凍えそうな寒空の下で

9/13(Sat) ライン川下り
宿泊先 Europa Frankfurt / 48EUR (\7,500) per night
[booking sites for you / agoda.jp Booking.com venere (英語・日本語)]
 諸費用 Deutsche Bahn (DB) Frankfurt Hauptbahnhof-Rüdesheim: 9.7EUR=\1,520
St. Goar-Frankfurt Hauptbahnhof: 16.1EUR=\2,520
Rhein river cruise Rüdesheim-St. Goar: 16.1EUR=\2,520
関連サイト 欧州総合リンク ドイツ フランクフルト ラインラント=プファルツ州

今日は欧州旅行の最終日だが、どんよりと曇り、小雨交じりのあいにくの天気である。
Yokoさんの友人に貸してもらったスウェットがなければ、凍え死んでしまうような陽気である。
昨日までいた地中海沿岸とはまるで違っていた。
こんなことなら慌てて駆けつけなくてもよかったのかと思いたくもなる。

朝、ホテルのレストランで朝食を取っていると日本人ビジネスマンらしき人がいたので声をかけてみる。
4年間の期限付きで会社からドイツ留学をさせてもらっているというY氏である。
薄ら寒い陽気なので積極的に観光に出ようと言う気もなく、彼とのおしゃべりに興じる。
日帰り観光ならどこがいいか聞いてみると、35ユーロ(5,470円)で5人まで普通及び快速列車が乗り放題の週末チケット(Schönes Wochenende Ticket=Happy Weekend Ticket)を使って、モーゼル川沿いにあるコッヘム(Cochem)へ城を見にいけばいいと言う。
ロビーに無料で利用できるパソコンが置いてあるので、ドイツ語が堪能なY氏にDBのウェブサイトで調べてもらうと、9時53分発の快速列車(RE)で行けば、向こうに午後1時前に到着、片道約3時間の距離だという。
現地2時間として、14時59分の快速に乗れば午後6時過ぎには帰って来れるのでどうかと言う。

しかし、時すでに9時30分前、何の準備もしてない私にはとうてい間に合う時間ではなかった。
だからといって次の列車で行く気力があるわけでもなかった。
ダメじゃん、俺って感じだったね。
ちなみに彼はハイデルベルク(Heidelberg)もいいよ、と言ってくれたが、そこはすでに行ったことがあるところだったのだ。
そして私は、ホテルにあった観光案内だけ持って、何の目的意識もなくフランクフルト中央駅へ行った。
与太郎さんお勧めのヴィースバーデン(Wiesbaden)のクアハウス(kurhaus)に行っても良かったが、まずはその先のリューデスハイム(Rüdesheim)を見てからにしようと思った。

リューデスハイム(Rüdesheim)散策
Deutsche Bahn (DB) Ruedesheim Ruedesheim Ruedesheim
Ruedesheim Ruedesheim Ruedesheim Ruedesheim
Ruedesheim Ruedesheim Ruedesheim

さて、リューデスハイムへ行こうと思った私は自動券売機でチケットの買い方を教えてもらい、案内所で出発時刻を聞いた。
コブレンツ(Koblenz)行きの列車はあと1時間待ちとのことだった。
ヴィースバーデンまでならすぐそこに止まっている10時53分発の列車が行くのだが、どっちの駅で待つかはあなたの選択次第だと言われた。
"You can choose!"と強調されてもそんなことは私にはわからない。
少なくともクアハウスに行って1時間で終わるはずもなく、私はフランクフルトで待つことにした。

11時53分発の列車に乗り込んだ私はリューデスハイムで下車し、町を見ながら昼食だけ取って帰ろうと思ったのだ。
ところが、ライン川下りのK-D Lineの時刻表を見ると、うまい具合に14時15分発のフェリーがある。
ヴィースバーデンで混浴サウナに入る誘惑も捨てがたいが、ここはフェリーに乗れと旅の神様が言っているのだろうと、チケットを買うことにした。
リューデスハイムからザンクト・ゴアール(St. Goar)まで約2時間の船旅である。

船に乗るとびっくりするのが甲板以外はレストランを除いて席がほとんどないことだ。
考えてみれば当たり前の話で、天気が良く、穏やかならば、船室に籠もるのは食事をするときぐらいだからだ。
見たところほとんどの乗客はランチ付きのパックツアーに参加しているようで、次々に料理がサーブされていっている。
私のように乗船券だけ買って乗っているのは少数派なのだろうか。
それでもレストランに黙って座って外の写真を撮っていても平気なのは、今日のような日は乗客も少ないからだろう。

フェリーが停泊するところは、それぞれに個性ある町並みが私たちの目を楽しませてくれている。
私は、船で一気に川下りをするよりも、こういったところを列車とフェリーを組み合わせて巡るというのがいいのではないかと思った。
沿線にはアスマンスハウゼン(Assmannshasen)のようにクアハウスがあるところもあり、のんびりと1日かけて回るのもオツなんじゃないかと思う。
ちなみに、有名なローレライ(Loreley)の岩だが、そうと言われなければわからないような平凡なところだ。
わざわざ見なければならないほどのことはないというのが正直なところだ。

 ライン川下り(Rhein river cruise)
Assmannshasen Lorch Bacharach Bacharach
 アスマンスハウゼン
(Assmannshasen)
ロルヒ (Lorch) バッハラッハ(Bacharach)
       
Bacharach Kaub Kaub Oberwesel
バッハラッハ
(Bacharach)
カウプ(Kaub)  オーバーヴェーゼル
(Oberwesel)
       
Oberwesel Oberwesel Oberwesel Loreley
  オーバーヴェーゼル(Oberwesel) ローレライ(Loreley) 
       
Loreley St. Goarshausen St. Goarshausen St. Goarshausen
 ローレライ(Loreley) ザンクト・ゴアルスハウゼン(St. Goarshausen)

ザンクト・ゴアルスハウゼン(St. Goarshausen)の一つ手前のザンクト・ゴアール(St. Goar)というところで大勢の乗客が降りる。
ローレライを見たらもう終わりという感覚だろうし、今日みたいな寒い日にいつまでも甲板にいられるはずもない。
ここからフランクフルトまではマインツ(Mainz)乗換えで約2時間、ザンクト・ゴアールには駅員がいないので、自動券売機で買うしかない。
フランクフルトで教えてもらった要領で買ったのはいいが、車内での検札はなし。
こんなことなら無理して買わなくても、と思うところだが、捕まると罰金は目の玉が飛び出るほど高いらしい。
Yokoさん曰く、検札は制服の車掌が来るとは限らず、むしろ一般人風なのだそうだ。
なぜなら制服なんて着てたら、みんな逃げてしまうからだそうで、日本もそうしないといけない時代なんじゃ、とか思ってしまった。

夕食は外食すると高いからということで、スーパーで買い物をしてYokoさんのアパートでビールを飲みながら旅話などで盛り上がる。
彼女曰く、自分の周りでコルシカ島にまた行きたいと言った人はフランス人でさえ一人もいないとか。
そこにわざわざ行った私はエラいのか?
まあ、いずれにせよ私も再訪するならギリシャかイタリア、あるいはスペインにするだろう、と思う。
なぜなら現地滞在費がバカ高いからだ。

最後の最後まで

9/14(Sun) フランクフルト(国際) 10:50-KLMオランダ航空(KL)1766-12:10 アムステルダム(スキポール) 15:20-KLMオランダ航空(KL)861-翌9:45 東京(成田)
 諸費用 Deutsche Bahn (DB) Frankfurt Hauptbahnhof-Flughafen: 3.6EUR=\560
関連サイト らっしゃい東京 (http://www.tcvb.or.jp/)
成田空港 (http://www.narita-airport.jp/)

10日間にわたる欧州旅行もあとは帰るだけとなった。
皮肉なことにフランクフルトは帰る日だけが快晴だった。
今朝もホテルのレストランに行くとY氏も来ていた。
彼は9月いっぱいで留学生活も終わるのでそれまでドイツ滞在を楽しみたいと言っていた。
ドイツの物価が高いと思っていた私だが、Y氏によれば北欧はもっと高くて、ホテル代など尋常ではないレベルだという。
サンドイッチとコーヒーで2千円が飛ぶとか、ぼろぼろの安宿でも2万円するとかいうことらしい。
1990年代でも物価が高そうで二の足を踏んだ北欧、私が行くことはまずないだろうと思う。

フランクフルト中央駅から空港駅までは10数分の距離だ。
成田が遠すぎるのだが、アムステルダムといい、騒音問題とかはどうやってクリアしているのだろうか。
KLMのチェックインは成田と同じで、まず機械でやってからカウンターへ荷物だけ運ぶシステムだ。
今後、このやり方が主流になるのであれば、長距離便に乗る前はパソコンのあるホテルに泊まるか、ネットカフェに入ってインターネットチェックインをしないと、混雑している便だと真ん中の席しか空いてないということになりそうだ。
事実、私はアムステルダムから成田への便がそうなってしまったので今後の教訓にしようと思う。

そして、アムステルダム、単なる乗り継ぎなので何の問題もないだろうと思ったら、思わぬところで足止めを食った。
そう、ジュネーブの入国スタンプがなかったので、あれやこれや聞かれて、オーバーステイか、日本人のパスポートを盗んだ外国人の疑いをかけられたのだ。
おまけに私のパスポートの写真はメガネをかけているので今とは少し印象が違ったのかもしれない。
それにしても、ここ最近は毎年のように行っているアジアより何で欧州の方がアクシデントが多いのかと思う。
またそれも個人旅行のリスクと言えるかもしれない。
それでも海外投資と同じで海外旅行もやめようとは思わない。
なぜならば楽しいからだ。

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