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3月29日(日)−「強気相場」は始まったのか

先週、マーク・モビアス(Mark Mobius)氏が次の「強気相場」の上昇が始まった(The next "bull-market" rally has begun.)と述べて以降、世界市場には追い風が吹き始めているようだ。
もっとも彼のコメントは新興市場に対したいてい強気なので、その分は割り引いて考えないといけないが、3月中旬以降の市場の動きを見ると一頃の脆弱さはないように見える。
もし、彼が主張することが正しければ、昨年の10月が底値ということになり、100年に一度と言われた恐慌相場はわずか1年余りで回復に向かうことになる。

懐疑派の懸念もよく理解できる。
事実、前回のITバブル崩壊のときも911の後で、一時的に回復の兆しが見えたことがあった。
ダウ平均(Dow Jones average Index: ^DJI)が911の後で9,000ドルを割り、9月21日の8,235.81ドルからその年の年末には1万ドル台を回復したときだ。
そして、2001年12月のエンロン破綻により、2002年上半期のダウ平均は9千ドル台と1万ドル台を行き来した挙句、7月のワールドコム破綻によって、一気に急落、7千ドル台まで売り込まれる結果となった。
結局、相場が本格的に回復したのは2003年以降、低迷相場は約3年続いたのだ。

しかし、マーク・モビアス氏の見方を補強する大きな材料がある。
それは昨年9月のリーマン・ブラザーズの破綻と昨年1年の急峻な下げ相場でもってすべての膿が出し尽くされた感があることだ。
今後も悪材料はたびたび出るだろうが、リーマン・ブラザーズの破綻を超えるインパクトのあるものでなければ、一時的な下げはあっても緩やかに上昇していくのではという期待は十分にある。
それに今までは先進国だけが世界市場のメインプレーヤーだった。
だが、今は違う。
野望に溢れるBRICsを始めとする新興国のプレーヤーが世界市場の主役に躍り出ているということだ。
事実、2007年の爆上げ相場は新興国がアメリカを引っ張った。
それがゆえにサブプライム問題は2007年に表面化していたにもかかわらず、アメリカ市場の下げが始まらずに傷をより深くしたという見方も強い。
だが、エマージングマーケットは上げ始めれば向こう見ずの勢いが出る可能性がある。
エマージング(emerging)とは新たに生まれたもの、ということだ。
新生児には大いなる可能性があるのだ。

テンプルトンのモビアス氏:次の「強気相場」の上昇が始まった
(2009.3.23 ブルームバーグ)
3月23日(ブルームバーグ):資産運用会社テンプルトン・アセット・マネジメントで新興市場資産200億ドル相当の運用に携わるマーク・モビアス氏(72)は23日、次の「強気相場」の上昇が始まったと指摘し、記録的な株価下落を受けてすべての新興市場に割安銘柄があるとの見方を示した。

モビアス氏はブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じ、「チャンスを逸しないよう注意する必要がある」と述べ、「すべての悪材料を考えて、手控える傾向がある」と指摘した。

MSCI新興市場指数(MSCI Emerging Markets Index)は昨年10月27日に記録した4年ぶりの安値以来23%上昇しており、MSCI世界指数(MSCI World Index)(同期間の騰落率2.5%安)やS&P500種株価指数(同9.5%安)を上回っている。

モビアス氏は「相場は底にあると感じており、株価は次の強気相場の土台を築きつつある」と述べ、同社はすべての新興市場に割安銘柄があるとみており、先進国よりも「良い状態だ」と指摘。
「手元資金が潤沢」で負債が少なく、配当利回りの高い企業を探していると述べ、株主に還元する資金を持ちながらも将来的な成長に向けて投資できる企業に注目していると語った。

モビアス氏が率いる「テンプルトン・エマージング・マーケッツ・トラスト」の組み入れ比率上位には、ブラジルのブラジル石油公社(ペトロブラス)(PBR)やヴァリ(旧リオドセ)(RIO)、中国の石油会社ペトロチャイナ(中国石油)(PTR)などが並んでいる。

一方、シティグループのマーカス・ロスジェン(Markus Rosgen)氏らストラテジストの間には、最近のアジア株上昇は一時的な「弱気相場の反発」に過ぎないとの見方もある。
ロスジェン氏らはシティのアナリストらは23日付リポートで、バリュエーション(株価評価)がまだ過去のリセッション(景気後退)時ほど低下していないため、相場上昇に依然として懐疑的だと説明した。

世界最大の投資信託会社フィデリティ・インベストメンツも相場サイクルのタイミングを予想することに慎重だ。
同社のポートフォリオ・マネジャー、タル・エロヤ(Tal Eloya)氏は23日、「株式相場の底を言い当てることは誰もできない。誰も先のことは分からない」と述べ、「長期的に考え、長期的視野で投資する必要がある」と語った。

英文記事:'Bull Market' Has Begun, Templeton's Mark Mobius Says
ジャンク債発行高が急増、昨年6月以来最高−信用市場回復の兆しか
(2009.2.14 ブルームバーグ)
2月13日(ブルームバーグ):今週はジャンク債(高リスク・高利回り債)の新規発行高が前週比3倍近い23億8000万ドルに達し、過去7カ月で最高となった。
ブルームバーグ・ニュースのデータによると、今週のジャンク債発行高では天然ガス・石油会社のフォレスト・オイルが総額6億ドルで最高、また病院チェーンのHCAも総額3億1000万ドルを発行した。
両社とも銀行融資の返済が目的。

ジャンク債と米国債の利回り格差は昨年10月以来で最小幅に縮小しており、クレジット市場の凍結解除の兆しとみられている。
ブロードポイント・キャピタルの高利回り債担当ディレクター、ピート・ブレイディ氏は、世界的に景気後退が深刻化する中、企業は市場で資金を調達し、銀行にローンを返済して融資枠を確保していると指摘した。

ブレイディ氏は12日、電話インタビューで「企業は借り換えがますます困難になっていることを認識している」とし、「(社債発行は)できる時にやっておくべきだ。
そうでないと市場の流動性は2008年の時のように再び枯渇しかねない」と述べた。

今週のジャンク債発行額は先週の7億9600万ドルから大きく増加し、昨年6月26日までの週以降で最高となった。
ブルームバーグ・ニュースのデータによると、その週の発行額は28億ドル(ブリッジ・ローンから債券への転換分は除く)、衛星通信システム・サービスのテレサット・カナダと航空機メーカーとしては世界最大のBEエアロスペースが主導した。
昨年6月のジャンク債発行高は85億ドルだった。

英文記事:Junk Bond Sales Surge as Company Debt Market Thaws

3月17日(火)−HSBC香港の株取引の信託手数料改訂

海外投資のSNSであるWorld Investorsの友人で「なげやり的中国株対決」の管理人でもある、さますのさんから教えてもらったのだが、2004年1月以降、HSBC香港で株取引(Local Securities)をやっていると半年毎にHK$100(1,280円)徴収されるSafe Custody Charge(信託手数料)が、今年の6月1日から毎月HK$25(320円)となるようだ。
実のところ、彼女のところに改訂通知が送られてきてわかったらしいのだが、私のところには未だに送られてきていないようだ。
皆さんのところにはもう送られてきているだろうか。

Safe Custody Service - HSBC Premier, PowerVantage and SmartVantage customers
HKD100 half-yearly for customers who have securities transaction record(s) or securities holdings in the six month period on or before 1 June and 1 December each year.

The fee is due and payable in June and December every year on a day determined by the Bank from time to time. If that day falls on the first day of the month and is not a business day, the fee may be collected on the business day in May or November which immediately precedes that day, subject to the decision of the Bank. The fee is payable upon closure of accounts where the account is closed before the above payment dates.

Effective 1 June 09, HK $25 monthly for customers who have securities transaction record(s) or securities holdings in the 1-month period on or before the 1st of the following month.

The fee is due and payable on or before the 20th of the following month on a day determined by the Bank from time to time. If that day falls on the 1st of the month and is not a business day, the fee may be collected on the business day which immediately precedes that day, subject to the decision of the Bank. The fee is payable upon closure of accounts where the account is closed before the above payment dates.

手数料としては気にするほどではないものの、やはり値上がりというものは気分のいいものではない。
ネットで検索してもブログ記事がほとんどヒットしないばかりか、mixiのコミュニティなどでも話題になっていないところをみると、ほかの人も大したことではないと思っているのか、このこと自体を知らないのか。
現行の取引明細書(statement)には6月1日と12月1日(1日がHSBC香港の休業日のときはその前日)に英語と広東語で「CUSTODIAN FEE SEC 銀行手續費」が引かれていることが記載されているが、これが毎月記載されるようになって初めて何だこれは、という感じになるのが一般的な反応かもしれない。
日本では自国の株式を保有しているだけで管理料を取られることはなく、あまり馴染みのないものだけに、意味がわからないとストレスになるだろう。
ちなみに、この費用は確定申告のときには必要経費として計上できるだろうが、それこそ微々たるものだ。
年間にしてHK$300(3,840円)、海外送金手数料の多寡が気になる人にとっては大きな(!?)金額だ。
海外投資を楽しむ会ではHSBC香港に口座を開くことのデメリットとして、「ルールが頻繁に変わり、日本からコントロールするのが難しい」とある。
要するに、ルールが頻繁に変わるとはこういうことなのだ。
これを面倒だと思うか、海外口座を持つ上で避けられないことだと割り切れるか。
今後口座を開きたいと思う人はその点も考えた方がいいかもしれない。


3月15日(日)−ゴールデンウイーク海外脱出計画

3月4日の「今日の一言」でも書いたように、今年はワールドパークス・シルバーエリートカードをもらったので、その特典であるフライトマイルの25%増を狙ってみようかと旅行計画を立てた。
そして狙ったのはメキシコ、私自身はアメリカ本土へ向かって旅立つのは初めてのことだし、ゴールデンウイーク真っ只中に突っ込むのも初めてだ。
3年前に行ったタイ・ミャンマー旅行のときはゴールデンウイークが始まる前に日本を出発し、終わった後に帰国する日程だったので、航空券のシーズナリティの影響は全くなかったが、今回は帰国日がゴールデンウイーク最終日なので、モロにその影響を受けることになる。

格安航空券の比較サイトであるTravel.jpから出発日を入れて検索、そして出てきた結果を見て、おお意外に安いかも、と思っても、そこには落とし穴がある。
そう、ゴールデンウイーク最終日(米国や欧州からの出発は前日)に帰国しようなどと思うと、たとえゴールデンウイーク前に日本を出発しても、詳細情報に表示されている「帰国便割増料金」の対象となってしまうのだ。(これはお盆休みや年末年始休暇の場合も同じと思われる)
これは懇意にしている旅行会社に見積もりを頼んだときも同じことを言われた記憶があり、世界不況の最中でも日本独特のシーズナリティは崩れそうもない。
また、航空会社のウェブサイトでは空席があっても、旅行会社に割り当てられる座席枠はすでにキャンセル待ち状態ということもあるようだ。

そこで、トライしたのがノースウェスト航空のウェブサイトからの直接予約だ。
これだと、旅行会社を通じて予約するときの「帰国便割増料金」がない代わりに、発券はほぼ即日に完了させられてしまうリスクがある。
懇意にしている旅行会社だと発券時期をギリギリまで引き延ばすことも可能だし、4月発券分からは燃油サーチャージが大幅に下がるとは言われていたが、下手すると仕事の関係でキャンセルしなければならないリスクを覚悟の上で、3月2日に成田からロサンゼンルスまでの往復チケットのみ予約を入れた。
このときから私は漠然とメキシコへ行こうかと考えていたのだが、日本からアメリカ経由メキシコ(メキシコシティ、カンクン)便を予約すると、北アフリカ(エジプト、チュニジア、モロッコ)行きのチケットと違って若干の追加料金では飛べないのだ。
従って、ロサンゼルスからの追加フライトはすべて現地の格安航空会社を使うという手段を選択することにした。
欧州方面で複数国を旅行したいときは、例えばKLMの成田−アムステルダム行きの往復チケットに、追加フライト(例えば、往路アムステルダム−ローマ、復路フランクフルト−アムステルダムなど)を付ければいいのだが、アメリカ経由でメキシコやカリブ諸国へ行きたいときは考え方を変えないといけないようだ。

最近の傾向として私も格安航空会社に乗る機会が増えているが、今年も検索サイトのWhichBudgetを見ることが多くなりそうだ。
次の旅行でもカンクンからラスベガス、そしてロサンゼルスと乗るUSエアーウェイズに乗る予定だが、この格安航空会社は、ハドソン川の奇跡(Pilot praised for 'masterful' landing)で一躍日本でも有名になったが、何とスターアライアンスに入っていて、マイレージも加算されるようだ。
さすが、マイレージ大国、でも安全性は大丈夫なのだろうか。(苦笑)

ところで、そのメキシコ情報を仕入れる意味もあって、昨日それゆけ個人同好会のオフに行ってきた。
場所は「アザリマトバック新宿」というアゼルバイジャン料理のレストラン、シェフがアゼルバイジャン人だというのだが、さしもの旅同好会のメンバーでもこの国がどこにあるのかは誰もわからない。
料理がサーブされる前に店に置いてあった大使館の観光ガイドブック(日本語のものがあることも驚き)を見ながら、ああでもない、こうでもないと。
どうやらカスピ海沿岸にあるようで、首都はバクー(Baku)だそうだ。
石油や天然ガスなどが豊富だそうだが、それほど豊かというイメージが沸いてこないのは、我々が知らないだけなのか、ロシアに搾取されているからなのか。
ちなみに、ここは何が見どころなのだろうか。


3月12日(木)−日本のゲストハウスの固定資産税を免除してみたら

私がゲストハウスと言われて思い浮かべるのは東南アジアの安宿のことだが、今では日本国内でもゲストハウスが数多く存在するようになっている。
今から2ヶ月前、ゲストハウス.netルームシェア.netのリンクを依頼されてトップページに掲載を続けているが、今あらためてネットで検索すると様々なサイトが引っかかる。
まさか日本でこれほど多くのゲストハウスがあるとは思わなかった。

これらのゲストハウスの中で2〜3のサイトをざっと見た感じでは1ヶ月の負担金は都心部で5万円程度、1日にすれば1,700円ぐらいだ。
しかも、一般の賃貸物件を借りるための敷金、礼金、仲介手数料などの初期費用を負担する必要もなさそうだ。
そう考えれば俗にいうネットカフェ難民と呼ばれる人たちは、なぜゲストハウスを探そうとしないのかと思うこともある。
もっとも彼らに言わせれば、光熱費負担なしで、シャワー完備、フリーソフトドリンクでパソコン使い放題のネットカフェのナイトパックに比べれば高いのかもしれないが、定住地があるという精神的な安心感には代えられないような気もする。

そこで私の提案だ。
当然ながらゲストハウスの家賃には公租公課、いわゆるオーナーが負担する固定資産税も加味されているはずだ。
それを一定の家賃帯以下の部屋しかないゲストハウスの固定資産税などは免除してやればいい。
そうなれば、ゲストハウスの家賃ももっと下げることができるだろうし、もし、これらの家賃がネットカフェのナイトパックと比べても遜色なければ、ネットカフェ難民と呼ばれる人の中の一定数はゲストハウスに住むことを選択するだろう。
そんなことは政府がその気になればできることだ。
何でネットカフェを泊まり歩いている人がたくさんいるかと言えば、彼らは住居を借りることができないからだ。
経済界も非正規雇用者を増やさなければ国際競争力云々と言うのであれば、せめて彼らに人間らしい住環境を提供できるような政策を取るように政府に圧力をかける義務がある。

ところで、2009年1月27日号の週刊SPAの記事によれば、副業として、ゲストハウス経営に乗り出す会社員も増えているとのこと。
もし、これが税制面でも得をすることだとなれば、日本の住宅事情が一変することだってあるのだ。
今はゲストハウスの住人は主に単身者だろうが、法律や税制が整備されてくれば家族が暮らせるようなものが出てくる可能性だってある。
三原淳雄氏は2月27日のコラムで、政府が検討している株価対策なるものを批判して、「どうせなら「こっちの水は甘いぞ」という税制にして、おカネを動かすことを考えるべきだろう。カネが動かないからどうにもならなくなっているのなら、どうしたらカネが動くか、それを考え実行するのが政府の本来の役目であろう。民間のカネが動く仕組みを政策・税制で応援すればいい。 」と言っているが至極もっともだ。
いわゆるネットカフェ難民の住居対策も同じだ。
2008年4月から東京都が「TOKYOチャレンジネット」を通じて、彼らの住宅資金や生活資金と合わせて最大60万円を無利子で貸し付ける事業をやっているようだが、こんな一時凌ぎのことをやってもほとんど効果がないばかりか、貸付金が不良債権となる可能性の方が大きい。
そうなった場合の困難を極める債権回収費用もまた税金なのだから、そういうことが重なればネットカフェ難民と呼ばれる困窮者に納税者の怒りの矛先が向かうことになる。
そうなったら誰のための政策だかわからなくなると思うのは私だけだろうか。

会社員が副業で貧困ビジネス参入!?
(2009.1.27 週刊SPA)
住む家のない無職者を狙うのは不良ばかりではない。
最近、頭のいい山っ気たっぷりのカタギの間で流行しつつあるのが「ゲストハウス経営」だ。
事情に詳しい都内の不動産業者に話を聞いた。
「普通の賃貸マンション物件を正規の手続きで借りて、派遣難民の人なんかを集めて集団生活させるだけの商売なんですけどね。以前は本人名義で契約できない風俗嬢や外国人なんかを住まわせるケースはあったけど、風俗嬢は部屋の中を回復不能なぐらいグチャグチャにして逃げる場合が多かった。だけど、派遣難民だと、そのリスクが低い。彼らはとにかくおとなしいそうで、ルールを決めたら必ず守るんです。そこで、サラリーマンみたいな人でも投資のつもりで始める人がいます」
例えば、月14万円の2DKに6人入居させて、3万円ずつの家賃を徴収すれば月4万円の収益。
このご時世、副業としてはなかなか悪くない。
さらに2DKくらいの広さの物件は、いま借り手が少なく、ほかのタイプに比べて家賃が下がっているという。
又貸しは大家との契約違反になるが、法律通反にはならない。
使用状況によっては旅館業法違反になる場合もあるが「旅館業法はザルですから初犯だと、罰金になるかどうかも微妙です」なんだとか。
リスクも少ない!?

3月4日(水)−ワールドパークス・シルバーエリートカード

ワールドパークス・シルバーエリートカード先日、自宅にノースウェスト航空から封書が届いていて、また何やら宣伝かと空けてみると、ワールドパークス・シルバーエリートカードなるものが入っていた。
昨年は9月の欧州旅行の際にKLMに乗っただけで、あとはすべてショッピングマイルで貯めたマイルしかないはずだったので、どうやって2009年度の資格が得られたのかわからないが、欧州旅行の際に買ったチケットが「ノースウエスト航空をはじめ、ワールドパークス・エリート会員資格取得対象の提携航空会社を、ワールドパークス・マイルを獲得できるご購入運賃でご利用いただいた場合、2009年度エリート会員資格取得に必要なフライト利用区間数(EQS)をご獲得いただけます。」という基準を満たしたということなのだろう。
まあ、今年の3月から来年の2月まで私はワールドパークス・シルバーエリート会員になるというわけだ。

ところで、何が得するのか見てみると、最大のメリットは実飛行マイル(ボーナスマイルを除く)に対して25%増しのエリート会員ボーナスマイルが加算されることだ。
あとはチェックインや搭乗の際にファースト(ビジネス)クラスの乗客と同等になることくらいだろうか。
それと米国の国内線を予約すれば、空席があるときに限ってファーストクラスにアップグレードされるみたいだ。
つまり、国際線のような長距離国内便、例えばロサンゼルスからニューヨークまで飛んだ場合(国際線を含む米国国内線も可)も適用になるようだから今年はいよいよ私にアメリカへ行けと言っているのだろうか。
とりあえず、図書館でガイドブックを借り、インターネットを使ってアメリカ本土で行けそうなところを物色してみようか。
あと最近旅サイト仲間が注目している中南米、特にメキシコなんか面白いかもしれないね。


3月1日(日)−海外旅行好きのためのオフ会&誕生日会

昨日、World Investorsのメンバーで「海外旅行好きのためのオフ会」と銘打った飲み会があった。
今年になってから毎週のように飲み会(Weekly Party during winter in 2009)をやっているので、ほとんど名目なんてどうでもいいのだが、実のところ明日が私の誕生日なので、幹事の方が気を利かせてくれて私の誕生日会も兼ねてくれたのだ。
ということで、幹事のポリースヤスさんみのこさん、牛馬さん、ありがとうございました。

グルジア産ワインとロシア産ビール マリノーブナヤ・ケタ(サーモンマリネのブリヌイクレープ包み)
ゴルブッツィ(ロールキャベツのオーブン煮込み焼き、トマトクリームソース仕立て) 本日のデザートメニュー

ところで、オフの会場は、新宿西口のロシア料理店「スンガリー」、海外旅行先としてはほとんど人気のないロシアだが、さすがに投資のSNSだけあって、幹事曰く「BRICsの時代が来る上でロシアの文化を知っておくことは大変意義があること」だそうだ。(笑)
また、このレストランでは、日本ではほとんど入手できないと言われているグルジアワインが味わえるのがいい。
飲んだビールも日頃はほとんど見慣れないものばかりだったが、結構イケルものばかりだ。
料理の方も美味しく、定番のボルシチやピロシキのほかに、初めて味わったマリノーブナヤ・ケタ(サーモンマリネのブリヌイクレープ包み)や、グリヴィー・ヴ・スミターニェ(マッシュルームとホワイトアスパラガスのつぼ焼きクリーム煮)、ペリメニ(手打ち水ぎょうざのシベリア風レモンバターソース)、そして最後に出たゴルブッツィ(ロールキャベツのオーブン煮込み焼き、トマトクリームソース仕立て)も良かった。
ただ、ズブロッカ(Zubrowka)というウオッカは相当にきつく、あんなものを毎日浴びるように飲んでればアル中になるのもわかるような気がした。

ロシアが海外旅行先として人気がないのは、太平洋戦争の日本の敵国であったイギリス、アメリカ、オランダ(当時の公文書では対英米蘭戦争と呼んでいた)と違って、食事が不味いことではないのだから、ロシア滞在が快適なもの(というイメージ?)になれば、日本の近隣観光地としてスポットライトを浴びる都市も出るだろうにと思うと少し残念ではある。
もっとも私は寒いところはあまり好きではないから旅行先には選ばないと思うけどね(爆)

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