9/3(Sun) | アグリジェント(セントラル) 8:30-(FS)-9:59 テルミニ・イメレーゼ 10:45-(FS/IC: Archimede)-12:46 ミラッツォ 14:00-(Siremar)-15:00 リパリ |
宿泊先 | Oriente / 60EUR (\9,000) per night |
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諸費用 | TRENITALIA (FS) / アグリジェント-ミラッツォ: 17.55EUR=\2,630 AST (Azienda Siciliana Trasporti) / ミラッツォ駅-港: 1.3EUR=\200 Siremar / ミラッツォ-リパリ: 13.3EUR=\1,990 |
関連サイト | 欧州総合リンク イタリア シチリア リパリ島とリパリ島主要部及びブルカーノ島の地図(JPEG)とPDFファイルの地図 |
ただ単にビーチで寛ぐというだけであればアグリジェント(Agrigento)に連泊してもよかった。
あるいは2日後にマルタへ帰ることを思えば、パレルモ(Paalermo)かタオルミーナ(Taormina)に向かうのが普通だ。
しかし、ここで私がなぜエオリエ諸島(Aeolian Islands)へ向かおうと思ったかというと、世界自然遺産として登録されていることに加え、ヴルカーノ島(Isola
di Vulcano)に泥温泉(Pozza dei Fanghi)があると書いてあったからだ。
温泉という言葉に飛びつくあたり、日本人なんだな〜と思う。
そして、南欧諸国にありがちな公共交通機関の遅延のリスクを抱えながらも、なぜか不思議と私は大丈夫という根拠なき自信が頭の中にあった。
事実、アグリジェントからリパリ島(Isola di Lipari)へ行くには2度の乗り換えがあり、それがほぼ正確にいったというのはイタリアの公共交通機関の持つイメージからすれば僥倖に等しいかもしれなかった。
私は8時30分の列車に乗るために7時に起床してホテルの様子を窺った。
なぜなら、このホテルのスタッフはほとんど英語が話せず、私が早起きすることが伝わっているかどうか怪しかったからだ。
しかし、それは杞憂に過ぎなかった。
私は無事にホテルで朝食を取り、スタッフに別れを告げると駅へ向かい、ミラッツォ(Milazzo)までのチケットを買う。
ここで、私が乗った8時30分発のパレルモ行きを逃すと、次の列車は12時20分のカターニア行きか、13時25分のパレルモ行きとなる。
もちろん、8時30分発の列車を逃した時点でリパリ島行きは断念である。
アグリジェントからミラッツォへ列車で移動 | ||||
アグリジェント中央駅 | テルミニ・イメレーゼ | イタリア美人 | ミラッツォ駅 |
列車はほぼ定刻にテルミニ・イメレーゼ(Termini Imerese)に到着する。
ここでパレルモからやってくるローマ行きのインターシティ(IC: Archimede)に乗り換えとなり、ミラッツォ(Milazzo)へ向かうことになる。
乗り換え時間は45分、これだけあれば最初の列車が多少遅延しても大丈夫かと思うが、このときは意外に正確に運行されていた。
インターシティの車内はコンパートメントタイプになっており、ラッキーなことにイタリア美人が隣の席に座っていた。
私がイタリア語がわからず、彼女が英語があまりわからなかったので、ほとんど会話らしい会話にはならなかったが、写真だけは撮らせてもらった。
何となく、こういうことに慣れているのか嫌な顔一つしないでポーズを決めてくれたのはさすがである。
ちなみに、このコンパートメントにはイギリス人の2人組も乗っていて、彼女たちは列車内で洗濯をして干していた。
私も欧州の列車の中でパンツを干したことがあるが、彼女たちもなかなか大胆である。
そして、洗濯物を干し終えると、徹夜で飲んでいたという彼女たちは、2人とも前後不覚な状態で眠りこけていた。
ここはイタリア、貴重品は大丈夫なのだろうか、と心配になるくらいの状態であった。
リパリ島(Isola di Lipari) | ||||
ルンガ港 (Marina Lunga) |
ヴィットリオ・エマヌエーレ通り (Corso Vittorio Emanuele) |
城塞(Castello) | ||
コルタ港 (Marina Corta) |
大聖堂(Cattedrale) | 美味しいパスタと焼き魚のディナー |
ミラッツォ(Milazzo)の観光案内所は日曜だからなのか、昼休みなのかはわからないがクローズしていた。
港までどうやって行くのか聞こうと思ったのだが、聞くまでもなく、駅前にミラッツォ港(Milazzo Porto)と書かれたバス停があった。
ちょうどバスも止まっており、何の憂いもなく目的地へ行くことができた。
港周辺は銀行、レストラン、ホテル、船会社が軒を並べており、とりあえず、そのうちの1軒に入ってリパリ島行きのチケットを買う。
14時発のものだったので、あいにくと食事をしている時間はない。
リパリ島で金がなくなるといけないので、ここで下ろしておこうと試してみたが、日曜日のせいかATMはほとんど稼動していなかった。
リパリ島へはミラッツォ(Milazzo)からフェリーに乗って約1時間で到着した。
フェリーの旅は何ということもなかったが、何よりビックリしたのはここへ来るフェリーの中で落としたサイフを船員が気付いて拾って渡してくれたことだった。
私の持っているイメージではイタリアに限らず海外でサイフなど落としたら絶対に戻って来ない、落としたものは単なる小銭入れだったが、それが私の手元に戻ってきて何だかシチリアが好きになってしまった。
ところで、私はリパリ島のホテルを取っていなかったので、探さないといけないのだが、あいにくと観光案内所のようなものはない。
とりあえずメインストリートであるヴィットリオ・エマヌエーレ通り(Corso Vittorio Emanuele)を進み、その周辺で探そうと思った。
しばし歩いて最初に見つけたホテルは何と1泊80ユーロ(12,000円)、イタリア語しか通じず、あまりロケーションも良くなかったのでパスして次へ、そこで見つけたのは私が泊まったところ、1泊60ユーロ(9,000円)だ。
このホテルは幸いなことに英語も通じ、メインストリートにもほど近く、部屋には冷蔵庫もあったので、即決した。
何しろ観光情報がまるでないところで、英語も通じないとなると、それだけでストレスが倍加するので、スタッフが英語ができるというのは重要なことだった。
無事にホテルが決まったところで、市街を散策してみる。
途中にBanca Popolare ItalianaのATMを発見したので、そこでキャッシュカードを入れてみると、無事に引き出しをすることができたので、これで一安心である。
肝心の為替レートがどうなっているかは、帰国してから調べてみないとわからないが、ATM難民となることだけは避けられたわけだ。
ついでに土産物屋でリパリ島と明日行く予定のヴルカーノ島の地図が売っていたので買っておく。
かなりアバウトな地図だが、リパリ島が意外に大きいことに驚く。
市街から一番近いビーチは、マリーナ・ポルト・サルボ湾(Marina di Porto Salvo)か、ポルティネンテ・ビーチ(Portinente
Beach)のいずれかになるだろうが、どうやらそこへ行く時間はなさそうだ。
いずれにせよ、この日の移動はすべてが順調にいった。
ユーロ導入後のイタリアが変わったのか、私がただ単に運が良かったのかはわからない。
とにかく、「旅の神様」が私に味方したことだけは確かなようだ。