5/3(Sun) | カンクン 9:30-USエアーウエイズ(US)837-12:00 フェニックス(スカイハーバー) 13:45-USエアーウエイズ(US)385-14:58 ラスベガス(マッカラン) Cirque du Soleil - "O" at Bellagio |
宿泊先 | Tropicana Hotel and Casino / \6,000 (US$62) per night |
[booking sites for you / agoda.jp Booking.com Hotel Club venere (英語・日本語) アップルワールド JHCホテル (日本語)] | |
諸費用 | taxi / Las Vegas airport-hotel: US$15=\1,460 Deuce: 1回券 US$3=\290, 24時間パス US$7=\680 show ticket (Category 1): US$170=\16,540 |
関連サイト | メキシコ アメリカ キンタナ・ロー州 ネバダ州 |
アドバイス |
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朝の7時、私はホテルのロビーでカンクンシャトル(Cancun Shuttle)を待っていた。
何もしないで待っているのもバカバカしいので、ロビーバーで7時から提供される朝食のドーナツを片手にコーヒーを飲みながら車を待った。
約束の時間を15分を過ぎたとき、私はイヤな予感がした。
ジャングルツアーの日本人インストラクター、紗綾(さあや)さんの一言を思い出したからだ。「メキシコ人感覚だと待ち合わせ時間に30分は遅れますよ」
そして一昨日のツアーで出会ったY氏夫妻は言っていた。「我々のツアーの送迎は離陸3時間前に空港に着くようになるみたい。何だか豚インフルエンザの影響とかで」
私の泊まっているホテルから空港までは30分、彼らの言葉を兼ね合わせると最悪の場合、私は飛行機に乗り遅れることになる。
それでも往復で65ドル(6,310円)もするというのと、4月30日の朝にこちらからリコンファームをし、昨日は朝の7時に先方からホテルに電話があって、再々確認をしたはずというのが心に残っていた。
20分を経過したとき、、私の不安は頂点に達していた。
ホテルのフロントに近寄り、スタッフにカンクンシャトルのオフィスに電話をしてもらった。
前回と違ってフロントの女性が相手が英語が話せるからそこの電話で話せと言った。
話して私は驚いた。どうやら約束を忘れていたらしい。呆れてものが言えないとはこのことだ。
そしてカンクンシャトルのスタッフは言う。「ホテルまでの道を教えてくれ(たぶん○○通り××番地と言えばいいと思うが)」
アホか。私は受話器を投げつけるようにフロントスタッフへ返した。「ホテルまでの道を聞いているから説明してくれ」と言いながら・・・
ホテルのフロントスタッフは申し訳なさそうに私に言った。「あと15分か20分で着くらしい」
このとき時計は7時30分となっていた。
私の頭の中はパニック寸前の状態であった。
彼らの20分というのが実質的に40分であってもおかしくないと思ったからだ。
Y氏夫妻が旅行社から3時間前と言われていた空港到着が、私の場合は1時間前になろうとしている。
私は空港に到着したあと、どうやって難局を切り抜けるかを必死に考え始めていた。
7時45分になったとき、私はフロントスタッフに「カンクンシャトルが来ないのでタクシーで行く」と言い残し、ロビーを出た。
そして、トゥルム通り(Avenida Tulúm)へ向かって一歩を踏み出したときにホテルへ向かってくる車があった。
まさか、と思いながら荷物を持って駆け戻る私、この車がそうかもと思いながら・・・
まさに間一髪であった。
カンクンシャトルのロゴの入ったTシャツを着たドライバーが車を降りてホテルへ向かって行くのと、私が駆け戻ったのがほぼ同時。
私が「遅すぎる」と文句を言っても、悪びれる様子もなく照れ笑いをしたドライバー、言いたいことは山のようにあったが、「9時30分のフライトだから急げ」だけ言った。
空港に到着したのは8時過ぎ、チェックイン前にヘルス・コントロール(Health Control)を通過するように指示がされていた。
システムはオアハカのときと同じ、申告書と検温だけで、極めて簡単なものであった。
それが終わると、USエアーウエイズのチェックイン、カウンター前は長蛇の列であった。
それでも、ここまで来れば大丈夫だと思う反面、Y氏夫妻の言われた3時間前というのは何なのかとも思った。
案の定、列に並んでいる途中で、フェニックス(Phoenix)行きの人は手を挙げて、と言われたので割り込みでチェックインをさせてもらう。
意外にもラスベガスで泊まるのか、とか日本へ帰国するのか、とか根掘り葉掘り聞かれる。
そんなことがメキシコの空港で関係あるのか、と思うのだが、おそらく米国系の航空会社なのですべてが管理されるのであろう。
フェニックス行きのフライトはほぼ定刻通りに離陸、機内でマスクを付けている人は皆無であった。
これがメキシコシティ発であれば逆だったのだろうが、豚インフルエンザとは無縁の雰囲気のカンクンから米国へ飛ぶフライトはいたって日常の光景が見られた。
これはスカイハーバー国際空港(Phoenix Sky Harbor International Airport)の入国審査(immigration)も同様で、私がメキシコから来たと入国カードに記入したにも関わらず、私のパスポートをめくり続けてたった一言、「日本で何(の仕事)やっているんだ」と聞いただけだった。
税関(customs)でも、「食べ物持っているか、金はいくら持っているのか」と聞かれただけで、バッグを開けて調べられることもなく、検疫(quarantine)は全くのフリーパス、こんなことでいいのか、と私が逆に不安に感じるくらいだった。
実際、メキシコからの乗客だけ止めていろいろ聞いても無駄、という極めてアメリカらしい合理さではあるが、メディアで報じられる成田空港の検疫との違いがあまりにも際立っていた。
フェニックス経由でラスベガスのマッカラン国際空港(McCarran International Airport)に到着した私、実質的にアメリカ本土初上陸である。
第一ターミナルの到着ロビーにスロットマシーンが並んでいるのが、まさにカジノ都市、ラスベガスらしい。
ここは国内線での到着なので、ごく普通に荷物をピックアップしてタクシー乗り場へと向かう。
とりあえず、アメリカの入国時に健康管理チェックで足止めされることもなく、まして、豚インフルエンザを発症することもなくメキシコの全日程を終えることができてホッと一息である。
そして、日本で4月に予約済だった、Cirque du Soleil - "O" at Bellagioのチケット、何と170ドル(16,540円)の大枚をはたいたものが無駄にならなくてよかったと思った。
いろいろな人に聞くと、このショーは大人気だそうで、私も楽しみにしていたのだ。
Mizuno's Japanese steakhouseで夕食を | |
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トロピカーナホテル(Tropicana Hotel and Casino)にチェックインし、部屋からプールを眺めるとかなり多くの人が日光浴をしている。
最初、ラスベガスでどこに泊まろうかということで、ここにしたのは「ニューフォーコーナー」と呼ばれる一角にあってわかりやすいことと、昼間はプールでのんびりというのをコンセプトにしていたので、それが充実しているということが決め手になったのだ。
そのプールにいきなり行ってもよかったが、何しろラスベガスは初めての街だし、ベラージオ(Bellagio)でショーのチケットをピックアップする必要(開演1時間前までに引き換えないと自動的にキャンセルされる)があったので行ってみることにした。
ラスベガスでは空港でもそうだったが、タクシー乗り場に案内係がいる。
普通のところは、ベルボーイがそういう仕事をやってくれるが、ラスベガスではタクシーが一般的な足なので、そういうことを専門にやる人がいるのだろう。
彼らの仕事はお客に「どこ行くんだい」と(英語で)聞いて、それをドライバーに(英語で)伝えるだけなのだが、ここは非英語圏の国でもないのに、そんな係がいるのがおかしかった。
たぶんタクシーの交通整理が彼らの仕事と思われるが、これで白タクが排除されているのであれば、それなりに価値のある仕事なのだろうか。
ベラージオに到着し、O Theatreと書かれた案内表示に従って歩いて行くと、チケットカウンターがあるので、オンライン購入したときのクレジットカードを見せてバウチャー(voucher)とチケットを引き換えることになる。
ラスベガスのホテルはどこもメインエントランスのすぐそばがカジノになっているようで、まずは遊べというコンセプトらしい。
そのおかげでラスベガスではトイレを街中で探したりする必要がないのがいい。
これが欧州だと、飲み食いしたくもないのにカフェに入らなくてはいけなかったりするので、そういう点では便利である。
ついでにミスティア(Mystére)の看板が出ていたので、ここで予約できるのかと聞いたらOKとのこと、ガイドブックでは月曜のショーがあると書いてあったので予約しようとすると、5月2日(土)から6日(水)までは臨時休演、それと毎週木、金が定期休演なので、1週間はショーをやらないとのことだ。
残念ながら仕方がない。
ゴールデンウイークを使ってラスベガスへ来る日本人のほとんどがこのショーを見れないということになろうか。
ベラージオ(Bellagio)のオーシアター(O Theatre)前にて | |
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タクシーから外を見ていて思ったのが、街を歩いている人はほとんどが手ぶら、服装もTシャツと短パンだし、カジノでさえそういう格好で遊んでいる。
デイバックにガイドブックなどを詰め込み、長ズボンをはいてベラージオに向かった私は、まるでマスクをした日本人同様に違和感があった。
どうやらラスベガスでは昼間は服さえ着ていれば問題ないようだ。
一方で夜のショーは靴を履くように要求されるが、そうでもしないとほとんどの人がサンダルとかで来るのだろう。
ベラージオから私の泊まっているホテルまでは歩いていけるので、帰りはストリップ(The Strip)をぶらぶらと歩くことにした。
周辺には絵になるホテルが多いが、どう考えても昼間より夜の方が綺麗に撮れそうなので、2~3ショット撮っただけでやめることにする。
MGMグランド(MGM Grand)まで戻り、中に入ってショーチケットの売り場へ行ってみる。
ここはCirque du Soleil(シルク・ド・ソレイユ)のKàが見られるので、月曜にショーをやっているか聞いてみる。
何と月曜のみやっていないとのこと。
代わりに予約したのが、Crazy Horse Paris Show、別にショーを見ることにこだわらなくてもいいのだが、せっかくエンターテイメント都市、ラスベガスにいるのに、カジノだけで帰ってはもったいないと思ったのだ。
夕食をどこで取ろうかと考えたが、ここはアメリカ、どうぜロクな食べ物はないし、日本食か中華料理にしようと決めていたので、泊まっているホテルの中にあるMizuno's Japanese steakhouseへ行ってみる。
私が案内された鉄板焼のテーブルにはすでに3人のお客がいて、私もそれに混ぜてもらう。
Mizuno氏のパフォーマンスと料理の味が秀逸なのは、さすが日本人(日系人?)がやっているレストランである。
やはり夕食が当たりだと気分よくその日を終えることができていい。
そして、1人で来ていた米国人観光客が皆に日本酒をおごってくれたので、それを機会に会話してみるが相手の言っていることがあまりわからない。
英語を母国語とする人との会話は2003年のオーストラリア旅行以来だが、予想していた通り、英語圏ではない国の人と英会話するより大変だ。
こっちが日本人だということでわかりやすく話してくれる人は別だが、そうでないとやはり聞き取りづらい。
そういった点ではMGMグランドのスタッフは押しなべて不親切だ。
ラスベガスのストリップ(The Strip)の夜景 | |
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夕食を終え、タクシーに乗ってベラージオへ行く。
到着したのは開演1時間前だったが、すでにシアターの前にはかなりの人がいて写真を撮ったりしている人も多かった。
通常、カジノの中は写真撮影はできないのだが、ラスベガスはカジノとホテルの一般エリアの境界があいまいなので、モロにゲーム中のお客を写したりしなければあまり問題なさそうだ。
ちなみに、ショーの方は写真やビデオ撮りはできないことになっている。
そして開演、私の座った席は最前列から2列目である。
水上、水中、空中と74名のパフォーマーによって繰り広げられる、上海雑技ばりのアクロバットサーカスと、シンクロナイズドスイミングの高度な併せ技を近くで堪能できたのは大変に素晴らしい。
特にオリンピックの高飛び込み競技ばりのパフォーマンスは見ている方がドキドキするほどだ。
また、舞台上の巨大なプールは、観客が気づかぬほど静かに水深を変え、一瞬にして舞台からプールが姿を消す。
いったい、いつ水面が床になったのかも気づかせないことは圧巻の一言に尽きる。
ピエロに水をかけられるのは何とも言えなかったが、寝不足だった私には心地よいシャワーだ。
さすがにチケットが取りずらいと言われる人気のショーだけのことはある。
また、見たいかと言われると、今度は違うショーを見たいと思うだろうが、170ドル(16,540円)を出しただけのことはあったようだ。