9/9(Fri) | ニースで海水浴 グラン・カジノ(モンテ・カルロ)で遊ぶ |
宿泊先 | Chatham / (ツアー料金に含む) |
[booking sites for you / All Hotel in Nice (英語)] | |
諸費用 | SNCF / ニース-モンテ・カルロ (2等車): 17FF=\300 グラン・カジノ: 50FF=\900 |
関連サイト | 欧州総合リンク フランス モナコ コート・ダ・ジュールとニース |
コート・ダジュール(Côte d'Azur)一帯のビーチ・リゾートで、開放的かつ美味しい場所は、トップレス発祥の地であるサン・トロペ(St. Tropez)や、ヌーディストの島、ルヴァン島(Ile du Levant) と言われている。
しかし、これらの地へニースからこれらの地へ日帰りで行くのは、少し難しいかもしれない。
何と言っても、サン・トロペ(St. Tropez)でさえ、ニースからサン・ラファエル(St. Raphaël)まで列車で約1時間30分、そこからバスに乗り換えて約1時間30分と、スムーズに行って3時間かかるのである。
まして、半日がかりとなる、イル・ドゥ・ルバン(Ile du Levant)は、日帰りは不可能である。
ニースのビーチは、更衣室やシャワーなどの付帯設備が完備し、"Ruhl
Plage=ルール・プラージュ"とか"Lido Plage=リド・プラージュ"
と言った名前付の有料ビーチと、無名のパブリック・ビーチ(無料)が交互に並んでいる。
ここは、砂浜でなく、玉砂利のビーチなので、有料ビーチに行けば、デッキ・チェアーやパラソルも借りることができたのだが、私たちは、敢えて何もない無料のパブリック・ビーチを選ぶことにした。
理由は、ホテルから300mと至近であることに加えて、ヨーロピアンの若者は倹約家(!?)が多いからである。
誰でも、有料ビーチよりも無料ビーチの方が、”オバサントップレス”率は低いと考えるのは、当然のことであるからね・・・
紺碧の海岸線、澄みきった大気、ふり注ぐ陽光、海岸で肌を焼く美女たち、これが、コート・ダジュール(Côte d'Azur)であるべき姿である。
昨日と違って、今日は天気も良く、絶好のバカンス日和となった。
7・8月のバカンス・シーズンのピークを過ぎたとは言え、9月の上旬であれば、まだバカンス客の絶えぬビーチで、私たちも残り少なくなった旅の最後の一時を楽しむ。
2年ぶりに訪れたEuropean beach resortは、私たちの期待を裏切ることはなかった。
ふり注ぐ陽光の元で、次々に現れる金髪ギャルたちは、惜しげもなくトップレスになり、たまにやって来るビール売りから買った冷たいビールを飲みながら、私たちは目の保養をする。
この光景だけはEuropean beach resortでなければ、味わえないものであり、これに夜のカジノが付いて、美味いフランス料理が食える、というだけで、ここへ来た甲斐があるというものである。
もちろん、2年前のギリシャのミコノス島(Mykonos Island)程の感激はないにしろ、ここに来た当初の目的の一つ(!?)は、クリアーできたのではないだろうか?
地中海リゾートの良いところは、パラソル無しで日向に寝ていることができるということである。
それでも、ここに午前10時から午後3時までの長時間にわたって、滞在(!?)した私は、かなり長い時間いたようで、午前中と午後ではビーチにいる人も交代したような気がする。
つまり、私たちのように午前中からいる人は、たいてい1時くらいで引き上げているようで、長時間ビーチにいる人は圧倒的に少数派といえよう。
少しして、カップルが帰った後のスペースに、スペイン人らしい3人連れの女の子がやって来る。
更衣室のない無料ビーチに来るような人は、みんな一様に水着はホテルから着けてくるのが相場だが、彼女たちは、周りに誰が居ようが平気なのか、目の前で平然と更衣を始める。
着ているものは、タンクトップにミニスカートだから、着替えは簡単にできるスタイルであったが、それにしても彼女たちは大胆だ!
そして、もちろん私の期待(!?)通り、トップレスになってサン・オイルを塗り始める。
そろそろ引き上げようかな?とも思っていた私が、腰を下ろしたのは言うまでもない。
はるか彼方にいる、アラブ系の男たちも私の方を見ているが、もちろん見ているのは、私ではあるまい。
時計の針が3時を指す頃、そろそろ私もホテルへ引き上げなくてはならない時間が迫ってきた。
このようなハッピーな(!?)光景を楽しむ時間が、あとわずかで終わろうとしているのは、非常に残念であるが、絶対的な時間の制約があるので、これも致し方ないだろう。
まあ、わずか10分の写真撮影会で通り過ぎた日本人のパックツアー客に比べれば、幸せかもしれない。
フランスのニースからイタリアのベンティミリア(Ventimiglia) を経由して、内陸のクーネオ(Cuneo)に至るルートは、"Thomas Cook European Timetable"の景勝ルートとして紹介されている。
昨日は雨模様だったから、車窓の景色もそれほど良いものとは感じられなかったが、今日のように好天の日は、海側のシートに座って、地中海に沈み行く夕日を楽しむのも良い。
まだ明るいニース・ヴィル(Nice-Ville)を18時12分に出発した列車は、夕日を浴びて輝く地中海に沿ってひた走る。
私たちが名前すら知らない駅のそばにも素朴なビーチが広がり、そこには未だバカンスの余韻を残すように人影がチラホラ見える。
これらの景勝地をわずか20分ほどの列車の旅で通り過ぎてしまうのが惜しい気がするほどだ。
モンテ・カルロ(Monte-Carlo) に到着したのは18時35分、いよいよグラン・カジノ(Grand Casino)に行く時が来たようだ。
駅からカジノへ直行するなら4番(Ligne 4/pour Larvotto-Plages)のバスに乗ればOKだが、夕食を兼ねているので、海岸沿いを歩いて行くことにする。
昨日は、パレ広場(Place du Palais) から遠く眺めた、港(Port de Monaco)の景色も、今日はだいぶ違って見えるようだ。
もちろん、世界の金持ちが集まるということで、個人所有と思われるクルーズ船もたくさん係留されていて私たちの目を楽しませてくれる。
また、今年は2年に1度開催されるクラシック・カーレースの開催の年に当たっていたが、少しばかり来るのが早すぎたようで、私たちがそれを目の当たりにすることは、できそうもないのが残念である。
グラン・カジノ(Grand Casino)は、パリのオペラハウス(l'Opéra) を建てた建築家のシャルル・ガルニエ(Jean
Louis Charles Garnier)によって建てられた建物の中にあり、ゲームルームの数々の部屋も宮殿ばりの豪華さで、ここにルーレット台がなければ、迎賓館として使えるのではないか、と思えるほどだ。
ここの入場料は、ノーマル・ルームで50FF(\900)、プライベート・ルームで100FF(\1,800)になっており、パスポートを見せてチケットを買うと、氏名が入ったチケットをくれることになっている。
ここでの一番人気は、何と言ってもルーレットのようで、カジュアルなスタイルをした金持ちが、ためらいもなく、高額なチップ(500FF=\9,000)を賭け続けている。
私の予算は、せいぜい1,500FF(\27,000)が限界なので、彼らのような真似はとてもできないだろう。
あとは、ブラック・ジャックの台があるかと思って探してみるが、どうやらなさそうである。
もしかしたら、プライベート・ルームにあるのか?とも思ったが、仮にそこにあっても
ミニマムレートが高くて手が出ないことは、火を見るより明らかである。
残りは、日本のゲームセンターでお馴染みの、スロットマシンとポーカーゲームのようで、私たちはそこで小金を賭けて遊ぶしかやることはなさそうである。
余談であるが、結局「このカジノにあるアナログ的なゲームはルーレットのみ」というのが正解のようで、このことは私の持っている「海外旅行 カジノの遊び方」にも載っていた。
従って、「地球の歩き方」の掲載文は誤りだったということが、言えそうである。
グラン・カジノ(Grand Casino)の隣にある、カフェ・ドゥ・パリ(Café
de Paris) を横目に見て、私たちは、駅への道を急ぐ。
ガイドブックには、ここでカジノの建物を見ながらコーヒーを飲むのも良いだろう、なんて書いてあるが、今は、その余裕がない。
モンテ・カルロ(Monte-Carlo)発のニース方面行きの最終列車は23時55分で、それを逃すとタクシーで帰るしかないからだ。
欧州5ヵ国の旅もあと3日間で終わりとなる。
残すところ、オランダのアムステルダムだけとなってしまったようだ。
残念ながら今夜のカジノでは稼ぐことはできなかったが、残りの日々が無事に終わることを祈っておこう。
午後11時30分、私たちの乗った列車がモンテ・カルロ(Monte-Carlo) の駅を離れようとしている。
9/10(Sat) | ニース(コート・ダジュール) 11:40-KLMオランダ航空(KL)336-13:45 アムステルダム(スキポール) アムステルダム市内観光 |
宿泊先 | Adolesce / 140G (\8,120) per night |
[booking sites for you / agoda.jp Booking.com (英語・日本語)] | |
諸費用 | NS / スキポール空港-中央駅: 5.5G=\320 |
関連サイト |
午前9時、素敵な光景で私たちを楽しませてくれたニースのビーチに別れを告げてバスに乗る。
空港に無事に到着し、いざ出発ロビーに行くと、犬を連れた乗客がチラホラいるようだ。
フランスでは列車だけでなく、どうやら旅客機にも犬が乗せられるようで、犬の世話は誰がするのかな?と思ったのは、私だけなのだろうか?
そして、無事にチェック・インを済ました私は、時間潰しのためにカフェへと向かう。
そこで相席させてあげたフランス人が、私に向かっていろいろ話し掛けてくるが、私には理解できない。
どうやら、彼らの1人が「席があいているか?」と言ったようなことを、私が身振りから判断して返事したので、彼らは私がフランス語が話せると思ったらしい。
ちなみに、ここに座っていいですか?というのは、フランス語だと "Est-ce
que je peux m'asseoir ici?(エス・ク・ジュ・プー・マソワール・イスィ)"
と言うらしいが、こんなフレーズが私にわかるはずがない。
私にわかったのは、"Merci Monsieur.(メルスィ・ムッシュー)" だけなのだから・・・
地中海の陽光が輝く晩夏のニースから、おそらく秋本番であろうアムステルダムへは、わずか2時間余りで到着する。
そして、スキポール空港(Schiphol Airport)からアムステルダム中央駅(Amsterdam CS)へは列車で約20分の距離である。
これは、成田空港の不便さとは比べようもないほどのものであるが、オランダでは空港の騒音問題は、ないのだろうか?とも思ってしまうのだが・・・
東京駅のモデルにもなったと言われる中央駅(Amsterdam CS)を出て正面にVVV(フェーフェーフェー) と呼ばれる観光案内所があり、ここでホテルの予約をすることができる。
VVV(フェーフェーフェー) の中は、ホテルを探す若者で結構混雑しており、すぐに決まりとはいかないようだ。
ニースと違って、ここは貧乏旅行者が多そうなので、値段の折り合いがなかなかつかないのだろう。
こんなことなら、天下の(!?)近畿日本ツーリストに追加料金を払って、リザーブしておけば良かった!と、悔やんでも、時すでに遅しである。
市内のバスやトラム,メトロは、ストリッペンカールト(Strippenkaart)と呼ばれる共通回数券を買って乗ることになる。
私たちは、この回数券をトラムを利用して、紹介されたホテルへ行くときに使ったのだが、トラムの下車駅が、今一つわからない時は、やはり車掌を頼るのが、一番得策であるような気がする。
何だかんだやっているうちに結局ホテルに到着するのは、午後4時を過ぎてしまいそうだ。
それゆえ、私たちは近畿日本ツーリストにもらった、ゴッホ美術館(Rijksmuseum Vincent van Gogh)の無料入場券もフイにすることになりそうだ。
ホテルに到着して、荷物を置いて身軽になった私たちは、夕食を兼ねて市内の散策に出る。
時間的に見るべきところは限られているが、大別すると、美術館・博物館の類と教会・記念碑に分けられるようで、とりあえずホテルから至近の距離にある、有名なマヘレのはね橋(Magere
Brug) の見物を兼ねて、運河沿いを歩くことにする。
歩いていると、昨年行ったベルギーのブルージュ(Brugge)を思い出して、なつかしさを感じてくる。
ただ、夕方になると寒さを感じてきて、ここが高緯度の国だということをあらためて実感できるようだ。
そして、夕食は不味い(!?)と定評のあるオランダ料理を避けることにした。
せっかくの最後の晩餐!締め括りを無残な形で終わりたくなかったからね〜
とはいえ、食事のあまり美味しくないアムステルダムで楽しく食事をすることは結構難しい。
そこで私たちがお薦めするのは旧植民地であったインドネシアの料理だ。
その中で、ライツェ広場(Leidseplein)の近くにある"Puri Mas"というレストランは味もよく、現地の人にも人気があるようだ。
今までインドネシア料理を食べたことがない人もこの店は行く価値があると思う。
ちなみにアジアの人が行けば箸を出してくれることもあるので、スタッフに尋ねてみよう。
最後に、アムステルダムのナイトライフで超有名なのが、「飾り窓の女」!
寒さに震えて帰路を急ぐばかり、ここに足を踏み入れなかったのは、今もって心残りであるが・・・
すべてアムステルダムの寒さを考えずに服を入れてきたのが悪いんだが・・・
う〜どんなところだったんだろうか?
9/11(Sun) | ザーンセ・スカンス観光 アムステルダム(スキポール) 14:50-KLMオランダ航空(KL)861-翌9:05 東京(成田) |
関連サイト | らっしゃい東京 (http://www.tcvb.or.jp/) |
成田空港 (http://www.narita-airport.or.jp/) |
オランダと言えば、風車に運河とチューリップが有名であるが、名物の風車はアムステルダム市内で見ることはできない。
風車があるのは、ザーンセ・スカンス(Zaanse Schans) というところになるのだが、ここへ行くには、列車でアムステルダム中央駅(Amsterdam centraal station)からエンクハイゼン(Enkhuizen) 行きに乗って、コーフ・ザーンダイク(Koog Zaandijk)で下車することになる。
所要時間は約16分、運賃は2等で 4.75G(\280)だから、市内観光の感覚で足を伸ばすことができる。
そして、コーフ・ザーンダイク(Koog Zaandijk) から歩くこと約20分、日本でもお馴染みの風車が目の前に姿を現す。
メルヘンチックな建物、牛が放牧されている風景、ザーン川に沿って並ぶ風車、これらはすべてこの地方の風物を保存している地区ならではの光景である。
首都圏にこのような生きた伝統文化に触れることができる地区が存在しているのは、さすがヨーロッパとも言えそうだ。
風車のうち1基は、実際に稼働させており、内部の見物(3.5G=\200) も可能となっている。
ザーンセ・スカンス(Zaanse Schans) |
しばらく、のどかな風景を味わった私たちは、時計の針が11時を指す頃、帰路につくことになる。
名残惜しいが、この風車見物にて私たちの今回の旅行は、全日程を終了ということになりそうである。
街の人々が晴れた日の休日を楽しんでいる頃、私たちはスキポール空港(Schiphol
Airport)へ行くべく、中央駅(Amsterdam CS)への道を急ぐ。
友人曰く「ヨーロッパで行きたいと思ったところは、これで大方行き尽くした感がある」の言葉にある通りおそらく、ヨーロッパで鉄道旅行をすることは、もうないかもしれない(!?)・・・
とは言え、昨年も同じ感想を抱きながら、今年はもうオランダにいるのだから、将来はどうなるかわからないが・・・
「旅行というのは、計画しているときが一番楽しい」なんて言っていた人もいたのを思い出す。
まあ、行く前というのは、様々な期待に胸を膨らませている時期だから、あながち冗談でもなさそうだ。
私たちの旅も終わってみれば、長いようで短かった12日間の欧州5ヵ国周遊の旅であった。
帰国して1ヵ月もたてば、写真に残った風景と心に強く刻まれた思い出のみが、旅の証として残るだろう。
そして、次の旅行はどこへ?などと考えつつ・・・