運任せのショートトリップ

12/6(Tue) シーパンドン(Si Phan Don)へのショートトリップ
コーンパペンの滝(Khone Phapheng Falls)と川イルカ(Irrawaddy Dolphins)ウォッチング
宿泊先 Keoinpeng Guest House (Don Det) / US$2 (240JPY) per night
諸費用 バス(ソンテウ) / パクセ - コーンパペンの滝: 50,000K=US$5=600JPY
コーンパペンの滝入場料: 10,000K=US$1=120JPY
トゥクトゥク / コーンパペンの滝 - ナーカサン: 20,000K=US$2=240JPY
川イルカウォッチング(ボート代込): 32,000K=380JPY
ボート / ナーカサン - デット島: 50,000K=US$5=600JPY
関連サイト アジア総合リンク ラオス
チャンパサック地方パクセ周辺及びパクセ市街の地図(JPEG)とPDFファイルの地図

今回の旅行でパクセというより、hideyaさんのところには3泊する予定で来ている。
最初はパクセのホテルに泊まった方が気楽かと思ったのだが、JICAから提供されている彼の家が2部屋あるということなので、ありがたくお世話になることにした。
そして、ガイドブックを読んでいるうち、パクセ市内には特に見どころがあるわけではなく、郊外へショートトリップしないといけないことがわかった。
そして、パクセ近郊の見どころで有名なのは私が今回行ったシーパンドン(Si Phan Don)と、ワットプー(Wat Phu Temple Complex)だ。
もちろん双方行くにはツアーを利用するのが効率的なのだが、1米ドル紙幣が幅を効かせているラオスでUS$100(12,000円)もするツアーに申し込むのは勇気が必要だった。
そこでトライしたのがバス(ソンテウ)とボートを使ってコーン島(Don Khon)かデット島(Don Det)へ行くことだった。
頼りになるのはガイドブックにある数ページの記事と、自分の経験とカンだけだ。

パクセ南バスターミナル(タラート・ラック・ペード)発時刻表
(2005年12月現在)
Travelfish - Pakse - Getting there and away
(注) タラート・ラック・ペード(Talat Lak Paed)とは、町の中心から8km地点にある市場という意味で、ラオスの地名は、Lak ** (kilometers)という表示が用いられることが多いそうだ。ちなみにワット・プー(Wat Phu)方面行きのバスは、ラック・サーム・シップ(Lak 30/Lak Xam Siv)で国道13号線からそれる。
my friend's house in Pakse my friend's house in Pakse
Pakse South Bus Terminal Pakse South Bus Terminal
行き先 料金 時刻表
for Route 20 Salavan 20,000K 7:30 9:00 10:45 12:10 14:30
for Route 23 Sekong 25,000K 7:30 9:00 11:30 13:30
Pakxong 15,000K 8:00 9:00 10:00 12:00 13:00
for Route 18 Attapeu 35,000K 6:30 8:00 10:30 15:00
for Route 13 Nakasang (Don Det, Don Khon) 25,000K 8:00 9:00 10:00 12:00 13:00 14:00 15:00 16:00
Muang Khong 30,000K 8:00 10:00 12:00 14:00 16:00
Veun Kham (Cambodia border) 30,000K 7:00 11:00
songthaew songthaew

午前8時、昨夜のうちにhideyaさんが迎えに来るように頼んだトゥクトゥクが来ない。
彼が来ないと私は南バスターミナル(タラート・ラック・ペード)がどこにあるのかも知らないのだ。
ところが、彼の家の前にあったコーヒーショップというか雑貨屋で、どうやってバスターミナルまで行ったらいいのか聞くと、そこに居合わせたお客の1人が手招きし、そのまま車で送ってくれたのだ。
それでいて送迎の手間賃もチップも請求しないラオス人、こういう人たちがまだいるのだと感心してしまった。
それで、実際問題、そのトゥクトゥクは来なかったかと言うと、hideyaさん曰く、私が待ち合わせ場所を勘違いしたのではないかとのこと。
今となってはどちらが間違ったのかは検証のしようがないが、ラオス人の暖かさに触れた一コマであった。

そして、南バスターミナルに着き、どのバス(ソンテウ)がコーン島(Don Khon)やデット島(Don Det)方面に行くか探していると、これに乗れと指差された車があった。
値段がいくらか相場もわからなかったので、言われるがままにUS$5(600円)を払う。
中にいたのはほとんどがラオス人で外国人は私とバックパッカーのオーストラリア人の2人だけだった。
もちろん、出発したときは座席がすし詰め状態だったが、途中で現地の人が次々に降りていくので、いくぶん楽になった。
しかし、最後になって私とオーストラリア人だけになるとさすがに不安になり、私が彼にどこへ行くのか聞いてみると、何とカンボジアとのこと。
途中であまりに停車するので彼が段々不機嫌になっていったのがわかったのだが、彼も誰も英語が話せなさそうな雰囲気にイライラしていたのだろうか。
ところで、私たちがこのときどこにいたのかというと、英語が通じないので、全くわからなかったのだ。
持っていたガイドブックの地名表記は日本語だけという使えなさで、私の発音が悪いのか地名すら理解してもらえない。
そのうちカンボジアへ行くというオーストラリア人は、バスを乗り換えろと言われ、追加料金は払わないぞ、と捨てゼリフを残して去った。

チャンパーサック(Champasak)とコーンパペンの滝(Khone Phapheng Falls)
Champasak Province Champasak Province Khone Phapheng Falls Khone Phapheng Falls
Khone Phapheng Falls Khone Phapheng Falls Khone Phapheng Falls Khone Phapheng Falls

ここで残された私はどうしたか。
もうどうにでもなれ、とコーンパペンの滝(Khone Phapheng Falls)へ行って、ここへ戻ってきてくれればUS$3(360円)払うと交渉し、無事に成立した。
ところで、ここってどこだ?というのはわかっていなかったのだが、こういう流れのときは戻って来さえすれば何とかなるものである。
そういうことで、思いもかけず滝見物へ行けたのだが、仮にツアー料金のUS$100(12,000円)を払ってまで来る価値があったかというと首を傾げざるを得ないだろう。
ただツアーだったら英語のガイドは付くし、きちんとパクセまで戻って来れるのでそれなりの価値はあると思う。

そして、滝見物を終えて戻った私を待っていたのは無人の駐車場だった。
ここへ来たトゥクトゥクのドライバーには、駐車場で待っていろと言ったはずなのだが、そこには誰もいなかった。。
言葉がうまく伝わらなくて、誰かを乗せて引き返してしまったのか、あるいはどこかで時間潰しをしているのかわからないが、相当にピンチであることは確かだった。
何しろ公共交通機関と呼べる代物がほとんどないところなのだから尚更だ。
US$3(360円)の代金を受け取っていないのだから、私を置いて行くはずがないと思いつつもドライバーはいくら探しても見当たらない。
そうこうしているうちに私は滝にやってきた1台のトゥクトゥクを発見した。
すでに白人グループが乗っていて、どうやら滝見物ツアーの一行らしかったが、そんなことを気にしている場合ではなかった。
ドライバーにドル紙幣を見せ、白人たちに挨拶して強引に乗り込むと、そのまま彼らの目的地まで同行することにした。

川イルカ(Irrawaddy Dolphins)ウォッチング
Veun Kham Irrawaddy Irrawaddy Veun Kham Veun Kham

彼らは私の見込み通り、コーンパペンの滝(Khone Phapheng Falls)ツアーの人たちで、これから川イルカ(Irrawaddy Dolphins)ウォッチングへ行くとのことらしい。
もちろん、私は何てラッキーなと心躍らせながら彼らの後を付いて行く。
私はツアー客でないので、別料金として32,000キープ(380円)取られたが、そんなものは痛くも痒くもない。
肝心のイルカはいるのかいないのか、残念ながら、私の目ではあまりに遠すぎてほとんど見ることができなかった。

川イルカウォッチングが終わると、私はトゥクトゥクに乗せられて、ナーカサン(Nakasang)というコーン島(Don Khon)とデット島(Don Det)への渡し舟乗り場へ連れて来られた。
すでに時間は4時半、私に選択の余地などなく、ボートに乗ってデット島(Don Det)へ向かうことにした。
ここで宿が取れるかどうかなど考えても仕方のないことだし、島へ渡れば何とかなるだろうと思った。
元より日帰りでなく、1泊旅行のつもりで来ていたので、パスポートと着替えを持っていたことは幸いだった。

泊まるところはボートを下りたところからすぐのゲストハウスに決めた。
なぜならこの島では暗くなるとゲストハウスを捜し歩くことなど不可能に近かったからだ。
藁葺き屋根のバンガロー、共同シャワーに共同トイレという、まさにバックパッカー向けのところだったが、宿泊代はたったUS$2(240円)、これで文句を言えばバチが当たるというものだ。
そして電気は6時から9時までの3時間だけ発電機で供給されるだけなので、消灯時間になれば寝るしかなかった。
夕方、外で裸になってシャワーを浴びていた台湾人、消灯時間になって食堂に行った私にビールでも飲むかと言ったラオス人、わずかな時間だったが微笑ましい光景がゲストハウスを包んでいた。
2~3泊程度ならこういうところもいい、そんな気分にさせられた1日だった。

前のページへこのページのトップへ次のページへ