オランダには夏がないの?うまいレストランはないの?

7/2(Tue) 東京(成田) 11:45-KLMオランダ航空(KL)862-16:45 アムステルダム(スキポール)
宿泊先 NH Caransa (ex Caransa Karena) / \13,400 per night (日本で予約)
[booking sites for you / agoda.jp Booking.com Hotel Club venere (英語・日本語) アップルワールド JHCホテル (日本語)]
諸費用 オランダ国鉄(NS) / スキポール空港-中央駅: 6G=\400
バス・トラム共通回数券<ストリッペンカールト(Strippenkaart)>: 2-strippenkaart: 3G=\200
関連サイト 欧州総合リンク オランダ アムステルダム

とうとう夏の時期でも15万円台でヨーロッパ往復ができる時代がやってきたようだ。
思えば、従来は自由旅行のプランなんか、ほとんど無縁だったJTB近畿日本ツーリストまでがこの手のパックツアーを「エアー+ホテル2〜3泊付」で売り出しているくらいだから時代の流れとも言えそうだ。
ただ、私たちが今回の旅行に際して、2年前に利用した近畿日本ツーリストの「旅せるふ ヨーロッパ」を再度申し込まなかったのには理由がある。
2年前は、KLMオランダ航空(KL=KLM Royal Dutch Airlines)プランを利用すると、東京−アムステルダムの往復フライトに追加フライト(オープンジョー可)とホテル5泊が付いて、21万円という価格の上に、欧州内のフライト(KL以外でも可)が1区間1万円で2区間まで付いていた。
格安航空券だけでも20万円を切るかどうかという時代だっただけに、このプランは魅力的に見えたものだが、今年はエアーだけなら15万円台、ブリュッセル経由でサベナ航空(SN=Sabena Belgian World Airlines=)利用にすれば、13万円台で行くことができるのに加え、「旅せるふ ヨーロッパ」は価格がそのままだった上に、復路でストップ・オーバーすると1万5千円プラス、出国や帰国が週末がらみだと各1万5千円プラスと格段に条件が悪化していたからだった。
ちなみに、ホテルは2泊分のみに削減、追加フライトの選択肢も削減、欧州内のフライト料金は1万5千円にUPしていたことも挙げておこう。

オープンジョー(Open Jaw)
たとえば成田−パリ、ロンドン−成田、というようなコースのチケット。
行きと帰りで到着都市と出発都市が異なり、空白の部分のルートは陸路などを使う。
単純往復とはパターンを変えたもの。
ジョー(jaw)とは、英語であごの意味で、コースを図式化すると、口(あご)を開けたかたちに似ているのでこの名がついた。
周遊型の旅行で、効率的に移動するには便利。
格安航空券でも、設定可能な場合がある。

そして、迎えた7月2日、私たちは相変わらずの海外旅行熱の醒めやらぬ日本人観光客(当然のことながら私たちもその一員であるが)を満載したKLMオランダ航空505便に乗って、真夏の東京を出発、約11時間のフライトの後にスキポール空港(Schiphol Airport)に到着した。

ここで、私はオランダという国の緯度を甘く見ていたことに気付く。
アムステルダムの北緯52度というのは、日本付近で言えば、樺太に相当する緯度なのだ。
いくら「メキシコ湾流の影響を受けて比較的に温暖」と言われていても、所詮北海道よりも北である。
9月に来た2年前は、長袖のジャンパーを用意していた私だったが、今回は観光パンフの水着美女の写真に騙されて、半袖のポロシャツのまま来てしまった。
もちろん、スキポール空港駅から乗った列車内にいる人は、ばっちりと長袖のジャンパーを羽織っているし、寒がり(!?)の友人は当然のことながら、とても7月上旬とは思えない服装(!?)をしている。

オランダって夏がないの?
観光パンフのグラビアって嘘?っていう感じ!

これだけ寒いと夏!ってだけで半袖を着ているアメリカ人のような人は私だけ!
さすがの私でも、ここに2〜3日滞在するなら街中で服の買い出しでもするところだが、明日にはリスボンへ発つから!という理由で買うのを止める。
風邪でもひいたら!なんてことは頭の片隅にもなかったね!このときは・・・

ところで、旅行の楽しみと言えば、食べることもその1つに挙げられるだろう。
ホテルに置いてあった"What'on in Amsterdam"の"Restaurants"のページにもいろいろ書いてある。
中華料理やインドネシア料理、タイ料理、ちがうタイプのレストランを求めるなら、アルゼンチン風焼き肉レストランとか・・・
そのうち、私たちが入ったのは"Argentine Restaurant"の看板を掲げたレストランの1つ!
いくら評判の悪いオランダでも、ステーキぐらいまともに(!?)食えるだろうと・・・と私たちは思った。
しかし、それが甘い考えであったというのに気付くのに、さほど時間はかからなかった。

トラムと車は共存できるか?

7/3(Wed) アムステルダム(スキポール) 9:50-KLMオランダ航空(KL)367-11:45 リスボン(ポルテラ・デ・サカベン)
リスボン市内観光
宿泊先 Residêncial Florescente / 7,000esc (\5,250) per night
[booking sites for you / Booking.com (英語・日本語)]
諸費用 オランダ国鉄(NS) / 中央駅-スキポール空港: 6G=\400
アムステルダム・バス・トラム共通回数券<ストリッペンカールト(Strippenkaart) 2-strippenkaart: 3G=\200
リスボン・バス・トラム(Carris)共通1日券: 430esc=\320
関連サイト 欧州総合リンク オランダ ポルトガル アムステルダム リスボン

国際線の飛行機でビジネスクラスに乗るなんていうことは、私たちのような格安旅行をしている場合にはめったにないことである。
可能性としては、オーバー・ブッキングで、エコノミークラスの座席があぶれているというときぐらいしかないのだが、こういうアクシデント(!?)はいつでも大歓迎である。
もちろん、このような状況下で空港でのチェック・インが遅れると乗れなくなることもあるらしいのだが、今回は結果オーライというところでしょう!

かくして、涼しかった、というより寒かったというべきアムステルダムを脱出し、私たちは無事にリスボンのポルテラ・デ・サカヴェン空港(Aeroporto da Portela de Sacavém)に下り立つ。
ここから観光案内所のあるレスタウラドーレス広場(Praça dos Restauradores)までは空港バス(Aerobus 4445)が安くて便利だ。
ちなみに、チケットの料金は、バス・トラム・エレベーターの共通1日券で、430esc(\320)である。
こうしてみると、つくづく都心までのアクセスが日本ほど時間と金のかかる国は、類を見ないのではないかと思う。

バスを降りると、そこは夏の太陽が燦々(さんさん)と降り注いでおり、わずか4時間前にいたアムステルダムとは全くの別世界である。
ヨーロッパ人たちが夏になると、地中海やエーゲ海の太陽を求めて南欧の国々へバカンスに出かけたくなる気持ちがよくわかる。
特に、今回は往路でストップ・オーバーしたため、涼しい国から太陽の国への移動を肌で感じられて余計にそう思ったのかもしれない。
これを我が同胞の立場に置き換えれば、年末年始休暇にサイパンやグアムに行くのと同じ感じだろうか?
でも休暇を過ごす日数は格段に違うね!彼らが4週間なら我々は4日間!
これが経済大国(!?)なんて言ってる国の国民の休暇の連続取得日数の限界か?

観光案内所で紹介されたホテルは奇しくも日本人旅行者の愛読書である「地球の歩き方」にも載っていた"Residêncial Florescente"、ホテルの親父はすべてを心得たようにバス付きの部屋を案内した。
どうやらの日本人の風呂好きは、遠くポルトガルまで知れ渡っているらしい。
もちろん、件(くだん)の愛読書に載っているくらいだから、たくさんの同胞が押し掛けてきているだろうがね。

Lisbon Lisbon
コルメシオ広場(Praça do Comércio) バイシャ地区(Baixa Pombalina)

私たちのいるところは、リスボンの新市街を貫くリベルダーデ大通り(Avenida de Liberdade)から少し脇にそれただけの至便なところで、観光立地としてはグッドなところである。
ここからテージョ川(Rio Tejo)の方へ南下すると、ブラジル初代皇帝のドン・ペドロ4世(Dom Pedro IV)の銅像が中央に立つロシオ広場(Rossio)があり、途中のショッピング街となっているバイシャ地区(Baixa) を挟んで、川沿いのコメルシオ広場(Praça de Comercio)までが、今日の主な散策コースである。

私たち日本人には「地球の歩き方」は役に立つガイドの1つであるが、やはり旬な情報は現地の観光局でもらう資料だ。
英語しかないので、読むのに少し苦労するが、"What's on in Lisbon"という英文ガイドブックは読んでおいて損はないかもしれない。
その中の"THE BEST OF LISBON"のページの中の"LISBON BY TRAM"としても紹介されていたものの1つが28のトラムに乗って、名所や旧跡の観光をするというものなのだが、どうせ下調べなしにアドリブで観光するならこういう方法も面白いと思う。
どうせなら「地球の歩き方」に載ってない名所を見つけて投稿するくらいの気持ちがあれば、なおいいだろう。

ところで、ここのトラムと言えば、とても車と共存できないような狭い道すらトラムが走っていることで、よくこんなところを!という道を走っていて渋滞にならないのかな!と感心するほどなのだ。
もともと、市内を走る車の量が多くないので、渋滞にもならないのかもしれないが、それにしてもたいしたものだ。
これを東京でやったら非難ごうごうなのだろうな。

さて、イベリア半島の国のうち、隣のスペインは、1992年9月の旅行を思い出すまでもなく、英語の通用度においては我が日本と同じくらいに通じないのだが、ポルトガルは言葉はスペイン語の方言のようなものと言われているが、なかなかどうして英語の通用度からすると、たいしたものである。
英語版の「地球の歩き方」のような "LET'S GO EUROPE(和訳版)"によると、現地の人たちは外国人旅行者がポルトガル語を勉強して来るとは思ってないからだ!という趣旨が書いてあったが、良くも悪くも植民地の獲得戦争に敗れた国々の方が現在の国際語と呼ばれる英語の通用度は良いようだ。

ちなみに、ポルトガル到着第1夜の記念すべき夕食は、当然名物のタラ(Bacalhau=バカリャオ)料理!
シーフードがうまい国というのも日本と同じでなかなかグッドかも・・・
そして、このタラのことをポルトガル語で言うときは「バカヤロー」と発音するといいとか・・・
日本のみなさん、さあ〜大声でストレスを発散してみましょうね。

ユーラシア大陸の最西端へ

7/4(Thu) リスボン市内観光
シントラ・エストリル・ロカ岬周遊バスツアー (Gray Line Tours)
certification of arrival of Cape Roca
宿泊先 Residêncial Florescente / 7,000esc (\5,250) per night
[booking sites for you / Booking.com (英語・日本語)]
諸費用 ツアー代金: 7,700esc=\5,780
リスボン・バス・トラム(Carris)チケット / 2 journeys: 150esc=\110
関連サイト 欧州総合リンク ポルトガル リスボン

リスボン滞在2日目の今日は、午前が市内の名所の一つであるサンジョルジェ城(Castelo de Sâo Jorge)の見物に、午後からは観光案内所で昨日のうちに申し込んでおいたGray Line Tours主催のバスツアー "Costa do Estoril e Sintra (7,700$=\5,780)"へ参加した。

午前の観光がサンジョルジェ城になったのは、午後2時からスタートするツアーに間に合わせるのに都合がいいのと、ガイドブック掲載の観光地のうちで一番食指が動いたためである。
ここへ行くのには、地下鉄のロシオ(Rossio)駅前のフィゲイラ広場(Praça da Figueira) から37のバスを利用すると便利だと書いてあるが、バイシャ地区(Baixa) まで行けば、前日も使った28のトラムでそこへ行くこともできるようだ。
どちらを使うかは、その時々の状況にも拠るが、時間の制約がある場合は、慣れた方を使うに限るだろう。
ただ、昨日の市内観光で1往復利用しただけで、慣れたと言うかどうかは別だけどね・・・
とにかく、正午過ぎには戻ってこないと、昼食抜きということだけは確かなようだからね。

Tram in Lisboa view from St. George's Castle
リスボンのトラム サンジョルジェ城(Castelo de Sâo Jorge)

海外でバスやトラムに乗るときに一番困るのは乗るときでなくて降りるときだ。
私たちも予定通りにバイシャ地区(Baixa) の停留所(PARAGEM=パラージェン)から28のトラムに乗ったのはいいが、目指すサンジョルジェ城の停留所に近づいても、日本のように車内アナウンスはないので、車窓を見ていて、頃合を見計らって周りの乗客に聞けばよいかと思っていたのだが、これがうまくいかないと悲劇だ。
車窓を見ていてアッと思ったときには、トラムは下り坂にかかっており、意を決して周囲の乗客に聞くとやはり目的地はとっくに通り過ぎていたようで、私たちは、来た道を逆方向に戻るハメになった。
得てして、時間がないときに限って、こういうものだが、目的地に向かうのに有効だったのは、非英語圏旅行術の究極の技である「地図を見せての固有名詞連呼」であったのは言うまでもない。
でも不得手な英語で会話するより、この方が目的を達することができることが多いのは事実なのだろうね〜

サンジョルジェ城(Castelo de Sâo Jorge)は、5世紀の西ゴート族が築いた城壁に端を発して、イスラム教徒、続いてキリスト教徒によって改築が重ねられた古城らしいのだが、現在は城壁に面影が残る程度で、"What's on in Lisbon"の記述にもあるように、今はどちらかと言うと、リスボン市内が一望できる展望台的な場所としての価値の方があるようだ。

Today, the castle is the first stop on every visitor's agenda, if only for the unparalleled view over the city.
今日、この城はすべての観光客の日程の上で最初の訪問地となっており、市街のすばらしい眺めを見るために訪れて欲しいものです。

というのもあながち言い過ぎではないようで、実際ここから眺める景色は素晴らしかった。
ここからだとテージョ川(Rio Tejo)を挟んで対岸の町並みや、4月25日橋(Ponte 25 de Abril) まで眺めることができるし、木陰が涼しくて、ビールを飲みながら涼むのにはちょうどよい。
でも、夜景になったらどうかな?
やはり1年後に返還を迎える香港には到底かなわないだろうな!

Sintra Cape Roca
シントラ ロカ岬 (Cabo da Roca)

午後2時、バスツアーの集合場所となったHotel Sofitelを出発した私たちは、英語・ポルトガル語・フランス語の3か国語を操るガイドと共に、最初の目的地であるシントラ(Sintra)へ向かった。
ここは、2つのとんがり帽子が目印の王宮(Palacio Nacional de Sintra)が見どころなのだが、残念ながら外観は改修中らしく、とてもカメラを向ける気もせず、せっかくなので、せめて豪華な装飾が施されていると言われる内装の見物を!と言いたいところだが、私にしてみれば、「いつかどこかで見た景色!」と言う感じか!
あまり印象に残ってないな〜というのが正直な感想かな。
それに雨まで降ってきて・・・観光どころでは・・・このツアーに参加したのは失敗か?

次に向かったのは、ユーラシア大陸の最西端として有名なロカ岬(Cabo da Roca)である。
と、言っても、ここにあるのは灯台と記念碑があるだけで、あとは目の前に大西洋の大海原が広がるだけ!
従って、一通りの記念撮影を終えると、することと言えば土産の物色と、もう一つは観光案内所で、最西端到達証明書(Certificado)なるものを買うだけだ。
とりあえず、はるか極東(Far East)と言われるジパングからやってきて、ここで記念すべき足跡を刻んだと言っておこう。
でも、ここの観光案内所の2人の職員!
たった仕事がこれだけ!ってことはないよな〜
しかも、ここに配属された2人の若き男女!
もし、2人の間が親密ならば、こんな天国のような職場があっていいのか〜

羨ましいじゃないか!

最後は、エストリル(Estoril)での休憩を挟んで、コスタ・ド・ソル(Costa do Sol)と呼ばれるリゾート地帯を走り抜けて、リスボンに戻るというプランである。
ここは、観光地というより、ビーチで日光浴をして、夜はドレスアップして、ディナーにカジノを楽しむという感じのところか・・・
私たちのようなバックパッカー(!?)もどきのツーリストには用のないところってか! 

ポルトガルの旅路はバスが便利

7/5(Fri) リスボン 10:00-(Bus/Rede Nacional de Expressos)-11:25 カルダス・ダ・ライニャ 12:00-(Bus/Rodoviária do Tejo)-12:15 オビドス
オビドス観光
宿泊先 Casa do Poço / 8,000esc (\6,000) per night
諸費用 バス / リスボン-カルダス・ダ・ライニャ: 900esc=\680
バス / カルダス・ダ・ライニャ-オビドス: 140esc=\110
関連サイト 欧州総合リンク ポルトガル コスタ・デ・プラタ

ポルトガルを旅する場合、便利なのは同じ国営でも鉄道(CP=Caminho de Ferro Portuguesa)よりも、バス(RN=Rodoviária Nacional)の方である。
しかも、これもよくあることだが、リスボンでも国鉄のロシオ(Rossio)駅と、長距離バスターミナルとの間は離れており、地下鉄を利用したとして、前者の最寄り駅がレスタウラドーレス(Restauradores)駅、後者の最寄り駅はサルダーニャ(Saldanha)駅と、4駅分あるのだ。
そして、これが最大の救いなのだが、双方が旅行者にとって一番便利な地下鉄によってアクセス可能なことであり、それだけで2時間ぐらいの時間の節約になることだってあるから、非常に大きい。
東京の地下鉄路線は、地元民でも使いこなせないぐらい複雑だが、ヨーロッパ諸国では旅行者の最大の味方である。

リスボンからオビドスへのバスは、少なくとも観光案内所の情報では、直行便というのがないので、RE(Rede Expressos)と呼ばれるエアコン付きの急行バスで、途中のカルダス・ダ・ライニャ(Caldas da Rainha)まで行き、そこからさらにローカルバスに乗り換えてオビドスへ行くことになる。
従って、途中で乗り換えなければならないという懸念が多少あるものの、所要時間にして2時間余りなので到着したら夕暮れが迫っている!なんてことにはならないだろう。

その懸念された乗換えも、英語を解する知的(!?)な熟年女性のおかげで無事に完了し、薄暗い巨大倉庫のようなバスターミナルから、今度は当然(!?)ながらノーエアコンのバスに乗ること約15分、城壁に囲まれた丘が見えてくると、そこは目指すオビドスの町である。
そろそろ到着するか?と車窓から外を眺めながら降り支度を始めようとすると、車内の人たちもオビドスが近づくころになると "Obidos!" "Obidos!"と言って、私たちに下車を促してくれる。
これなら、車内アナウンスがないようなローカルバスでも、降り間違うことがないだけに、彼らの心遣いはいつもながら嬉しい限りである。
それにしても若者より熟年女性の方が英語が話せるとは・・・
普通(!?)は逆じゃない?

オビドスの町並み
Obidos Obidos

バスを降りて、城壁の西側にあるヴィラ門(Porta da Vila)をくぐると、そこは白壁の家々が並ぶ町並みが鮮やかに映えるオビドスの町である。
ちょうど町の中央付近にある観光案内所のお姉さんにホテルの紹介と、明日のナザレ行きの直行便の有無を確認する。
私がつたない怪しげな英語で問い掛けると、彼女は最初はゆっくりと話してくれるものの、調子が上がってくると、「立て板に水」とばかりに観光案内を始めるのには閉口するしかない。
見たところ観光客もそれほどなく、暇なのだろうか?

私にもう少し語学力があれば、お互いに絶好の暇つぶしの相手になれただろうに・・・
返す返すも残念!
ちなみに、紹介されたペンサオン(Pensâo)は、"Casa do Poço"という、小じんまりとしたホテルで、綺麗なお姉さんが切り盛りをしているところだ。

オビドスの町の観光は、町全体が小さいこともあって、1日どころか半日もあれば十分に可能だ。
主な見どころは、城壁に登って町を見渡すことと、教会巡りの2つで、残りはビールを飲んで休憩すること以外にやることはないようだ。
同行の友人はこういう中世風の町が好きなようだが、私にとっては「いつか見た町」でしかなく、はっきり言って、1泊するのは余計な出費という気がしてならない。
所詮、ここはパックツアーで回ろうと思えば、例えばGray Line Tours主催の"Obidos (13,900esc=\10,430)"なら、ナザレ(Nazaré)やファティマ(Fátima)まで組み入れて、1日で回ってしまうくらいなのだから、町の散策以外やることがなければ、時間を持て余すことになるというものだろう。

その教会巡りも観光案内を見る限りでは、私たちがカメラに収めたサンタ・マリア教会(Igreja de SantaMaria)、サン・ティアゴ教会(Igreja de Sâo Tiago)の他にも2〜3あるが、外観にたいした差異はない。
まして、クリスチャンでもない私たちが、熱心にお祈りをするということもないだろう。
従って、2〜3の記念スナップを撮れば、もうOKという感じか!
あとは、町のメイン・ストリート(Rua Direita)にある土産物屋を冷やかすのが精一杯の時間潰しか?
こうなったら、夕食はいつもより長めに・・・3時間コースにしましょうか!

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