英語なんて話せなくても

8/22(Thu) 東京(成田) 13:30-トルコ航空(TK)593-21:50 イスタンブール(アタチュルク)
宿泊先 (空港で夜明かし)
関連サイト 欧州総合リンク トルコ イスタンブール

  私たちの今回の旅行はイスラム情緒溢れるトルコと、エーゲ海に浮かぶギリシャのロドス島への旅だ。
しかも私たちは英語がほとんど話せないのにもかかわらず、東京とイスタンブールの往復とそれに接続する国内線のフライト以外は何も予約していない。
頼りになるのは、黄色い表紙の「地球の歩き方」と呼ばれる日本人の個人旅行者の間ではバイブルのようになっているガイドブック、そして海外旅行用の会話集だけ・・・
これって無謀かな?

  私たちを乗せた飛行機はモスクワ経由で、14時間のフライトを終えてイスタンブールに到着した。
それにしてもわずか3日前に起きたソ連のクーデターに巻き込まれなかったのは幸いである。
もちろん、このときの主役、ゴルバチョフ(Mikhaie Gorbachev)、エリツィン(Boris Yeltsin)、ブッシュ(George Bush)、コール(Helmut Kohl)の各氏は知っているだろう。
もし、知らなければ世界の歴史をもう一度勉強しよう。

  ちなみに、今夜は空港で夜明かしである。
理由は翌朝の接続便が早いのと旅費の節約のためだ。
   ところで、トルコのインフレは予想以上で1トルコリラが何と0.03円、換算方法は日本の消費税の計算と同じだね。

マルマリスはエーゲ海諸島への玄関口

8/23(Fri) イスタンブール(アタチュルク) 7:00-トルコ航空(TK)202-8:20 ダラマン-(Taxi)-マルマリス
宿泊先 Özcan Pansiyon / 20,000TL(\600) per night
諸費用 タクシー / ダラマン-マルマリス: 200,000TL=6,000Yen(定額)
関連サイト 欧州総合リンク トルコ イスタンブール マルマリス

  イスタンブールからマルマリスへ行くのに一番安い方法はバスを使うことである。
もちろん、イスタンブールで滞在予定のある人はこの方法が一番いいと思うが、私たちのように滞在しないのであれば飛行機を利用する方がいいだろう。

Marmaris  マルマリスはエーゲ海に浮かぶ島々へ行くための玄関口の1つで、風光明媚なトルコのビーチリゾートである。
イスタンブールからダラマンまで国内線を利用した場合、そこからマルマリスまではタクシーとなる。
タクシー料金はドイツマルク(DEM)やフランスフラン(FRF)で支払うこともできる。
よく日本人がトルコでボラれたとか騙されたとかいうことを聞くが、私たちの乗ったタクシーのドライバーは誠実かつフレンドリーで、車内でトルコの歌謡曲のカセットをかけて、私たちにサービスしてくれたくらいだった。
私たちは幸運だっただけ?
それともこれが普通?

  マルマリスの宿は市内の観光案内所で紹介してもらったところだ。
そこは、格安旅行者(budget traveler)に相応しく、値段は確かに安かった。
でも、シャワーとトイレは共同だし、そのトイレは洋式でなく、トルコ式のものであった。
そのトイレのことは"地球の歩き方"に紹介されていたとはいえ、それを目の当たりにすると大きなショックだった。

  トルコ式トイレは初めてそれを使う人にとっては大変な代物かもしれない。
なぜなら、現地の人々は基本的に用足しをした後の始末にトイレットペーパーを使わないみたいだからだ。
では、どうするかと言うと、右手で手桶の水を尻に流し、左手で直接洗うらしい。
日本のウォシュレット(例えばTOTOの)は機械洗浄だが、それを自分の左手でするのがトルコ式と思えばいい。
従って、トルコ人にとって左手は不浄となるのだ。

  さて、ロドス島へ行くためのフェリーだが、そのチケットは市内にある旅行会社で入手できる。
ここで英語が話せないと彼らとの交渉が不安になるのだが、それは杞憂に過ぎなかった。
なぜなら簡単な英単語を並べるだけでもフェリーのチケットは取れたからだ。
でも彼らにパスポートを預けなければならないので、それを明日返してもらえるかどうかだけが不安だった。

  最後にトルコ料理(Turkish food)を紹介しよう。
何と言っても旅の楽しみの1つは食べることだ。
ちなみに食事は戸外のテーブルで取るのが一般的なようだ。
その中で代表的なのは、ケバブ(kebab)とキョフテ(köfte)のようだ。
飲み物ならチャイ(çay)と呼ばれる国民的飲料の紅茶だろう。
それとイスラム教の国なのに地酒のラク(raki)もある。
もちろん、これらのほかにも美味しい料理がたくさんあるのでどんどん試してみよう。
ただ、蠅が結構飛んでいるので、人によっては不愉快な思いをするかもしれないね。

旅は道連れ、世は情け

8/24(Sat) マルマリス 9:00-(Ferry)-11:00 ロドス
ロドス市内観光
宿泊先 (記録なし) / 1,500Dr (\1,050) per night
諸費用 Marmaris Rhodes Ferry Line: 95,000TL=2,850Yen
関連サイト 欧州総合リンク ギリシャ ロドス島 トルコ マルマリス

  マルマリスからギリシャのロドス島まではフェリーで約2時間である。
私たちは今朝マルマリスで出会った日本人学生と彼の同行者であるマレーシア人の医学生と一緒にフェリーに乗り込んだ。
私たちと違って彼らは語学に堪能のようで、2人とも英語は話せ、マレーシア人はそのほかにトルコ語やヒンディー語も話せると言っていた。
ボディランゲージしかできない私たちにとってはうらやましい限りだ。
ちなみに、ここへ旅行するときは、出発の1時間前には出入国管理事務所にいる方がいいだろう。
また、フェリーのチケットは出発の前日までに予約しないといけないことも確認した方がいい。

  フェリーは太陽が燦々と当たるオープンデッキの座席と、屋根のある座席があるが、観光客に人気のあるのはオープンデッキの方だ。
こういうところは日本とは違っている。
日本だと多くの観光客は日焼けを嫌って日向の席など好まないからね。
ところで、サングラスに帽子、日焼け止め、ミネラルウォーターのボトルは持っているかな?
言うまでもないが、これらは夏の旅行には必需品だからね。

  ロドス港での入国手続きには結構時間がかかった。
1つにはギリシャとトルコの仲が常に悪いからということが言われている。
しかし、日本人旅行者はすんなりとギリシャへ入国できたのに対して、マレーシア人はすんなりとはいかなかった。
このことからもすべての日本人旅行者はヴィザなしで多くの国が旅行できることを感謝した方がいいだろう。

Rhodes ロドス島の水はマンドラキ港の近くでも驚くほど澄んでいる。
おかげで、青い空と海の水の色が見事にマッチしていて、とても絵になるところだ。
町の近くにはビーチがあり、そこでは多くの人が日光浴を楽しんでいる。
もちろん、トップレスの美女もいるので、男性は目の保養ができるのではないかな?
私たちは?って
それは明日のお楽しみってとこだね。

  ロドスの市街は13世紀後半のイタリア建築の影響を大いに受けている。
中世的な町である旧市街はもとより、新市街にある郵便局や市庁舎からもそういう感じを受ける。
でも観光のメインはやはり旧市街だと思う。
ここでは歴史の重みも感じることができるからだ。
いずれにしろ、この町は歩いて回れる大きさのようなので、散策を楽しむにはちょうどいいだろう。
ちなみに、私たちの泊まったホテルは、新市街の大通り沿いにあったため、夜がとても煩かった。
ホテルのマダムが親切だったことが救いかな?

  ギリシャでの食事ならタベルナ(taverna)で取るのがいい。
リーズナブルな料金で食事ができることがメリットの1つだからだ。
ここはイスラム教の国ではないのでどこでも酒は飲めるし、ウゾ(ouzo)という地酒もある。
ちなみにギリシャでもトルコと同様、食事は戸外で取るのが一般的だ。
それと、たとえ格安旅行(budget travel)でも夕食ぐらいはきちんと取ろう。
それが旅行中の大きな楽しみだと私は思うからだ。

リンドスの美しい眺めで目の保養を!

8/25(Sun) リンドスへの小旅行
宿泊先 (記録なし, 8/24と同じ)
諸費用 バス / ロドス-リンドス: 550Dr=\390(片道)
ビーチパラソルとチェアのレンタル: 350Dr=\250
関連サイト 欧州総合リンク ギリシャ ロドス島

  リンドスへ行くバスは、城壁の近くにある観光案内所のあたりにあるロドスのバスステーションから出発する。
もちろん、昨日知り合った日本人とマレーシア人も私たちと一緒にバスに乗り込む。
それにしても車内は私たちと同じようにビーチへ行こうとする人たちでいっぱいだ。
道中では人を見かけると車掌がドアを開け、身を乗りだして『リンドス!』と叫んでいる。
途中でバスを待つ乗客はこれを聞いて乗ってくるというわけだ。  

Acropolis, Lindos dish in Lindos

  リンドスの見どころと言えば、アクロポリスと白い家並である。
これに青い海のバックが加われば写真を取らない手はない。
ただ、ここは観光地というより、ビーチへ来るのが目的というところみたいなので、日帰りで来るなら観光は短時間で済ませた方がいいだろう。

  夏と言えば何を思い浮かべるかい?
ヴァカンス、ビキニギャル、ビール、それともほかに?
やはりビーチで美女を眺めながら飲むビールは格別だね。
でも、ここのビーチはそれほど広くないのか混んでいるようだ。
その中でデッキチェアーやパラソルが確保できたのはラッキーだったかもしれないね。
ちなみに、ここには更衣室なんてものはない。
要するに、みんな水着を着たままビーチに来て、そのまま帰るというのが一般的なようだ。

 それでは、男性の皆さん、お待たせ!
どうだい?
このビーチではこういうトップレスの女性がいたるところで見られるのだ。
見ていても決して卑猥な感じはしない。
むしろ、開放的で明るい雰囲気だろう。

  結局、私たちはデッキチェアの上で起きたり、寝たり、まるで腹筋運動みたいなことを繰り返したのだった。
あとは海中での必死の立ち泳ぎだ。
友人曰く、これらを『頑張れ! Nippon』と呼んだ。
どういう意味か?なんてことは聞くないで欲しい。
とにかく、本来の意味とは違うのだから・・・
本当の意味?
『行け!日本代表!』ってところだよね。

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