やっぱり来たか夜の姫

3/12(Mon) 東京(成田) 17:40-ノースウェスト航空(NW)007-20:55 台北(中正)
宿泊先 華華大飯店 / 7,300JPY per night
[booking sites for you / アップルワールド JHCホテル (日本語)]
諸費用 空港バス(國光客運): NT$100=370JPY
関連サイト アジア総合リンク 台湾 台北 マイレージプログラム

前回のWorld Perks(Northwest Airlinesの飛行マイル数の加算による無料航空券サービス制度)の会員特典によるフリートラベルから4年、またもや溜まったマイルでアジア旅行が実現することになった。
今回はフライトによるマイル加算よりに加え、クレジットカードによるマイルのウエートも大きかったような気がする。
何せ利用金額100円につき1マイルの換算率は魅力だが、年会費は一般のゴールドカード並みに高い。
カード会社の戦略に騙されてるという感じもあるが、毎月の積み重ねでここまで到達してしまったのも事実だ。

と、いうわけで急遽行くことにした台湾、腐れ縁となった悪友のノリにも「後から来れば」とマイルを大盤振る舞い(譲渡)して付き合わせることにしたのだった。
もちろん先発で台北に到着した私、ツインルームに「寂しいだろ?」ばかりにいきなり「夜の姫」を連れて来たベルボーイ、何だかやばい雰囲気もプンプンと・・・
こいつらに有り金全部取られるなんてことはなかったけど・・・
気をつけよう「マッサージいかがですか?」の甘い声!

夜市を楽しもう

3/13(Tue) 台北観光
宿泊先 華華大飯店 / 7,300JPY per night (日本で予約)
[booking sites for you / アップルワールド JHCホテル (日本語)]
諸費用 MRT: NT$20=70JPY
市バス: NT$15=60JPY
関連サイト アジア総合リンク 台湾 台北
【旅々台北】台北遊透隊「士林夜市・徹底攻略ガイド」
Taipei Times - Minor clashes as CKS hall renamed

私は過去に香港へは数回行ったことがあるものの台湾へ来たのは初めてだ。
何が一番違うかというと香港なら人によって差があるものの英語が通じるので観光したり食事をしたりするのにあまり苦労しなかったが、台湾はそうでもないらしい。
筆談なら同じ漢字圏なので何とかなりそうだが、話すとなると駅名すら覚束なくなる。
でも幸いなことに台湾は日本語が話せる人が思ったより多く、意外なところで楽ができる国とも言えた。

午前中は阿里山へのパックツアーを申し込んだ勝美旅行社へ行く。
列車のチケット(自強號の指定席)とホテルのクーポンをピックアップするためだ。
ついでに阿里山から戻ってきた日と最終日の台北のホテルも押さえる。
台北駅には西欧のように観光案内所がないので、夜遅くのホテル探しを避けたかったからだ。
ちなみに ここへはMRTだと淡水線(Danshui Line)の隻連(Shuanglian)の出口1<國賓大飯店(The Ambassador Hotel)馬偕紀念醫院(Mackay Memorial Hospital)方面>から民生西路(Minsheng West Road)を進み、さらに民生東路(Minsheng East Road)を松江路(Sungjiang Road)にぶつかるまで歩けばいい。
ただ距離があるので、面倒なら行きだけはタクシーを使った方がいいかもしれない。


in front of Taipei Station Presidential Building
台北駅前 総統府
Chiang Kai-shek Memorial Hall Chiang Kai-shek Memorial Hall
中正紀念堂(台灣民主紀念館)
Shihlin Night Market
士林夜市

旅行社での手続きが終った後で私は市バスに乗って台北駅へと向かう。
いくら台北が日本語が通じやすいといっても旅行会社やホテルを一歩出たら通じるわけはない。
身振り手振りで台北駅へ行きたいと言って乗ったのだが、そこは意思疎通の難しいところ。
街の景色を眺めながら乗っていて、ずいぶんと長く乗ってるな~と思い、信号待ちをした瞬間にドライバーに聞いたら「おお~」と言ったきり、苦笑いしている。
こりゃ通り過ぎたなと思い、MRTの路線図を見せて最寄の駅へ行きたいとまたもや身振り手振りをしながら言う。
しばらくして「下りて真っ直ぐ歩け」とばかりに合図するので、指示に従って下りて見るもののどこにいるか見当もつかない。
で、着いたところがMRT中和線(Zhonghe Line)の永安市場(Yongan Market)、別にとりたてて何か見どころがあるわけではなさそうだったので、早々に切符を買って中正紀念堂(Chiang Kai-shek Memorial Hall)へと向かう。

ここは故蒋介石総統(中正公)を紀念して建造されたもので、メインフロアの奥には彼の銅像が安置され、その傍らには衛兵が立っており、1時間毎に交代するようになっている。
地階には文物展示室、中央通路、講演ホール、懐恩ギャラリー、中正ギャラリー、瑞元ホール、中正紀念図書館、故蒋介石総統紀念室があり、主要な見学コースの1つとなっている。
とはいえ、時間的にこれらすべてを見ることはできなかったため、さらりと流して次へと向かう。

総統府(Office of the President, Republic of China)は中正紀念堂から歩いても行ける距離なのでここの見学のついでに立ち寄るといい。
内部の見学は原則として団体のみ、かつウェブサイトのOpen Datesに記載された時間のみになっており、私の行った午後はクローズされてるので外から眺めるだけしかできないのが残念であった。
でも午前中に行ったとしても個人の見学が許されてなかったなら無理だったけどね。

夜になって台北二大夜市の1つ、士林夜市(Shilin/Shihlin Night Market)へ行く。
私はこうしたナイトマーケットへ行くのが好きなので、夕食を兼ねてぶらぶらしてみる。
台北の夜市(Night Market)はこのほかにも台北二大夜市の片方である饒河街觀光夜市(Raohe/Jaoho Street Night Market)、龍山寺(Longshan Temple)の近くにあるヘビやスッポンで有名な華西街觀光夜市(Huaxi/Huahsi Street Night Market)などがある。
いずれにしろ、夜の観光にはピッタリで、台北にいる間に全部行ってみたかったが、結局のところ行くことができたのは士林(Shilin/Shihlin)だけだった。
帰国直後に華西街(Huaxi/Huahsi Street)にある娼館がなくなった(記事)らしいが、こうなるんだったら無理しても行っても良かったかな、とも思った。
でも高齢化(!?)っつうのは何ぞや?
それなら行ってもしようもなかったんだな・・・と自分を納得させる私であった。

清水の次郎長を知ってるか?

3/14(Wed) 台北 8:40-(臺鐵/急行・自強號)-11:43 嘉義 13:30-(阿里山森林鉄道)-17:10 沼平
阿里山森林レジャー区の散策
宿泊先 阿里山閣大飯店 / NT$1,800 (6,660JPY) per night
諸費用 急行・自強號 / 台北-嘉義: NT$1,080=4,000JPY
阿里山森林鉄道(往復): NT$680=2,520JPY
阿里山森林遊樂區の入山券(2日間有効): NT$100=370JPY
関連サイト アジア総合リンク 台湾 台北 嘉義と阿里山

今日は昨夜合流したノリと共に台湾の景勝地である阿里山(Alishan)へ向かう。
嘉義(Chia Yi)から伸びる阿里山鉄道はインドのダージリン・ヒマラヤ鉄道、チリ・アルゼンチンを通るアンデス山鉄道と並んで、世界でもめずらしい3本の登山鉄道のひとつと言われている。
私はたとえ片道でもこの列車に乗る価値があると思うが、台湾人以外の個人旅行者にとってチケットを取るのは至難の技に思える。
なぜなら、この列車は通常、1日1往復だけだし、すべてが指定席だからだ。
しかも、台湾観光協会のスタッフ曰く、「チケットが入手できるのは嘉義駅で列車に乗る3日前から」とのことだ。
従って、現地旅行社を通じて阿里山へのパックツアーを申し込むのがお薦めだ。
例えば、勝美旅行社山水旅行社東南旅行社(サイト情報は中国語のみ)などがいいだろう。

Tze-Chiang Express in Chia Yi台北から嘉義(Chia Yi)までは一番早い自強號(Tze-Chiang Express)に乗る。
嘉義にはとりたてて見どころと言えるところはなさそうだが、強いていうならバスで1時間ほどのところにある關子嶺温泉(Guanziling Hot Springs)が有名である。
しかし、私たちはここで下りたのは勝美旅行社のスタッフからこの街にある永琦旅行社に寄って森林鉄道のチケットをピックアップするように言われていたのと、昼食を取るためで、たった2時間ではどう考えても温泉に浸かってる時間はなさそうだ。
また、こんなことをしないといけないのも嘉義でなければ森林鉄道のチケットを取れないからなのだろう。
やはり最初からツアーを組んでもらって正解だったようだ。
もし、自分でチケットを取ることにしていたら中国語しか通じない駅員を相手に途方にくれていたかもしれないからね。

阿里山(アーリーシャン)へのアクセス
- 嘉義発 *阿里山発 大人運賃(単位: 元) 所要時間 運転日 問合先
嘉義県営バス 7:10, 9:10, 11:10, 13:30, 15:30 8:30, 9:40, 12:00, 14:00, 16:00 156 2時間30分 毎日 +886-(0)5-267-9922
阿里山森林鉄道 8:00 12:35 片道 270 3時間20分 3/15-4/15 嘉義駅
+886-(0)5-276-8094
往復 460
9:00 13:45 片道 399 3/15-4/15
往復 680
13:30 13:20 片道 399 毎日
往復 680
*=2001年3月現在、阿里山駅は1999年9月の台湾地震の影響で使われていないため、沼平(Jauping)駅発着となっている。
沼平から阿里山までは30分歩くか、ホテルの送迎バスを利用する。

The mountain view from the train嘉義(Chia Yi)を出発した列車はほぼ満員の乗客を乗せて沼平(Jauping)を目指す。
車内では日本の演歌を中心としたBGMが鳴り響き、熟年の男女のおしゃべりの声があちこちで聞こえる。
その中で私たちに話しかけてきた2人の老人がいた。
台湾は戦前に日本が植民地として統治していたにもかかわらず、対日感情がいい国で、日本語を少年時代に習った人の中には今でも日本人の我々と遜色のない日本語を話せる人がいる。

「あなた方は日本から来たのか?」
「日本人なら清水の次郎長を知ってるだろ?」

私が知らないと言うと

「日本人のくせに清水の次郎長を知らないとはけしからん!」
「そんなのは日本人とは言えん!」

恐縮する私は何も言い返せなかった。
で、あなたは台湾の超老人(!?)の問いに答えられるだろうか?

そうこうしてるうちに列車は山間部をひた走り、途中駅の奮起湖(Fenchihu/Fenqihu)では駅弁(便當)や台湾草餅を売りに来る。
ここで海抜1403m、植生も下界とは変化が感じられるようになる。
窓から見える山の景色も綺麗でのどかな列車の旅が続く。
ただ3時間以上乗ってる割には座席の快適さというものはないので、ビールを飲んでぐっすりと眠りこむほどにはならない。


Sister Ponds Three Brothers
姐妹潭(Sister Ponds) 三兄弟(Three Brothers)

3時間以上の長旅の末に沼平(Jauping)へ到着する。
私たちが泊まるホテルはこの駅のすぐそばだが、レストランや土産物屋などは休止中の阿里山(Alishan)の付近に固まっている。
従って夕食の時間まで「阿里山森林遊樂區」を散策しながら阿里山駅まで下りるのがいいだろう。
本格的に奥へ入っていくと日が暮れるので、姐妹潭(Sister Ponds)の周囲に止めておくのが無難だ。

夕食が終ったら台湾の中でも銘茶と言われる阿里山の烏龍茶(台湾茶の紹介)を売っている店を見て歩く。
ここでは日本語で話しかけてくるところもあり、その中の1件で試飲をさせてもらいながら品定めをする。
私たちが買ったのは300g=NT$900(3,330円)、これだと高級の部類に入るらしく、試飲の結果も上々だ。
店の人が言うには地元の人はこれらをまとめて6㎏も買うらしい。
彼女曰く「これを飲んだらほかのものは飲めない」というだけあって確かにおいしかった。
もちろんこれは台北でも買えるが、産地で買う方が安いに決まっているだろう。
缶入りになって荷物としては嵩張るが、土産の1つは阿里山高山茶となるだろう。

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