2016年9月-大学卒業旅行30周年記念-山形の旅
(かみのやま温泉第1日)

瀬見温泉


9/3(Sat)

今日は、新庄から「とれいゆつばさ」(新庄 14:43-「とれいゆつばさ2号」-16:22 かみのやま温泉)に乗ることになっているので、それに間に合うように宿を出ればいいのだが、昨日の夕方に新庄駅で下車した感じだと、駅前には何もないので、できればどこか別のところで時間を潰したいと思った。
最上川舟下りをやった陸羽西線の古口(ふるぐち)まで行けば、いきいきランドぽんぽ館という砂風呂が体験できる温泉があるのだが、そこに行く陸羽東線陸羽西線の列車の乗り継ぎが悪すぎて断念、やはり、地方都市間を公共交通機関だけで行き来するのは大変だと実感、このことは、ジャパンガイド(Japan Guide.com)を主催しているステファン・シャウエッカー(Stefan Schauwecker)氏も「外国人だけが知っている美しい日本」という著者の中で「鉄道と連動しないバスの不思議」という一節を掲載しているが、ここでは陸羽東線と陸羽西線で同じようなことになっている。
こういった地方都市の公共交通機関の接続の改善がされない限り、政府が地域公共交通の利用促進といった音頭を取ったところで観光客の利用者は増えないだろう。

瀬見温泉
湯前神社 湯前神社
湯前神社
瀬見温泉 瀬見温泉
瀬見温泉 瀬見温泉
温泉旅館街
瀬見温泉 瀬見温泉
瀬見温泉駅

単純に、陸羽東線の瀬見温泉から新庄まで行って、「とれいゆつばさ」(新庄 14:43-「とれいゆつばさ2号」-16:22 かみのやま温泉)に乗るだけなら、瀬見温泉発13時48分発の普通列車に乗ればスムーズに乗り継げる。
問題はそれまで時間を潰せるかということなのだが、瀬見温泉の観光情報を見る限りでは、とりたてて目を惹く名所があるような感じではない。
朝食を取った後で、宿の近くにあった湯前神社へ行き、散歩湯前神社から戻った後は、ローマ式千人風呂(混浴)で疲れを癒す。
今朝も残念ながら風呂に入っているのは私だけで、せっかくの混浴のメリットを何ら感じることはできなかった。(笑)
9時過ぎに宿をチェックアウトした後は、川で泳ぎたくなるような陽気の元、足をつけるだけでもと思って川岸へ下りたものの、意外に流れが急なので、写真だけ撮って駅へと向かう。
そして、瀬見温泉発10時49分の列車で新庄へと向かう。
到着は11時10分、乗り継ぎに3時間以上あるので、何をやって時間を潰すかが最大の悩みだった。
もっとも、「とれいゆつばさに」に乗らないで、つばさ140号(新庄 11:17-12:06 山形)に乗り継いで、高畠ワイナリーにでも行けばという声もあろうが、今回の旅行の趣旨であるJR東日本ジョイフルトレインを楽しむ旅を初志貫徹したかったのだ。

新庄城址・最上公園
最上公園 最上公園
戸澤神社 戸澤神社
戸澤神社
最上公園 護國神社
護國神社
新荘天満宮 新荘天満宮
新荘天満宮

結局、新庄で3時間余りの時間潰しをしなければならないことに変わりはなかった。
とりあえず、昼食で1時間を費やすとして、残り2時間は観光するなどして潰す必要があったので、駅の観光案内所で聞いてみたところ、新庄城址・最上公園へ行ってみることにした。
まるで真夏のような暑さの中、寺院巡りはなかなか大変なものがあったが、多少はご利益があったのだろうか。(笑)
寺院巡りの後は、ソバ屋の座敷で小休止、喉の渇きを癒すためのビールがものすごく美味しかった。
駅の帰りの途中になぜかBARが営業中だったので、入ってみると、話好きのマスターがいて、特別カクテルを作ってもらって暇つぶしをする。
マスターも新庄駅周辺には何もないので、瀬見温泉に泊まって正解ではないかと言う。
しかも、私が泊まった喜至楼の話をしたら、「おお、いいところに泊まったね~」と感心していた。
今の法律に照らし合わせると、あのような旅館は建築できないらしく、まさに史跡と言えるレベルのものらしかったからだ。

手打ちそば さぶん 手打ちそば さぶん
手打ちそば さぶん 手打ちそば さぶん
手打ちそば さぶん
BARあの頃 BARあの頃
BARあの頃

JR東日本ジョイフルトレインを楽しむ旅の第2弾は、奥羽本線を走る「とれいゆつばさ2号」、この列車は2014年7月19日にデビューした足湯付きの列車として名を馳せているが、この列車に乗る楽しみの一つは、その名のとおり16号車にある15分間の足湯体験だ。
原則として、「足湯は、びゅう旅行商品ご利用のお客さまに限り、足湯利用券をあらかじめご購入いただけます。」とあるので、私のように座席のチケットだけ購入した場合は、時間枠に空きがある場合のみ15号車のバーカウンターで買えることになっている。
ところが、この列車がデビューしたての頃は指定券や足湯券も取りづらかったと聞いているが、土曜日の上り列車(逆方向)ということもあって、お座敷指定席も余裕で取れたし、足湯も予約なしで楽しむことができた。
実際のところ、車内はガラガラで、1両に数人しか乗っていなかった状態なので、自分の思い通りの楽しみ方ができたと言えるだろう。
こう考えると、仙台か古川から「リゾートみのり」で陸羽東線沿線の温泉地で途中下車、1時間ほど日帰り湯を楽しんで、鳴子温泉発(13:05-14:09)新庄行きの普通列車と、「とれいゆつばさ2号」を乗り継ぐというのが、週末パスなどを利用する乗り鉄には良いプランの一つになるだろうか。

とれいゆつばさ2号
とれいゆつばさ2号 とれいゆつばさ2号
とれいゆつばさ2号 とれいゆつばさ2号
とれいゆつばさ2号 とれいゆつばさ2号
とれいゆつばさ2号 とれいゆつばさ2号

午後4時22分、定刻通りにかみのやま温泉駅に到着、何と驚くことに、この駅で下車したのは私だけだった。
いくら山形と米沢に挟まれているからといっても、あまりにも少ないのではなかろうか。
考えてみれば、山形以外の途中停車駅での乗降客もほとんどなく、これが地方都市の惨状と言ってしまえば、それまででしかないのだが、沿線の歴代首長や地方議会の議員、商工会議所の役員たちが、地元の国会議員を動かして新幹線を誘致した結果がこれではあまりに情けないだろう。
駅から宿に電話して送迎を頼む。
列車が着いてから電話をくれればいいということだったので、地図を見たら歩けそうな距離だったが、すでに酒が入っているし、外は暑いので迷わずに車に乗ることにした。
宿に着いたら、浩一を除いて全員勢ぞろい、温泉でゆっくりした後は山形牛を堪能しながら思い出話に花を咲かせる。
宴会が終わった後は、ひたすらカラオケ・・・
30周年ということで1986年に流行っていた歌を皆でチョイス、私たちの世代は今の歌より断然、昭和の歌の方が記憶にあったりする。
もうオヤジ真っ盛りの私たち、う~ん、60歳の還暦までこれが続けられるのか。
できれば、40周年(還暦過ぎ)まで皆元気でいたらいいね、ということで熟睡モードに突入するのだった。

有馬館
有馬館
有馬館 有馬館
有馬館 有馬館
有馬館 有馬館
有馬館 有馬館
有馬館 有馬館

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