楽しかったキューバ旅行もいよいよ今日を残すだけとなった。
午前8時、私たちはツアーバスに乗って、最初の目的地であるマタンサス(Matanzas)へ向かう。
まずは市街地を散策、中心部にあるリベルタ公園(La Libertad Park/Parque de La Libertad)には、お馴染みのホセ・マリティ像(Statue
of Jose Marti/Figura de José Martí)があり、その周囲には、黄色のミニスカートを付けた女子中学生がたくさんいる。
池上さん曰く、期末テストの日ではないかとのことで、普段だと、9時ごろに中学生が表にいることはないらしい。
ちなみに、女子高校生になるとスカートの色は赤になるらしく、制服のスカートが短い点では日本と同じような雰囲気が漂っていた。
スペイン語が話せれば彼女たちと話が少しはできたのだが、¡Hola!(オラ/こんにちは)だけしか言えなくては、彼女たちから見れば変なおじさんでしかないので、やめておいた。
橋の町と言われるマタンサス(Matanzas)にはサン・ファン川(Rio San Juan)に架かっている橋が21個もあるらしい。
その中の一つ、バクナヤグア橋(Bacunayagua Bridge)を見渡せる高台にあるのが、私たちの行ったバクナヤグア展望台(Bacunayagua
Lookout/Mirador de Bacunayagua)だ。
ここは、マタンサス(Matanzas)の中でも有名な観光地らしく、多くの人が集まって写真を撮っている。
児玉さんはさっそく美女を見つけると、一緒に写真を撮ってくれと言う。
ノリがいい子なので、私もついでに撮ってもらう。(笑)
ずっぽし扇子という小道具なしでもここではOKだ。
もちろん、キューバのクラシックカー(vintage car)も駐車場にたくさん止まっている。
マタンサス(Matanzas)の思い出を撮りたいならここへ来れば十分だろう。
バクナヤグア展望台(Bacunayagua Lookout/Mirador de Bacunayagua)を出発して1時間、11時半にコヒマル(Cojímar)にあるアーネスト・ヘミングウェイ博物館(フィンカ・ビヒア)に到着した。
ここは、彼が約20年暮らしたハバナ郊外の邸宅「フィンカ・ビヒア(Finca La Vigía)」で、今も当時のままの姿で博物館として保存されている。
「The old man and the sea(老人と海)」を書きあげた部屋もそのまま残っており、彼が愛用したタイプライターや、蔵書、衣類を始め、愛艇ピラール号も展示されている。
要所要所にスタッフがいて、この展示物が壊されないように見守っているようだが、彼女たちもヒマなんで(笑)、ご覧のとおり、私たちと気軽に撮影に応じてくれる。
社会主義国でありながら官僚的な冷たい感じは全くなく、観光客に気さくに接してくれるので、こういうところは日本の公務員も見習うべきだろう。
今日の昼食はコヒマル海岸(Bay of Cojímar/Bahía de Cojímar)にあるラ・テラサ・デ・コヒマル(La Terraza
de Cojímar)へ行く。
このレストランは、ヘミングウェイ(Hemingway)ゆかりの窓際の席からは海が一望にできる。
カップルで来るにはとても良さげなレストランで、日本語ガイドのカズヤさんことダビド(David)さんと彼女のツーショットもご覧のとおり、とてもお似合いだ。
食事が一段落すると、音楽演奏が始まるのがキューバの常なのか、いつの間にか私も楽団の一因になっていた。(笑)
ところで、レストランから少し歩いたところにある要塞(Cojímar Turret/Torreón de Cojímar)はなかなか絵にあると思って撮ったのだが、地球の歩き方 キューバ&カリブの島には少し触れてあるだけだった。
もっとも英語版のウェブサイトでもそれほど詳しく載っているわけではないので、それほど注目を浴びるところではないのかもしれない。
コヒマル海岸(Bay of Cojímar / Bahía de Cojímar) |
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私たちがハバナ(Havana)に戻ってきたのは午後3時、まずはモロ要塞(Morro Castle/Castillo de los Tres Reyes
Magos del Morro)へ車を向ける。
ここは、外観だけならハバナ(Havana)観光の初日に見たのだが、その日は海底トンネルが通行止めとなっていたために、最終日に来ることになったのだ。
キューバの6月は雨期のハズなのだが、連日天気に恵まれ、この日も要塞から市街が綺麗に見渡せるほどだった。
丘の上でビーチシートでも敷いて日光浴ができるような感じなのだが、先を急がないとならないので、ここの滞在時間はわずか10分だった。
いよいよキューバ観光の最終章、行先はチェ・ゲバラ博物館(El Che's Headquarters Museum/Museo de la Comandancia
del Che)のあるカバーニャ要塞(Fortaleza de San Carlos de la Cabaña Fortress/Fortaleza
de San Carlos de la Cabaña)だ。
一般公開されているゲバラ博物館は、執務室が当時のまま残されているほか、写真や所持品の展示もあり、チェ・ゲバラのファンにとっては堪えられないところだろう。
外に出れば、ハバナ(Havana)市街を見渡すことができ、急ぎ足ながら充実した博物館見物だった。
中にいたのはわずか20分、できることなら、もう少しゆっくりと回ってもいいかもしれない。
午後4時、私たちは今夜の宿泊先であるホテル・アルマドレス・デ・サンタンデール(Hotel Armadores de Santander)に帰還した。
夕食へ出発するのは18時半ということなので、それまでは思い思いの時間を過ごす。
最後の買い物ということで、サンホセ民芸品市場(Almacenes de San José Artisans' Market)へ行く人、部屋の中で休憩を取る人、様々である。
私はもちろん休憩組、シャワーを浴びて、荷物の整理などをして過ごす。
首都だからといってミャンマーのようにインターネット事情が良くなるわけではないので、それだけがキューバ旅行の難点である。
夕食のレストランは、ナオ・バル・パラダル(NAO Bar Paladar)という旧市街にあるレストラン、もちろんメニューのチョイスはシーフードだ。
今夜で実質的にツアーの皆さんとはお別れ、私を除くメンバーの明朝の起床は、何と未明の4時起きだから、ほとんどの人は食事が終わったらホテルへ帰還して就寝だ。
ここで二次会に行く人は相当に気合が入っている。
私と一緒にバーで酒を飲んでいる池上さんたちは、明日は遅刻せずにハバナ・ホセ・マルティ国際空港(Havana José Martí International Airport)へ向かえるのだろうか。(笑)
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