台湾人も御来光見物がお好き?

3/15(Thu) 御来光と 雲海の見物
阿里山森林レジャー区の散策
沼平 13:18-(阿里山森林鉄道)-16:50 嘉義 17:44-(臺鐵/急行・自強號)-21:10 台北
宿泊先 老爺商務会館 (旧金府大飯店) / NT$1,700 (6,290JPY) per night
[booking sites for you / agoda.jp Booking.com Hotel Club (英語・日本語) アップルワールド JHCホテル (日本語)]
諸費用 急行・自強號 / 嘉義-台北: NT$1,080=4,000JPY
阿里山鉄道支線(祝山線): NT$100=370JPY
関連サイト アジア総合リンク 台湾 台北 嘉義と阿里山

私たちの泊まったホテルは御来光見物を目的に来る人ばかりだから、フロントにはウェークアップコール、日の出の予定や列車の出発時刻がわかるようになっている。
今日はウェークアップコールが朝の4時45分、朝食は御来光見物を終ってから食べられるようになっている。
まだ夜が明けきらない中を沼平(Jauping)へ行くと、すでに多くの人がチケットを買うために列を作っている。
車内は平日にもかかわらず日本の通勤電車のように満員で、現地の台湾人の御来光見物にかける意欲を垣間見ることができるだろう。
日本人も元旦の御来光見物にはこのように多くの人が行くが、阿里山の御来光見物には毎日のように多くの人が来るのだろうか。

チケットは往復で買ってもいいが、帰りは祝山観日歩道(Chushan Footpath)を下って来る方がお勧めだ。
服装は日の出前は冷え込むので暖かくして行った方がいい。
駅から祝山観日楼(Chushan Sun Viewing House)に行く途中に、露店があるので、そこで食事や買い物をすることもできる。
ただ日の出前から食事をしようという人はあまりいなかった。
イスラム教国のラマダンの時期と違って、台湾では日の出後でも食事はできるし、早く見晴らしのいいところに行こうと思うからね。


Alishan Forest Railways
阿里山鉄道支線: 祝山線(Chushan Line)
*時刻表 運賃 (単位: 元)
沼平発 大人 子供
5:30, 5:40 片道 100 片道 50
往復 150 往復 75
*=祝山(Chushan)行き列車の時刻は日の出の時間によって変わる。ちなみに、2001年3月15日の日の出は6時25分だった。
列車の時刻表は、前日にホテルのレセプションデスクか駅の掲示板でわかる。

祝山(チュシャン)の御来光と雲海
sunrise sunrise
cloud sea cloud sea

台湾各地の國家森林遊樂區(National Forest Recreation Area)行政院農業委員會林務局(Forestry Bureau)という役所の管理下にある。
だから何だと言うだろうが、御来光の前にハンドマイクを握り締めた職員が多くの見物客を前に講釈(!?)を垂れるのだ。
私は中国語がわからないが、見物客が彼の言ってることを熱心に聞いていたところを見るとここの歴史とか御来光のことについて説明していたのだろう。
時折、彼が拳を振り上げて「阿里山!阿里山!」と吼えていたシチュエーションが今ひとつ理解できないが、もうすぐ「ありがたい御来光が拝めるぞ!」ってな具合だったのかもしれないね。


阿里山森林遊樂區(レジャー区)の散策
Shianglin Elementary School Shoujen Temple
香林小学校(Shianglin Elementary School) 受鎮宮(Shoujen Temple)
Giant Trees Trail Jauping Park
巨木群歩道(Giant Trees Trail) 沼平公園(Jauping Park)

朝食が終った後で、阿里山森林遊樂區(レジャー区)を散策してみる。
一周が約4kmの林間コースで天気のいい日はまさにうってつけのアクティビティである。
主な見どころは昨日行った姐妹潭(Sister Ponds)、道教の神を奉ってある受鎮宮(Shoujen Temple)、香林小学校(Shianglin Elementary School)から樹霊塔(Pagoda of Tree Spirit)まで伸びる巨木群歩道(Giant Trees Trail)である。
所要時間は約2~3時間、十分に森林浴を楽しんだ後で、阿里山駅周辺のレストランで昼食を取るというのがいいだろう。
ここは寒いと聞いていたので暖かい格好をしていたが、今日のように快晴無風の状態だとTシャツ1枚でも十分なくらいだった。
時間が許せば沼平公園(Jauping Park)で花見酒も楽しめるくらいだったが、午後には下山しないといけなかったので、残念ながらこれにて終了だ。

Alishan Forest Railway昼過ぎに私たちは阿里山を後にし、再び森林鉄道に乗って嘉義(Chia Yi)を目指す。
途中の奮起湖(Fenchihu/Fenqihu)では鉄道旅行雑誌で見る昔の日本の旅の風景が見られる。
要は、ごとごとと走る列車の停車時間を利用して駅のホームに下り、山の綺麗な空気を吸って、向こうからやってくる売り子から軽食を買って再び列車に乗り込むという図式だ。
こんなところで私は昔見た日本の旅情を感じることができるとは思わなかった。
今や日本の鉄道はスピード命みたいなところがあって、こういう風景に出会うことが珍しいので余計にそう思ったのかもしれない。

嘉義(Chia Yi)から台北までは自強號(Tze-Chiang Express)で3時間30分の距離だが、阿里山から通すと8時間の旅路だ。
こうして考えると遠路はるばるといった感じだが、飛行機や新幹線にずっと乗り続けているよりはずっと楽だ。
これも単に移動しているというのではなく、旅情を感じることができるからだろうと思った。
そして台北着は午後9時過ぎ、しかし明日の列車のチケットの予約窓口はすでに閉まった(7:30-21:00)後だった。

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