オンライン旅行会社のエクスペディアが実施したベストツーリストランキング(Annual Global Best Tourist Survey=各国のホテルマネージャーによる、国別の旅行者のイメージ調査)で日本人がトップになったようだ。
これについて21日の朝日新聞は天声人語でこう言っている。
「ホテルの評判がいいとは、要するに扱いやすいということらしい。きちんと現れ、きれいに泊まり、黙して去る。お金だけ落としていく風。
加えて、日本語メニューの誤りを正してくれる優しさを持ち合わす。旅に出てまで気を使い、評判だけいいのは悔しくもある。
それで割引があるわけじゃなし、苦情や不満はしまい込まず、サービスのプロ集団にひと仕事させるくらいがいい。わがままな上客というのもある。」
何か違和感を感じたのは私だけであろうか。
「旅に出てまで気を使い、評判だけいいのは悔しくもある。」
確かに日本人観光客は外国語のハンディから不満があっても何も言わないことも多いが、それを割り引いてもホテルのスタッフの評判がいいのは嬉しいことなのではないのか。
また、割引がないとか言っているが、welcomeの観光客に対しては無形のサービスを受ける可能性があることがわからないのだろうか。
それに「苦情や不満はしまい込まず、サービスのプロ集団にひと仕事させるくらいがいい。わがままな上客というのもある。」と言うが、私の経験から言っても余程のホテルでなければ、不満たらたらというような目にあったことはないが、欧米人は何にそれほど不満があるのだろうか。
もちろんホテルの外なら、タクシーでぼられととか、観光地でしつこく付きまとわれるとか怒り爆発シーンはいくらでもあるが、常時、四つ星、五つ星に泊まるような人たちは私とは感覚が違うのだろう。
ところで、ホテルへの苦情の多さでトップに輝くアメリカ人について他の項目も見てみると、面白いことがわかる。
彼らは、部屋を汚くし、行儀も悪く、騒々しく、ファッションセンスは最悪、気前良く金を使うということがなければ、unwelcomeになることが一目瞭然だ。
この調査結果だけみれば、アメリカ人はチップをはずんでくれるから相手が我慢しているというのが実情だろう。
最後に、BRICs諸国の観光客はブラジルを除いていずれもワーストランキングに位置している。
まあ、それも仕方なかろう。
今まで海外旅行など夢の世界の国の人がいきなり海外デビューといった感じになったのだ。
そんな彼らに国際常識やマナーなど二の次だろう。
それに彼らは「オレたちの何が悪いんだ」とか言いそうだからね。
朝日新聞-天声人語(2008.6.21) |
外国の観光地では(日本語メニューあります)の掲示が珍しくない。 すし屋の直訳か、パリにはスシハウスを名乗る店があった。カタカナの看板は「ヌシハウス」「スンハウス」と微妙に間違えていた。 日本人客を呼ぼうと、店主が無理をしたのだろう。 団体、個人を問わず、日本人旅行者はどの国でもだいたい歓迎される。 米国の大手オンライン旅行予約会社、エクスペディアの調査「ベスト・ツーリスト2008」でも、日本人が「最良の旅人」に選ばれたという。 同社は今春、欧米などのホテルに質問メールを送り、旅行者のマナーや気前の良さなど10項目について、それぞれ最良と最悪の国を尋ねた。 約4千軒の回答を集計した結果、日本人の評判は2位の英国とドイツを引き離した。 わが同胞は行儀、静かさ、苦情の少なさなどの項目で点を稼いだ。 米国人は金ばなれの良さで首位ながら、騒がしさや服装の評価が集計対象31カ国のビリ。 総合の「ワースト」は中国、インド、フランスの順だった。 「かき捨て」たはずの恥まで、まんまと拾われたか。 ただ、ホテルの評判がいいとは、要するに扱いやすいということらしい。 きちんと現れ、きれいに泊まり、黙して去る。お金だけ落としていく風。 加えて、日本語メニューの誤りを正してくれる優しさを持ち合わす。 旅に出てまで気を使い、評判だけいいのは悔しくもある。 それで割引があるわけじゃなし、苦情や不満はしまい込まず、サービスのプロ集団にひと仕事させるくらいがいい。 わがままな上客というのもある。 |
昨夜、友人の阿部さんがタイ株セミナー行脚のためにバンコクから来日しているというのでWorld Investorsの有志によるオフ会が御徒町の韓国料理店であった。
さらに二次会の居酒屋で飲んだあと、幹事の是政氏に言われるがままに新橋で23時43分の小田原行きの東海道線に乗り換えた。
朦朧とした頭で計算すると、このまま横浜で下りれば無事に自宅までたどり着ける公算であった。
仮にタクシーに乗らないというハメになっても横浜ならCitibankのATMがあるから大丈夫だった。
実のところこの時点で所持金は5千円ほどになっていたのだ。
ところが、通常なら座れるはずのない東海道線に新橋から座れてしまった。
気持ちいい眠りの後、目が覚めたら周囲にほとんど人はおらず、駅名表示は鴨宮とか書いてあった。
車内アナウンスは無情にも「次は終点の小田原、小田原~どなた様も忘れ物なきようお気をつけて・・・なお、上り方面の列車はずべて終了しております」と・・・
時計を見ると深夜1時、何じゃこりゃ~と心の中で毒づいたね。
さて、どうしようか。
確か、小田原には万葉の湯というのがあって、そこなら風呂にも入れるし、ネットもできるし仮眠もできるし、と・・・
あるいは、日本には珍しく大きなバックパックを背負って歩いている旅行者風の女性(おそらく中国人か韓国人?)に声をかけ、同じところに泊まろうかとも考える。
幸いに数千円なら払えると思ったのだが、明日の帰りの電車賃がなくなることに気づいた。
何せ日本の銀行のATMは日曜・祝日、平日でも早朝、夜間の時間帯の他行引き出しにはバリアとも思える横並び規制があり、事情を知らなければ、銀行のカード紛失窓口に苦情電話したろうか、ものの有様だ。
何せ、メッセージは「このカードはお取り扱いできません」しか出ないからだ。
そこで周囲を見渡すと、駅前に24時間営業のネットカフェのサインが見える。
始発列車(午前4時30分東京行き)までの3時間だったらそこでもいいや、と入ってみる。
昨今のネットカフェ事情を知る私であったが、案の定、個室はすでに満杯とのこと。
スタッフ曰く、少しゆったりできるソファのオープン席だったらあると・・・
まあ、海外旅行先の空港で野宿するようなものか、と覚悟を決めて入る。
というよりそれ以外に選択肢はほとんどないのも事実だったからね。
個室といってもナイトパックが用意されている都心のネットカフェのように密閉型の部屋でなく、外国の空港のトイレのように足元が見えるタイプのものだ。
やはり、というかお泊りグッズらしきものを入れたボストンを足元に置いてある部屋が多い。
彼らは常連客なのだろうか。
テレビや雑誌で見たネットカフェホッパー(hopperは移り歩く人の意、俗にいうネットカフェ難民)は想像以上に多いようだ。
さすがにオープン席はあまり人がいないが、照明が明るくなかなか寝付けない。
私のように1日程度の仮眠ならいいが、ここを定宿にせざるを得ない人たちは辛いだろうと実感する。
それでも朝の6時まで眠り続けた私はトイレに行きたくなって目が覚める。
周囲を見て驚いた。
何とオープン席もサラリーマン風の人でいつの間にか満席に近い状態になっていたからだ。
う~ん、これほどの需要があったとは・・・これじゃタクシー業界は悲鳴をあげるはずだ。
スーツを着た彼らの中にはネットカフェがなかった時代なら無理してタクシーに乗った人も多いだろうからね。
始発までの予定が1時間以上もオーバーしてしまったようだ。
これなら3時間パックでなく、5時間パックにしておけばよかったとか思う。
小田原駅に行き、切符を買おうとしてまた驚いた。
昨夜、構内で見かけたバックパッカーの女性が駅で寝袋にくるまって野宿していたからだ。
ここがアムステルダムなら私は驚かないが、小田原なのだ。
たぶん彼女は日本人ではないのだろうが、女性が1人で野宿できる日本は何だかんだ言ってもまだ平和なのかもしれない。
少し前にユーラシア紀行を運営しているとんびさんが、ここ1年以上旅行会社で航空券を買わなくなり、もっぱら航空会社のウェブサイトを使うようになったと言っていた。
その理由の一つにウェブサイトから購入する正規の割引航空券が、格安航空券ともはや値段面での差がなくなったという。
確かにそうだ。
今回の夏の旅行は佐藤聖子さんの主催するマルタ会で知り合ったYokoさんがフランクフルトにいるというので、ドイツ経由で南欧かマグレブ諸国、要するにギリシャとかスペイン、あるいはモロッコなんかいいかな、と思い旅行会社に航空券の値段を聞いたときのことだ。
そこのスタッフ曰く、「航空会社で出している正規割引運賃だと○○円ですね。格安航空券も出てますが、正規割引の方が安いですかね~」とのこと。
つまり、昔と全く逆になってしまったわけである。
格安旅行会社受難の時代の到来を予感させるような出来事だ。
当然ながら同じ正規割引航空券を買うなら人手を介する旅行会社よりも直にウェブサイトで買った方が旅行会社に払う手数料分だけ安い。
いかも支払いをマイレージ加算されるクレジットカードで払えば、それだけポイントも加速度的に加算される。
従って、正規割引航空券がある区間のチケットを買うのに旅行会社を使うメリットはあまりない。
唯一、正規割引航空券は予約完了から入金までのスパンが短く、しかも変更や取消の手数料が高いことがあげられる。
つまり、ある程度、旅程が固まってからでないと予約できないのがデメリットだ。
要するに、従来型の格安航空券を使うメリットは、旅程に二股かけたいとか、混雑時にとりあえず予約だけしたいとか、そういうフレキシビリティを求めたいときになろうか。
それでもエールフランスのボンジュールウェブで提供している、ストップオーバーなしの単純往復航空券に適用される仮予約のシステムが全面的に導入されたら、ますます従来型の格安航空券は淘汰される運命にあろうか。
ところで、私の今年の夏の旅行については7月になったら予約しようかと思っている。
候補はタイ航空、エミレーツ航空、KLMオランダ航空、このあたりが渡航先に選択肢が多く安いからだ。
オープンジョーとなった区間は欧州の格安航空会社(Which Budget.com)を使うか、ヨーロッパフライトパスを使えばいいだろう。
それにしても4区間もフライト使うと燃油サーチャージが邦貨換算で5万円前後の加算、1990年代に欧州往復航空券が15万円を切った時代が嘘のようである。
株安、円安に燃油サーチャージ、それが今年も欧州旅行に二の足を踏ませる原因となるかもしれないな。
それに11月にはたびちゃんさん主催のネパールオフ、これは香港かバンコク経由(もちろんチケットはマイレージの無料特典でゲットする予定)になるだろうが、これで9月に欧州旅行へ行くってバカ過ぎないだろうか。
しかも休むといってるのは9月だけなのにね(爆)
まあ、これはジャンキーみたいなもので一種の中毒症状だからやめられないんだよな。
友人の石田和靖氏が立ち上げた海外投資のSNSであるWorld Investorsが今月1日で一周年を迎えた。
だからといって私が何かやろうと思っていたわけではないのだが、インベスター仲間でドバイ在住のシェイクザイード氏が、それに合わせるように福岡に帰省するというので、呼子(佐賀)へのイカグルメツアーを企画してくれていた。
私もこんな機会でもなければ九州旅行などしようと思わないので、5月28日(水)の夜行寝台で別府入り、温泉三昧の後で、2年ぶりにK国氏を囲んでのオフ、そして金曜日の夜は、九州在住のインベスターで、友人でもあるジョニー氏が歓迎オフをやってくれるというので、いそいそと前夜祭に馳せ参じることとなった。
とりあえず、オフの詳細の模様は後日アップする予定なので、今回は土曜日のイカグルメツアーの後のブレークタイムで出た話題について書いてみたい。
ここで、やっぱり投資関係のオフだと思ったのが、最近の富裕層はプライベートジェットで旅をするということが話題の一つに上ったことだ。
事実、参加メンバーの1人であるAMYさん曰く、かつて某新興企業の社長が、調布飛行場に駐機してあるプライベートジェットに乗る機会があったときに、帰省などのときに同乗を希望する社員を一緒に(飛行機で)送っていったことがあると話していた。
私たちには別世界のことだとは言いつつも、どのくらいの資産があれば、こういう身分になれるのだろうか、とか、そういう身分になれば、地方空港から直接海外に飛び立てるのだろうかという話に花が咲いた。
実際のところ、プライベートジェットの維持費はどのくらいかかるかといえば、「ニュー・リッチの世界」を書いた臼井宥文氏によれば、例えば「プライベートジェットクラブ」という共同オーナーシステムを使った場合、会員になるための機体使用権が1億5千万円、月会費が50万円かかるらしい。
少なくとも今の私が手に入れられるレベルではないことは確かだ。(笑)
一方で、 このクラブが使っている、ガルフストリームⅣというプライベートジェットは14人乗りで、フライト時にはパイロットが2名、日本人のフライトアテンダントもつくとのこと。
また、日本国内の58カ所の空港を利用でき、そのうちの5カ所(新千歳、羽田、関西国際、中部国際、那覇)には24時間いつでも離着陸でき、成田からアジア圏を中心とした海外の18拠点へ渡航できるほか、アンカレッジ経由でアメリカ本土へ向かうことも可能だという。
さらに、プライベートジェットはステータス・シンボルともなるため、中古市場でも値上がり傾向にあるといい、節税効果とも相俟って富裕層の間で人気化しているようだ。
そこまでいかなくとも、最近はプライベートな空の旅をするというのは富裕層の流行とも言えそうだ。
先週の水曜日に発売された6月4日号のNewsweek Japanには「バカンスはヘリで優雅に空中散歩」という記事が載っていた。
その夜、別府へ向かうブルートレイン「富士」号のB個室寝台の読書灯の下で、この記事を読んだ私は、豪華な食堂車もビジネス仕様のIT関連設備もない旧型寝台列車の行く末を案じていた。
バカンスはヘリで優雅に空中散歩 (Newsweek Japan 2008年6月4日号) |
最近はヘリコプターの観光ツアーがよりどりみどり。プライベートジェット機をもっていなくても、ときには鳥の視点から広大な自然や超高層タワーを眺めてみたい。 ドバイにある「7つ星」ホテル、ブルジュ・アル・アラブ(Burj Al Arab - Jumeirah)は高性能ヘリ、アグスタ109で宿泊客を市内観光へ。見どころは世界一の高層ビル、ブルジュ・ドバイや古代アラブの町を再現したリゾート、マディナ・ジュメイラだ(3500ドル~)。 カンボジアのアマンサラ・ホテル(Amansara)は、アンコールワットを空から見たい宿泊客のためにプライベートツアーを用意(3000ドル~)。 オーストラリアで大自然に触れるならアビエーション・ツーリズム(Aviation Tourism)のツアーで、ブルーマウンテンズ国立公園へ。ユーカリの森が生み出す青いもやに山々が包まれ、幻想的だ(820豪ドル~)。 アメリカのアリゾナ・ツアーズ(Arizona Tours)は、ヘリでグランドキャニオンの絶壁ぎりぎりを飛ぶツアーを提供(289ドル~)。 夏はやっぱりハワイ?サファリ・ヘリコプターズ(Safari Helicopters)のツアーなら、世界最大の火山マウナロアや世界一活発な火山キラウエアの上空を飛行できる(219ドル~)。 地上では決して見られない絶景を満喫しよう。 |
海外投資専門チャンネル「World Investors TV」がついに6月末リリース!
日本初のドバイ株投資マニュアルの著者で、私の友人でもある石田氏が、今度は日本初となる海外投資専門チャンネルであるWorld Investors TVをリリースするようだ。
彼曰く、このプロジェクトは、海外投資のSNSであるWorld Investorsのユーザーたちの強い要望があって実現したようで、「世界を視たい聞きたい学びたい」という熱い思いのメンバーたちの強い思いが1年越しでようやく実現したものだ。
World Investors TVは、海外で何か行動を起こしたい人たちのための「超」国際理解コンテンツ。
実際に海外へ飛んでその道と深く関わる多くの専門家たちが、様々な人脈を駆使して得てきた様々な情報を、できるかぎり分かりやすく動画で配信、「目で見て理解するコンテンツ」を豊富なタイトルでラインナップ!
常時100タイトル以上を用意し、毎月30タイトル以上を入れ替え。iPOD対応なので、通勤通学の際にも世界に触れることができるという。
毎月1~2冊の本を買う感覚で、100タイトル以上もの未知の世界を感じられるだろう。
しかもこの予告ページを見るとわかるとおり、出演陣も豪華でタイトルも豊富だ。
これだけの出演陣の全タイトルが全部見放題というのはかなり魅力的と言えようか。
そんな非常に魅力的なWorld Investors TVだが、今月末まで予告ページでダイジェスト版動画を配信しているとのこと。
また、この予告ページから今月末までに先行仮登録をされた方の中から抽選で3名の方にWorld
Investors TVの1年間無料視聴がプレゼントされるようだ。
石田氏曰く、World Investors TVの登場は、世界を見つめる日本人が増えて、それは日本を大きく変えるかもしれないとのこと。
今月末のWorld Investors TVのリリース、私も非常に心待ちにしているのだ。