3/20(Tue) | マイアミ 8:35-アメリカン航空(AA)334-11:00 シカゴ(オヘア) 11:55-アメリカン航空(AA)8404-翌15:05 東京(成田) |
関連サイト | アメリカ フロリダ州 2018年6月15日-安倍晋三内閣総理大臣への手紙「憲法改正案の上程はまだですか」 |
アドバイス |
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16日間に及ぶアメリカ・メキシコ・ボリビアの旅も最後に残すのは帰国便のフライトだけとなった。
同じホテルに宿泊したみっちーさんと節子さんは、7時10分発のダラス(Dallas)行きのアメリカン航空(American Airlines)263便で飛ぶと言うので、私より1時間早く空港へ向かった。
私が起きたのは5時、マイアミ・インターナショナル・エアポート・ホテル(Miami International Airport Hotel)にレストランはなさそうなので、着替えだけして空港へ向かった。
到着したのは、出発の3時間前、早朝にもかかわらず、セキュリティチェックのゲートは混んでいて、保安検査命(!?)のアメリカならではである。
朝食は、カンクン(Cancun)に向かった8日のときと同じ、クラブハウス・ワン(Clubhouse One)で取ることにする。
再掲するが、ここは朝食メニューを頼むとコーヒーのお代わりが自由で、かなり長居できるのだ。
ちなみに、プライオリティ・パス(Priority Pass)保有者はD23とD24の間にあるコロナ・ビーチ・ハウス(Corona Beach House)が使えたようだが、ラウンジ内の飲食代について、30ドル(3,180円)までの利用に対して無料、超過分は実費精算というシステムのようだった。
せっかくパスを持っていたのに、そこまで調べなかった私が迂闊だったようだが、税・サービスが合計で27%かかるマイアミでは、あっという間に使ってしまう金額のような気がした。
マイアミ国際空港(Miami International Airport) | |
クラブハウス・ワン(Clubhouse One) |
アメリカン航空(American Airlines334便の搭乗口の案内表示、シカゴ(Chicago)の現時点での気温が表示されているのだが、摂氏マイナス1度(華氏29度)とある。
もちろん、これは外気なのだが、夜のウユニ塩湖(Salar de Uyuni)並みの寒さではないか。
シカゴとマイアミには時差が1時間あるので、マイアミ時間、東部標準時(EST/Eastern Standard Time)の午前8時半は、シカゴ時間、中部標準時(CST/Central
Standard Time)だと午前7時半だが、それにしても寒いと思う。
ラパス(La Paz)やウユニ市内でもこれほど寒くなかったので、冬用の上着は機内預け荷物(check in baggage)の中である。
空港内は空調が効いているので、上着がなければ耐えられないことはないだろうが、それにしても半袖短パンで大丈夫なマイアミとは大きな気温差だ。
それゆえ、機内はビジネスマン風の人以外にも、家族連れで遊びに行った帰りといった感じのグループが何組もいて、満席だった。
日本航空009便/アメリカン航空8404便 |
マイアミからシカゴまでのフライト時間は約3時間半、シカゴ・オヘア国際空港(Chicago O'Hare International Airport)での乗り継ぎ時間はわずか55分だった。
この乗り継ぎ時間の短さは当初からの懸案事項で、この日も機内のキャビンアテンダントに55分間隔で乗継便があることを伝えたにもかかわらず、大丈夫だ、何の問題もないと言われていたことだったが、私はずっと不安を抱えていた。
アメリカ人の場合はわからないが、ノープロブレムというのはメキシコ人やボリビア人なら全く信用できない言葉だからだ。
しかし、シカゴに到着してみたら、本当に何の問題もなかった。
私の乗ってきたアメリカン航空(American Airlines334便の到着ゲートと、乗継便の日本航空009便(アメリカン航空8404便)の搭乗口が全く同じところだったからだ。
マイアミからのフライトを降りたところで、そのまま待っていればいいだけだった。
そこには、My Global 留学のボリビアツアー本隊のメンバーもいて、私の顔を見て、今日マイアミから飛んで来てもこれに乗れるのかと驚いていた。
そう、彼らは昨夜のうちにシカゴに飛び、今朝はゆっくりと起きて、これで帰国する算段になっているのだが、私と同じルートを取るには、ここでの乗り継ぎ時間の短さが懸念されたのは想像に難くない。
団体ツアーを引率する立場からすれば、いくら航空会社が行程保証をしていても、55分という乗り継ぎ時間で、メンバーが乗り遅れた場合のリスクを負うのはキツイと思われるからだ。
シカゴから成田までのフライトは往路の成田-ダラスと同じ日本航空の機材での運航だった。
サマータイム実施時のシカゴ時間、中部標準時(CST/Central Standard Time)の正午は、14時間の時差があるので、日本時間の翌日午前2時、時差ボケを早く直すには、時計を日本時間に直し、早々に酒をもらって寝た方がいい。
そうはいっても、水平飛行に入って2時間ぐらいは昼食などで起こされるので、実際に寝るのは日本時間の明け方からになるだろう。
機内では往路にも見たウィストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男(Darkest Hour)を英語版(日本語字幕)で見た。
短編動画にはないが、そのときに印象に残ったチャーチル(Winston Churchill)の言葉は「Nations that went down fighting rose again, but those who surrendered tamely
were finished.(戦って滅びた国は必ず復活するが、戦わずして滅びた国はもはや復活しない。)」という一節だった。
まさしく、大東亜戦争(太平洋戦争)前の日本と、今の日本を比べたときに、彼の言葉に照らしてみれば、今後の国運がどうなるかは明白だった。
私は、英国の首相であった彼の言葉を、すべての国会議員は元より、有権者も噛みしめるべきだと感じていた。
これを往復の機中で2回も見た私は思った。
日本の国会議員は彼のような政治家を首相として選ぶような胆力があるのだろうかと・・・
今から半年前、安倍晋三首相率いる自由民主党は「国難突破解散」と名付けて憲法改正を公約に掲げて総選挙で大勝を収めたはずだ。
私はこれを受けて、2017年11月8日に「安倍政権は2018年(平成30年)内に憲法改正できるか」というコラムを書いた。
米国との同盟関係があるとはいえ、仮想敵国(中国、韓国、北朝鮮)の憎悪に囲まれ、挑発行為にさらされている日本では、国防を第一義に掲げる安倍首相に期待した人は多かったと思う。
ところが、2018年1月4日の「安倍内閣総理大臣年頭記者会見」では、憲法改正の文字はなく、「今月召集する通常国会は、働き方改革国会であります。具体的な(憲法改正案の)検討は党に全てお任せしたいと考えています。」となった。
事実、今年(2018年/平成30年)の通常国会が開幕し、第196回国会の審議が始まると、憲法改正案の上程などはどこへやら、衆議院憲法審査会の会議の記録はゼロ、参議院憲法審査会の審査会もわずかに2018年2月21日に開催された1回だけ、自民党の憲法改正推進本部も今年になって掲載記事の更新はゼロだ。
安倍首相は主体性も指導力も全く発揮することなく、戦後における憲法改正の最大のチャンスを逃そうとしているばかりか、経団連のお先棒を担いで労働者保護法制を骨抜きにする働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律案(働き方改革法案)の審議に臨んでいるにすぎない。
もはや、軍事ジャーナリストの清谷信一氏が「我が国の『国難』は安倍晋三(2017年10月21日)」という記事で切り捨てたように、「率直に申し上げて安倍首相は極度の軍事音痴であり、軍事を個人的な政治的な野心のためにもてあそび、自衛隊を私兵のように扱う。そのような人物が首相であること自体が安全保障上大きな問題であり、我が国の『国難』であると言えよう。」というのが正しい見方に思える。
私が今から15年前に「イラク戦争に思う」で書いたように、日本の実質的地位はアメリカ合衆国日本行政特別区(The government of the Japan Special Administrative
Region (JPSAR) of the United States of America)だ。
ここまで日本の政治家が国民の生命や財産を蔑ろにする者ばかりなら、「金の切れ目で日本から本当に米軍はいなくなる」が現実のものとなり、仮想敵国に蹂躙される前に、天皇陛下の地位保全を条件に、主権をアメリカに譲渡した方がいいのかもしれない。
そう、仮想敵国に蹂躙されると言えば、2018年2月10日付のThe Urban Folksの記事に「官邸・台湾総統宛てメッセージ変更は『日本の主権』を脅かす大問題」というのがあった。
これに関して、2018年2月23日付の産経新聞の記事「台湾地震見舞い文からの『蔡英文総統閣下』削除 『他国から申入れを受けて掲載した事実なし』答弁書決定」の中で、「中国外務省が『総統』の表記は台湾を国家として認めるものであるとして、日本政府に抗議していた。」とあった。
あまりにも情けないことに、もはや日本は独立した主権国家ではないようだ。(参考:国会会議録 平成30年2月23日 196回常会 予算委員会第三分科会 希望の党・源馬謙太郎衆議院議員の質問と志水史雄外務省アジア大洋州局参事官の答弁)
しかも、国民が最も国益を考えてくれていると思っている安倍晋三首相や河野太郎外相の下で行われたことで、私はポスト平成時代に向けて、日本の国家としての終わりを感じている。
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