タイで軍事クーデター勃発

5/22(Thu) 東京(羽田) 10:35-タイ航空(TG)683-15:05 バンコク(スワンナプーム)
宿泊先 Sawasdee Sukhumvit Inn / 3,700JPY per night
[booking sites for you / agoda.jp Booking.com Hotel Club venere (英語・日本語) アップルワールド JHCホテル (日本語)]
諸費用 タクシー / 空港-ホテル: 250B=780JPY
BTS Rabbit Card (top-up): 200B=620JPY
関連サイト アジア総合リンク タイ バンコクとその周辺
タイ:軍部がクーデター、6カ月に及ぶ政治膠着後-憲法を停止(2014.5.22 ブルームバーグ)
Thai military takes over in coup -- again (CNN on May 22, 2014 )

2013年1月27日のコラム「プーケットコンドミニアムのタイムシェア」で紹介したChic Condominium Karonがようやく滞在可能になった(増成忠治のアジア不動産(2014.3.16)-ついに完成!プーケットのリゾートコンドミニアム)というので行ってみることにした。
ところが、この時点で私は昨年12月のタイ・ミャンマー旅行のときにHISバンコクで発券したタイ航空(Thai Airways)のチケットを3月のタイ旅行で使うことを決めていて、渡航まで1週間を切っている状態だった。
それではと、ゴールデンウイーク(5月2日~11日)のシンガポール行きの無料特典旅行を生かして、プーケットに足の伸ばそうと画策したが、それも4月になって、新しい職場へ行ってから配られた職務割当表を見ると、何と、5月7日から9日の休暇取得が不可能であることがわかった。
仕方がないので、タイの乾季が訪れる11月か12月に行こうかと思ったのだが、待ち焦がれていたコンドミニアムを見たかったので、無理やり5月中のタイ旅行を計画し、実行することにしたのだが、なぜかその日程が出資仲間のPharmさんとほとんど同一になってしまった。(笑)
通常、サラリーマントラベラーの海外渡航日程が合致するというのは、事前に示し合わせない限り、サラリーマンの三大休暇取得時期くらいしかあり得ないのだが、5月下旬にそれがかち合うというのは不思議な縁としか言いようがない。
実のところ、明朝は旅行サイト繋がりのとんびさんとバンコク・スワンナプーム国際空港(Bangkok Suvarnabhumi International Airport)で落ち合うことになっていて、これまた不思議なところで会うことになるものだと思った。

Haneda International Airport Haneda International Airport
羽田国際空港
Thai Airways flight 683 bound for Bangkok Thai Airways flight 683 bound for Bangkok

そして、出発当日、出国手続き後に多少時間が余ったので、羽田空港にあるカードラウンジ、SKY Lounge ANNEXに寄ってみた。
3月に行ったときはまだ仮設のSKY Loungeだったため、ジュースの自動販売機しか置いてなくて、まるでインターネットカフェみたいだと評したのだが、今回は仮設のラウンジから移設されて本格稼働したため、室内も広く、各座席に充電用のコンセントが設置され、使いやすくなっていた。
ただ、無料で提供されるのはソフトドリンクだけというのは相変わらず、これを何とかしてもらいたいものだと思う。

タイ航空683便の機内はガラガラでご覧のとおり、各自が中央4席占領しても、まだ余っている状況で、5月20日の戒厳令発令(martial law imposition)が渡航のキャンセルを招いたのか、日本発のフライトは、ゴールデンウイークが終わった後の平日はこんなものなのか、計り知れなかった。
結果的にはまるでビジネスクラスにいるように熟睡したままバンコクまで行けた。
おまけに入国審査もガラガラで数年前にあったような大混雑は何だったのかと思わせような光景だった。
私はそのままタクシーに乗って予約してあるサワディー ・スクンビット・イン(Sawasdee Sukhumvit Inn)へと向かった。
このホテルのあるトンロー(Thong Lo)は、日本人が多いために飲食店も日本語が通じるところがあって意外に便利なのだ。

軍事クーデター直後のバンコク(Bangkok after military coup)
Thaniya Street Thaniya Street
午後5時:タニヤ通り(Thaniya Street)
Siam Paragon Siam Paragon
午後7時:サイアム・パラゴン(Siam Paragon)
BTS Asok Station BTS Asok Station
BTS Asok Station Terminal 21
午後8時:BTSアソーク駅(BTS Asok Station)
Thong Lo Thong Lo
Thong Lo Thong Lo
午後9時:トンロー(Thong Lo)

ホテルにチェックインした私はBTSに乗ってサラデーン(Sala Daeng )へ向かう。
最近ではバンコクのトランジットの際に遠出をせず、まったりとマッサージをしてもらって過ごすことが多くなったので、今回もそうすることにした。
ところが、午後5時過ぎになり、有馬温泉を出て、夕食でも取ろうとしたときには情勢が一変していた。
タニヤ通り(Thaniya Street)にいた客引きは「クーデター関係ないよ。オンナいるよ。」とか言っていたが、クーデターという単語を聞いた私は胸騒ぎがして急いで駅に向かうことにした。
駅に着くとBTSの電車はまるでラッシュ時の山手線かと言いたくなるほど人が溢れていた。

何だかよくわからないうちに乗り換え駅のサイアム(Siam)に着くと、持っていたiPhone 4で受信したフェイスブックの投稿欄に友人からの「クーデタが起きて夜間10時以降の外出禁止令(curfew)が発令されたようです。」というコメントが躍っていた。
駅構内は英語のアナウンスがないので、何が起こったのかわからなかったが、どこかで食事をして早く帰らないといけないことだけは理解できた。
サイアム(Siam)駅のホームは、電車が到着しても積みきれないほどの乗客で溢れ、異様な雰囲気が漂っていた。
そのような中で、とりあえずアソーク(Asok)まで辿りついた私は、Terminal 21のレストラン街に行ってみたが、すべての店が閉店準備に入っていて全く何も口に入れることができなかった。

何もできずに戻ったアソーク(Asok)駅も帰宅を急ぐ人でごった返していた。
いつ電車がなくなるかの情報もないままに、ようやくトンロー(Thong Lo)に辿り着いた私はヘトヘトに疲れていた。
駅前で営業していた屋台でそばを食べるとようやく人心地、ホテルへ帰る途中で9時過ぎでも営業していた居酒屋「ぱぱ吉」では従業員が住み込みなのか、私のことを「歩いて帰れますか。タクシーもありませんよ。」と気遣ってくれた。
すぐ近くのサワディー ・スクンビット・イン(Sawasdee Sukhumvit Inn)に泊まっているというと、安心したかのように料理が出てきた。
幸いにもジョニーさんからは明日以降に滞在するプーケット(Phuket)は今のところ平常通りという情報もあった。
とりあえず、激動のタイ滞在の始まり、何事もなければ良いな、と思った初日の夜だった。

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