4/30(Thu) | ドルフィン・ビーチ(Playa Delfines)で海水浴 |
宿泊先 | Antillano / US$47 (\4,560) per night |
[booking sites for you / All Mexico Hotels (英語) agoda.jp (英語・日本語) アップルワールド (日本語)] | |
諸費用 | バス / Centro-Hotelera: 7.5 pesos = \60 |
関連サイト | メキシコ キンタナ・ロー州 |
今日は昨夜のバトルで疲れきっていたので、何もする気がしなかった。
元々、この日はビーチで過ごす予定でいたし、残り2日間をビーチで過ごせと言われても私にとっては何の痛痒も感じなかった。
そういった意味では豚インフルエンザで遺跡が閉鎖されていたことは、何の逡巡もなくビーチにいられるわけで、感染を気にしながら町歩きをしなければならないことに比べればはるかにマシなことだった。
何しろここへ来る前は遺跡観光とビーチで何日ずつ過ごすか考え続けていたのだ。
そして、幸いなことに今朝のフロントは英語が堪能な女性スタッフだった。
カンクンの常識(英語が堪能な人は給与水準の高いホテルゾーンに勤める傾向がある)からすれば、それは僥倖にも等しいものだった。
私は彼女に対し、スペイン語が話せないのでと言って、カンクンシャトル(Cancun Shuttle)に電話してもらい、往路は詐欺にあった(get cheated)こと、帰りはシャトルに乗りたいのでリコンファームしたいことを伝えた。
そして彼女がスペイン語でリコンファームを終えると私は満足そうな笑みを浮かべてチップを渡した。
たぶん、シャトルのスタッフは英語が話せると思うが、たらい回しされそうな気がして、自分で電話する気にはとてもならなかったのだ。
朝食を終え、タオル、日焼け止めや、ビーチで読むための本などをデイバックに詰めてホテルを出る。
とりあえず3日のうち1日は日本語ガイドのツアーがあればそれに参加しようと思い、ホテルの近くにあるHIS Cuncunに出向く。
そこで得た情報は、遺跡観光は全滅、明日から5日間は銀行や旅行会社も休業を要請されているとのことだった。
残っているツアーは何かと聞くと、ジャングルツアー(Jungle Tour)という、スピードボートを自分で運転し(無免許でも可、日本なら小型船舶2級レベルだそうだ)、スノーケリングをして、またスピードボートを運転して帰ってくるというものだった。
幸いにして催行されるということだったので、一も二もなく申し込むことにした。
値段は85ドル(8,250円)とかなり高額だったが、安心料には代えられないと思ったからだ。
そして、今日はビーチで過ごしたいと言ったら、「お客様のお荷物(デイパック)だと置引きに狙われます」と言われてしまった。
実のところ今までの行った東南アジアや欧州のビーチでは、そんなことはなかったので、あまり気にもせずホテルを出たのだが、あらためてそんなことを言われると身構えてしまう。
しかも昨夜のバトルが気分的に尾を引いていた。
良くないことが起こったときはそれが続く・・・
HISのスタッフ曰く、モネデーロ・デ・クエジョ(Monedero de Cuello)と呼ばれる防水の貴重品入れが売っていれば、それに紙幣を入れて泳ぐべきで、また、カメラはデジカメなど論外で、盗まれても後悔しないようなものにすべきと言う。
私に言わせれば、実際に置引きにあった人が数人います、とか言われても何人の日本人がここに来ているのだ、と言い返したいところだったが、これも運命、ありがたく忠告に従うことにした。
なぜかって・・・
昨夜の情勢を考えれば私がその数人の中に入ることが十分にあり得ると思ったからだ。
ドルフィン・ビーチ(Playa Delfines) | |
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モネデーロ・デ・クエジョ(Monedero de Cuello)とは、防水の貴重品入れのこと。HISのスタッフ曰く、置引き防止のために、これに紙幣を入れて海水浴をするといいとのこと。1人旅の必需品だろうか。 これは、トゥルム通り(Avenida Tulúm)沿い、Hotel Antillanoの向かいにあるFLEA Marketの中の店で売っていた。 |
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置引き防止のためにデジタルカメラはホテルに置いていき、「写ルンです水中」使って撮影。ビーチではあまり物を盗まれそうな雰囲気はなかったが、やはり危ないのだろうか。ちなみにドルフィン・ビーチ(Playa Delfines)は波が荒く、海水浴にはあまり適してなかった。 |
私の泊まっているホテルはセントロ(Centro)のトゥルム通り(Avenida Tulúm)に面している。
ここからホテルゾーン(Hotelera)へは7.5ペソ(60円)均一料金でR-1番のバスが頻繁に走っているので、それに乗ってビーチへと繰り出すことになる。
どこにビーチがあるかというのは観光案内所でもらえるCancun Tips GUÍAという無料ガイドの地図に書かれていて、セントロに近いところから、イスラ・ムヘーレス(Isla
Mujeres)へのボートが出る桟橋の近くにある、ランゴスタ・ビーチ(Playa Langosta)と、トルトゥガス・ビーチ(Playa Tortugas)、フォーラム・バイ・ザ・シー(Plaza
Forum by the Sea)というショッピングセンターの近くにあるガビオタ・アズル・ビーチ(Playa Gaviota Azur)、グランド・オアシス・カンクン(Grand Oasis Cancun)の近くにあるバジェナス・ビーチ(Playa Ballenas)、そしてヒルトンホテル(Hilton Cancun)の近くにあるドルフィン・ビーチ(Playa Delphinus)が主なビーチとなっている。
この中で比較的お勧めだと言われたのがドルフィン・ビーチ(Playa Delphinus)であったが、波が荒く、海水浴をするにはあまり適していなかった。
やはり、このエリアで泳ぐにはホテルに泊まって、目の前のビーチで泳ぐという選択をしないといけないことだけは理解できた。
The Fisherman Downtown Restaurant Bar (Tulipanes 28 Cancun: Tel (998) 884-2673) |
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午後8時まではハッピーアワーでビール1本頼むと1本サービス(2 for 1 drinks)、シーフード料理が激旨! |
ビーチがあまりよくなかったので、早々に切り上げてホテルのプールで砂を洗い流し、部屋でシャワーを浴びて外出してみる。
カンクンではレストランの従業員ですらマスクを付けてないので、全く豚インフルエンザの影響を感じさせないが、通りを歩く人は相当に少ない。
メインストリートであるトゥルム通り(Avenida Tulúm)沿いのショップを覗いてもほとんど人がいないし、夕方になるとビールを引っかけていると思われる白人観光客もほとんどいない。
やはり米国やカナダからの観光客も相当に激減していることが感覚的にもわかる。
カンクンがこれではメキシコの観光産業も大打撃を蒙るであろう。
町をぶらぶらして少したった頃、ホテルの向かいにインターネットカフェを見つけたので、そこでお決まりのメールチェックをする。
本当ならこんなことをせずにハッピーアワーを利用してビールでも飲んでいたいのだが、キューバやアルゼンチンからのフライトが昨日から運休となっているなどと聞いては、情勢のチェックは欠かせない。
もはや職場からのメールは、目新しいものは何一つなく、相変わらず日本の情勢一辺倒である。
ウェブサイトを開いても、豚インフルエンザはどこの世界のことだと言わんばかりのカンクンと、まるで感染当事国のような日本との温度差は広がる一方で、日本は何やってるんだろう、ぐらいにしか思わなくなる。
私に必要なのはメキシコから米国へのフライトがどうなっているか、キャンセルとかされていないのか、カンクンで発症したらどうしたらいいのか、という情報なのだが、そんなことを英語で書いても向こうでは対処しようがないだろう、と思うと苦笑いしか出なくなる。
とりあえず、私が乗る予定のUSエアーウエイズに関しては減便もされていないが、他社ではリリースされている豚インフルエンザを理由とするフライトの変更に関する規約も未だに出ていないようだった。(5月1日付でメキシコシティ発着のチケットについて変更規約がリリースされた)
しかし、ここまで来ればメキシコシティにいる場合と違って、フライトの変更をする必要を感じさせないカンクンの雰囲気であった。
少なくとも私はフライトの変更をしようとは全く考えもしなくなっていた。
そして、夕食、私はトゥルム通り(Avenida Tulúm)から一本路地を入ったところにあったThe Fisherman Downtown
Restaurant Barというレストランに入った。
ここもセントロのレストランの例に違わず豚インフルエンザの影響で閑古鳥が鳴いていたが味の方は抜群であった。
最初に頼んだビールがハッピーアワーギリギリで1本サービスされたことも良かったが、頼んだシーフード料理が激旨だった。
食後に頼んだアイスクリームにリキュールを入れてくれたこともよかった。
もし、またカンクンに来ることがあれば、この店は再訪してもいい、そんなことを感じさせてくれたところだった。