ナンパも素っ裸で?

8/31(Mon) パラダイス・ビーチで海水浴
宿泊先 Acrogiali / 12,000Dr (\8,400) per night
[booking sites for you / agoda.jp Booking.com (英語・日本語)]
諸費用 ボート / プラティ・ヤロス-パラダイス: 200Dr=\140(片道)
バス / プラティ・ヤロス-ミコノス・タウン: 140Dr=\100(片道)
ビーチパラソルとチェアのレンタル / 450Dr=\320
関連サイト 欧州総合リンク ギリシャ ミコノス島

  誰も口に出さないが、今日何をするかは火を見るよりも明らかだ。
朝食を終えるとスーツの代わりに海パンを着け、革靴を履く代わりにビーチサンダルを履く。
まるでマンハッタンのビジネスマンのように一分の隙もない。
気がつくと私たちは10時発のボートに乗り、パラダイス・ビーチに向かっていた。

Paradise Beach Paradise Beach

  ボートを下りると目の前の"Welcome to Paradise Beach and Camping"の看板が私たちを迎えてくれる。
すかさず私たちはデッキチェアーを借りてロケーションを定める。
おそらく今日も腹筋運動にストレッチとエキササイズをすることになるだろう。
でも、まだ午前中は人が少ない。
ほとんどの人は宵っ張りの朝寝坊なのだろう。

  時間がたつにつれて人が集まりだしてくる。
女性に人気があるのは波打ち際だ。
スッポンポンになって足を水に浸し、波の感触を楽しむのがいいらしい。
海に入れば綺麗な魚が見え、陸地では素敵な人魚が見える。
何ていいところなのだろう。

  ある男たちがビーチでナンパしようとしている。
相手は素っ裸で寛ぐ美女2人、1組目は海パンを穿いていて、2組目は素っ裸だ。
さて、どちらが成功したか?
何と2組目の素っ裸の男たちだ。
女性の好みがあるから何とも言えないが、隠し事は嫌われるようだ。

  私たちはミコノス島でトップレスの女の子ばかり見ていたわけではない。
前述のように、白い家並みにブルーのコントラストがとても素敵なのだ。
ビーチから引き揚げた後で街中を散策すると、こうした素敵な光景を目にすることができるのだ。

  それからミコノスタウンのショップにはいろいろな土産物に混じって、濃厚なSEXシーンが入ったトランプも置いてある。
もし、そういうものが好きなら買うといいかもしれない。
こんな話題しかないのかって?
次からは本来の話題になるから安心してね。

ひどい目にあったぜ!

9/1(Tue) ミコノス 8:50-(Catamaran U)-12:00 ピレウス
宿泊先 Arta / 5,500Dr (\3,850) per night
[booking sites for you / agoda.jp Booking.com (英語・日本語)]
諸費用 Greek Ferries / ミコノス-ピレウス: 1,470Dr=1,030Yen
Metro / ピレウス-オモニア: 75Dr=\50
関連サイト 欧州総合リンク ギリシャ アテネ ミコノス島

Mykonos Town  空は見事に晴れ渡り海はきれいに透き通っている。
白い壁の家が陽光を受けて反射している。
今日もミコノス島は絶好のリゾート日和だ。
こんな素敵な島をわずか3泊で離れるのは名残り惜しい。

  ミコノスからピレウスまでの船旅は高速船だと約3時間だ。
これがクルーズ客船だと安いが6時間もかかるので、時間に余裕がある人はこれに乗るといい。
また船内では軽食が取れるので、朝寝坊しても問題ない。 
それに売店は空いているので、暇な売り子と会話を楽しむのもいいかもしれない。 

  ピレウスに到着した私たちは地下鉄でオモニアへ行った。
ピレウス港のすぐそばが地下鉄の駅なので、これで行くのが一番便利だ。
キップは自動販売機かチケット売り場で買うことができる。
ちなみにシンタグマ広場へは40番のグリーンバス、オモニア広場へは49番のバスでも行くことができる。

  アテネは格安航空券のメッカの1つである。
市街には様々な旅行会社が軒を並べ、中には日本語が通じる会社もあるようだ。
私たちはその中の1つに行こうとしたが、ガイドブックの情報はリアルタイムでないだけに違っていた。
でもわかっていても実際に遭遇すると結構ショックだ。
海外で同国人に会いに行くというのは楽しみの1つでもあるからね。

  この日、私たちはスーニオン岬へ行くことになっていた。
ここへ行くバスはアレオス公園(Areos Park)から出るらしいので、私たちはずっとバスを待っていたのだが、結局来なかった。
どうやらバスがストライキをやっていたらしいのだが、そんなことは旅行案内所でも教えてくれなかったし、現地の人もそうだった。
交通機関が遅れるのは日常茶飯事のようだが、ストライキとは思わなかった。
何と言っても現地の人さえバス待っていたようだったのだから・・・
でも、本当に彼らはバスを待っていたのだろうか?

  観光をする気がなくなった私たちは映画館で昼寝をした。
街中は日本人が持つギリシャのイメージとはほど遠く、通りにはゴミが散乱し、失業者たちが座り込んでいた。
ダフニのワイン祭(当時は9月中旬まで開催)にもバスのストライキで行けなかった。
泊まったホテルは窓を開けると蚊に悩まされ、閉めると熱気がこもった。
私たちにとって今日はほとんどいいことがなかったね。

何とかなるよ!

9/2(Wed) コリンス(コリントス)遺跡観光
宿泊先 Arta / 5,500Dr (3,850Yen) per night
[booking sites for you / agoda.jp Booking.com (英語・日本語)]
諸費用 往路 OSE / アテネ-コリンス: 910Dr=\640(1等), 600Dr=\420(2等)
バス / コリンスのローカルバス: 140Dr=\100
復路 バス / コリンスのローカルバス: 140Dr=\100
バス / コリンス-アテネ: 1,000Dr=\700
タクシー / キフィソウ-オモニア: 2,500Dr=\1,750
入場料 コリンスの博物館 / 1,000Dr=\700
関連サイト 欧州総合リンク ギリシャ アテネ コリンス(コリントス)

  私たちの泊まったホテルに限らず、アテネでエアコンのない格安ホテルに泊まるときは蚊とり線香(mosquito coil)は必需品である。
当時はオモニア広場付近のスーパーマッケットに売っていたのだが、店の閉店時刻を確認しかなかったために私たちは買いそびれてしまった。
ツアーから帰ってから買おうなんて考えていたのが失敗だったようだ。

  コリンス(コリントス)の遺跡を見にいくためには列車で行くのとバスで行く方法がある。
列車で行きたいならペロポネソス駅(Peloponnese Station)へ、バスで行きたいならキフィソウ(Kiffissou)のバスターミナルへ行かないといけない。
オモニア広場からペロポネソス駅(Peloponnese Station)へ行くには、アギウ・コンスタンティヌウ(Aghiou Konstaninou)通りからカライスカキ広場(Kariaskakis Square)へ行き、さらにセオドール・ディリジアニ(Theodorou Diligiani)通りを行く。
ラリッサ駅(Larissis Station)へ行くときも同じである。
キフィソウ(Kiffissou)のバスターミナルAへ行くには、タクシーに乗るか、メナンドルウ(Menandrou)とジノノス(Zinonos)通りの交差するところにあるバス停から51番のバスに乗る。
オモニア広場からこのバス停に行くには、アギウ・コンスタンティヌウ(Aghiou Konstaninou)通りを進み、メナンドルウ(Menandrou)通り(アギウ・コンスタンチノス教会がある)とぶつかったところを左折して2ブロック歩くとある。
リオッシオン(Liossion)のバスターミナルBへ行くには、タクシーに乗るか、シンタグマ広場のそばのアマリアス大通り(Amalias Avenue)かパネピスミトゥ(Panapistimiou)通りから24番のバスに乗るといい。
ついでながら、今日もアテネのローカルバスはストライキで走っていなかった。

ただ、ギリシャの交通機関は一般的にルーズなので、到着が遅れるということを念頭に入れておこう。
まして、日本の列車のように正確に運行されることなんて全く期待できない。
もし、夜に予定があるなら現地の旅行会社でパッケージツアーに申し込むことをお薦めする。

Old Corinth  コリンス(コリントス)方面行きの列車はペロポネソス駅(Peloponnese Station)から出る。
イタリア行きの船が出るパトラスはコリンスのさらに先だ。
コリンス(コリントス)の町から遺跡まではローカルバスに乗り継いで行くのだが、バスターミナルは列車の駅から遠いので、最初からバスで行った方がいい。
ところで、始発でないところからバスに乗るためにはバスが通りかかったときに手を上げるのだ。
行き先が間違っていたらって?
バスを止めてからドライバーに行き先を尋ねるのだ。
そうしないと、乗り損なうよ。

  そして、肝心の遺跡見物だが、博物館のほかにはあまり見るところはなさそうだ。
ここへ来るならルートラキに泊まったついでに来るのがいいかもしれない。
あるいはパッケージツアーでペロポネソス半島の遺跡巡りをするのがいいだろう。

エーゲ文明に思いをはせて・・・

9/3(Thu) アテネ市内観光ツアー(Key Tours)
アテネ(エリニコン) 16:55-イベリア航空(IB)3961-18:55 バルセロナ(プラット)
宿泊先 Rey Don Jaume 1 / 5,300Pta (\7,420) per night
[booking sites for you / agoda.jp Booking.com (英語・日本語)]
諸費用 ツアー代金: 5,000Dr=\3,500
RENFE / プラット空港-バルセロナ・サンツ: 240Pta=\340
関連サイト 欧州総合リンク ギリシャ アテネ スペイン バルセロナ

  私たちの申し込んだアテネ半日観光ツアーはシンタグマ広場から9時に出発した。
ツアーの行程は、主に無名戦士の墓(国会議事堂/旧ロイヤルパレス)、ミトロポレオス大聖堂、そして最大のハイライトがアクロポリスだった。
ただ、この3箇所以外は窓越しに眺めるだけで終わってしまったのは残念であった。
アテネの市内は時間があれば自分たちの足で回ることもできたのだが、この日はバルセロナへ旅立つことになっていたので、確実な方法を選択したのだった。

Tomb of the Unknown Soldier  無名戦士の墓は衛兵の交代が見どころだ。
またこの裏には国会議事堂(旧ロイヤルパレス)があり、ツアーはそこにも立ち寄る。
ご覧の通り、墓の衛兵はエヴゾナス(Evzones)という民族衣装に身を包んで立っている。
1時間毎に衛兵の交代があるので、見てみるといいだろう。

  ミトロポレオス大聖堂はアテネ最大のギリシャ正教の教会だ。
教会の前は広場になっており、休憩にはちょうどいい。
教会には自由に入れるようになっているので、中を見学するのもいいかもしれない。
外の暑さを逃れるのにもいいしね。

  アクロポリスは市内で一番重要な見どころである。
アテネに来たら必ず訪れなければならない、と言っても過言でないかもしれない。
アクロポリスの中で一番重要な遺跡は、パルテノン神殿(The Parthenon)、エレクティオン(The Erechtheion)、アテナ・ニケ神殿(The Temple of Athena Nike)、プロピレア(The Propylaea)である。

  パルテノン神殿はドーリス式の建築(ギリシャ建築の1つ)で、そのほとんどが大理石で作られている。
神殿の中央部分は神像安置所(cella)と呼ばれ、フィディアスが作った金と象牙で装飾された有名なアテナの像が安置されていた。
神殿の彫刻の装飾は像台の上のドーリス式のメトープとトリグリュフ、そして神像安置所(cella)の壁のイオニア式のフリーズ彫刻のコンビネーションが面白い。
エレクティオン(The Erechtheion)、アテナ・ニケ神殿(The Temple of Athena Nike)は両方ともイオニア式の建築である。
プロピレア(The Propylaea)はアクロポリスの主要な玄関口である。
そこは東西に沿ってドーリス式の柱が連なっている一方で、イオニア式の2つの柱が中央の回廊を3つの部分に分けている。

Acropolis of Athens  市内観光が終わり、私たちはエリニコン空港へ行くためにバスを待っていた。
でも定期バスはストライキで走っていなかったので、軍用バスが代行していた。
市内では大規模なデモをやっており、私たちと同じような旅行者は軍用バスを待ち続けていた。
でもそのバスがいつ来るかは誰も知らなかった。
忍耐強いと自分でも思った。
おそらく時間に対する感覚が全く違っていたのだろう。
これが日本だったら?

  バルセロナのプラット空港からサンツ駅までは列車で出れる。
サンツ駅では構内の観光案内所でホテルの予約ができるので、なおさらその方がいい。
スペインは日本と同じように英語がほとんど通じないということを聞いていたが、バルセロナ五輪の影響で少しは改善されたような気がする。
でも男性より女性の方が英会話に積極的なのは日本と同じだね。
最後に一言、『ギリシャへ行くならエーゲ海の島へ必ず渡ろう!』

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