被災地(福島)応援ツアー IN 只見(2015年7月13日)

田子倉湖-六十里越峠開道記念碑


ゆったりのんびり只見沿線の旅<只見日帰りコース>Aプラン
乗合タクシーで巡る 田子倉湖満喫日帰りプラン
JRチケット 只見周遊クーポン

今回、ふと思い立って奥会津にある只見へ行こうと思ったのは、横浜駅のびゅープラザで見かけた「ゆったり のんびり 只見沿線のたび」というパンフレットがきっかけだった。
今年の旅行のテーマの一つを国内の鉄道旅行にしようかと思っていた私は、職場が休みとなる月曜に日帰りできるという気軽さもあって申し込むことにした。
もう一つの理由は各種の割引が重複して使えることで、大人の休日倶楽部ミドルによる割引が5%、2014年11月に参加した「SL銀河で行く岩手食い倒れの旅」のときにもらった「びゅうJR東日本の1,000円割引クーポン(使用期限:2015年10月まで)」、東京観光財団による東京都在住、在勤者への平成27年度被災地(福島)応援ツアー補助金(宿泊を伴うツアーは3,000円、日帰りツアーは1,500円)で、本来の価格である16,400円が3,000円以上割引になって13,080円で行けるということもあった。
もっとも、このツアーはJR東日本の独自企画というより、只見町観光まちづくり協会奥会津五町村活性化協議会がバックアップしているような感じもあるので、東京から浦佐までの上越新幹線の往復運賃(16,400円)だけで、只見線にも乗れて、現地でタクシー観光もできるということになるのだろう。

ちなみに、今回訪問した只見は福島県と新潟県の県境に近い場所にあるのだが、東日本大震災(2011年3月11日)で被災地となった福島県の中ではほとんど物理的な影響がなかったが、2011年7月下旬の新潟・福島豪雨災害の影響を未だに引きずっている。
実際のところ、JR只見線の只見・会津川口間が未だに不通となっているし、1日数往復しかない過疎路線ゆえに地元の全線復旧の願いとは裏腹にその目処はほとんど立っていない。(2014年1月24日-タビリス:只見線の不通区間の営業係数は「6700」。復旧には85億円が必要で実現可能性低く、廃止が濃厚。
私が乗った列車に関して言えば、往復とも乗客は数人程度、帰りの小出駅で見たところ、高校生の通学時間帯は2両編成の列車が満杯になるくらい乗るようだが、それ以外の時間帯に運行する意味はなさそうだ。
それでも日本国有鉄道経営再建促進特別措置法(国鉄再建法)による廃止路線にならないのは、福島県只見地区・新潟県魚沼地区間を結ぶ国道252号線が冬季には通行止めとなり、只見線が唯一の交通手段となるからだという。

ビジネスホテル福千 ビジネスホテル福千
ビジネスホテル福千
JR上野駅 JR上野駅
JR上野駅

さて、このツアーに参加するにあたって最大のネックが、東京6時08分発(上野発6時14分)の「とき301号」に乗らないといけないことで、浦佐駅で上越線に乗換え、小出駅で只見線の列車(7時58分発)に乗るためには、これ以外の選択肢がないわけだ。
そうかといって小出発の只見線の次の列車は13時11分、全くお話にならないとはこのことである。(苦笑)
当日の朝に自宅から出発することも不可能ではないが、私は東京駅付近のホテルを探すことにした。
しかしながら、1泊10,000円近くする普通のビジネスホテルに泊まったのでは、わざわざこの日帰りツアーに参加する意味がなく、真夏のカプセルホテルは昨年7月のLCCで行く香港・マカオ旅行のときに泊まった「カプセルイン蒲田」(2,800円)が「公共空間は冷房がほどよく効いていて快適なのだが、寝室内はそれほどでもなく、汗かきの私には辛い選択となった。」という感想を持ったので、楽天トラベルで「上野・浅草・両国・足立」から検索したところ、ヒットしたのがJR常磐線/東京メトロ日比谷線・南千住駅徒歩3分という「ビジネスホテル福千」(2,900円)だったわけだ。
今や、来日する外国人旅行者が増えて、都心部の格安ビジネスホテルが取りづらくなっているので、次回からは常磐線沿線も視野に入れてみようと思う。(2015年6月19日-NHKおはよう日本:東京出張 ホテルが取れない
実際、私が泊まった「ビジネスホテル福千」のフロントスタッフも外国人宿泊者は多いと言い、深夜近くの南千住駅周辺を大きなキャリーバッグを持った外国人観光客が歩いている。
もはや首都圏ではどこの駅に外国人観光客がいても不思議でなくなりつつあるようだ。

只見線沿線の風景(小出-只見)
JR小出駅 只見線沿線の風景 只見線沿線の風景 只見線沿線の風景 只見線沿線の風景
只見線沿線の風景 只見線沿線の風景 只見線沿線の風景 只見線沿線の風景 JR只見駅

小出発7時58分の只見行き普通列車は、今では珍しくなった冷房設備のないディーゼルカーだった。
2両編成の列車の窓は全開、心地よい風が車内に吹き込み、非常に快適だった。
列車の速度は沿線風景を撮影するのに相応しいスピード(笑)で、思ったよりも絵になる光景に巡り合えた。
車内は平日とはいえ、私を含めても10人もいなかったであろうか、いくら全国屈指の過疎路線とはいえ、鉄ちゃん(乗り鉄)以外の乗客はいないのでは、という感じだった。
只見駅を下りると、構内にある只見町観光まちづくり協会で「只見町周遊タクシープラン-田子倉湖満喫コース」のバウチャーを見せると、さっそくタクシーのドライバーのところに案内してくれる。
ただ、この観光コースは2時間なので、タクシー観光が終わってから、小出に引き返す列車(15時42分発)が来るまでの4時間ほど、何をするかが大きな問題で、観光協会のスタッフ曰く、「何もない田舎なもので」と恐縮していたが、本当に何もなさそうだった。(苦笑)
私と一緒に列車を下りた熟年男性は、11時25分発の代行バスで会津川口へ行くと言っていたが、そちらには何か見どころがあったのだろうか。

只見町周遊タクシープラン-田子倉湖満喫コース
田子倉レイクビュー
六十里越峠開道記念碑 六十里越峠開道記念碑 六十里越峠開道記念碑 六十里越峠開道記念碑 六十里越峠開道記念碑
六十里越峠開道記念碑

平日で観光客が少ないこともあって、私は1人で1台のタクシーに乗って田子倉湖周辺を観光してもらうことにした。
行き先はあらかじめ決まっていて、田子倉レイクビューに六十里越峠開道記念碑となっているのだが、タクシーのメーターを見ると、観光協会のツアーを使わずに自前で周遊してもらうと軽く10,000円を超える距離だったようだ。
私が参加したコースは田子倉湖遊覧船にもオプションで乗ることができたのだが、只見駅で下りた観光j客がわずか数人では、遊覧船に乗ろうという人が4人も集まることは僥倖に等しかった。
それでも天気が良かったので、湖の景観はとても良く、自前では滅多に行かれないところが観光できたのでとても良かったと思う。

タクシー観光が終わったのは11時半頃、只見と大白川を結ぶ足があれば、南越後観光バスの「小出-上条-貫木・穴沢-大白川線」を使って越後ゆきくら館(越後須原)の酒蔵見学に行けると思ったのだが、あいにくと只見線(15時42分発)以外に公共交通機関はない。(新潟行きの臨時列車が走る日は、それを使って行くことが可能)
タクシーを使うとそれこそ10,000円を超えるということなので、観光協会のスタッフに相談したところ、紹介されたのが徒歩圏内にある「只見保養センター・ひとっぷろまち湯(沸かし湯)」と、タクシーで行く「深沢温泉むら湯」だ。
せっかくなので、私は温泉に行くことにしたが、その後も時間が余って、レンタサイクル(1日200円)を借りるハメになったのだから、サイクリングした後で入浴した方が良かったようだ。
ちなみに、平日は只見町商工会がやっている「只見雪んこタクシー」(1回利用で500円)というのがあって、それを利用して町内の施設へ移動できるが、平日しか運行しないので、観光客にとってはあまり使い勝手の良いものではなさそうだ。
町中には「只見線の乗ろう」という看板をかなり見かけたが、奥会津こそ車がないとニッチもサッチもいかないように思える。
せっかく只見線の沿線風景はいいものがあるのだから、もう少し列車の本数が増えてくれるといいと思うのは私だけなのだろうか。

只見町周遊-サイクリング
深沢温泉むら湯 JR只見駅 只見川 只見川 只見川
深沢温泉むら湯 JR只見駅 只見川
伊南川 伊南川 伊南川 JR只見駅 JR只見駅
伊南川 JR只見駅

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