9/10(Thu) | 東京(成田) 10:30-マレーシア航空(MH)89-16:45 クアラルンプール(KLIA) 23:15-マレーシア航空(MH)2-翌5:50 ロンドン(ヒースロー) |
宿泊先 | (機内泊) |
諸費用 | KLIA Ekspres: 35RM=980JPY KL LRT / KLセントラル-パサール・スニ: 1RM=30JPY |
関連サイト | アジア総合リンク マレーシア クアラルンプールとゲンティン・ハイランド |
アドバイス |
|
日本から欧州やアメリカ大陸へ行くときにビジネスクラスで旅行できたらどんなにいいだろうか。
一般の旅行者なら誰しも抱く思いなのだが、現実的には溜まったマイレージで旅行するときを除けば、そういった機会はあまりない。
やはり、ビジネスクラスの往復の料金だけで旅行代金の全てが賄えてしまうほどの出費だと思うと、海外旅行が好きであればあるほど、一回の旅行でビジネスクラスに乗るよりは、旅行の機会を増やしたいと思うからだ。
そして、私が今回ビジネスクラスで旅行しようと思ったのは、9月の5連休(シルバーウイーク)はビジネスクラスで欧州へ(2015年2月28日)で書いたようにプロモーション運賃でビジネスクラスが入手できたこともあるが、人生の節目の年の旅行に相応しいものにしたかったからだ。
過去において、私が有償でビジネスクラスに乗った数少ないケースの一つは、1993年のインドネシア・シンガポール・モロッコ・ベルギー旅行の際の、マドリード(Madrid)からカサブランカ(Casablanca)へのイベリア航空(Iberia Líneas Aéreas de España)、カサブカランカ(Casablanca)からブリュッセル(Brussels)へのサベナ航空(Sabena Belgian World Airlines)(現在のブリュッセル航空/Brussels Airlines)のとき、何で若輩者だった私がビジネスクラスに乗れたかというと、当時は短中距離便のエコノミークラスのノーマルチケットがビジネスクラスと同料金だったからだ。
当時は、日本の旅行会社で手配する海外発券のチケットはノーマルチケットだけで、いわゆる格安チケットと呼ばれるものは現地の旅行会社へ行って買うというスタンスだったのだ。
次の機会は、私が海外発券(履歴)をしていたときに入手した、2012年5月の香港・マカオ旅行の際の帰国便、そして翌月の香港・マカオ旅行の往路で利用したデルタ航空(Delta Airlines)で、このときは香港発券で割安なビジネスクラスが入手できたからだ。
当時の為替レートで、エコノミークラスが5,001香港ドル(約51,000円)に対して、ビジネスクラスが6,601香港ドル(約67,500円)だったからだ。
これならほとんど人がビジネスクラスを買うだろう。
そして、昨年3月の台湾旅行、このときはキャセイ航空(Cathay Pacific Airways)が「新春大セール」というビジネスクラスのプロモーションをやっていて、それで入手したチケットを使って旅行した。
ところで、マレーシア航空(Malaysia Airlines)の欧州方面行きのビジネスクラスフェア(PDF)は、私が乗ったロンドン(LHR/London Heathrow)行きのほかに、パリ(CDG/Paris Charles De Gaulle)、フランクフルト(FRA/Frankfurt)、アムステルダム(AMS/Amsterdam Schiphol)と4路線あったのだが、メインの渡航先であるクロアチアへ行くのに便利だったフランクフルト線が休止になってしまったことで、急遽行き先をロンドンに変えることにしたのだ。
いずれにしろ数泊のトランジットになるのであれば、乗換えがスムーズで、LCC(Low-Cost Carrier=格安航空会社)などのチケットが豊富にある都市の方がいい。
また、アジアマイル(Asia Miles)の残高の一部(13,469マイル)が、今年の11月末で有効期限切れとなるため、使い道を探していたこともあり、ワンワールド(One World)の系列航空会社である英国航空(British Airways)のロンドン(LHR)からザグレブ(ZAG/Zagreb)行きの特典航空券が、ビジネスクラスでもエコノミークラスでも、片道25,000マイル、往復40,000マイルで取れると検索表示されたことが最後の決め手となった。
ロンドンは食事が不味いのが難点だが、LCC(Low-Cost Carrier=格安航空会社)のイージージェット(Easy Jet)と組み合わせることにより、クロアチア旅行が極めてスムーズに行けることになったので、今回は約30年ぶりのロンドン訪問と兼ね合わせて欧州旅行へ行くことになった。
そして、出国前最後の準備は、シティゴールドの優遇サービスを使ってユーロの現金を入手することと、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードのトラベルサポートの一つである手荷物無料宅配サービスを使って大きな荷物を成田空港へ送ることだ。
出発当日、私の乗るフライトは成田発10時30分なので、その2時間前に行けばいいことになっているのだが、せっかくビジネスラウンジを使えるので、少し早目に空港へ行くことにした。
成田空港の第二ターミナルの場合、ダイナース特典で使えるラウンジは出国手続き前に入れるT.E.IラウンジとIASS Executive Loungeしかなく、しかも、あまり寛げる感じではないので、わざわざ時間を作ってまで行く必要はない。
ところが、今回は搭乗クラスがビジネスなので、ワンワールドの系列航空会社のラウンジに入ることができる。
第二ターミナルの発着航空会社ではエミレーツ(Emirates)を除いて入場可能なのだが、人気のあるJALのサクララウンジには入らず、空いてそうなカンタス航空(Qantas Airways)のラウンジに入ってみた。
予想通り、ラウンジは空いていたので、軽食と飲み物を取るだけならここで十分、あとは機内食を楽しみに搭乗口へ向かうことにした。
マレーシア航空(Malaysia Airlines)89便 | |
マレーシア航空(Malaysia Airlines)は、2014年3月8日にクアラルンプール(KUL/Kuala Lumpur)発北京(PEK/Beijing)行きの370便が墜落事故(2014年3月8日 産経新聞:239人乗り北京行きマレーシア機、ベトナムで消息断つ)に、そして、同じ年の7月17日にはアムステルダム(AMS/Amsterdam Schiphol)発クアラルンプール(KUL/Kuala Lumpur)行きの17便が撃墜(2014年7月23日 ロイター:マレーシア機撃墜、「親ロ派が誤射」の可能性高まる=米当局者)され、悲運のフライトとなっていた。
それゆえ格安なビジネスクラスチケットが販売され、私もその恩恵にあずかることができたのだが、成田からのフライトは通常、日本人クルーが乗っているのだが、私が乗ったフライトはゼロだった。
マレーシア航空が経営危機に陥って日本人クルーを解雇したのか、日本人クルーが恐れをなして退職したのかはわからないが、日本発のレガシーキャリア(Legacy Carrier=フルサービス航空会社)でこんなことは珍しいと思った。(2015年5月26日 ロイター:マレーシア航空、全面的な再建へ 「すべて刷新される」=CEO)
成田からクアラルンプールまで約7時間、ビジネスクラスということもあって快適で、機内食もChef-on-Callメニューでオーダーしたものがサーブされたので、かなり満足な旅路となった。
機内の暇つぶしの映画はマンマ・ミーア!(Mamma Mia!)、ギリシャを舞台にした素敵な海をバックに流れるアバ(ABBA)の曲を聞いているうちに目的地に到着した。
クアラルンプール | |
ラピドKLクラナ・ジャヤ線(KL LRT Kelana Jaya Line) | |
チャイナタウン |
クアラルンプール(KUL/Kuala Lumpur)に到着する前に、ファーストクラスとビジネスクラスの乗客に対し、プレミアレーン(Premier Lane)への案内カードが配られる。
厳密には入国審査場の特定のブースを空けてあるといった感じだが、混雑時でもスピーディに入国審査が受けられるはいいことだ。
特に今回は、中4時間余りのトランジットのときに市内を往復するつもりなので、入国審査が早く済めば、それだけ滞在時間が長く取れるからだ。
さて、入国審査を終えた私は、空港駅でKLIA Ekspresの往復チケット(70リンギット=1,950円)を買ってKLセントラル駅(KL Sentral)に向かった。
KLセントラルで、さらに、ラピドKLクラナ・ジャヤ線(KL LRT Kelana Jaya Line) に乗り換えてパサール・スニ(Pasar
Seni)へ行く。
目的地はチャイナタウンだ。
ところが、チャイナタウンに行けばマッサージ屋があると思っていた私はバカだったようだ。
場所柄、安い食堂街はあるが、夕食はイザとなれば、空港のラウンジでもロンドン行きの機内でも取れる。
欧州へ行くとマッサージ屋はないので、クアラルンプールで見つけようと思ったのだがアテが外れたのだ。
今回のクアラルンプールは滞在時間がほとんどないので、ほとんど下調べをして来なかった。
こういうときに限って、情報ツールであるiPhoneには現地のSIMカードでなく、日本(AU)や香港(3香港)のものしか入っていない。
そうかといって、トランジットの合間の暇つぶしのために、国際ローミングサービスを使うのはバカげていた。
結果的に、再度クラルンプールに戻ってきたときのホテル、パシフィック・エクスプレス・ホテル・セントラル・マーケット(Pacific Express Hotel Central Market)の場所と、ホテルの近くにHSBCマレーシアの支店(HSBC香港でプレミアのステータスを持っていると、他国のHSBC ATMにおいても無手数料で現地通貨が引き出せる/Fees & Charges for HSBC Banking - Special privileges for HSBC Premier - Transaction fee for ATMs: Cash
withdrawal made through the HSBC Group's ATM network using HSBC Premier
ATM Card/Junior Pack Cash Card/HSBC Premier credit card - Waived)があることがわかったことが唯一の収穫だった。
クアラルンプール国際空港MASゴールデンラウンジ (MAS Golden Lounge at Kuala Lumpur International Airport) |
|
ほとんど収穫のない市内観光から空港へ戻った私は、MASゴールデンラウンジ(MAS Golden Lounge)へ行って寛ぐことにした。
ラウンジ内はあまり口に合う食事がなかったこともあって、麺類とフルーツを取るに止め、機内食に期待することにする。
しばらく寛いでいると私の座っているテーブルに韓国人のビジネスマンがやってきた。
釜山から来て、今夜のフライトで帰るとのことで、いろいろ話をしてみた。
日本は神戸に行ったことがあるとのことらしく、女性が優しかったのが良かったと言っていた。
おそらく日本人の対韓感情が今ほど悪くないときに来たのだろうか。
私にも釜山に遊びに来ないかとと誘ってきたが、反日感情がピークに達しているような今の韓国へ行くのはどうなのだろうか。
それゆけ個人旅同好会の友人でもある俊哉さんが「壱岐→対馬→釜山=島伝い国境越えの旅」をしたようなので、感想を聞いてみることにするか。
ところで、日本からロンドン(LHR/London Heathrow)へ行くのにクアラルンプール(東南アジア)を経由するのは、旧ソ連があった時代を彷彿とさせるが、今やそういうことをする人はほとんどいないだろう。
そういった意味では私の今回の旅程は稀少価値があると言えようか。(笑)
それにしても、このフライトは2階席のビジネスクラスだけでも相当数の座席があるのだが、ほぼ満員だし、中国系と思える人は若い人が多い。
席が離れているので、シンガポール人なのか、マレーシア人なのかわからないが、彼らの経済力は相当なものだ。
ちなみに、クアラルンプールからロンドンまで所要13時間半、時差が7時間あるので、ロンドンに着いたときは朝の6時だ。
要するに、機内で食事が2回あるものの、ほとんど寝ているだけだけという状態なのだが、さすがに10時間以上寝ることはできない。
どうやって時差ボケにならないようにするか。
私はかつて「バイアグラは時差ボケに効くのか(2007年5月23日)」というコラムを書いたことがあるが、本当に効くのだろうか。
マレーシア航空(Malaysia Airlines)2便 | |
夕食 | |
朝食 |
ワールドインベスターズの仲間、フンザさんこと松本慶太郎さんを偲んで |
クアラルンプールに赴任していたフンザさんこと、松本慶太郎さんが亡くなったのは、今からちょうど2年前のこと、当時住んでいたコンドミニアムでの感電死で奥さんも一緒に亡くなられたようだ。(2013年10月30日 愚亭主と愚かな人たち-若き血に燃ゆる者 The Star Online on 12 September 2013 - Dead couple's baby handed over to
grandma) 彼がクアラルンプールに赴任していたのは2011年5月のワールドインベスターズ香港オフ会でご一緒したときに聞いていたのだが、その後は、彼の赴任先に遊びに行く機会が来ないまま、今日という日を迎えることになってしまった。 今週あたり、日本では彼の三回忌の法要が営まれていることだろう。 ここに彼との思い出となった一枚の写真(2009年8月17日-品川プリンス泊まってタイスキオフ)を掲載し、私も松本さんご夫妻の冥福を祈りたいと思う。合掌。 |