新郎側友人として

9/17(Sun) 東京(成田) 20:00-エールフランス(AF)274-翌6:15 ヌメア(トントゥータ)
宿泊先 (機内泊)
関連サイト ニューカレドニア

今年の夏は最高気温が30℃を下回ったことがない、という猛暑の日本を脱出してニューカレドニアへやってきた。
いつも一緒に旅していた友人のタキがここで海外挙式をするなんて言うからだ。
そこで現地まで呼ばれたのが腐れ縁となっている私とノリの2人だ。
う〜ん、タキ曰く「海外挙式への参列って言ったって君の場合は例年の旅行の行き先が南の島になるだけではないか!」と・・・
まあ、そうではあるが、ほかの海外挙式をするカップルの友人、特に新郎の側はこんなに簡単に参加してるのだろうか?

ニューカレドニアのトントゥータ空港(La Tontouta)からアンスバタへ行くには公共交通機関というものがほとんどない。
唯一あるのはおよそ1時間に1本ある路線バスなのだが、これはどちらかというと空港へ勤めにきている地元の人向けという感じだ。
第一、観光客向けなら1日に何本かしかないフライトに接続していないといけないし、空港の案内表示にも書いてあるはずだが、そんなことは全くなかった。
一般の人はホテルを予約した旅行会社で送迎も付けるのだろうが、いきなり個人で飛行機だけ手配してきた人はどうするのだろうか?
日本からのツアー客は混乗の大型バスが送迎車なので、それに紛れて乗ってしまえば?という裏技もあるようだが、南の島へバカンスへ来るのはカップルがほとんどだからそういう心配はないのだろうけどね。
あとは前もってアルク・アン・シェル・ボヤージュ(Arc en Ciel Voyages)にシャトルバス(2,500Fr=\2,020)を頼んでおくといいだろう。
日本語でのコンタクトを希望するならフィロツアーの送迎(\2,500)がお薦めとのことだ。
まあ、私のように旅行会社間の連絡ミスで送迎名簿に名前が載ってなかったという例もあるので、こういうものもかなりアバウトなことだけは言えるようだ。
ちなみに私たちの泊まったホテル"Le Pacifique/Le Pacific"は"Parkroyal Noumea"と同じ敷地内にあるのでプールも利用できるし、ついでながらサウス・パシフィック・ツアーズという日系旅行社もあって大変便利だ。

ヌメアの町をサイクリング

9/18(Mon) ヌメア市内観光(by rental bike)
宿泊先 Le Pacifique / \8,000 per night (日本で予約)
[booking sites for you / Pacific Resort.com (英語) agoda.jp Booking.com Hotel Club venere (英語・日本語) アップルワールド (日本語)]
諸費用 レンタサイクル(1日): 1,560Fr=\1,260
関連サイト ニューカレドニア

さて、連れのノリが少し遅れてくるというので今日だけは私1人で南太平洋の楽園にいなければならないのだ。
私のイメージではニューカレドニアへ1人旅で行く奴なんていないだろうと思ったら、何と「急に休みが取れてフライトが空いていたのがここだった!」と言う1人旅のT.K氏がホテルのロビーにいた。
こういう奇特な人は南の島には珍しい。
そして何と柄にもなく自転車を借りて市内観光をしようと2人で町へ繰り出したのだった。
アンスバタとヌメアのダウンタウンの間はミスバスが運行されていて、ダウンタウンに行くだけならそれに乗った方が安いし早いけど、柄にもなくサイクリングをしたくなったのだ。
でも自転車だと結構坂道が多いし、思ったより距離があって大変なのだった。
やはり日頃からそういうことをしているフランス人やオーストラリア人(彼らが日本人と並んで観光客の中では多いらしい)のマネをすべきではなかったかもしれない。

で、いきなり国鳥のカグー(cagou)を見ようということになってミッシェル・コルバッソン森林公園(The "Michel Corbasson" Zoological and Forest Park)へ行ったものの、何とここは月曜が休みだった。
ガイドブックにもそう書いてあったのに何も見ずに自転車をこいできたのに2人でガックリ!
ここはダウンタウンからさらに遠く、モンラベルの丘(Mt. Montravel)の近くまで行かないといけないのだ。
丘というからには当然ながら坂道、やはり「柄にもないことはやらない方がいい」みたいだ。

メインの見どころがクローズだったので、またもや私たちは自転車に乗ってダウンタウンに戻る。
次に行ったのはカトリックの教会のセント・ジョセフ大聖堂(St. Joseph Cathedral)で、中心街にはもう一つプロテスタント教会があるが、ガイドブックには前者の方が圧倒的に多く紹介されている。
内部はステンドグラスやパイプオルガンもあってヨーロッパの教会内部と同じ雰囲気があり、見慣れた懐かしい光景が目の前にあった。
時間的にはこれからミサをやるところだったようで、たくさんのシスターが集まってきていたが、さすがに彼女たちにカメラを向けるわけにはいかないので、内部だけをこっそり撮って帰ったのだった。


ヌメア観光
Noumea St. Joseph Cathedral
モンラベルの丘からの眺め
(ミッシェル・コルバッソン森林公園の近く)
セント・ジョセフ大聖堂
The place des Cocotiers photo with local schoolgirls
ココティエ広場 地元の女子高校生たちと

ちなみにセント・ジョセフ大聖堂の近くには国内線専用のエアーカレドニア(Air Calédonie)のオフィスがあり、離島行きのフライトやホテルなどの予約を扱っているので日系旅行会社で扱ってないようなホテルへ泊まりたい人は寄ってみるといいかもしれない。
参考までにたとえフランス語ができても離島へいきなり飛んで宿の予約をすることは難しいのでヌメアで必ずしておこう。
もちろん私たちはそんなことをしに行ったのではなくトイレを借りに行っただけなんだけどね。
でもビルの中にあるトイレなのにオフィスで断って鍵を借りないといけないのが面倒だった。

ロイヤリティ諸島観光局(Office du Tourisme aux Îles Loyauté)
アンスバタ(Anse Vata) ロジェ・ラロック通り113番地
(113 avenue Roger Laroque)
ランタナ・ビーチ・ホテル(Lantana Beach Hotel)の近く
ヌメア(Nouméa City Center) セバストポール通り27番地
(27 rue de Sébastopol - Immeuble Central 1-2ème étage)
ココティエ広場の東側
ル・ラペルーズ・ホテル(Le Laperouse Hotel)の近く
マレ島の観光案内所 タディンヌ港の正面、市役所のファレ(メラネシア式の家屋)の隣

ココティエ広場(The place des Cocotiers)は言わずと知れたヌメアの中心部だ。
だからと言って何か特別な見どころがあるというわけではなく、噴水と観光案内所、有料の公衆トイレがあるだけだ。
実は「私たちはここでサイクリングは終りにしたい」と本気で思っていたのだった。
でもミニバスに自転車ごと乗れるとは思えなかったし、乗り捨てができるシステムでもなかったので、仕方なく乗って帰ることにした。
それにしても遠かった!
最後にもう一度言う。「柄にもないことをしてはいけない、でもダイエットにはちょうどいいかも」

南の島でのWeddingは女性の憧れ?

9/19(Tue) my friend's Wedding Ceremony (11:00 at Le Meridien)
ヌメア市内でショッピング
カジノで遊ぶ(Grand Casino de Nouméa)
宿泊先 Le Pacifique / \8,000 per night (日本で予約)
[booking sites for you / Pacific Resort.com (英語) agoda.jp Booking.com Hotel Club venere (英語・日本語) アップルワールド (日本語)]
諸費用 ミニバス(市内): 120Fr=\100
関連サイト ニューカレドニア 海外ウェディング

地球の歩き方によるとニューカレドニアでの海外挙式(wedding abroad)は、アメデ島コーラル・パーム・アイランド(旧エスカペード島)ヌメア市庁舎、そしてル・メリディアン・ヌメアの4箇所でできるという。
最近ではこういった海外挙式をする日本人が増えてきているが、これらの人たちは必ずしもキリスト教徒とは限らない。
これは外国人には理解できないかもしれないが、日本人は結婚の儀式を深い信仰心からやっているのではなく、慣習の1つとしてやっているからだ。
また、日本人の多くは、もちろん私も含めて宗教的儀式や習慣に寛容だから、結婚式を教会で、葬式を仏教でやっても矛盾を感じないのだ。
ちなみに、ニューカレドニアはフランスの海外地域となっているので、こういった方式での婚姻は法的に有効でないと言われている。
私の知る限り、フランス民法(Le Code civil)に定める、婚姻前に役所の掲示板にカップルの身元が公示される(第63条)という規定をクリアできる可能性はあまりなさそうだからだ。

前置きはこんなところで、私たちの共通の友人であるタキの結婚式はこのうち、ル・メリディアン・ヌメアのチャペルで行われた。
本番前にもホテルの中でリハーサルを繰り返していた彼らが本番を迎えたのは午前11時。
出席者の拍手とともに颯爽と現れ、フランス人牧師に先導されてチャペルの中へ・・・
ほとんどの人がフランス語を理解できない中で結婚の誓いを言うところだけ、「ウイ(Oui)」と言うように言われていたという。
あとで冗談交じりに「牧師が腹減ったか?昼飯食いたいか?」と言っていたとしても誰もわからなかっただろう、と言っていた。
でもサポートスタッフは日本人女性だったので、もしそんなこと言っていたら、今頃、WEBの掲示板は大騒ぎだっただろうがね。
まあ、これがオーストラリアだったら英語だったので、現地にいた私たちにも多少はわかる余地もあっただろうが・・・
最後は陽光まばゆいチャペルの外で2人にライスシャワーを浴びせてセレモニーは終わりだ。


ル・メリディアンでの友人の結婚式
結婚行進曲を鳴らす アイコンをクリックすると結婚行進曲が流れます。
(提供/MIDI:ぴあんの部屋
my friend's wedding ceremony my friend's wedding ceremony
all attendance of the ceremony

結婚式は約1時間、ホテルの窓からは結構な人がセレモニーの様子を眺めていたが、プールにいる宿泊者はこういう光景には慣れているのかあまり関心がないようだった。
結婚式が終ると、列席者全員でシャンパンとチョコレートケーキで乾杯をして2人を祝福する。
青い空と海に映えるウエディングドレス、やはりセレモニーの主役は女性だ。
南の島で純白のウエディングドレスを着たい、というのが素人目にもよくわかる。

午後のインターバルを挟んで、フランス料理のフルコースの夕食、それが終るとみんなでカジノでギャンブルを楽しむ。
実は、ヌメアでギャンブルを楽しめる場所は3箇所あり、ビンゴ(The Bingo)、カジノ・ロイヤル(The Casino Royal)、そしてグラン・カジノ・ヌメア(The Grand Casino de Nouméa)とある。
このうち、私たちが行ったのはメリディアン・ホテルの隣に建っているグラン・カジノ・ヌメアだ。
まあ結局、私はブラックジャックで14,000Fr(\11,340)の勝利に終わった。
最後に、友人に「結婚おめでとう」と言っておこう。
それではモーニング娘の大ヒット曲「ハッピーサマーウェディング」を聞きながらお休みなさい。

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