9/5(Fri) | 東京(成田) 11:30-KLMオランダ航空(KL)862-16:20 アムステルダム(スキポール) 18:15-KLMオランダ航空(KL)1933-19:45 ジュネーブ(コワントラン) |
宿泊先 | Phoenix / 119SF (\11,630) per night |
[booking sites for you / agoda.jp Booking.com venere (英語・日本語)] | |
The Hotel Phoenix provides free shuttle service from/to the airport.(空港からフェニックスホテルまでの送迎あり) | |
関連サイト | 欧州総合リンク スイス ジュネーブ |
今朝のブルームバーグを見てびっくりした。
円ユーロのレートが151円台と前日比5円以上の円高となっており、欧米市場が大幅に下落したのを受け、損失穴埋めのためのキャリートレードの解消が本格的に進んできたような感じだった。
私が今回の旅行を企画した7月上旬は円ユーロのレートは170円まで達していて、原油も1バレル=145ドルの最高値を記録し、それに伴って燃油サーチャージも高騰し、欧州旅行など正気の沙汰とは思えないものがあった。
自宅から成田までの間は、ここ2週間のゲリラ的豪雨にもあわずに、無事に到着した。
空港でのチェックインは、今までとは違って、全員が端末機でやるようになっていた。
そこには英語の機械操作ができない人のために補助スタッフがいるが、基本的には端末でチェックインをし、荷物のみカウンターで預けるというスタイルになっていた。
ボーディングパスも今までのような堅い紙ではなく、バーコードのついた感熱紙仕様となっていた。
こうした経費の削減策がどの程度の効果があるかはわからないが、座席のアサインをすべて乗客任せにすることは、格安航空会社同様、非常口そばの座席に全く外国語の理解できない人が座る危険性については目をつぶるのだろう。
おそらく、万が一の事故が起きたときに乗客のヘルプ云々というのは、非常時には絵空事という認識が航空会社にあるのかもしれない。
成田空港の両替所の為替レートは今朝の円高を反映したものではなかった。
私が以前、ある邦銀の支店で聞いたときは、三菱東京UFJが為替を変更するのが11時、そのときにならないと他の邦銀も変更しないと聞いていたからだ。
成田で見た感じでは今でもその扱いは変わってないように見えた。
少なくともユーロと英ポンドに関して言えば、団体ツアーでなければ、確実に訪問先で両替した方が得だと言える状況だった。
成田での出国審査は今までに例がないほどすいていた。
どこのブースにも行列がなかったからだ。
こんなことがあるのだろうか、日本人の海外旅行熱も終焉を迎えるのか、と感じた。
当然のことながら飛行機もガラガラなのだろうか、と思ったら、飛行機は満席だった。
私は1998年のときを思い出した。
あの当時より日本経済を取り巻く状況ははるかに悪いのにもかかわらずだ。
KLMの機内だけ見れば、日本のどこが不況なのか外国人に対して誰も説明できないのは10年前と全く同じだった。
KLMの機内エンターテイメントのはかなり充実していたようだ。
ハリウッド映画も日本語吹き替え版で見れるものがあったし、十数カ国の簡単な単語を学べる語学レッスンメニューもあった。
ブラックジャックのゲームもカジノルールに準拠していた。
機内食はあまり美味しいとは言えなかったが、機内で飽きないという点では合格点が与えられるのではなかろうか。
アムステルダムでの乗り継ぎ時間にユーロの現金を入手し、インターネットをやろうと無線LANのあるWi-Fiコーナーに行ってみるが、持参したEM-ONEの内蔵ワイヤレスLANは応答しなかった。
設定の仕方がまずかったのかどうかはわからないが、仕方がないので、普通のインターネットコーナーでは、15分で3ユーロ(470円)でできるようだった。
それでもアジアの格安価格に慣れた身では少し高く感じた。
何といってもシンガポールや香港の空港では無料だったからだ。
それに、カフェでのカプチーノ(ソフトドリンク)がハイネケン(ビール)とそう価格差がないのは相変わらずと言えそうだった。
アムステルダムからジュネーブ行きの飛行機に乗るとき、外は小雨が降っていて、肌寒かった。
そのせいか、さすがに真夏のリゾート行きの格好をしている人はさすがにいなかったが、ジュネーブは緯度が南なだけあって半袖でいられる気候だった。
そして、EU圏最初の到着地であるアムステルダムだけでなく、今日の最終目的地であるジュネーブでも入国スタンプが私のパスポートに押されることはなかった。
こんなことで、いいのかと思ったが、これが後でとんだ災難を招くところだったのだ。
ジュネーブに着いて宿泊先のHotel Phoenixまでの道順を尋ねようと観光案内所へ行くと、そこで待っていろという。
どうやらホテルから迎えが来るようだ。
ホテルの予約サイトのレビューでは、空港から10番(Ligne 10)のバスで行けと書いてあったが、送迎があるならそれに越したことはない。
私の泊まったホテルの近くは、Hotel 33や、Ramada Park Hotelといったトランジット用のホテルが数軒あり、レストランも数軒あるが、どうせなら駅まで行ってみようと思った。
ちなみに、ここからジュネーブのコルナバン駅(Gare de Cornavin)へはやはり10番のバスで行くのだが、チケットの買い方が今一つわからなかったので、中で車掌から買おうとそのまま乗っていたら、結果的に往復とも無賃乗車になってしまった。
実際のところ、チケットはバス停の自動券売機で買うのだが、おそらく1時間フリー(Billet individuel - Tout Genève
- 60 minutes: 3フラン=\290)か午前9時から深夜までのフリーチケット(Carte journalière -
unireso 9 h à minuit: 7フラン=\680)を買えばいいと思う。
そして、この日の夕食は駅へ向かう途中で見つけたレストランで取ったのだが、ステーキとワインで27フラン(2,640円)だった。
私は最初から使いすぎたかな、と思ったが、これが今回の旅行の中ではリーズナブルな価格であることを知るよしもなかった。
9/6(Sat) | ジュネーブ(コワントラン) 9:25-easyJet(EZS)1307-10:40 アジャクシオ アジャクシオ市内観光とサン・フランソワビーチでの海水浴 |
宿泊先 | Kalliste / 88.9EUR (\13,900) per night |
[booking sites for you / agoda.jp Booking.com Hotel Club venere (英語・日本語)] | |
諸費用 | easyJet(7/11に予約): 92.74SF=\9,820 バス(TCA) / アジャクシオ空港-駅(Gare SNCF) (ligne 8): 4.5EUR=\700 観光ミニトレイン: 7EUR=\1,090 |
関連サイト | 欧州総合リンク スイス フランス コルシカ島 ジュネーブ |
ホテルの外から雨音が聞こえる。
9月に欧州旅行をして雨に降られるというのは初体験のことだ。
傘は荷物になるので持ってきていないが、来るとき同様に空港までの送迎はあるのだろうか。
朝食を食べながらフトそんなことを思う。
フロントマンが何時のフライトだと聞いてきて、送ってやるからの一言にホッとする。
ただ、朝食が別料金だとは迂闊だった。
14フラン(1,370円)も取られてから、てっきり付いているものと思っていたのが違っていたようだ。
空港に到着し、easyJetのカウンターでチェックインしようとしたら、まず機械でやれと言われた。
そこでボーディングパスと荷物のタグを自分で打ち出してからカウンターに持っていくのだ。
今度はKLMと違って補助スタッフなどはいない。
無事にチェックインが終わり、残ったスイスフランの硬貨を使おうとバーで買い物をする。
ペットボトルのミネラルウォーターと、紙コップ1杯のカフェオレで9フラン(880円)、すごい商売もあったものだ。
ジュネーブはコートを着ている人がいるくらい寒かったが、コルシカ島は別世界って感じの陽気で、これこそ地中海の夏というものだった。
easyJetの機内誌(格安航空会社でこんなものがあるとは驚きだが)には就航先の簡単な案内があり、空港からダウンタウンへの行き方も載っている。
それによると、8番のバスに乗れば4.5ユーロ(700円)でダウンタウンに行け、そのバスはSNCF(列車)の駅を経由して、港(Gare routière
et maritime)まで行くものだった。
一方、ここをタクシーに乗ると25ユーロ(3,910円)だそうで、それだと結構な値段である。
SNCF(列車)の駅からHotel Kallisteまでは徒歩数分のところにある。
主な交差点にはホテルへの案内板があるので、非常にわかりやすい。
さて、チェックインしようとバウチャーを出すと、ホテルのスタッフが首を捻りながら端末を叩き、英語でぶつぶつ言っている。
名前が見つからないとか、予約がないとか、部屋は満室なんだよなとか。
予約端末のスペルミスかと思っていたら、本当にないようだった。
チェックインで混雑している時間帯だったので、ちょっと待ってろとか言われたが、待てばいいことがあるのか、という雰囲気もあった。
あげくの果てにスタッフは英語でなく、フランス語でまくしたて始めたので、おいおいと、聞き取れたのはタクシーだけ、何だか遠いところへ行かされそうだったが、黙っていたら突然に部屋が割り当てられ、そこに泊まれと言われた。
狐につまされたような感じだが、もうどうにでもなれという感じだった。
フランスでは珍しく、私たちのミスだというのを認めたことが驚きだった。
それにしても、いったい何なのであろうか。
予約が通ってないというにもかかわらず、あっさりと部屋が提供されたり、それとも誰か他の人を犠牲にしたのだろうか。
チェックインは3時ということだが、これは、欧州では珍しい。
前の宿泊者の片づけが終わっていないのかと思ったら、そんなことはなく、何だかよくわからなかった。
まあ、いいやと、水着を下に着込んで外出する。
まずは、昼食、そして港の近くにある観光案内所(9月の平日と土曜日は、午前8時から午後7時まで、日曜は9時から1時まで)で情報収集である。
空港にも観光案内所はあったのだが、全くやる気が感じられなかったからだ。
アジャクシオ(Ajaccio)市内散策 | ||||
アジャクシオ空港 | 市内中心部 | |||
カルディナル・フェッシュ通り (Rue du Cardinal Fesch) |
ミニトレイン (Petit Train) |
ナポレオンの谷 (Grotte Napoléon) |
教会 (Cathédrale) |
港のところにある観光案内所ではアジャクシオ(Ajaccio)の地図やボートエクスカーション、バスやSNCF(列車)の時刻表も入手することができる。
短期滞在者ならビーチラインを走る5番、空港行きの8番だけわかれば十分だろう。
ちなみに、ホテルは港周辺からSNCF(列車)の駅周辺までで取るべきで、その一帯が徒歩圏、あとはバス利用かレンタカーを借りることになるので、あまり便利とは言えない。
また、列車の時刻表は切り替え(今回は9月8日)の前日にならないとわからないそうで、たいそうのんびりしたものである。
私は夏期のみ運行かと思って、観光案内所で確認するまでは、どきどきしたものだ。
もっともアジャクシオからバスティアへの往復が、午前2本、午後2本というのは変わらないそうだ。
あと、スカンドラへのツアーは港のところに会社のブースがあるので、そこで申し込むことができる。
私は、あいにく日曜日のツアーがいっぱいだったので、月曜日のものに申し込んだ。
ハイシーズンだともっと取りにくいと聞くが、9月になれば、3泊している間に行くことはそれほど難しくないようだ。
コルシカ島でのメインイベントが決まった後、観光用のミニトレインがあったので、それに乗ってみる。
どこを回るのかと思えば、止まって観光できるのはナポレオンの谷(Grotte Napoléon)と呼ばれるところだけ、あとはフランス語とイタリア語の説明とともに回るだけだ。
どうやらコルシカ島はピッツェリア(pizzeria=ピザ屋)やパニーニ(panini=イタリア風のサンドイッチ)を売る店が多いので、イタリアの影響もかなりあるのだろう。
しかし、私にとってはどちらもチンプンカンプンであまり乗る価値はなかったかもしれない。
市内にあまり見所があまりなさそうなので、やることは1つ。
近くにあるサン・フランソワビーチで夕食まで時間をつぶすだけだ。
ここはやっぱりフランス、トップレスのお姉さんも多いし、他に比べれば同胞が圧倒的多数を占めるコルシカ、大胆さも少し違うようだ。
でもおばさんまでがトップレスになるのは閉口だけどね。
ちなみに、ここはパラソルなどはないので、日焼けが気になるなら避けた方が賢明だろう。
夕食は、魚料理の看板が出ていた、Restaurant Les Halles、何となく奥まったところに雰囲気の良さそうな店があったので入ってみた。
中に日本人旅行者らしき女性の2人組がいたが、コルシカ島のことは日本のガイドブックにはほとんど紹介されていない。
当然ながら、このレストランのこともそうであるが、町を歩く東洋人がほとんどいないにもかかわらず、こういう偶然もあるのだろう。
食べ物は定食(Menu)が15ユーロ(2,340円)であったのでそれを頼む。
私にとっては最初に出されたワインと前菜の魚のスープ(これは絶品)だけでお腹いっぱい、メインディッシュのムール貝とポテトはもう食いきれないって感じだった。
それと、コルシカ島のレストランで出される水はミネラルウオーターではなく、ピッチャー入りの水道水(carafe de l'eau)で、これは日本と同じでいくら飲んでも無料だ。
夕食が終わると、9時過ぎであったが、ここはコルシカ島、レストランやカフェ、バーのような飲食店以外のところは土産物屋も含めてほとんどやっていない。
これでは観光客に若者が少ないのも頷けようか。
ホテルに帰るとワインでほどよく気持ちよくなった私はそのままベッドに入り、朝まで起きることはなかった。
ちなみに、昼間チェックインしたときは冷房がないことが不安であったが、こちらの夜は案外過ごしやすく天井で回るファンだけで十分であった。