9/19(Mon) | 香港散策 |
宿泊先 | Casa Hotel / US$125.82 (9,710JPY) per night |
[booking sites for you /agoda.jp Booking.com Hotel Club venere (英語・日本語) アップルワールド (日本語)] | |
諸費用 | 八達通(Octopus Card): HK$100=990JPY (增值/add value) |
関連サイト | アジア総合リンク 香港 香港国際空港(HKIA)フリークエント・ビジター・カード 英語版旅行ガイドに見る香港観光お薦めトップ10 |
フランフルトから11時間のフライトで香港に到着した。
香港国際空港フリークエント・ビジター・カード(香港國際機場訪港常客證/Hong Kong International Airport Frequent
Visitor Card)が使えるので入国審査は早く通過できるものの、預けた荷物はプライオリティ・バゲージにはならないので、優先的に出てくるわけではない。
そのポッカリと空いた時間に香港観光局のスタッフが私にインタビューをしに来た。
最初は何事かと思ったが、質問は年に何回くらい香港に来るか、とか、市内へ行くのに何を使っているかなど簡単なことであった。
こんなことは今までなかったのだが、こういった試みは日本政府も成田や羽田でやってみるといいと思った。
荷物をピックアップし、外へ出ると、むっとするような熱気を感じる。
ドイツでは常に長袖のシャツが手離せなかったが、ここではそんなものは全く必要ないどころか、すぐにでもプールサイドで寛ぎたい気分だ。
しかし、皮肉なものでこういうときに限ってそういった設備のないホテルを予約していたりするものだ。
今夜は、香港に赴任してきているS氏と、彼とジャカルタで働いていたときの同僚と夕食を共にすることになっているので、それまで時間潰しをしないといけないが、特にやることもないので、足マッサージ屋で寛ぐことにした。
足マッサージと言えば、ギリシャのビーチでもそうしたサービスがあって驚いたのだが、香港は至る所に足型のマークの店があるので、選ぶのに困るくらいだ。
サービスの質もピンキリで、指圧がうまいマッサージ師に当たれば、その日はハッピーな気分でいられる。
行き先は、電脳街でも有名な旺角(Mongkok)、相変わらず多くの人で賑わっている。
その喧騒をよそに私は1軒のマッサージ屋「樂足天下(地址:旺角西洋菜南街46號2樓 2F, 46 Sai Yeung Choi Street South,
Mongkok)」に入った。
MTRのE2出口から出たところにあるこのマッサージ屋、特に意識せずに入った割には当たりだったかも・・・
夜になって待ち合わせ場所のLei Garden Restaurantへ向かう。
先に入って待っているとS氏一行が入ってきて、それぞれに自己紹介をする。
会話はもちろん英語、私としてはS氏と差しで日本語で会話したかったのだが、彼女たちが日本語を理解できないので、こればかりは仕方がない。
ジャカルタ在住の彼女たち、遊びに来たら案内してあげるとは言われたが、果たしてそこに行くことがあるだろうか。
18年前の記憶しかないが、ほとんど見るところがなかったような気がしたからだ。
まあ、行くときがあればとんびさんの旅行記を参考にさせてもらおう。
9/20(Tue) | 香港(赤鱲角/チェック・ラップ・コック) 8:05-中国東方航空(MU)726-10:20 上海(浦东) 12:00-中国東方航空(MU)521-16:00 東京(成田) |
関連サイト | 東京観光財団 (http://tcvb.or.jp/) |
成田空港 (http://www.narita-airport.jp/) |
今回の旅行は、ゴールデンウイークの帰りに使ったデルタ航空の特典航空券の復路分を使ってスタートした。
そうなると必然的に香港から日本へ帰るためのチケットを別に取らなければいけないため、それをどうしようかとなったときに浮上したプランが10月に蘇州に赴任している友人のところへ遊びに行くものだった。
今年の中国本土の国慶節(Guo Qing Jie)の連休が1日から7日、日本の体育の日を含めた3連休が8日から10日、うまい具合に入れ違いになるため、ここを使って蘇州へ行くことを計画した。
そうすれば、21日間有効の中国東方航空のチケットで日本往復(!?)がカバーでき、割安に3連休中の蘇州旅行が可能となるからだ。
すでに次の旅行を視野に入れて、私は香港から帰国の途についた。
香港からのフライトが朝早いことが気になったが、私の場合、たとえ出国審査場の一般レーンが混んでいても問題ないため、6時前のバス(City Bus №21)に乗って空港へ行くことにした。
空港までバスで約45分、朝早い時間だと道もあまり混んでいないので、非常にスムーズに空港へ着けた。
幸いに、チェックインカウンターも機内もガラガラで、そのせいか遅延が日常茶飯事と言われる中国東方航空が、何と定刻前に上海へ向けて離陸した。
ところが、スムーズだった香港に比べて何ともやり切れないのが中国本土、上海の浦東空港(Shanghai Pudong International Airport)では単なる乗り継ぎなのに、一旦入国させられ、その足で出国審査場に行かなければならない不合理さ、それでもすいていれば救われたが、これまた出国審査場は長蛇の列だ。
空港にはトランジットレーンもあるのに、英語もロクに話せない空港係官は何を聞いても「皆同じ」と叫ぶだけ。
中国の中でも上海は割合英語が通じるかと思っていたが、公務員はそうでもないようだ。
今回は上海経由で帰国することにしたが、やはり基本的には直行便か台北経由にしようと思った。
それにしても来月、蘇州に旅行してストレス溜まらないかと不安になった一瞬だった。
橘玲氏のコラム「“国家破産”の街アテネを旅して」の渦中にあるギリシャ、私が日本へ帰国して数ヶ月後、政府のなりふり構わぬ増税策に庶民は困窮の度を深めているようだ。
ニューズウイークの記事にある「 デフォルトの瀬戸際まで追い詰められたギリシャは、財政赤字削減のための緊急手段として不動産所有税の大幅増税を決定。持ち家であれば失業者も高齢者も関係なく税金をこれまでの約3倍納める必要がある。徴税方法も強引だ。国営電力会社が電気科金と一緒に集め、支払いを拒否すれば一方的に電気を止めるというのだ。」というものは、東京電力の電気料金値上げに対する姿勢を見るにつけ、明日の日本でもあり得ると思った方がいいかもしれない。
デフォルト寸前「ギリシャ」から学ぶ 国破れて山河あり (2012.2.9号 週間新潮) |
日本よりも”一足先”に債務危機に陥り、デフォルト、すなわち債務不履行も秒読みと見られているギリシャ。今のアテネの変貌ぶりを眺めると、様々な教訓が見えてくる。 欧州危機の発火点になったギリシャについて、「以前から財政が怪しいと言われつつも、問題が表面化しなかったため、多くの人は、このままの生活が続けばいいと思っていた。が、表面化してしまうと、もうお金を借りられません」と言うのは東京福祉大学大学院の水谷研治教授。 1000兆円もの借金を抱える日本でも、いずれ問題が”表面化”し、借金の道を塞がれるのか。 考えるだけでも恐ろしい。 給与はカットされ、大増税の波が押し寄せている」と、ギリシャ在住ジャーナリストの有馬めぐむさんは言うが、まさに日本で進みつつある状況と重なる。 「日本の固定資産税に当たる不動産税は危機が表面化してから3倍になり、日用品の消費税も年々上がって、去年は10%でしたが今年は13%になった。私の知人も、数年前まで月収4000ユーロ(約40万円)だったのが、2200ユーロ(約22万円)にまで下がっています。 また、これまでギリシャでは持ち家が当たり前でしたが、減収に増税でローンが支払えず、手放す人が多い。不動産価格は4割も下がっているのに、買い手がつかない状況です」 町の様子と人々の暮らしぶりを描写してもらうと、「アテネ随一の繁華街エルムー通りには、金を売買する店が一昨年に比べ4割も増え、ほかに質屋も増えました。貴金属やブランド品などを持ち込み、現金に換える人が多いようです。ギリシャの銀行が封鎖するのを恐れ、隣国の銀行に資金を移した人もいます。生活費が安い地方に移住した人も。また、自動車から自転車に乗り換える人も増えて、今や通勤時問帯は自転車がかなり日立つようになった。庭の花壇を家庭菜園にする人も増えています」 さて、これを”他人事”と見るべきか、否か。 「8割で生活を」 「ギリシャの例を挙げるまでもなく、日本には夕張という財政破綻した町があります。そこでは市職員は半分に減り、小中学校は11校からたった2校に減った。でも、それより酷いのが今の日本です。多くの人は”今は景気が悪い”と言いますが、私は今こそが最後の好景気で、あとは下がる一方だと思います」 そう水谷氏が言う通りなら、我々はギリシャの現状から生活防衛策を学ばねばなるまい。 たとえば、買い物をする際には、質屋が高額で買い取ってくれそうな品を選ぶ、ということか。 「これからの日本は東京都下に人が集まるのでは。都内は家賃こそ高いですが公共交通機関は安く、図書館やプールなどの設備も狭いエリアに集まっている。ギリシャのように自転車に乗り換えても、生活圏内を十分移動できます」と言うのは流通ジャーナリストの金子哲雄氏。 ドラスティックな意識改革を求めるのは水谷教授である。 「いざというとき、国は助けてくれません。だから私は”自分のことは自分で守れ””貯蓄が自身を救う”と言いたい。こんな赤字国家なのに、世界的に高水準の生活をしているのがおかしいんです。現在の生活水準を2割落として貯蓄に回し、最低でも現在の年収分の貯蓄を作る。ギリシャの人たちのように慌てないために、いずれ来る財政破綻に備えて、今から生活水準を下げておくのです」 国破れて山河あり-。 自転車を漕ぎながらそうしみじみ思う日は、遠くないかもしれない。 |
【人頭税】 貧乏人にも一律課税、最悪の税金 (2012.4.11 Newsweek Japan) |
欧州債務危機の元凶であるギリシャで昨年12月、「人頭税」と批判される税金が導入された。 人頭税とは、国民の税負担能力に関係なく一律に定額課税する逆進性の強い税金だ。 貧しい人ほど負担が大きいため、先進国で導入する例はほとんどない。 イギリスのサッチャー元首相が1990年に導入したが、国民の反発で辞任に追い込まれ、税金そのものも廃止された。 しかしデフォルトの瀬戸際まで追い詰められたギリシャは、財政赤字削減のための緊急手段として不動産所有税の大幅増税を決定。 持ち家であれば失業者も高齢者も関係なく税金をこれまでの約3倍納める必要がある。 徴税方法も強引だ。 国営電力会社が電気科金と一緒に集め、支払いを拒否すれば一方的に電気を止めるというのだ。 その横暴さに怒った納税者団体はこの増税は違憲と訴え、国民は電力会社の事務所を占拠して請求書の発行を妨害したり、電気工事の技術者を雇って止められた電気を回復させるなどして抵抗している。 政府は、この増税により20億ユーロの歳入増になるとみているが、歴史的に人頭税には暴動や人々の離散が付き物。 経済社会の混乱に拍車を掛ける結果にならなければいいが。 関連記事:Greeks Balk at Paying Steep New Property Tax |