賑やかなクタ・レギャン地区

8/2(Tue) マタラム(セラパラン) 10:05-Lion Air(JT)1853-10:35 デンパサール(ングラ・ライ)
クタ・レギャン地区の散策
宿泊先 Legian Village Hotel / US$50 (\3,890) per night
[booking sites for you / indo.com (英語) agoda.jp (英語・日本語) アップルワールド (日本語)]
諸費用 トランスポート・サービス / ホテル-マタラム空港: 75,000Rp=\690
空港使用料(マタラム): 25,000Rp=\230
クーポンタクシー / デンパサール空港-ホテル: 55,000RP=\510
関連サイト アジア総合リンク インドネシア バリ島 ロンボク島

いよいよロンボク島でのバカンスを終え、帰国することになるのだが、特典航空券のデンパサール(Denpasar)からシンガポールまでの区間が朝のフライトなので、バリ島に1泊せざるを得ない。
インドネシアの航空事情を考えると、デンパサールでの同日乗り継ぎは、朝のフライトでロンボク島を発って、夜便で日本(あるいは第三国)へ行くプラン以外はリスクが大きすぎるから、どう考えてもバリ島での宿泊(トランジット)は必要不可欠と言える。
ビーチはロンボク島やギリ・メノ(Gili Meno)で堪能したからわざわざバリ島のクタ(Kuta)やレギャン(Legian)のビーチに行くこともない。
午後いっぱいは土産物の物色と、まともな(!?)マッサージ屋巡りを目的にここに泊まることにした。

クタ・レギャン地区の散策
Legian Beach Legian Beach Legian Beach Legian Beach Legian
Legian Legian Legian Legian Legian

帰りのバリ島行きのフライトは大した遅延もなく、11時過ぎにはデンパサール・ングラ・ライ国際空港(Denpasar Ngurah Rai International Airport)からタクシーでホテルへ向かうことができた。
ホテルのロケーションは、パドマ通り(Jalan Padma)沿いの一角、そこからレギャン・ビーチ(Legian Beach)までは徒歩数分の距離だ。
もちろん、ここで海水浴などをすることもできるし、短パンの中に水着を着こんでいたのだが、2007年8月にここへ来たときのことを思い出して写真を撮るだけで早々に立ち去った。
何しろ当時の旅行記の題名が「レギャンで超ムカツイた!(Be stomach-churning!)」である。
さすがに今回はそんな思いをしたいとは思わなかった。

ところで、「地球の歩き方 バリ島」には、両替の際の注意点として、「クタやレギャンでは慣れない旅行者と見られると正常な両替が難しく、少なく渡されることが多くなった。その日のレートとコミッションがないことを確認、そして、自分で計算してみる。現金をすべて受け取ってから数えて、自分の計算と付き合わせると、騙されにくくなる。慣れないうちは銀行やホテルの両替がベター。」という下りがある。
私もこのことは重々知っていたので、平日ということもあり、今日1日分の小遣いを両替しようと銀行に入って行った。
ところが、バリ島の銀行は両替のためにパスポートか国際運転免許などのIDカードが必要らしい。
当然ながらビーチに行くかもしれない、という格好をしているときに、パスポートやキャッシュカードなどを持っているはずもなく、レギャンでの両替体験をするハメになった。

場所はムラスティ通り(Jalan Mulasti)沿いにあった両替屋、出した金額はUS$40(336,000ルピア=3,110円)、何しろインドネシアルピアは単位が大きい。
この30万ルピア余りを10万ルピア(930円)札、あるいは5万ルピア(460円)札と、小銭でくれれば間違うこともないのだが、敵もさるもの、わざと親切ごかしに2万ルピア(190円)札で全部寄越そうとする。
もちろん、町中の土産物屋は交渉の世界だから2万ルピア札は有効利用できるのだが、私はそうは思わなかった。
黙っていたら絶対に1枚か2枚は抜くだろう。

一緒に数えよう、ワン・ツー・スリーと、5枚になったところで10万だと山を作る両替屋のオヤジ、さらにワン・ツー・スリーとやり始めたところで、私はおもむろに最初の山に手を伸ばして数えた。
ちゃんと2万ルピア札が5枚ある。
そこで私はその山を自分の手の中に握る。
びっくりするオヤジ、まさか、そんなことをされるとは思わなかったのだろう。
次の山もできたところで、私は同じようにやった。
3つ目に山のところで、5枚数えた札が、私の手元に来たときは手品のように4枚になっている。
抗議すると、やり直そうと、オヤジが言う。

やり直したときも私は一つの山ができるたびに自分の手元に札を持ってきた。
オヤジも諦めたようだ。
最後は向こうが計算を間違って2万ルピアばかり多くもらった。
でも、正直言って疲れた。
何で両替にこんなエネルギーを使わないといけないのか。
これからは見た目の為替レートが多少悪くとも、銀行ATMで下ろすのが一番だと悟った。

両替が終わったあとで、足マッサージをしてもらいに1軒の店へ入る。
私が気持ちよく眠っていると、次々に白人のグループが入ってきた。
マッサージの女の子と彼女たちの会話を聞いていると、どうやらカナダからはるばるインドネシアまで来たらしい。
私はここで思った。
日本人がメキシコへ行くようなものだな、カナダからインドネシアだと直行便じゃなく、どこかを経由して来るはずだが、どこなのだろう。
あいにくそれは聞けなかったが、ハブ空港の条件の一つは、彼女たちのような旅行者をトランジットさせるための魅力がないといけないのだ。
アジアのハブを目指すなどと寝言を言っている日本の空港関係者は、そういうことがわかっているのかと暗澹たる気持ちになった。
少なくとも成田や羽田は、一部の時間帯を除けば相変わらず日本人ばかりが目立つからだ。

足マッサージを終え、クタ・スクエア(Kuta Square)にあるMatahari Department Storeへ行く。
ここなら値引き交渉などの煩わしい思いをせずに土産物の物色ができるからだ。
ところが、ここまで歩こうと思って道を聞くと、マッサージ屋の女の子たちは一様に「遠い(Far!)」と言う。
ここでサイクリングなどで日焼けして力こぶを見せ、インドネシア人から「お前は強いな」とか言われるオーストラリア人なら歩くのだろうが、ビールの飲みすぎで怠惰の限りを尽くした日本人は、バイクタクシーにすかさず乗り込む。
何と言ってもドライバーはマッサージ屋の女の子だ。
乗らずにいられるか(笑)
ちなみに値段は30,000ルピア(280円)、これは値引き交渉してもこれ以上下がらなかったので、限界なのかもしれない。
でもロンボク島なら10,000ルピア(90円)で済んだ距離のような気もしたが、これが物価の違いというものなのだろう。

夕食は日本食が無性に食べたくなったので、日本食レストランの竹へ行ってみる。
和食の店はクタ(Kuta)の方が多いような気もしたが、そこまで行くのに交通費がかかるので、徒歩でも行けるところにした。
中はかなり混んでいて、観光で来ている日本人も多いように思えた。
折りしも日本は牛肉からセシウムが検出されたことで全国的にパニック状態、それこそ海外でしか牛ステーキなど食べられないのではないかと思わせるまでに至っている。(2011年7月23日 毎日新聞「セシウム汚染 牛肉価格下落、拡大」 July 14, 2011 FOX News - Tainted Beef Hits Japanese Market
いったいどこまで放射能汚染が広がるのだろうか。
これでは日本の空港をハブにするどころか、外国人観光客など寄り付かなくなるのではなかろうか。

最後は、昼間にも行ったムラスティ通り(Jalan Melasti)のBali Rock Cafe、夜の10時からBelly Dancingというショーがあるので見に来ないかと言われたので寄ってみた。
やはりこういうところは白人租界、周囲に東洋人はまったくいないという徹底ぶりはどうよ、と思う。
何本かビールを飲みながら見ていたが、次第に居心地が悪くなって退散する。
いよいよ明日は帰国、1日がかりの長旅が待っている。

Be A Changi Millionaire

8/3(Wed) デンパサール(ングラ・ライ) 9:15-シンガポール航空(SQ)941-11:45 シンガポール(チャンギ) 15:20-シンガポール航空(SQ)634-23:05 東京(羽田)
宿泊先 品川プリンスホテル / \6,000 per night
[booking sites for you / agoda.jp Booking.com Hotel Club (英語・日本語) 楽天トラベル (日本語)]
諸費用 トランスポート・サービス/ホテル-デンパサール空港: 70,000Rp=\650
空港使用料(デンパサール): 150,000Rp=\1,390
チャンギ空港−屋上プール: S$13.95=\900
京浜急行バス/羽田-品川: \1,000
関連サイト アジア総合リンク インドネシア シンガポール バリ島
東京観光財団 (http://tcvb.or.jp/)
羽田空港 (http://www.haneda-airport.jp/)

シンガポール航空の特典航空券で、デンパサール(Denpasar)・シンガポール間のフライトを予約すると、朝1番の便しか空いてないと言われることが多い。
たぶん、バリ島のようなリゾート地でバカンスを楽しんでいるのに、ホテルで朝寝もできず、朝食も取らずに出なければならない、ということが空席が多い原因であろう。
いずれにせよ、午前9時15分発のフライトに乗るためには、その2時間前にはホテルを出ないといけないので、遅くとも7時にはチェックアウトということになる。

シンガポールでのトランジットはわずかに3時間余り、ここで日本行きのフライトを深夜便にすると、街中へ出ることも可能なのだが、そうすると翌日も休まないといけなくなる(2007年9月のときは午後から出勤した)ので、今日中に着くようにスケジュールを組んだのだ。
さて、3時間のトランジットなど食事をして無料のインターネットをしていれば、すぐにでも過ぎ去る時間なのだが、天気が良かったので、屋上のプールに行ってみることにした。
利用料金を払って、タオルを借り、プールサイドバーでサービスのソフトドリンクをもらうと、さっそくデッキチェアに寝転ぶ。
わざわざ空港でプールに行こうという酔狂な(!?)客は私のほかには白人のファミリーだけ、バーのスタッフも暇を持て余していた。

プールには1時間ほどいて引き上げる。
途中、シンガポールのチャンギ空港でお金持ちになろう(Be A Changi Millionaire)というコーナーがあって、空港内で食事をしたり、買い物をすると応募のチャンスが得られると書かれてあった。
土産物はすべてバリ島で買っていた私は、空港の免税店で買い物をするつもりはなかったのだが、最高賞金が100万シンガポールドル(64,700,000円)と知ってトライすることにした。
空港での宝くじで有名なのはドバイ(Dubai Duty Free)だが、シンガポールもそれに負けじと工夫を凝らしているようだった。
もちろん、最高賞金をゲットできれば、早期リタイアに少し近づくのだが、果たして幸運の女神は微笑んでくれるだろうか。

チャンギ空港(Changi Airport)でのトランジット
Changi Airport - rooftop swimming pool Changi Airport - rooftop swimming pool
屋上プール(rooftop swimming pool)
Be A Changi Millionaire Be A Changi Millionaire
Be A Changi Millionaire

私が乗った羽田行きのシンガポール航空941便は、夏のピークシーズンだというのにガラガラだった。
水曜のフライトだからなどと言うなかれ。
1990年代は9月の平日だろうが、為替がどうなっていようが、成田空港は混雑し、国際線のフライトも満席が続き、どこが不況なんだ、と毒づきたくなるほどの活況だったのだ。
羽田行きのフライトがガラガラだった理由の一つは、せっかく都心に近い空港に国際線のフライトを離発着させているのに、夜の11時過ぎなどという移動がしにくい時間帯に到着するスケジュールが原因だろう。
成田空港に配慮した(!?)ばかげた規制で、こういうことになっているのだろうが、早朝出発、あるいは深夜到着というのは、私に言わせればLCC(Low Cost Carrier=格安航空)の時間帯である。
つまり、運賃が安い代わりに不便、というわけだ。

羽田空港には予定通り、夜の11時に到着した。
しかし、今回はここからのんびりと家路に着くというわけにはいかなかった。
6月の台湾旅行のときは旅行前に前泊しなければならなかったのとは逆に、後泊をしなければならなかったからだ。
これが金曜や土曜に着いたのであれば、行けるところまで行ってタクシーに乗るという手段を取ることもできたが、翌日の仕事のことを考えるとそこまで無理しても何のメリットもなかった。
羽田空港から出る深夜バスの目的地の中で一番便利そうなところは品川だった。
その周辺で探したホテルで割安だったのは品川プリンス、そこを予約したのは今回の旅行の直前だった。

2008年10月1日、政府は日本を観光立国にすることを目指して観光庁を設立した。
しかし、日本の玄関口である成田空港は都心から遠い、羽田空港から離発着するフライトは時間帯に難がある。
ただでさえ、日本は他のアジア各国と比べると英語の通用度が低いのだから、本当ならそれをカバーするような政策を取らないといけないのにまるで無策だ。
口では「来てください」と言っておきながら、それを真に受けて来てみると、何で来たのだ、みたいな仕打ちが待っている。
こうした外国人観光客に嫌がらせをしているかのような態度を、関係者は何とも思わないのだろうか。
私に言わせれば、これで日本が観光立国を目指すとはブラックジョークでしかない。

前のページへこのページのトップへ次のページへ