9/11(Thu) | フィレンツェ市内観光 フィレンツェ(サンタ・マリア・ノヴェッラ) 13:20-(ES9311)-14:55 ローマ(テルミニ) ローマ市内観光 |
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宿泊先 | B&B Aurum House / 55EUR (\8,600) per night
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[booking sites for you /Hotel a Roma (英語)] | |||||
諸費用 | City Sightseeing Firenze: 20EUR=\3,130 ATAF (Firenze buses): 1.2EUR=\190 ATAC Roma / BIG (Integrated Daily Ticket): 4EUR=\630 |
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Trenitalia (FS) | Euro Star Italia (2cl) / Firenze-Rome: 38EUR=\5,940 | ||||
関連サイト | 欧州総合リンク イタリア トスカーナ州 ローマ | ||||
アドバイス |
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今日はフィレンツェの街を観光した後で、ローマへ移動するというプランだ。
当初の計画のとき、ここの部分が最後まで迷ったところだ。
何しろローマに数時間しか滞在できないのであれば、本来ならわざわざ行く必要がないからだ。
ところが、フィレンツェからフランクフルトへ行くのに列車を使うと、フィレンツェを17時14分発の高速列車、アルタ・ヴェロチタ(Alta Velocità)に乗り、ミラノで、21時12分発のCity
Night Train "APUS"に乗り継ぎしないといけないのだ。
美食のイタリアでこれはもったいなさ過ぎる。
あるいはピサからフランクフルトへ12日のライアンエアー(Ryanair)を使うと、16時35分発と、時間が中途半端で利用しずらい。
また、このフライトは、12日の夜にフランクフルトでブンデスリーガ(Bundes
Liga)の試合を見たいと思ったので、下手をすれば間に合わない。
ところが、そのすべての条件をクリアするのが、12日のローマ発8時20分のフランクフルト行きのライアンエアーだったのだ。
トランジット目的だからホテルは泊まりさえできればいい。
できれば、テルミニ駅に近い便利なところで、と予定ではうまくいくはずだった。
あくまで机上の計算ではだ。
City Sightseeing Firenze | |||
ミケランジェロ広場(Piazzale Michelangelo) | |||
ミケランジェロ広場 | ベッキオ橋(Ponte Vecchio) | ||
ベッキオ橋(Ponte Vecchio) | 大聖堂(Duomo) |
今朝もフィレンツェは暑かった。
有名なウフィッツィ美術館(Galleria degli Uffizi)を巡るのにはwalking tour(英語は12ユーロ、日本語は40ユーロ)を使うのが効率的だと思ったが、朝起きられるかどうか不安だったのでやめた。
代わりに、乗り降り自由の2階建てバス、City Sightseeing Firenzeに乗ることにした。
このツアーバスは中央駅(サンタ・マリア・ノヴェッラ)を起点として2つのルートがあり、チケットはバスの車内でも買え、日本語を含めた8カ国語でオーディオツアーが提供された。
バスストップは、大聖堂(Duomo)や、ヴェッキオ橋(Ponte Vecchio)、街の景色が一望できるミケランジェロ広場(Piazzale
Michelangelo)にもあり、自分で街歩きをするには便利なものだった。
しかし、美術館や大聖堂の中に入る時間がなかったのは残念で、こんなことなら夜行列車のプランにすべきだったと思うが、時すでに遅しであった。
フィレンツェからローマへ行くユーロスターの指定席券も自動券売機で買うことができる。
列車に関して言えば、イタリアは日本並に便利になったと言える。
最初はレストランで食事でもしてからローマに向かう予定だったのが、拍子抜けするほどあっさりとチケットが取れたので昼食抜きで直行することにした。
それにしても、私にイタリア語でチケットの買い方を聞いてくるヤツがいるが、彼はそれで気を引いて財布でもすろうというのだろうか。
でも、それなら英語で聞くような気もするが、こっちに住んでいるとでも思ったのだろうか。
フィレンツェからローマまで約1時間半、目指すB&B Aurum Houseは駅の近くにあると書いてあり、すぐにでも昼食にありつけるはずだった。
ところが、ウェブサイトに書かれた住所(Via Goito 17)にたどり着いてもホテルらしいサインはないし、扉にはまるでペーパーカンパニーが入ったビルのようなネームプレートがはめ込まれているだけだった。
ベルを鳴らしても応答はなく、移転したのかと思って、隣の玩具屋のオヤジに聞いても、何も知らないという。
同じ通りにある雑貨屋の兄ちゃんに助けを求め、ホテルの前まで来てもらっても結果は同じ、まさかここ数日で閉鎖したのかと、ネットカフェに入って情報検索してもそういう形跡はない。
途方にくれて、近くにある3つ星のCamelia Hotelに泊まってもいいやという気持ちで事情を話す。
すると、ここのフロントマンがB&B Aurum Houseに電話をしてくれて、今度は何とか連絡が取れる。
しかし、Camelia Hotelのフロントマン曰く、カフェでも飲んで待っていろとのこと。
わずか徒歩数分のところに来るのになぜカフェで待つのか、やはりホテルは移転したのか、疑心暗鬼になる私に対して意味のない時間が過ぎる。
ホテルの前で待ちくたびれて、Camelia Hotelのロビーに入って待とうとする私にフロントマンは、まだそんなところにいたのか、と呆れながら再度電話をしてくれる。
それで数分後、ようやく現れたB&B Aurum Houseのオヤジ、シェスタでも取っていたのか、何事もなかったかのように、私に3種類の鍵を渡し、朝は勝手にチェックアウトしてくれとニコニコしながら説明する。
朝食は近くのカフェで取ることになっているとのこと。
こんなホテルでも冷蔵庫も冷房も付いていたが、トイレの水流の勢いがなく、大はとてもできる状況になかった。
たぶん、こういうところは、行く前に連絡をしておくか、駅の観光案内所で予約をするかしないと、ダメなのだろう。
これが夜遅くに着いたとしたら、と考えるとゾッとするのだ。
ちなみに、Camelia Hotelの宿泊費はB&B Aurum Houseの3倍以上らしい。
そこに泊まるハメになったならば、ローマから夜行で旅立っただろうね。
思わぬアクシデントで夕方になってしまったが、せっかくローマに来たのだからトレビの泉(Fontana di Trevi)には行こうと、バス地下鉄共通1日券を買う。
これはバスや地下鉄、トラムに4回乗れば元が取れるのと、いちいちタバッキ(tabacchi)でチケットを買う必要がないのがいい。
本当ならもう1泊か2泊すべきだったと思うのだが、それを言っても仕方がない。
ローマ散策 | ||||
テルミニ駅 (Stazione di Termini) |
ベネチア広場(Piazza Venezia) | コロッセオ (Colosseo) |
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バルベリーニ広場(Piazza Barberini) | トレビの泉 | |||
トレビの泉(Fontana di Trevi) | ||||
トレビの泉(Fontana di Trevi) | スペイン広場(Piazza di Spagna) |
市内を少し見た後で、地下鉄のバルベリーニ(Barberini)駅をを下りたところにあったレストランで夕食を取ると、もうトップリと日も暮れている。
トレビの泉の場所を聞いて行ってみると、そこは大勢の人だかりがしている。
夏の夕涼みに来るにはちょうどいいのだろう。
若いカップルやバックパッカーらしきグループ、そして家族連れ、そこにいるだけでウキウキしてきそうだ。
しばらく余韻を楽しんだ後、有名なスペイン広場にも行ってみる。
ここにも大勢の人がいて、思い思いに楽しんでいる。
まともにローマ市内の観光をしたのは20年ぶりぐらいだが、わずか数時間の滞在しかしないのはもったいなかった。
今度来るときはセリエA(Serie A)の日程も組み込んできちんと見て回ろうと思う。
9/12(Fri) | ローマ(フィウミチーノ) 15:45-airberlin(AB)8841-18:00 デュッセルドルフ(フルークハーフェン=空港) 19:32-(DB)-20:11ケルン(ハウプトバンホフ) 20:20-(DB/ICE17)-21:30 フランクフルト・アム・マイン(ハウプトバンホフ) | ||
宿泊先 | Europa Frankfurt / 48EUR (\7,500) per night | ||
[booking sites for you / agoda.jp Booking.com venere (英語・日本語)] | |||
諸費用 | Sitbus Shuttle | 6EUR=\940 | |
Ryanair(乗り遅れ)(7/13に予約) | Rome Ciampino-Frankfurt Hahn: 39.93EUR=\6,850 参考:2008年7月16日「今日の一言」 |
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Trenitalia (FS) | Rome Termini-Fiumicino: 11EUR=\1,720 | ||
airberlin(当日券) | 250EUR=\39,110 | ||
Deutsche Bahn (DB) | Düsseldorf(Flughafen)-Frankfurt am Main(Hauptbahnhof) (2cl): 70EUR=\10,940 | ||
関連サイト | 欧州総合リンク イタリア ドイツ フランクフルト ローマ | ||
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アドバイス |
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何でこうなったのか今でもわからない。
完全に油断していたか、慢心からそうなったのかもしれない。
あえて言うなら魔が差したとしか言いようがないだろう。
朝はきちんと5時には起きた。
テルミニ駅前のホテル・ロイヤル・サンティーナの向かいから出る6時30分発のチャンピーノ(Ciampino)空港行きのバスにもきちんと乗り、ライアンエアーのカウンターでチェックインもした。
ボーディングバスを受け取り、ただ飛行機に乗ればいいだけのはずだった。
出発は8時20分、搭乗時刻は7時50分となっていた。
ところが、私はここで大きな思い違いをした。そう出発が9時20分と思いこんだのだ。
余裕があるなと朝食を取り、ローマのホテルでは満足にトイレも行けなかったので、用足しもした。
遠くで私の名前が聞こえたような気がしたが、それがまさか私に対する最終案内とは夢にも思わなかった。
そして空いていたベンチに座って一眠りした私は搭乗口にと歩いて行った。
待合室に椅子がないので、地べたに座り込んでいる人も多いチャンピーノ空港を見て、さすが航空会社だけでなく、空港も格安仕様なんだな、と感心しながら行列の後ろに私も並んだ。
ライアンエアーもeasy jetも自由席なので、席の取り合いが激しいようだ。
マレーシアをベースとするエアーアジア(Air Asia)も自由席だったが、もっと整然としていたような気がするな、と思いながら私は待った。
チャンピーノ空港で搭乗便を待つ人々 |
ところが、9時30分を過ぎても何のアナウンスもないことで、飛行機が遅れているのかなと、ふと前方の行き先表示を見て、私は何か違うなと思った。
そのとき、私は初めてボーディングバスを見返した。
愚かな私が間抜けな質問を前に並んでいた婦人にしていた。「今何時ですか?」
婦人は言った。「あなたの時計は合っていますか?」
合っていたのだ。そして、私の乗るはずの飛行機は離陸してすでにスイス上空にいようかという時間だったのだ。
酔いから醒めたら警察の監獄だった。このときの私の気分はまさにそうだった。
預けた荷物はどうなった?空港の案内所で聞くとポリスステーションで預かっているとのことだった。
そりゃ、そうだ。911以降、そうした乗客不在の荷物はテロの道具と同じ扱いを受けるのだ。
しかし、幸いにも何のお咎めもなしに荷物を返してもらえた私は、今度は今日中にどうやってフランクフルトへ行くかという問題に直面することになった。
まずは、午後にチャンピーノ空港から出るフライトでドイツへ飛ぶ便があるかどうかを調べた。
幸いに14時45分発のライアンエアーのバーデンバーデン(Baden Baden)行きと、22時10分発のフランクフルト行きがあるようだが、問題はそれをどうやって予約するかだった。
ネットカフェなんてものは空港内にはなかった。
究極の格安仕様のこの空港は、土産屋すらほとんどなく、旅行者が最低限必要としているのものしかなかったからだ。
エアーアジアが発着するところは、空港に当日フライト用のチケットカウンターがある。
ここはどうなのか、案内所で聞いてみる。
するとテルミニ駅に旅行案内所があるからそこへ行けと言う。
確かに列車やホテルの予約、格安航空券の販売をしているブースがあったが、そこでオンライン専業のチケットも売るのか、半信半疑のままテルミニ駅行きのバスに乗る。
テルミニ駅の旅行案内所(360 Travel Agent)に並び、私の番が来たときに、今日中にフランクフルトへ飛ぶフライト(アリタリアかルフトハンザ)に空席があるか聞いてみる。
係りの女性はあっさりとないと言い、翌日の午前便なら166ユーロ(25,950円)でチケットがあるという。
あるいは、ミラノまで行って、今夜の夜行でフランクフルトへ行けばいいと言う。
考え込んでいると、大勢の人が並んでいるので、どちらにするか考えて後で回答しろ、と言われる。
このとき、旅仲間のあきら氏がトーマスクックの時刻表を持って鉄道旅行をしていることを思い出したが、彼に電話して調べてもらっても代替案が見つかるとはとうてい思えなかった。
仕方がないので前夜に泊まったホテルの周辺にネットカフェがあったのを思い出し、航空会社のウェブサイトを見る。
アリタリアは空席はあったが、純然たる正規料金が提示されており、その額は711.42ユーロ(111,200円)とあった。
テルミニ駅で提供しているチケットは本当に格安チケットの席だけだったのだ。
もちろん、私はこんなもの買えるかと、ライアンエアーのサイトへつなぐが、当日発券はコールセンターに電話しろとなっていた。
やはり、チャンピーノ空港の係員はディスインフォメーション(誤った情報)を提供したようだった。
そう言えば、空港内にライアンエアーと書かれたチケットブースがあったようにも思えたが、それがそうに違いなかったのだ。
この時点で私は今日中にドイツ入りすることをほとんどあきらめていた。
昼にフランクフルト中央駅で待ち合わせることになっていたYokoさんに電話を入れて事情を話す。「下手をすれば、今日中にはドイツに着けない」と。
私は最後の賭けに出た。
フィウミチーノ(Fiumicino)空港にある航空会社のチケットブースで探せば掘り出し物があるかもしれないという、かすかな希望を抱きながら列車に乗ることを決断した。
テルミニからフィウミチーノまでレオナルドエクスプレス(Leonardo Express)と呼ばれる列車で約30分、この時間ほど長く感じたときはなかった。
フィウミチーノ空港のルフトハンザのチケットブースはターミナルB、そこに行くと、入り口から入ってすぐのところにairberlinのブースがある。
ルフトハンザの正規割引がないことはほとんどわかり切っていたことなので、私は迷わずairberlinのブースに行ってみた。
私は今回の旅行に際して、格安航空会社のウェブサイト(WhichBudget.com)を丹念に見ていたことを神に感謝した。
そうでなければ、airberlinのブースへ直行することなどなかったからだ。
そこで私は聞いた「今すぐ、ドイツへ行くフライトがあるか、できれば、フランクフルトの近くへ」と。
すると、15時45分発のデュッセルドルフ行きのフライトに空席があり、クレジットカード決済だと250ユーロ(39,110円)だという。
今夜ローマに泊まったり、夜行で行ったりするのと、どれが得かを考えるまでもなかった。
即決でチケットを買い、そのフライトに私は乗り込んだ。
チェックインカウンターで「あなたは今このチケットを買ったのか?」と呆れたように聞かれたが、そんなことはどうでもいいことだった。
Yokoさんに電話を入れ、何とか今日中にはフランクフルトへ着ける旨を伝える。
デュッセルドルフからどうやってフランクフルトへ行くかなんていうのは着いたら考えればいいことだった。
ちなみに、ブンデスリーガの試合は、マドンナのコンサートで芝生がダメになり、延期になったと彼女は言う。
払い戻しは受けられず、再試合のときに使えということらしい。
信じられないような本当の話だが、今日の私のことだって自分でも信じられないのだ。
22年前もそうだった。ローマには魔物が住んでいる。
デュッセルドルフに着いたのは午後6時過ぎ、空港駅でフランクフルトへ行きたいと言ったら、ケルンで乗り継ぐICE (Inter City Express)の発着番線や時刻までもが書かれた旅程表とともにチケットが渡された。
自動券売機はイタリアに比べるとはるかに使いずらいが、窓口業務の丁寧さはドイツの方が上だった。
しかし、列車のチケット代から想像するにドイツでの滞在費はイタリアの倍かかりそうな予感がした。
デュッセルドルフ空港駅 | フランクフルト中央駅 |
フランクフルトのレストラン アドルフ・ヴァグナー(Adolf Wagner) |
典型的なドイツ料理 |
午後8時30分、当初の予定より半日遅れでフランクフルトに着いた。
ここは今までいたところと違って肌寒く、薄い長袖だけでは足りなさそうな感じだった。
今日の食事はフィウミチーノ空港で食べた昼食だけだったので、お腹が減って仕方がなかった。
再会したYokoさんと彼女の友人に、典型的なザクセンハウゼン料理のレストラン、アドルフ・ヴァグナー(Adolf Wagner)に連れて行ってもらう。
予想通りソーセージ、ハム、ポテトを中心とした料理がメインで、こんなものを毎日食べていたら、いくらダイエットしても無駄かな、とか思える量だった。
欧州の中年の男女がふくよかな理由が今もってはっきりとわかるような気がした。