12/29(Wed) | ティカル・ワシャクトゥン遺跡観光 |
宿泊先 | Posada Tayazal / 60Q (\620) per night |
諸費用 | ツアー料金(San Juan Travel: 英語ガイド付): 150QP=\1,550 入場料(ティカル遺跡): 150Q又はUS$20=\1,550 ワシャクトゥン遺跡までのタクシーチャーター: US$50=\4,150 |
関連サイト | グアテマラ |
アドバイス |
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朝の4時半、当然、外は真っ暗だ。
昨日、ティカル遺跡(Tikal Ruins)へのツアーを申し込んだガイドに伝えたCasa Ameliaの前の街灯の下でバスが来るまでじっと待つ。
真冬の今は日が昇らないうちは涼しいので長袖長ズボンでいないと辛い。
ツアー会社の名前が書かれたバスは目の前を何台も通り過ぎるがあいにくと私の待っているバスではない。
朝の5時頃だと私の来たルートとは逆にフローレス(Flores)からパレンケ(Palenque)へ行くものもあり、バックパッカーらしき乗客も垣間見える。
ようやく私の乗るバスがやってきて乗り込んでみると、最前列にタカさんの姿が見える。
どうやら間違いないようだ。
ティカル遺跡まではバスで1時間ほど、途中で日の出が拝めるということだったが、この日はあいにくの曇天だった。
遺跡の入口を入り、レストランでガイドの到着までしばし待つ。
そこでは軽食とコーヒーが27ケツァル(280円)で提供されるので、それを買うことにする。
それでは腹が空いて困るという人はあらかじめ前夜のうちにパンと飲み物を買っておいた方がいいだろう。
そして、私たちがレストランにいるとき、日本語で声をかけてきた男性がいた。
彼がグアテマラではいろいろとお世話になったサトシさん、話してみると中近東からアフリカまで幅広く行っているようで、さしずめ旅の達人といった感じだった。
結局のところ私はメキシコからグアテマラへ来るのが1日遅れたおかげで旅友達が2人もできたというわけだ。
まあ、世の中、悪いことばかりではないということかな。
午前7時、いよいよティカル遺跡(Tikal Ruins)巡りの始まりである。
私たちは英語ガイド付のツアーのため、彼らの案内で約4時間遺跡を回ることになっている。
主な見どころの一つは、遺跡の中心となるグラン・プラザ(Gran Plaza)を取り囲むピラミッド群、特に上に登ることができる2号神殿(Templo
II)からの眺めはなかなかのものである。
次はこれも上に登れる5号神殿(Templo V)、階段が急で怖い感じもするが、上から眺める景色は素晴らしいものがある。
3つ目は失われた世界(Mundo Perdido)、ティカルで上から見る景色が堪能できるのは主にこれら3ヵ所だろうか。
ただ、この日は天気があまり良くなかったので、熱帯地方にいる割には涼しく、この中でノースリーブでいた女の子は見ていて寒そうな感じがした。
これで天気が良ければさぞかし気持ちいいだろう、と思ったが、それだけが心残りであった。
さすがにガイド付の遺跡巡りが終わる10時頃になると、グアテマラシティ(Guatemala City)からの日帰りツアーなどで来る観光客が多くなって、落ち着いて見ることが難しくなってくる。
そういった意味でも早朝発のツアーがお薦めということなのだろう。
ティカル遺跡(Tikal Ruins)を堪能した私たちは、タカさんの提案でワシャクトゥン遺跡(Uaxactun Ruins)に行くことにした。
ガイドブックにはローカルバスが午後3時半と4時半頃にあると書かれていたが、それで行ってしまうと帰りの便が翌朝までない。
それにこの情報自体が合っているかどうかも怪しかったので、タクシーをチャーターして往復することになった。
3人で50米ドル(4,150円)なので、1人当たり1,500円弱、タカさん曰く、これ以上は下がらなかったということなので、これが相場ということなのだろう。
ティカルからタクシーに乗って約40分、ワシャクトゥン遺跡のある小さな村に到着する。
遺跡へ向かう小道には藁葺き屋根の家が立ち並んでいるが、人通りがほとんどないために何となく鄙びた印象を受ける。
神殿群のある広場まで来ると、地元の母子がTシャツなどの土産を手にして寄って来るが、しつこい売り込みはない。
それどころか、ボランティアで私たちを先導していろいろ案内してくれたりするので、何となく恐縮してしまうくらいで、チップ代わりと言ってはなんだが、50ケツァル(520円)で売っていたTシャツを私とサトシさんで買ってあげることにした。
遺跡のところで着ているものがそうなのだが、残念ながら私のものはグアテマラシティ(Guatemala City)の車上荒らしによってなくなってしまい、土産として持ち帰ることすらできなかった。
遺跡巡りの同行者となったタカさんとサトシさん | |
およそ1時間半ほどワシャクトゥン遺跡(Uaxactun Ruins)いた私たちは、待たせていたタクシーに乗ってティカルへ戻ることにした。
ティカルへ戻ってきたとき、タカさんとサトシさんはあともう1つ遺跡を見てくると言って精力的に出かけて行ったが、私はさすがに彼らに付き合うだけの気力と体力は残っていなかった。
従って、私は夕方の5時のバスで先にフローレスへ戻ろうとしたのだが、間一髪のところでバスは出たとのことだった。
いつもは時間にルーズな彼らが何でこんなことだけキッチリ出発するのか、と心の中で毒づいたが最終便に乗れよ、と言われたのでそれまで時間潰しをすることにした。
しかし、暇つぶしをしようとしたレストランは5時で終わりとのことで、1時間近くも何もすることなく、バスを待たなければならなかった。
6時近くになって辺りが暗くなって来る頃、私は彼らがなかなか戻って来ないので不安になった。
何しろ6時がフローレス(Flores)へ行く最終バスであるのと、彼らは私と違って今夜の夜行バスでグアテマラシティに向かうと言っていたからだ。
出発ギリギリになって彼らが走って戻ってきたものの、タカさん曰く、サトシさんが荷物をレストランに預けていると言う。
その間に満員の乗客を乗せた最終バスは出発しようとしていて、タカさんがドライバーに出発を待つように怒鳴っていた。
タカさんは5分くらい待てないのか、と憤っていたが、ドライバーは仕事の邪魔するな、と言わんばかりにアクセルを踏み込もうとしていた。
そうこうしているうちに、やっとのことでサトシさんが荷物を抱えて現れると、車内の乗客からは拍手が沸き起こった。
彼曰く、レストランが閉まっていて荷物を取り出すのに苦労した、間に合わないときはタクシーで帰るつもりで先に行ってくれ、とバスのドライバーに言っていたとのことだった。
何はともあれ無事にフローレスに戻れた私たちだが、グアテマラ人たちは終業時間間際になると早く家へ帰りたいのか、彼らには似つかわしくないほど時間に正確になるのが不思議だった。