4/26(Sun) | テオティワカン観光 | |
宿泊先 | Holiday Inn Mexico City Zocalo / US$68.4 (\6,660) per night | |
[booking sites for you / All Mexico Hotels (英語) agoda.jp Booking.com Hotel Club venere (英語・日本語) アップルワールド JHCホテル (日本語)] | ||
諸費用 | 地下鉄(metro): 2 pesos = \20 バス / メキシコシティ-テオティワカン: 33 pesos = \240 テオティワカン入場料: 51 pesos = \380 |
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関連サイト | メキシコ メキシコシティ Swine Flu On-Scene in Mexico City (April 29, 2009 Newsweek) |
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アドバイス |
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ガイドブックによると、毎週日曜は朝の9時30分からベジャス・アルテス宮殿(Palacio de Bellas Artes)でメキシコ民俗舞踊(Ballet
Folklórico de México)をやっているらしいので、早起きして行ってみることにした。
ここはホテル前のシンコ・デ・マヨ通り(Avenida 5 de Mayo)を真っ直ぐ歩いて10分程度で行ける距離だ。
9時過ぎに着いてみると、ここは、現地の人のデートスポットになっているのか、そこにいた人のほとんどがカップルだった。
そして、チケット売場がどこなのか探してみてもみつからないので、中に入ろうとすると、何やら清掃中、入ってはダメだという。
相手はスペイン語しか話せないのでわからなかったが、朝の公演は中止なのだろうと、その場を立ち去ることにした。
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豚インフルエンザの流行でベジャス・アルテス宮殿(Palacio de Bellas Artes)のメキシコ民俗舞踊(Ballet Folklórico de México)は休演となった。通常は、日曜の9:30と19:00、水曜の20:30から行われている。ほかに金曜の20:00からと日曜の12:15から開演されるクラシックコンサート(Orquesta Sinfónica Nacional)も休演となった。 |
地下鉄(metro)のベジャス・アルテス(Bellas Artes)駅は宮殿のすぐそばにあったので、それに乗ってみることにする。
1回券が2ペソ(20円)、驚くべき安さだが、車内にはマスクを付けた人が結構いる。
中は狭く、乗り換えは結構面倒だし、車内アナウンスもなく、途中の駅から音楽を鳴らした物売りが乗ってきたりして、かなりうるさい。
2号線からイダルゴ(Hidalgo)駅で3号線に、そしてラ・ラサ(La Raza)駅で5号線に乗り換えて北バスターミナル(Terminal Autobuses
del Norte)にいくつもりだったのが、イダルゴ(Hidalgo)駅を乗り過ごしてタクーバ(Tacuba)駅まで行ってしまったので、ついでに7号線に乗り換えて、国立人類学博物館(Museo
Nacional de Antropología)へ行ってみることにする。
ちなみに5号線は空港へ行ける路線だが、これだと昨日のメキシコ人女性曰く、初めての人には難しいという理由が実感できる。
もしかすると東京の地下鉄も外国人にとっては同じように感じるのだろうか。
国立人類学博物館への下車駅となるオーディトリオ(Auditorio)駅でマスクを配っていたのでそれをもらってみる。
医学的にどこまで豚インフルエンザの感染を防げるのか疑問だらけの代物だが、ないよりマシというレベルだ。
これでは付けてない人が多いのも納得できようというものだ。
それにチャプルテペック公園(Bosque de Chapultepec)の周囲をジョギングしている人もいて、全く好対照な光景であった。
これでは、豚インフルエンザが流行っているというより、花粉症が流行っていると言われても何の違和感もなかった。
豚インフルエンザの影響が深刻だと思ったのは、博物館に着いたときだった。
警察官がいて、彼らに聞いた日本人の話だと豚インフルエンザによってクローズになったとのことだった。
念のために入り口まで行ったが、そこにはスペイン語と英語の張り紙があって、豚インフルエンザに関する新規の情報が入るまでクローズすると書いてあった。
この公園にある動物園や植物園も警察官が入り口に常駐し、門は閉められたままだった。
街中に警察がたくさんいることによって懸念された治安の不安がなくなっていることは運命の皮肉としかいいようがなかった。
地下鉄もガラガラでスリにあう危険も著しく減少していた。
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地下鉄は閑散とし、閉鎖を知らずに行った国立人類学博物館(Museo Nacional de Antropología)には、予防措置のため新たな情報が入るまではクローズする(As a preventive measure the National Museum of Anthropology will be closed to the public visit up to new notice.)との張り紙が貼られ、中にはマスク姿の職員だけがいた。(国立考古学歴史研究所INAH (Instituto Nacional de Antroplogía e Historia)の発表によれば、国立人類学博物館は5月7日から再開された。日本語抄訳はタコタコ・タコス通信) | |
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地下鉄の駅で配られていたマスク |
市内の博物館などは、すべて閉鎖されていると判断した私は、郊外の遺跡、テオティワカン(Teotihuacán)へ行くために、メトロを使って北バスターミナル(Autobuses
del Norte)へ向かう。
ここの8番ブースでテオティワカン行きのチケットを買うことができる。
値段は片道でたった33ペソ(240円)だ。
たまたま隣席に日本人がいたので、遺跡への旅は彼とご一緒する。
ここでは、さすがにマスクを付けている人はほとんどいなかった。
屋外ということもあるし、体調がすぐれない人がわざわざ来るとは思えないからだろう。
ちなみに、遺跡の入場料は51ペソ(380円)、日曜の無料扱いはメキシコ人とメキシコの居住者だけだ。
テオティワカン(Teotihuacán) - 太陽のピラミッド(Pirámide del Sol) | |||
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テオティワカンのハイライトは太陽のピラミッド(Pirámide del Sol)へ登ることだ。
この太陽のピラミッドと、月のピラミッド(Pirámide de la Luna)が見所の双璧だが、後者へ登ろうとしている人の数はそれほど多くない。
実際に上ってみればわかるが、暑さの中で248段もある階段を上って頂上にたどり着くと何か大きな仕事をしたような達成感があるからだ。
頂上から見られる景色に大きな違いがあれば別だが、そうではない以上、月のピラミッドまで行く気力はそうそう残ってはいないだろう。
ただ頂上から見下ろす景色の爽快感と、下で土産物を売る現地の人々の姿は、下界(メキシコシティ)が豚インフルエンザが蔓延していることをしばしの間忘れさせてくれる。
ここには観光地のよくある風景が展開されているからだ。
メキシコシティの旅行社では、テオティワカンへ来る日帰りツアーが目白押しだと思われる。
しかし、歴史的な解説を聞きたいという希望があるか、時間に制約がある人を除けば、ここへツアーで来る必要はあまりないと思う。
なぜなら個人旅行に慣れている人ならば、ここへ来ることは拍子抜けするほど簡単なことだからだ。
メキシコシティ・メトロポリタン・カテドラル(Catedral Metropolitana de la Ciudad de México) | |
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メキシコシティに戻り、遺跡に同行した日本人旅行者に北バスターミナル(Terminal Autobuses del Norte)からメトロのイダルゴ(Hidalgo)駅まで案内してもらう。
彼の泊まっているホテルは、イダルゴ(Hidalgo)駅のそばにあるサンフェルナンド館だそうだが、彼も着いたばかりなのに私よりメトロに詳しい。
そのメトロの最大の難点は乗り換え駅でイヤになるほど歩かされることで、特にラ・ラサ(La Raza)駅はメトロの一駅分はあろうかという長さだ。
メトロのソカロ(Zócalo)駅を降りると目の前がメキシコシティ・メトロポリタン・カテドラル(Catedral Metropolitana
de la Ciudad de México)だった。
ここは毎日オープンしているようだが、豚インフルエンザ騒ぎでいつクローズするかわからないので、今日のうちに中を見学しておくことにした。
幸いにしてこの日は中に入ることができたが、入るときにはマスク着用を求められた。
こうした屋内の観光施設は屋外の遺跡であるテオティワカンに比べると異様にピリピリしていた。
それもそのはず、後で知ったところによれば、恒例のミサも中止に追い込まれたほどだったからだ。
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町中の店員もマスク姿で仕事に従事 |
豚インフルエンザが蔓延する中で、レストランなどで行われるはずのエンターテイメントの多くは休止に追い込まれているだろう。
夕食を取るために通りを歩いても観光客の姿はそれほど多くないように感じる。
それでも地元の人で賑わうレストランは多いし、マスク姿の人たちも半分程度でそれほどの危機感を皆が感じているようには見えない。
もう慣れっこになっているのか、メトロの駅で配られていたマスクを見る限り効果に疑問を感じるほどなので、してもしなくても同じだと感じている人が多いのかはわからない。
しかし、ソカロ(Zócalo)の近くにあるコンビニで、昨日は豊富にあったビールの在庫がこの日はほとんどなかったことに私は驚いた。
そこにいた白人観光客曰く、豚インフルエンザが流行っているので、仕方なくホテルで飲むんだと言っていた。
彼らがバーやディスコに行くことなく、ホテルの部屋で飲むことを選択したことにSwine flu empties Mexico City's churches, streets(豚インフルエンザがメキシコシティの教会と街を空にする)という大げさな見出しの記事が誇張でないことを感じざるを得なかった。