9/2(Sat) | マルタ(ルア) 7:05-マルタ航空(KM)116-7:50 カターニア(フォンタナロッサ) カターニア 11:00-(SAIS Transporti)-14:00 アグリジェント アグリジェント観光 |
宿泊先 | Kolymbetra / 40EUR (\6,000) per night |
[booking sites for you / B&B Italy (英語) agoda.jp Booking.com Hotel Club (英語・日本語)] | |
諸費用 | 国際線航空券: 51.82LM=\18,140 AMT (Azienda Municipale Trasporti) / カターニア空港-中央駅: 1EUR=\150 SAIS Transporti / カターニア-アグリジェント: 11EUR=\1,650 神殿の谷(La Valle dei Templi)入場料: 6EUR=\900 アグリジェント市バス: 0.7EUR=\100 |
関連サイト | 欧州総合リンク イタリア マルタ シチリア |
定刻より1時間遅れで出発したマルタ航空のフライトがイタリアのカターニア・フォンタナロッサ空港(Catania Fontanarossa Airport)に到着した。
空港の到着ロビーにあるのは両替所が1軒だけ、銀行のATMは全く見当たらなかった。
これからアグリジェント(Agrigento)へ向かうに当たって、羽田で両替した100ユーロ(15,000円)しか現金を持っていなかった私はどうしようかと思ったが、両替所(Maccorp
Italiana S.p.A.)が開くのを待つか、手持ちの小銭を使って駅へ向かうかしか選択肢はなかった。
何しろ、今日は土曜日、ここで両替せずにアグリジェントへ向かって、そこのATMで金を下ろせなければ(つまり、Citibankのカードが受けいれられなければ)途方に暮れる可能性もあったからだ。
幸いにして両替所が10時前に開いたので、そこで米ドルのトラベラーズチェック(TC/traveler's check)を両替してみる。
なぜ米ドルのTCかと言えば、個人的事情でユーロ建て資産は預金としてほとんど持っていなかったからだ。
そこで両替のレシートを見てびっくり仰天、200ドル分(23,400円)のTCを両替して戻ってきたユーロの現金はわずか123.4ユーロ(18,510円)、いくら米ドルがユーロに対して弱いといってもこれはないだろうと、見直すと、何とサービス料15%(1.5%ではない)も取られている。
計算間違いだろうと指摘しても相手は正しいの一点張りである。
結局、両替レートが1ユーロ=1.335米ドルのところが、このぼったくりサービス料が入っているせいで1ユーロ=1.62米ドルのレートで換金させられたのだ。
つまり、友人の情報なども兼ね合わせると、欧州諸国の空港の両替所に表示されている換金レートなど何の意味もないことが、そして、今後は空港の両替所で換金すべきではない、ということがわかったことが唯一の収穫だった。
サンタ・マリア・ディ・グレーチ教会 (Chiesa di Santa Maria dei Greci) |
ドゥオーモ(大聖堂/Duomo) | ジュノーネ・ラチニア神殿 (Tempio di Giunone) |
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ジュノーネ・ラチニア神殿 (Tempio di Giunone Lacinia) |
コンコルディア神殿 (Tempio della Concordia) |
アグリジェントの町並み | ||
ディオスクーリ神殿 (Tempio dei Dioscuri) |
Bar la Piazzetta |
カターニアからアグリジェントまではバスで約3時間、もちろん列車でも行くことができるが、バスの方が本数が多くて便利だし、空港も通るので、そこから乗ることもできる。
アグリジェントのバスターミナルは鉄道駅(stazzione treni)のそばにあり、しかも行く途中に観光案内所がある。
銀行のATMもたくさんあるので、金を下ろせないということはなさそうだった。
ところが観光案内所は15時30分からしか開かないようで、それまでは昼休みのようだ。
こんなとき、大きな荷物を持っているとホテル探しをしないといけないのだが、幸いに持って来たのは水着と数泊分の着替えだけ、先に観光をしてから戻ろうと駅へ向かった。
神殿の谷(La Valle dei Templi)へ行くバスは鉄道駅から出ているので、駅構内にあるタバッキ(tabacci)でチケットを買う。
ちょうどバスが止まっていたので、聞いてみるとドライバーが「ドーモ(ドゥオーモ)」と言う。
彼の言う「ドーモ(ドゥオーモ)」が日本語の「ありがとう」を意味するものではないことは、イタリア語が話せない私でもわかるが、神殿の谷にドゥオーモ(大聖堂/Duomo)もあるのかな、と思ったのだ。
まあ、観光地に連れて行ってくれるのは間違いないだろうと、軽く考えていたら、バスの行った先は神殿の谷とは全くの逆方向だった。
ここで焦っても仕方ないので、町並みをぶらぶらと見て歩き、サンタ・マリア・ディ・グレーチ教会(Chiesa di Santa Maria dei
Greci)から各通りに貼ってある案内板に沿って歩いていると、ドゥオーモ(大聖堂/Duomo)へたどり着く。
そこには少年たちがサッカーに興じる姿があり、カメラを向けると写真を撮ってくれとせがまれた。
まるで東南アジアの国々のような感じがして、何となく微笑ましかった。
ドゥオーモ(大聖堂/Duomo)を見てバスが止まっていたところに戻ってみると、当然のことながらバスはなかった。
近くにバス停らしきものはないし、近くの商店で聞いても要領を得ない。
ここへ来るときに帰りのバスのことを確認すればよかったと思ったが、後悔しても始まらない。
唯一、話せるイタリア語は、スタッチオーネ・トレニ(鉄道駅/stazzione treni)だけ、それを連呼して相手の反応を待つしかない。
でも予想外にシチリアの人は親切で、スタッチオーネ・トレニしか話せない私に根気よく駅の方向を指差してくれる。
最後はカフェで寛いでいた警官がわざわざ観光案内所まで連れて行ってくれて、ここで聞けと言ってくれた。
幸いに、そこはドゥオーモ(大聖堂/Duomo)へ行く前に立ち寄ったところ、そこで私は地図とガイドブックをもらい、ついでにホテルの予約をしてもらった。
ホテルに荷物を置いた私は、昼食を挟んで、神殿の谷(La Valle dei Templi)へと向かう。
夕方5時近くになってから出かけたので、ほとんど駆け足の観光になってしまったが、夏は日差しが強いのと日没が7時くらいなので、ちょうどいいくらいだった。
見たのはジュノーネ・ラチニア神殿(Tempio di Giunone)、コンコルディア神殿(Tempio della Concordia)、ジョーヴェ・オリンピコ神殿(Tempio
di Giove Olimpico)、ディオスクーリ神殿(Tempio dei Dioscuri)の4つ、もっとゆっくり見ることができれば良かったのだが、何せ寄り道(!?)をしてしまったので、予定が狂ったというわけだ。
夜は昼食も取ったBar la Piazzettaへ再び行ってみた。
ここは駅に近かったので行ったのだが、陽気なおばさんを中心にした家族経営のバーで、彼らは非常にフレンドリーだ。
拙い英語でも私にいろいろ話しかけてきて、どこへ行ったのかとか、アグリジェントは面白いかなどと聞いてくる。
そんなところを私たちも見習って来日した外国人に話しかけてみるといいと思う。
最後に、「写真を後で送るから」と言ったらメールアドレスを教えてくれたのだが、彼らの書いたものが間違っていたのか戻ってきてしまった。
彼らは私より英語が話せないので、英文のページを見てくれるかどうかわからないが、アクセスしてくれているといいな、と思う。