5/4(Mon) | ホテルのプールで日光浴 Crazy Horse Paris Show at MGM Grand |
宿泊先 | Tropicana Hotel and Casino / \6,000 (US$62) per night |
[booking sites for you / agoda.jp Booking.com Hotel Club venere (英語・日本語) アップルワールド JHCホテル (日本語)] | |
諸費用 | Deuce: 1回券 US$3=\290, 24時間パス US$7=\680 show ticket (Section 1): US$60.5=\5,890 |
関連サイト | アメリカ ネバダ州 |
今日は今までの疲れを癒すべく、ホテルのプールでゆっくりと過ごすことにした。
何だかんだ言っても豚インフルエンザに感染するリスクを抱えての旅路は気疲れしていないと言ったら嘘になるだろう。
そうかといって陸続き、あるいはメキシコへ行く観光客の比率では群を抜くアメリカ人が感染しないはずもないので、ここにいるからといって安心ではないが、医療水準から言えば、アメリカの方が充実していそうである。
このホテルのプール(Tropicana Pool)は「南国の楽園をテーマとしたプール」となっており、岩や滝、椰子の木まで植わっている。
このコンセプトもラスベガスでは目玉の一つと言われているが、もう一つは、戦没将兵追悼記念日(Memorial Day=5月の最終月曜日)から労働の日(Labor
Day=9月の第一月曜日)までやっている水上ブラックジャック(Swim-Up Blackjack)、もし、日程がこれに重なるようであれば参加してみるといいだろう。
一般のカジノのブラックジャックの掛け金のミニマムは20ドル(1,950円)なので、水上ブラックジャックも同じだと思われる。
ちなみに、ブラックジャックのプレーは、プレーヤーは水中、ディーラーはプールサイド、という状態で行なうようだ。
チップの清算などはどうするのかとも思うが、プレーヤーはホテルの宿泊者なので、チェックアウトのときに行うのであろうか。
ちなみに、このホテルには室内プールもあって通年営業、ウェブサイトにはラスベガスで唯一の(A foot heated indoor pool is
one of the only indoor pools in Vegas open year round!)とも書かれている。
ホテルのプールにて | |
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結局、午後3時までプールで過ごした私はシャワーを浴びて街へ出る。
夕食の時間には早いし、ショーの時間は午後8時からだ。
そこで、暇つぶしに無料ショーというものがどんなものか見るためにサーカス・サーカス(Circus Circus)へ行ってみた。
そのホテルでやっていたのは「サーカス・アクト(Circus Acts)」、11時からだいたい30分毎にやっているもので、公演時間は約10分だ。
見た感想はといえば、やはり有料のものはそれなりのものがある、というか、昨晩Cirque du Soleil - "O"を見てしまったので、ほとんど感動することなく、サーカス・サーカスを後にした。
ラスベガスのショー | |
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サーカス・サーカス(Circus Circus)の無料ショー「サーカス・アクト(Circus Acts)」 | |
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クレージー・ホース・パリ・ショー(Crazy Horse Paris Show)のショーガールたちと |
サーカス・サーカスを後にした私はデュース(Deuce)と呼ばれる2階建のバスに乗ってみた。
行くホテルによっては、このバスを使った方がはるかに安いし、タクシーが一般的な足といっても手ぶら同然の状態で乗るには毎回10ドル(970円)というのはカジノで散在することを考えても値が張るように思える。
とりあえず、デュースに乗った私は、ニューヨーク・ニューヨーク(New York-New York)まで行き、そこからショーが行われるMGMグランド(MGM Grand)まで歩くことにした。
そのMGMグランドの中にあるバフェ(Buffet=バイキング方式のレストラン)で食事をしたのだが、結論から言うと失敗であった。
ガイドブックには各ホテルのバフェ・レストランがラスベガス名物となっていると書いてあったが、所詮、アメリカのレストランであることを失念していたのが間違いだった。
ここで28ドル(税込み、2,720円)払うなら、フレンチやイタリアンの専門店に入って食べた方がいいように感じた。
そして、8時から始まったクレージー・ホース・パリ・ショー(Crazy Horse Paris Show)、ダンサーは全員トップレスとはいえ、エロやいやらしさは全く感じない。
むしろ綺麗な芸術を見ているような感じさえ覚えるほどだ。
最初にショーダンサーの紹介があったが、名前を聞くとロシアや東欧系に多そうな名前が結構あった。
やはりアメリカで綺麗だと思える女性はそちら方面の出身者が多いのだろうか。
隣の席で偶然に出会った日本人ビジネスマンも、「ラスベガス中の綺麗どころがここに集まったようだね(笑)」とか言っていた。
ショーが終わってビジネスマン氏とカフェでビールを飲みながらしばし歓談する。
彼も豚インフルエンザの影響で、彼の会社ではアメリカへの唯一の出張者となったとのこと。
アメリカ人からすると日本チームは何で来ないのか、ということになっているのではなかろうか。
たぶん、日本の場合、豚インフルエンザが蔓延していると言われている中で自社の社員を出張させ、仮に感染した場合は、全く意味のない魔女狩り的、かつ苛烈なバッシング(bashing)が予想されるため、その防御策としてそういうことをしているのだろうと思う。
確かにアメリカは、メキシコ同様、も日本政府の色分けでは豚インフルエンザ発症者が多いとの扱いをされているが、ここではマスクをしている人はおろか、メキシコシティのようにショーを中止するなんてことも行われておらず、そのあたりの日本と現地との温度差の違いを如実に感じた今回の旅行だった。
5/5(Tue) | ラスベガス(マッカラン) 7:00-USエアーウエイズ(US)101-8:12 ロサンゼルス(国際) 11:40-デルタ航空(DL)7880-翌15:05 東京(成田) | ||||
諸費用 | taxi / hotel-Las Vegas airport: US$15=\1,460 | ||||
関連サイト | 東京観光財団 (http://www.tcvb.or.jp/) | ||||
成田空港 (http://www.narita-airport.jp/jp/) | |||||
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いよいよ帰国のときがやってきた。
ラスベガスのマッカラン国際空港(McCarran International Airport)でチェックインを済ませる。
アメリカへ入るときはトランジットでも入国審査が必要だが、出国のときは荷物もそのままスルーで最終目的地まで運んでくれるようだ。
朝の7時発のフライトだったので、空港で食事をしようかと思ったが、案の定ファーストフードくらいしか開いてなかった。
こんなことなら24時間やっているホテルのGarden Caféで朝食を取った方がマシとも思えたが、こればかりは後悔先に立たずだ。
そして8時過ぎ、私の乗ったUSエアーウエイズのフライトは無事にロサンゼルス国際空港(Los Angeles International Airport)へ到着した。
ここで、USエアーウエイズが到着するターミナル1から大韓航空(私のフライトは大韓航空との共同運航便のため)が出発するトム・ブラッドレー国際線ターミナル(Tom Bradley International Terminal)へと向かおうと思ったとき、JTBのスタッフがツアー客を出迎えているのが見えた。
そこに集まった人たちは日本からのパックツアーと思しき人たち、ほとんどの人がマスクを着用していた。
そして、大韓航空のチェックインカウンターで手続きをしているときもマスク集団に私は囲まれていた。
一昔前、日本人が海外旅行へ大挙して行きだした頃によく言われたのが、日本人観光客はカメラを首からぶら下げ云々ということだったが、今やマスク姿が日本人観光客のトレードマークとなった感があった。
そう、ロサンゼルスでは、日本人搭乗客のマスク姿と、間引きされたメキシコ行きのフライトを示すボードだけが豚インフルエンザの影響を物語っていた。
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日本人搭乗客だけがマスクを付けたロサンゼルス国際空港 | |
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成田空港で行われた機内検疫 |
約11時間30分のフライトの後、私たちを乗せた大韓航空機は成田空港に到着した。
着陸とほぼ同時に、成田では検疫官が機内に乗り込んできて検疫を行う旨がアナウンスされていた。
しばらくして、青い保護服と思われるものを着てマスクをした検疫官が数名乗り込んできて、健康申告書の回収とサーモグラフィによる体温チェックを始めた。
私がメキシコにいるときには1時間近く足止めされると言われていた機内検疫も、今や彼らが慣れてきたのか、人員が増えたおかげなのか数十分の待機で検疫官たちは引き上げた。
その後、乗客の入国が認められた旨が機内でアナウンスされたが、私の座っていた10列ほど前方でインフルエンザに感染の疑いがある人が出たということで、その周囲の人たちは、二次検査を行う旨が告げられた。
成田空港の入国審査と税関を通過し、到着ロビーに行くと、何人かのテレビクルーがマスク姿の乗客にインタビューをしていた。
おそらく今日は、マスク姿を推奨されることに何ら疑問を抱かないパックツアー客の行列を狙い撃ちし、帰国ラッシュのピークとでも報じられることだろう。
しかし、少なくとも私のいた周辺はほとんど人もまばらで大赤字の地方空港の到着ロビーの光景と何ら変わりがなかった。
今後、豚インフルエンザはどんな形で日本を襲うかわからない。
いつWHOの警戒レベルが「5」から「6」に引き上げられ、いわゆるパンデミック(pandemic=病気の世界的大流行)を宣言されるかということに世界の注目が集まっているが、その中で日本の機内検疫がどの程度効果があるのかは全くの未知数だ。
帰国してから職場の上司に連絡をすると、とりあえず様子を見るために日曜(10日)までは自宅待機をして欲しいとの通告を受けた。
幸いにして何事もなかったが、最近の日本のヒステリックで気違いじみた雰囲気を見るにつけ、本当に何事もなくて良かったと思う次第だ。
事実、5月11日〜18日、米国人女性教員と一緒に「模擬国連」に参加し、20日にニューヨークから帰国した高校生が豚インフルエンザに感染したとして、彼女たちが通っている高校や関係者がバッシング(bashing)を受けているらしい。
鎖国政策を取り、国際的にほとんど行き来のなかった江戸時代ならいざ知らず、グローバル化された世界を何も理解できない人がこれほどいるのに私は驚いている。
今まで成田で感染を疑われたり、帰国後すぐに発症した人は、おそらく異国の地で隔離・入院させられるよりは、家族のいる日本まで何とかたどり着こうという思いで飛行機に乗った人もいるに違いない。
しかしながら、こうした愚かな行為に晒されるリスクを考えるならば、具合が悪くなったら日本になど帰国しない方がいいような気がする。
少なくとも私がアメリカで具合が悪くなっていたとしたら帰国など絶対にしなかったに違いない。
それほど今の日本は惨い状況にある。
そして、そうした意味で海外旅行傷害保険の保障内容はきちんと理解すべきとも思う。
病気で入院するハメになり、フライトを変更せざるを得なくなった場合に保障されるか、入院が1週間以上に及ぶ場合、肉親の渡航費用が保険で出るか、などである。
「転ばぬ先の杖」、先人はいいことを言ったものだ。