4/30(Fri) | 台南への小旅行 | |
宿泊先 | 凱得來 / NT$1,120 (3,700JPY) per night | |
諸費用 | 交通費 | 電車(臺鐵) / 高雄-台南: NT$69=230JPY |
入場料 | 赤嵌樓(Chihkan Lou): NT$50=170JPY 孔子廟(Confucian Temple): NT$25=80JPY 延平郡王祠(Koxinga Shrine): NT$25=80JPY |
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関連サイト | アジア総合リンク 台湾 高雄と台湾南部 | |
アドバイス |
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今日は台南(Tainan)への日帰り旅行だ。
ここは高雄(Kaohsiung)から電車で1時間弱の距離なので、十分に日帰り圏内だ。
電車の中では日本語のテキストを広げた現地の人などもいて、私も少しだけレクチャーをしてあげる。
相手が英語を理解すればそれなりにお互いの意思疎通に幅がでるのだが、その点に関しては私も人のことを言える立場ではないので、何とか手持ちの中国語会話集とジュスチャーでやってみる。
数は少なくなったとはいえ、こうして日本語を学んでくれている人を見るのは素直に嬉しい。
台南(Tainan)に到着したときはすでに昼時で、赤嵌樓(Chihkan Lou)に行く途中で、冷房の効いた新光三越があったので入ってみる。
店内の雰囲気は日本とほとんど同じで、冷房の効いた店内でビールを飲んで一休みする。
こういうところで食事をすると外の町食堂に比べて相当に高い値段を取られるのはかつての日本と同じだ。
昔は日本でもそういうデパートの食堂というのはステータスがあったような気がする。
台南観光 | |
赤嵌樓(チィチェンロウ) | |
赤嵌樓 | 大天后宮(ダーティエンホウゴン) |
孔子廟(コンヅーミャオ) | |
孔子廟 | 延平郡王祠(イェンピンジュイワンシー) |
延平郡王祠 |
喉を潤した後は、当地で一番有名な赤嵌樓(Chihkan Lou)に入ってみる。
ここは1653年(明朝の永暦7年)にオランダ人によって建てられた普羅民遮城(プロビデンシャ城/Providentia
Fort)というのが元々の名前、その後、漢民族によって赤嵌樓(Chihkan Lou)、番仔樓(Tower
of Savages)あるいは紅毛樓(Tower of Red-haired Barbarians)と呼ばれるようになったところだ。
中は南国を思わせるヤシの木と建物との調和がなかなかのもので、パンフレットによれば、夜景も綺麗だとのこと。
また、この周辺には大天后宮(Great Queen of Heaven Temple)を始めとして大小の史跡が点在しているので、まずはここを目指すのが観光の王道ではなかろうか。
次は1665年(明朝の永暦19年)に建てられた孔子廟(Confucian Temple)、ここは台湾各地の廟のうち最古のものと言われ、清朝末期に至るまで台湾の最高学府(台灣府學、後に台南府學)として多くの知識人を輩出したところだ。
確かにどことなく知的な雰囲気が漂っている。
また、大成殿(Ta Cheng Palace)の入り口のチケット売り場には、日本語の堪能な王銘洲(ワンミンゾウ/Wang
Mingzhou)さんがいて暇な時間帯ならいろいろ解説もしてくれるのだ。
彼によると、ここでは願い事を紙に書いてスタンプを押し、黒板のところに下げておくと大願成就のご利益があるという。
せっかく行くのだったらやってみてはいかがだろうか。
ちなみに私は、願い事は叶わず・・・という結果であった。
少なくとも2004年中に限ってはね。
最後は延平郡王祠(Koxinga Shrine)、別名を開山王廟(Kai Shan King Temple)と呼び、ここは1662年(明朝の永暦16年)に鄭成功(Koxinga/Zheng Chenggong)が亡くなったとき、台湾の民衆がオランダ人を追い払って台湾を漢民族の手に取り戻した功績に敬意を表すために建てたものだ。
そう、彼なくして台湾を語るなかれ、ということなので、台南観光の際には是非訪れよう。
全般的に台南(Tainan)はオランダ人支配が行なわれていたときの史跡が多いからか欧米系の観光客をちらほらと見かけることがある。
歴史に興味のある人はこうした史跡巡りもよりいっそう楽しいものではなかろうか。
夕食は小北夜市(Xiaobei Night Market)がお薦めとは思うが、歩きつかれた身には大変かもしれない。
事実私は行かなかったが、もし歩く気があるなら赤嵌樓(Chihkan Lou)から駅とは反対方向に行き、西門路三段(Shimen
Road Sec 3)とぶつかったロータリーを民德國中(Minde Junior High School)の方へさらに20分歩くことになる。
要するに、赤嵌樓(Chihkan Lou)の夜景見物とセットにするならば徒歩もいいとは思うが、そうでなければ、タクシーに乗った方がいいだろう。
路線バスもあるが、小北夜市(Xiaobei Night Market)を通る№7(立德・興國管理學院-火車站)は1時間に1本しかないからだ。
結局、私は高雄(Kaohsiung)の太平洋崇光の食堂街(hawkers)へ行くことにした。
どこも英語も日本語もほとんど通じないとは思っていたが、ある韓国焼肉料理の店で働いていたお姉さんが英語を話せる人だったので、迷わずそこの店に腰をかける。
「ビールあるかい?」と聞くと、何とデパートの食料品店で買って来いという。
こんなところで、オーストラリア式のBYO(Bring Your Own=飲み物を自分でレストランに持ち込む)システムを取っているとは思わなかった。
これもお互いに意思疎通が図れるからわかったことだけどね。
夕食が終わった後はインターネットカフェ(1時間でNT$20=60円)へ行ってみた。
朝方、翌日のツアーの相談でもしようと、東南旅行社(South East Travel Service)(住所: 高雄市中正四路118號3樓/3F, 118, Jungjeng 4rd Road)行ったときに偶然見つけたところだ。
この旅行社もネットカフェも同じ瑞源街(Ruiyuan Street)との交差点付近に軒を並べているので、わかったのだが、実のところ台湾旅行中、ネットカフェは台北でもここでもほとんど見かけなかったのだ。
ここの店も一大アミューズメントセンターで、ほぼ全員が対戦型ゲームに興じていて、ネットやメールなどを見ていたのは、フロアの中で私だけだったのでは?という状態だった。
もちろん、ソフトドリンクの注文もできるが、日本のように無料ではなく、またスタッフは英語も日本語も話せなかった。
5/1(Sat) | 墾丁への小旅行 |
宿泊先 | 凱得來 / NT$1,120 (3,700JPY) per night |
諸費用 | バス(中南客運) / 高雄-墾丁: NT$290=960JPY バス(高雄客運) / 墾丁-高雄(墾丁列車): NT$250=830JPY パラソルとチェアーのレンタル: NT$300=990JPY |
関連サイト | アジア総合リンク 台湾 高雄と台湾南部 |
アドバイス |
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5月の台湾で泳ぐなら墾丁(Kenting)へ行くのが一番だ。
マリンスポーツのメッカである南灣(Nanwan)、墾丁飲食街に近い大灣(Dawan)、凱撒大飯店(シーザーパークホテル)の目の前に広がる小灣(Xiaowan)とあるが、マリンスポーツを楽しむなら南灣(Nanwan)がお薦めとガイドブックにはある。
特にジェットスキーは免許なしでも乗ることができるらしく、それ以外のマリンスポーツの設備も整っているようだ。
ただ、私の場合は車内で寝ている間に南灣(Nanwan)を通り過ぎ、着いたら墾丁飲食街のど真ん中で降りていたという体たらくだったので、いつものようにビールで喉を潤してビーチで一眠りと相成ったわけだ。
さて、私がいた小灣(Xiaowan)は、日本のビーチのように若者と家族連れがメインゲストで、さすがに欧州やオーストラリアのように老若男女が思い思いに楽しむといった光景はあまり見られない。
それでも外国人観光客が多いのか、ちょっとした食堂やビーチのショップで英語が通じることは幸いである。
また、こちらの女性も日本人より美白というものを意識するのか、水着の上にTシャツを着て泳いでいるので、目の保養をするには物足りない。
Tシャツを脱いだらビキニだとかトップレスということもないので、ひたすらビールと読書が時間潰しのお友達だ。
こんなことなら大枚叩いて歩(Ayumi)さんとデートといくべきだったかと思うが、それも何だかな~と・・・
タイのプーケットでは、そうした女性を連れたドイツ人のオジサンを見かけたが、とうとう私もその域に達してしまったかいな。
そんな私にバチが当たったのか、夕食を六合夜市(Liuhe Night Market)で取ろうと、早めのバスで高雄(Kaohsiung)に帰ってきたのだが、ホテルの部屋で中腰になった瞬間に思わぬ激痛が走る。
何だこれは・・・と、しばらく休めば治るかと思い、ベッドに横たわるが、一向に具合はよくならない。
安宿なので、ホテルドクターもルームサービスもないので、ソロソロと起き上がり、何とかシャワーを浴びて食事に出かける。
ゆっくりと歩けば何とかなるが、街中はすでに夜で、病院はやってなさそうな雰囲気だった。
仕方ないので、2日前に行った六合二路(Liuhe 2nd Road)にある「鄧老師(Deng Laoshi)」というマッサージの店へ行ってみる。
ここなら日本語が多少通じるので、何とかなるかもしれないと思ったが、結局のところ何にもならなかった。
いくら漢方医学とはいえ、マッサージで腰痛が治るほど軽いものではなかったのだ。
私はホテルのベッドの中で明日は成田で緊急入院か?あるいはそこまでもたどり着けないかもと思いながら悶々とした夜を過ごしたのだった。
5/2(Sun) | 高雄(小港) 14:20-チャイナエアライン(CI)196-15:15 台北(中正) 16:30-チャイナエアライン(CI)106-20:40 東京(成田) |
諸費用 | タクシー / ホテル-空港: NT$240=790JPY |
関連サイト | らっしゃい東京 (http://www.tcvb.or.jp/) |
成田空港 (http://www.narita-airport.or.jp/) |
昨夜から続く腰痛は起き上がるときに難渋するレベルに達してしまったようだ。
幸いにして歩くことはできるので、ソロソロと起き上がり、中国語会話集を片手に朝食を取りにロビー横のレストランへと行く。
フロントのお姉さんは英語が多少できる人と、全くできない人が交代で立っているのだが、今朝はあいにくできない方であった。
痛みというのが中国語で疼(トン/teng)というらしいので、腰(ヤオ/yao)を指してそう言ってみる。
うまく通じたようで、今度は会話集の中に「医者を呼んでください(清叫一下医生)」というのを見つけ指し示す。
何やら通じたのかどうかわからないが、部屋にいろ、みたいな仕草をするので戻って寝ていると電話がかかってくる。
男性がベラベラと英語で何やら言うので聞き返すと、「今日は日曜で病院はやってない」ということだった。
「何だ英語ができる奴がいたのか」と思った反面、これじゃ無理して成田まで行くしかないと覚悟を決める。
ホテルの前からタクシーに乗って「国際線ターミナル」と英語で言ってみるが通じない。
やばいな~国内線へ付けられるとそこから歩かないといけないんだよな~と思ったが、案の定、間違えられてしまった。
台北行きの航空券を見せたので完全に勘違いされたようだ。
こんなことなら最初から「國際航廈」と書いて見せるべきだったのだろうが、まさかInternational
Terminalが通じないとは夢にも思わない。
それに書いてみせるときは漢字(繁體字)を正確に書かないとならないので、意外に通じなかったりする。
例えば「國際」と「国際」は日本では大した違いがないが、台湾では通じないのだ。
出発まで4時間余りあるので、空港のコインロッカーに荷物を預け、どこで暇を潰そうかなと思い、ターミナルの中をうろうろするが、案外とそういった場所は少ない。
仕方がないので、お土産の物色も兼ねて、バスで太平洋崇光まで戻ることにする。
あそこなら2日前に行って勝手知ったるところだし、地下の食堂街(hawkers)で食事もできるからだ。
ちなみに、ここのバスは国内線ターミナルから国際線ターミナルを経由するので、途中のバス停同様、乗りたいバスに手を挙げて止めないとならない。
例の韓国料理屋で食事をし、売店で台湾茶の土産を買った私は再びタクシーで空港へ戻る。
今度は、「國際」と紙に書いて見せたのでドライバーも迷わずに連れて行ってくれた。
台北で乗り継ぎの時間を挟んで、やっとの思いで日本に帰ってきた。
ところが、日本ではゴールデン・ウイーク真っ最中で救急病院以外はどこもやっていなかった。
診断の結果、激しい腰痛の原因は椎間板ヘルニアということだった。
結局のところ、言葉も通じない、知り合いもいないところで入院しないといけないという不幸が避けられただけでもよしとしなければならない状況だったようだ。