12/26(Fri) |
この日は日本語ツアーを使って豫園(豫园/Yuyuan/Yu Garden)観光をしようかと、オークラガーデンホテル上海(花园饭店)の中にあるJTB上海へ出かけてみた。
ここへ行くには上海駅(上海火车站)から上海地铁(Shanghai Metro)の1号線に乗って陕西南路站(South Shanxi Road)で下車、デパートやお洒落なショップが並ぶ淮海中路(Huaihai Road Middle)から茂名南路(South
Maoming Road)へ入ったところにある。
そこでパンフレットをもらうと、午後の半日市内観光(350元=4,620円)として、上海新天地(Shanghai Xintiandi)や田子坊(Tianzifang)を巡るツアーがあったが、豫園に行くコースは午前の部だとのこと。
それならば、と日本語ガイドのチャーターをしようと料金を聞いてみた。
一般的には専用車付きだそうで、半日(4時間)で620元(8,180円)、1日(9時間)だと910元(12,010円)となる。
私は車で回るより現地のバスなどに乗ってみたかったので、ガイドのみを雇うと半日で350元(4,620円)、1日で500元(6,600円)だそうだ。
上海の地下鉄やバスなど公共交通機関の運賃など私たちからすればタダ同然なので、彼らの運賃を負担したとしても半日ツアーに参加のと大した違いはなさそうだった。
ちなみに1日ツアーで人気があるのは「蘇州(Suzhou)日帰り観光(550元=7,260円)」、しかし、寒風吹きすさむ中を「水の都」もないだろうと、このときは申し込みをやめることにした。
豫园(Yuyuan/Yu Garden) | |
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午前の残りの時間を淮海中路(Huaihai Road Middle)界隈をぶらぶらしながら過ごした私は街角の食堂で軽く昼食を取った。
もちろん中国語しか通じないので、何とか理解できそうな料理を指差して注文する。
値段は10元(130円)とか15元(200円)、これが現地の人向けの値段なのだろう。
待ち合わせ時間になってオークラガーデンホテル上海(花园饭店)に戻ると、ガイドの張(Zhang)さんが待ってくれていた。
彼女が「どこへ行きますか」と聞いてきたので、私はまず豫園を案内して欲しいと頼んだ。
当然のことながら「それではタクシーを拾って行きましょう」という彼女に、「いやバスに乗ってみたいのだが」という私、もしかするとJTBでツアーを申し込むような日本人が市バスに乗りたいというのは珍しいのかもしれない。
第一、ガイドチャーターも専用車付きが一般的だと思うからね。
それでも張(Zhang)さんは、「直行するものがあるかどうかわかりませんが、とりあえず豫園方面に行くものに乗りましょう」と歩き出した。
それでも、ホテルの裏手にある陕西南路(South Shanxi Road)沿いのバス停でほかの乗客に聞いているところを見ると、自分の通勤路線でもないバスなどあまり知らないのだろう。
彼女が聞いてくれたところによると、豫園へ行くには26番のバス(2元=30円)に乗って紫金路(Zijin Road)で降りればいいらしい。
バスを待っている間、バス停の表示を見てみると、そこだけ中国語だけでなく、英語(pinyin)も併記されている。
例えば「陕西南路」とは別に「Shanxi Nan Lu」(シャンシ・ナン・ルー)といった具合である。
中国語はスペイン語などと違って棒読みでは伝わらないのだが、書いてある漢字を何と読めばいいのかだけでもわかる。
しばらく待った後で26番のバスに乗り、目的地の紫金路(Zijin Road)バス停で降りる。
ここは外灘(外滩/Wai Tan/The Bund)にも近く、延安東路(延安东路/Yanan East Road)に出て、そのまま黄浦江(Huangpu
River)の方向へ歩けばいいとのことだ。
私たちは逆方向に歩いて豫園の入り口へ向かい、チケット売り場で入場料(30元=400円)を払って庭園の中に入る。
庭園の中は、龍の彫刻を施した龍壁(龙壁/dragon walls)がところどころに見られるが、張(Zhang)さん曰く、ここは明王朝の役人だった潘允端(Pan
Yunduan)が父の潘恩(Pan En)のために贈った庭園が起源なので、この龍は3本足の偽物だそうで、本物は5本足で皇帝の宮殿しか許されてなかったそうだ。
彼女の説明を聞きながら一通り見て思ったが、豫園自体はガイドブックに書かれているほどの見どころには感じられなかった。
それよりも、どちらかと言うと、豫園商場(豫园商場/Yuyuan Tourist Mart)の方が活気があって観光スポットらしかった。
やはり上海は香港同様に史跡観光がメインにはなり得ないと思った。
豫園の後、時間が余ったのでタクシーで浦江饭店(Astor House Hotel/Pujiang Hotel)の中にあるマッサージ屋に連れて行ってもらった。
このホテルは、上海で最も歴史のあるところだそうで、アールデコ調の内装や古い床材は租界時代以来の歴史を感じさせてくれる。
私としてはまともなマッサージ屋ならどこでも良かったのだが、彼女なりに気を利かせてくれたのだろうか。
値段の方はかなり高めで200元(2,640円)、やはりそれなりのホテルでマッサージをしてもらうと街中と同じにはなるまい。
一方、ホテルの方は1泊が1,280元(16,900円)からで、場所は外白渡橋(外白渡桥/Waibaidu Bridge/Garden Bridge)を渡ってすぐのところにあり、部屋によっては夜は外灘のライトアップが見渡せるので、カップルで来るなら泊まるのも悪くない。
ちなみに上海市内のタクシーはリーズナブルで、領収書もくれるし、あまりボラれたりしないので、使いやすいと思う。
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ライトアップされた外滩(Wai Tan/The Bund) | |
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四川中路(Sichuan Zhong Lu) | バタフライマッサージ(蝶专业按摩中山公园店) |
上海の目抜き通りの一つである南京東路(南京东路/Nanjing Road East)でガイドの張(Zhang)さんに別れを告げた私は休憩を挟んで外灘へ戻ることにした。
ガイドブックによれば、工事中の今、ここがライトアップされるのは金曜と土曜の18時30分から21時30分までだからだ。
それこそJTBで黄浦江(Huangpu River)のナイトクルーズのチケット(70元=920円)を頼めばよかったのだが、昨夜があまりにも寒くてそんな気になれなかったのだ。
従ってこの日もクルーズ船には乗らずに、外から写真だけ撮って帰ることにした。
真冬でなければクルーズを挟んでレストランで食事をするというプランを立てるのもいいと思う。
最後は上海地铁(Shanghai Metro)の2号線で中山公園駅(中山公园站/Zhongshan Park)まで行く。
ネットであらかじめ調べておいたバタフライマッサージ(蝶专业按摩中山公园店)というところに行くためだ。
ちなみに、中山公園駅の7番出口を出てマッサージ屋のある汇川路(Huichuan Road)に向かおうとすると、エロ系マッサージのお誘いがかかるので、初めて行く人は誤解するかもしれないが、ここはノーマルなマッサージ屋だ。
値段は足マッサージが1時間68元(900円)、全身マッサージが1時間88元(1,160円)、スウェーデン式マッサージとアロママッサージが同額で1時間168元(2,220円)、スペシャルパッケージということで、それぞれを1時間ずつやると割引になるというものだ。
受付は英語が通じるし、営業時間は深夜の2時まで、マッサージ師の腕も悪くないのでいかがだろうか。