2/25(Sat) |
今日は達也さんがアユタヤ(Ayutthaya)に行きたいというので、それにお付き合いすることにした。
彼は最初、HISバンコク支店が主催する日本語バスツアー(アユタヤ遺跡とバンパイン宮殿)に申し込むことも考えていたようだが、何せ出発が朝の7時頃と、夜更かしした翌日には辛いと、あっさりと断念、列車(State Railway of Thailand)に乗って行くことになった。
私が以前ここに行ったのはタイに最初に来た1997年、このときも列車でアユタヤに行ったものの、駅前でトゥクトゥク(tuktuk)のドライバーに、寺院観光3時間で1,000バーツ(当時のレートで2,800円)とぼられた記憶があり、それ以来の訪問である。
あれから約14年余り、アユタヤはどのくらい変わったのか、と期待して行ってみたが、ほとんど何も変わっていなかった。
もともと史跡の町だから変わりようがないのだが、相変わらず日本人相手のぼったくりがあったことにびっくりした。
サメット島(Samet Island)では日本人などほとんどいなかったのに、こちらには日本人がたくさん来ているのだろうか。
バンコクのフアランポーン(Hua Lamphong)から10時50分発の特急列車の2等車(315バーツ=820円)に乗ると、無料の弁当サービスがあり、私たちはそれを昼食代わりにする。
思ったよりも不味くはなかったが、量がそれほど多くないので、観光が終わったらもう一食欲しい感じだ。
バンコク・フアランポーン駅(Hua Lamphong Station) | |
アユタヤの駅に着くと、古(いにしえ)のぼったくりが未だに健在であった。
今やインターネットで瞬時に情報が伝わる時代、IT環境のないところならいざ知らず、未だに1990年代のぼったくりの手口と同じものがまかり通っていたことに私は驚いた。
平然とした顔でトゥクトゥク(tuktuk)3時間1,500バーツ(3,900円)というオヤジ、その次に待ち構えるのは、日本語で書かれたお礼ノート(これこそ古典的なものだ)を片手に3時間2,000バーツ(5,200円)というおばさんの客引きだ。
ちなみに、バンコク発の日本語ガイド付きツアーがほぼ同料金なのだから、彼らの言う値段がいかに桁外れかわかるというものだろう。
達也さん曰く、タイ語講師に「アユタヤは白人旅行者はあまり行かない、世界遺産好きな日本人ばかりだ」と言われたらしい。
私は現地で見た限りそうは思わなかったのだが、タイ人から見れば、アユタヤが日本人旅行者のメッカに見えるのだろう。
そう考えると、アユタヤが未だに日本人旅行者をターゲットにしたぼったくりが健在なのも理解できるような気がする。
私たちはトゥクトゥク(tuktuk)3時間400バーツ(1,040円)で観光したのだが、彼らがぼったくりを止めないのは、未だにそれに引っかかる日本人がいるからなのだろう。
せっかくバンコクから3等の普通列車(20バーツ=50円)でアユタヤに来ても、そこでトゥクトゥクに1,000バーツ(2,600円)も払ったら何の意味もない。
そんなことをするくらいならバンコク発の現地ツアーに参加した方がマシなのだ。(2012年2月27日-アユタヤのぼったくりは健在?)
アユタヤ歴史公園(Ayutthaya Historical Park) | ||||||||||||
ワット・マハータート(Wat Mahathat) | ||||||||||||
ワット・プラシーサンペット(Wat Phra Si Sanphet) | ||||||||||||
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トゥクトゥクのチャーターは3時間という約束なので、アユタヤ歴史公園(Ayutthaya Historical Park)の中でもメジャーなところを選んで回ってもらわないといけない。
それが、王室の守護寺院とされるワット・プラシーサンペット(Wat Phra Si Sanphet)、菩提樹の根で覆われた仏頭で有名なワット・マハータート(Wat
Mahathat)、そして、寝釈迦像のワット・ロカヤスタ(Wat Lokayasutha)の3ヵ所だ。
このうち、ワット・マハータート(Wat Mahathat)にある仏頭の前では立ったまま写真を撮るなと注意を受ける。
タイ人にとっては神聖な場所のようだ。
今日はかなり暑く、寺院を歩き回るにはかなりハードだったが、こうして回ってみると、14年前に来たときに比べると落ち着いて見学できたし、二度目にしては新鮮な気持ちで観光できたので、良かったように思う。
もっとも、こういう史跡巡りは自転車を借りて回るというのもありなのだろうが、そんな根性は私たちには全くない。(笑)
バンコクへの普通列車 | |
アユタヤからバンコクへは遅れてやってきた普通列車でのんびりと揺られて行く。
3等車なので運賃はわずか20バーツ(50円)、もちろん冷房など入っていないので外にいるのと変わらぬ格好である。
タイの場合、列車は始発駅から遅れるので、時刻表があまり当てにならない。
むしろミニバスなどの方が快適なのだが、あいにく乗り場がどこにあるかわからなかったのだ。
それでもアユタヤからバンコクまでなら2時間程度なので普通列車でも我慢できるし、最近ではパンダバスのツアーでも帰りに列車を使うタイプのものが出ている。
バスでなくローカル列車の方が旅情が味わえるので人気があるのだろう。
観光の締めくくりは達也さんやひでさんが泊まっているサトーン・ビスタ・バンコク - マリオット・エグゼクティブ・アパートメント(Sathorn Vista, Bangkok - Marriott Executive Apartmentsの見学だ。
さすがにマリオット系列のところだけあってゴージャスだ。
ひでさんがバンコクに来るときはホテルでなく、サービスアパートメントに泊まるという理由がわかったような気がする。
私も将来はこんなところに長期滞在できる身分になりたいと思ったが、今はまだ適わぬ夢といったところだろうか。
2/26(Sun) |
バンコクのスワンナプーム国際空港(Bangkok Suvarnabhumi International Airport)の出国審査場は長い行列ができていた。
最近ではこういうことが多いような気がする。
2011年7月のタイ旅行のときのバンコク、そして年末年始のアジア縦断旅行のときのプーケットも出国審査場は混雑していたが、このときは時間帯や季節的な混雑かと楽観していた。
しかし、今回の場合、私の出国した午前中はもちろんのこと、夜半になって出国した達也さんも「うんざりするほど混んでいた」というほどで、今後、バンコクのスワンナプーム国際空港は慢性的に混雑するだろう、ということをひしひしと感じた。
なぜかと言えば、出国審査場で垣間見えるパスポートや会話の内容、風体から想像するに、中国本土、インド、ロシア、中東系と数年前までは少数派だったと思われる旅行者が大挙してタイに来ているからだ。
日本人はご存知の通り、タイの観光ビザの取得を免除(Tourist Visa Exemption)されているが、その中にUAEなどの富裕な中東諸国が入っているのに加え、15日間滞在可能なアライバルビザ(Visa on Arrival)が取得できる国々に中国、インドとロシアが入っているのだ。
観光ビザの事前取得が不要だということが、いかに旅行のハードルを下げるかは、個人旅行者なら身にしみて感じている人も多いことだろう。
ところで、私は香港に関しては「香港国際空港フリークエント・ビジター・カード(香港國際機場訪港常客證/Hong Kong International Airport Frequent Visitor Card)」を持っていて、出入国審査に関してはファースト・トラック(Fast Track)を使うことができるのだが、実のところ出国審査はこのカードを使う必要がないほどすいている。
しかし、バンコクは入国審査もかなりの行列ができるが、ここ最近の傾向として、出国審査の方がうんざりするほど待たされる。
正直言って、フリークエント・ビジター・カードは香港よりも、バンコクの方が欲しいくらいだと思う。(2012年3月4日-バンコク・スワンナプーム国際空港最新事情)
バンコク・スワンナプーム国際空港(Bangkok Suvarnabhumi International Airport) | |
台北・臺灣桃園國際機場 (Taiwan Taoyuan International Airport) |
台北凱撒大飯店(Caesar Park Taipei) |
実のところ、私は今回の旅行の帰国便をどうしようかと散々悩んだ。
バンコク発券を継続するか、あるいは、今年のマイレージプラスのステータスがプレミアシルバー(2012 Mileage Plus Premier Benefits)なので、その特典を生かすためにユナイテッド航空を使って旅行するかだった。
そして、結果的にゴールデンウイークの旅行の目的地に選んだのは北米、そして、3ヶ月有効の台北発成田経由北米行きのチケットを取ることにしたのだった。(2012年4月8日-台北発券で成田経由アメリカ・メキシコへ)
それゆえ、バンコクから台北へ飛ぶのに使ったのは片道チケットでも安価なチャイナ・エアーライン(China Airlines)だ。
1日3往復あるバンコク・台北線のうち、バンコクを17時05分に出る836便はすでに満席、朝の8時30分に出る832便では朝寝ができない。
消去法で選んだのは昼前の11時25分に出る834便、これだと台北に着くのが15時55分と、単に移動するだけで終わってしまうのが難点だった。
結局のところ、台北に着いた後で行ったのは、深夜の3時までやっている「足滿足 養生会館 西門店(地址:台北市西寧南路79號1樓)」、ここで2時間余りを過ごして台北の夜は更けていったのだった。
2/27(Mon) |
私が泊まった台北凱撒大飯店(Caesar Park Taipei)は台北駅のすぐ近くにあるところだった。
元よりトランジットするだけの目的だったので、少し歩けばすぐに台灣高速鐵路(Taiwan High Speed Rail)に乗れるというのはこの上ないロケーションだ。
成田行きのフライトが10時30分発だったので、余裕をみて8時発の列車(160元=430円)に乗る。
これに乗れば桃園(Taoyuan)で空港行きの統聨客運(30元=80円)のシャトルバスに乗れるので十分に間に合う。
これにて帰国ということになるのだが、書類上はゴールデンウイークの北米旅行まで成田でトランジットしていることになる。
2010年9月の香港・スペイン・モロッコ旅行から始めた海外発券はこの先も続けることになるのだろうか?
台灣高速鐵路台北站(Taiwan High Speed Rail (HSR) Taipei Station) | |
台灣高速鐵路桃園站 (Taiwan High Speed Rail (HSR) Taoyuan Station) |
台北・臺灣桃園國際機場 (Taiwan Taoyuan International Airport) |