せっかくのコーラルアイランドだが

4/29(Thu) 小琉球への小旅行
宿泊先 凱得來 / NT$1,120 (3,700JPY) per night
諸費用 バス(中南客運) / 高雄-東港: NT$90=300JPY
バス(國光客運) / 東港-高雄: NT$75=250JPY
聯營船(民營交通船/共同運行船) / 東港-琉球(往復): NT$410=1,350JPY
島内タクシー観光: NT$300=990JPY
美人洞・烏鬼洞共通入場券: NT$50=170JPY
関連サイト アジア総合リンク 台湾 高雄と台湾南部
アドバイス
  • 高雄(Kaohsiung)から東港(Donggang)までは何社かある長距離バス(intercity coach)で行くことができる。料金はバス会社によって異なり、チケットは駅前の通りにある商店で買うこともできる。
  • 東港(Donggang)から小琉球(Xiao Liouciou)までのフェリーは、大福漁港(Dafu fishing harbor)へ行く公營船と、白沙碼頭(Baisha Dock)へ行く聯營船(民營交通船/共同運行船)があり、公營船の方が運賃が安い。
  • 島内に公共交通機関はなく、フェリーの到着時にバイクを借りるか、タクシーツアーを申し込むかの交渉をすることになる。
    ガイドブックによれば、台湾に居住権を持たない日本国籍所有者は法律上、車を運転できないことになっている。事実上日本の運転免許証があれば車は借りられるが、事故やトラブルが起きた場合、非合法なため保険の適用は受けないし、国外追放処置がとられる可能性もある。(国際免許から台湾免許(駕駛執照/Jiashi Zhizhao 又は 駕照/Jiazhao)への切替に関する情報はこちら
  • 貸し自転車は港近くの小琉球渡假大飯店で宿泊者対象に行なっているようだが、日帰り客も交渉によって借りられると思われる。

この日はどこに行こうかと迷ったが、高雄(Kaohsiung)には3泊することを考えて小琉球(Xiao Liouciou)へ向かうことにした。
バスのチケットは駅前にある商店がブースを出しているので、そこで買うことは決めていたが、問題は筆談でしか意思疎通ができない状況でバス乗り場を見つけないといけないという制約があったことだ。
そうなると必然的に駅前の大通りが交差するあたりから建國二路(Jianguo 2nd Road)沿いの國統大飯店(Union Hotel)あたりまでのブースがいいということになろうか。
そして、交差点付近にあったブースで買ったのは正解のようで、チケットを買った後で、バスが来るまで待ってろ、みたいな仕草をされて、しばらく店先で立っていると呼ばれて無事にバスに乗ることができたのだ。

バスの中では日本語が堪能な台湾人カップルが東港(Donggang)へ着いたら教えてくれるというので、遠慮なくお願いした。
彼女たちは墾丁(Kenting)へ行くとかで、どっちがお薦めかと聞いたら、墾丁(Kenting)の方がずっといい、とのことで、海水浴も十分にできるらしく、それが目的とのことだった。
そういえば昨夜のパブで歩(Ayumi)さんたちが「金出してくれたら一緒に行ってあげる」と言っていたのも墾丁(Kenting)だったような・・・
う~ん、それほどいいと言うなら今から行き先を変更しようかな?


Baisha Dock Street Market
白沙碼頭(バイシャマートウ) 路上マーケット
Lingshan Temple Vase Rock
霊山寺(リンシャンスー) 花瓶岩(ホアピンヤン)
Beauty Cave Beauty Cave
美人洞(メイレンドン)
Black Ghost Cave Black Ghost Cave
烏鬼洞(ウーグイドン)

東港(Donggang)へ着いたら1台のバイクが近寄ってきた。
「どこへ行くのだ?」と英語で聞いてくるから「小琉球(シャオリュウチュウ/Xiao Liouciou)」と言いながらガイドブックを見せると、「バイクに乗れ」と言う。
ボラレても大したことはないだろうと思いながら、いくらか聞くと、何とタダでいいという。
どうやらドライバーも港に用事があったのだろうが、また1つ台湾人の優しさに触れたような気がした。

東港(Donggang)から小琉球(Xiao Liouciou)の白沙碼頭(バイシャマートウ/Baisha Dock)までは聯營船(民營交通船/共同運行船)で約20分、運賃は、大福漁港(Dafu fishing harbor)へ着く公營船と多少の違いはあるが、どちらに乗れるかは港に着いた時間次第だ。
フェリーを降りると、さっそくレンタルバイクの客引きが現れる。
1台NT$150(500円)というのが彼らの言い値だが、私は中国語がほとんどできないし、相手は英語も日本語もできない。
値引き交渉はできないし、ガイドブックに書いてあった「無免許でも貸し出す業者もいるが、基本的に日本人観光客のレンタカー・レンタルバイクの運転は違法」というのが頭をよぎる。
台湾では不良警官はいなさそうだが、こんな田舎町で暇な警官の点数稼ぎに生贄にされてはかなわない。
何とか「運転免許証がない(沒駕照/メイジャーツァオ/Mei Jiazhao)」ということを理解させ、タクシー観光の手配をさせる。
タクシーと言っても、バイクを貸そうとしたオヤジが運転する車に乗って島巡りをしてもらうだけだ。

ドライバーに地図を見せ、まずは美人洞(メイレンドン/Beauty Cave)に行ってもらう。
気温はすでに真夏並みに上がっていて、歩いているだけで汗がしたたり落ちてくる。
平日ということもあって観光客は少なく、自分を入れて写真を撮ってもらおうと思っても周囲に人がいない。
こんなときは1人旅だと不便だな、という気がするが、それも仕方ないことだ。

次に行ってもらったのは烏鬼洞(ウーグイドン/Black Ghost Cave)、観光情報の少ない中でここへ行ったのは、この島が奇岩や洞穴が多く、そこしか見どころがなさそうだったのと、共通入場券となっていた片方の場所だったからだ。
この後、島をぐるりと1周してもらったが、特筆すべきところもなく、白沙碼頭(Baisha Dock)へ戻って昼食を取ることにする。
たったこれだけで、NT$300(990円)とはボラれ過ぎとも言えるが、言葉が通じないということはこういうリスクが往々にしてあるということだ。

昼食が終り、霊山寺(リンシャンスー/Lingshan Temple)や花瓶岩(ホアピンヤン/Vase Rock)なら徒歩圏内ではないかと思った私は、小琉球渡假大飯店(Xiao Liouciou Hotel)で2人の日本人女性に出会う。
彼女たちは高雄(Kaohsiung)へ行く途中でここへ寄ったということだが、大きなバックパックをどうするのか、聞くとこのホテルで預かってもらうというらしい。
よく見ると貸し自転車もあるようで、これなら最初からここを目指して来ればよかったと後悔した。(ウェブサイトでは宿泊者専用とあるが、暇な時期なら日帰り客も交渉次第となるかもしれない)
彼女たちはこの島で泳ぎたいと言っていたが、タクシーで島巡りをした感じではまともな海水浴場はなかったように思えた。
しかし、ホテルでもらった地図には中奥沙灘(Zhong-ao Beach)で泳げるようで、試しに歩いて行ってみると、更衣設備などは全くないが、何とかなりそうな気がした。
要は、ライフガードなどが誰1人いないので、自己責任で泳ぐなら勝手にどうぞ、というレベルで2時間くらいの時間潰しならちょうどよかった。
もちろん、この島は珊瑚礁でできた島なので、スノーケリングやダイビングに関しては申し込みをすればツアーがあっただろうが、言葉が満足に通じない状況で申し込みをするには時間的なリスクが大きすぎた。
せっかくのコーラル・アイランドなのにもったいない気もしたが、これも個人旅行のリスクの1つなのだ。

前のページへこのページのトップへ次のページへ