としては厳しい環境に置かれた感じがしたのだ。(苦笑)
一方で、アゼルバイジャン国際銀行(International Bank of Azerbaijan)へ口座開設をしに行った人たちは、時間的にビジネスセッションには間に合いそうもなかった。
日本語ガイドのラミル(Ramil Jafarov)さんがいるとはいえ、どちらかと言うと、会議に不参加だったメンバーに英語が堪能な人たちが多かった。
さて、ビジネスセッションの方は、石田さんと、輸出投資促進基金(AzPromo)副代表のヴィダディ・グリエフ(Vidadi Guliyev)さんが、アゼルバイジャンと日本との協力関係やそれによる経済効果について発表、また経済産業省(Ministry
of Economy and Industry of the Republic of Azerbaijan)からは、スムガイト・インダストリアル・パーク(SCIP/Sumgait
Chemical Industrial Park)の投資部門責任者であるガディル・フセイノフ(Gadir Huseynov)さんが産業特区について説明した。
「石田和靖の世界経済全力投球Vol.46(2013年11月17日発行)」によれば、このスムガイト・インダストリアル・パーク(SCIP/Sumgait Chemical Industrial Park)とは、バクー中心部から30kmほど離れたスムガイトという都市に建設されている外国企業向けの産業特区(Industrial
Park)のことを指し、当初7年間は様々な税目が無税となり、コーカサス地域でのビジネスのために、特に欧州企業を中心に外国企業が集まってきているとのこと。
今後、アゼルバイジャンは様々分野での外国直接投資(FDI/foreign direct investment)を促し、石油産業に依存しない持続的な経済成長を図ろうとしていて、そのための外国投資法、会社法、税法などの整備を行い、経済特区などを組み立てているという。
こうして見ると、いろいろな面でアゼルバイジャンという国は有望な国であると思えるのだが、なぜ、高金利を提示して米ドル資金を集めなければならないのだろうか。
それとも短期的な資金として必要としているのだろうか。
いずれにせよ、こうした懸念が残るものの、アゼルバイジャンは大化けする可能性が十分にあるだけに、資金に余裕がある人は、現地法人を設立して不動産投資をするとか、高金利米ドル預金をするなどの投資をしてみる価値があるだろう。
それと、親日国アゼルバイジャン、というだけあって、私たちのような名もなき経済視察ミッションのことを大々的に報じてくれた現地メディアの方々に感謝したい。
何しろ今日のビジネスセッションのことは、相手方の経済産業省(Ministry of Economy and Industry of the Republic
of Azerbaijan)や、輸出投資促進基金(AzPromo)の公式ウェブサイトにまで掲載されていて、まことに嬉しい限りだ。
サクラ(!?)の私はともかく、今回のツアーメンバーの中から、あるいは、ほかの方でもアゼルバイジャンとの繋がりを持つ方がより多く出ることを望みたい。
できれば、安倍首相にもアゼルバイジャンを訪問してもらいたいものだ。
バクー・ビジネス・センター(Baku Business Center)において、アゼルバイジャン経済産業省(Ministry of Economy and Industry of the Republic of Azerbaijan)の輸出投資促進基金(AzPromo)とスムガイト・インダストリアル・パーク(SCIP/Sumgait Chemical Industrial Park)の投資部門責任者とのビジネスセッション briefed by Mr. Vidadi Guliyev, Vice President of AzPromo and Mr. Gadir Huseynov, Senior Specialist of Investor Relations Sector of SCIP |
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すべての日程が終了した私たちは、アゼルバイジャン料理のLiman Restaurantで最後の食事をした。
ここで、私たちカタール航空グループと、トルコ航空グループに分かれて帰国の途につくからだ。
私としては今日のビジネスセッションのことが杞憂に終わったことに安堵していた。
料理の方は食傷気味(!?)だったので、あまり口には入らなかった。
どちらかというと、ビーフステーキが食べたいとか、真剣に思っていた。(笑)
バクー・ヘイダル・アリエフ国際空港(Baku Heydar Aliyev International Airport) | |
バクー・ヘイダル・アリエフ国際空港(Baku Heydar Aliyev International Airport)に到着したのは午後3時過ぎ、出国審査を終え、ビジネスルックから普段着に着替えると、私のみならず、ほかの人からも安堵の息が漏れる。
この空港には残念ながらダイナースカードで使えるラウンジがないため、残りの時間をiPhone 4でネットをしたりしながら過ごす。
余った現地通貨を米ドルに再両替すると、US100ドル(9,840円)以上戻ってくる。
やはり、全行程食事付きだったのが大きいのだろうが、それでもUS200ドル(19,680円)近く使ったというのは酒の飲み過ぎだろうか。
ちなみに、私はここで試しにキャビア(caviar)を買おうとしたのだが、免税店のスタッフのやる気のなさというか、本当に在庫がないのか、買うことはできなかった。
それだけは2年も続けて同じ結果のようなので、当分変わることはないだろう。
お土産を買うならバクー市内、もしくは乗り継ぎの空港で、と言っておきたい。
バクーから3時間のフライトの後、私たちはドーハ(Doha International Airport)に到着した。
往路では街中に出たくなるほど時間があったが、今回は5時間余りと微妙な乗り継ぎ時間である。
ただ単に空港で過ごすには時間があり過ぎるのだが、そこはうまくできたもので、ここのオリックス・ラウンジ(Oryx Lounge)は、エコニミークラスの搭乗者でも金を払えば利用できるようになっている。
もっとも、石田さんが持っていたプライオリティ・パス(Priority Pass)で、同伴者全員が入室(有料)することができたので、成田行きのフライトの搭乗時間まで、そこでゆったりと過ごすことができた。
帰りのフライトは、出発時刻の36時間前からオンラインチェックインができたため、すでに全員が通路側の席を確保済である。
ドーハから成田まで9時間半、楽しかった大人の修学旅行も終わりが近づいている。
最後になるが、このツアーの主催者であるワールドインベスターズTVの石田さん、駐日アゼルバイジャン大使館(Embassy of the Republic of Azerbaijan in Japan)の特命全権大使、ギュルセル・イスマイルザーデ(Gursel Ismailzade)さん、現地日本語ガイドのAL Travelのラミル(Ramil Jafarov)さん、そして、ツアーメンバーの身分で参加しながら、まるで添乗員のように活躍してくれたHIS.ビジネス・スタディツアーセクションの小林さんにあらためてお礼を申し上げたい。
Thank you for your help.(お力添えありがとうございました。)