9/10(Wed) | サヴォーナ 8:07-(IC515"Tirreno")-11:00 ピサ(セントラーレ) 11:29-(FS)-12:33
フィレンツェ(サンタ・マリア・ノヴェッラ) ピサへのエクスカーション |
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宿泊先 | Rapallo / 54EUR (\8,440) per night | |
[booking sites for you / agoda.jp Booking.com Hotel Club venere (英語・日本語) アップルワールド (日本語)] | ||
諸費用 | ACTS - Trasporti pubblici di Savona / Suburbane: 1EUR=\160 Compagnia Pisana Trasporti: 0.95EUR=\150 |
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Trenitalia (FS) | IC515"Tirreno"(2cl) / Savona-Pisa: 18.5EUR=\2,890 Pisa-Firenze: 5.8EUR=\910 |
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関連サイト | 欧州総合リンク イタリア トスカーナ州 |
朝日が昇り始める頃、フェリーはサヴォーナの港へ入った。
徒歩で駅を目指す人はまばらで、近くにあったバス停でバックパックを持ったカップルに声をかけると、どうやら彼らも駅を目指しているようだ。
イタリアの場合は、バスのチケット(biglietto)はタバッキ(tabacchi)で買うことになっているので、バス停の目の前にあったタバッキで、駅はどっちだ、と聞くと、バスに乗れという。
もし、当てずっぽうで歩き始めていたら1時間くらい歩かされるところだった。
このコルシカフェリーはほとんどの人が車と一緒に乗るので同じ方向に行く人を見つけるのが大変だと思う。
逆コースを行くときは、迷わず駅からタクシーを使った方がいいような気がした。
フェリーがほぼ定刻通りにサヴォーナに着いたおかげで、ピサへ直行するInter City Trainに乗ることができた。
そして、サヴォーナ駅には何とSelf Barと書かれた飲み物の自販機があったことには驚いた。
今後これは珍しくも何ともなくなるのだが、2年前のシチリアでは見られなかった。
日本では当たり前の光景でも、外国人犯罪者曰く、日本では道ばたに金庫が落ちていると揶揄されるものが、スリや置き引きなど犯罪のうちに入らないと言われるイタリアに置かれていることが余計にびっくりしたのだ。
こんなに最近のイタリアは安全になったのかって感じなのだ。
朝もやのサヴォーナ港 | Inter City Train "Tirreno" |
フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ駅 | フィレンツェの激安ショップ "99 cent shop" |
ピサに到着したのは午前11時、そのまま荷物を預けて観光に行こうかとも思ったが、駅の荷物預かり所は長蛇の列だし、ピサの観光案内所は駅の構内にはない。
長旅で疲れたまま行くと、思わぬアクシデントにあうので、予定を変更して、フィレンツェまで行くことにした。
近距離のチケットだと、英語も含め、数カ国語対応の自動券売機で買うことができ、列車のリストも表示されるので、慣れれば楽だし、窓口で買うより早い。
いつの間にかイタリアは進んでいたのだった。
フィレンツェは思いのほか暑かった。予約したホテルは日本人もかなり泊まっているのか、フロントマンは、片言の日本語も交え、地図上の観光名所に印を付けながら手際よく案内してくれた。
また、値段の割に朝食付きだし、室内は冷房や冷蔵庫もあり、バスタブさえあった。
このホテルは、今回の旅行の中では当たりのホテルだったと言えよう。
ホテルにチェックイン後、そのままフィレンツェ市内を観光するという手もあったが、私は初志貫徹、ピサへ戻ることにした。
往復の時間と運賃が無駄なような気もするが、やはりアジャクシオから列車と船を乗り継いで来た体を一旦休めるというのは必要なことだった。
ピサの斜塔(La Torre pendente di Pisa) | |
ピサの見所はやはり斜塔である。
駅前からバスに乗り、大勢の観光客が下りるところが目指す斜塔である。
塔の前ではパンフレットで見たようなポーズで人々が写真を取り、中には芝生に寝ころんで塔を見上げている人もいた。
土産物の多くに斜塔が使われているところをみると、良くも悪くもそれがピサのシンボルのようだ。
ところで、この塔が倒れることはないのだろうか。
それとも倒れないようにするための維持費が塔の入場料(15ユーロ=2,340円)ということなのだろうか。
ピサの斜塔へ行く人のほとんどは、中央駅(セントラーレ)からバスで斜塔へ行くだろうが、もう一つ、帰りにルッカ(Lucca)に寄るときなどは、斜塔から徒歩圏のピサ・サン・ロッソーレ(Pisa
S. Rossore)を使うこともできる。
ここは中央駅からルッカ行きの列車に乗った場合の次の駅となるが、そのさらに次がサン・ジュリアーノ・テルメ(San Giulliano Terme)という駅で、ここはその名の通り、温泉があり、日本から予約できるホテルさえあるようだ。
私は単に間違って行っただけだし、下りるだけの時間もなかったので、よくわからなかったが、新しい発見があったかもしれないと思うと惜しいことをしたような気もする。
Ristorante La Falterona | |
フィレンツェのレストランは、どこに行こうか目移りするくらいにバリエーションがある。
あらかじめガイドブックやウェブサイトでも調べておいたのだが、結局行ったのはホテルで紹介されたRistorante La Falteronaであった。
何となくイタリアが以前とは違って、釣り銭をごまかされたり、注文と違ったものが出てきたりといった不愉快な思いをすることがなくなっていたからだ。
2年前のシチリアは特別かと思っていた私は変わりゆくイタリアを体感しているような気がした。
それゆえ、以前のイタリアならホテルの紹介というだけでぼられることを警戒して寄りつかなかっただろうが、今回は素直に行ってみることにしたのだ。
行ってみると、中は結構賑わっていて、料理もそれなりに美味しかった。
結局、ワイン、デザート込みで32ユーロ(5,000円)の散財となってしまった。
このペースで昼も食べていれば、食費だけで1日1万円にもなってしまうので、欧州旅行は昼をいかに節約するかというのが大きなテーマであることは間違いないだろう。
それにしても欧州の滞在費も高くなったものだ。
10年前だったら食事代を気にしながら旅行するなんてことなかったのだが、これも円安と物価高のダブルパンチが効いているのだ。