7/31(Sun) | ギリ・メノ(Gili Meno)へのエクスカーション |
宿泊先 | Tropical Hideaways / 550,000Rp (\5,090) per night |
[booking sites for you / Gili Hotels (英語)] | |
諸費用 | トランスポート・サービス/スンギギ-ギリ・メノ: 75,000Rp=\690 スノーケリングキット(snorkeling equipment)のレンタル: 50,000Rp=\460 |
関連サイト | アジア総合リンク インドネシア ロンボク島 Gili Islands Maps by Gili Paradise |
アドバイス |
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朝の8時半、トランスポート・サービスの車がホテルにやってきた。
途中のホテルで何組かのゲストをピックアップして車はギリ諸島(Gili Islands)へのゲートウェイとなるバンサル(Bangsal)へと向かう。
ギリ諸島(Gili Islands)のうち、夜も賑やかに楽しみたいならパーティ・アイランドとして知られるギリ・トラワンガン(Gili Trawangan)へ行くべきで、昨夜トランスポート・サービスのチケットを売ってくれたエージェントの人も同じことを言っていた。
ところが、そんなことをするならわざわざロンボク島まで来る必要もないので、3島の中で一番静かで、ビーチもいいという評判のギリ・メノ(Gili Meno)へ行くことにしたのだ。
何しろ、ひと気のない海岸に行けば、夢にまでロビンソン・クルーソー気分を味わうのもそう難しくはない、というガイドブックの記事が大いに気に入ったのだ。
ところが、トランスポート・サービスの車で終点まで行ったのは私だけ、残りの人たちは途中のトゥルク・ナレ(Teluk Nare)という船着場で下りてしまった。
ここはLombok Networkのような旅行会社やホテル、ダイビングショップのチャーター・ボートの発着地のようで、多少費用がかかっても、ギリ諸島(Gili Islands)へ安心して行くなら、こちらのルートを選ぶべきだと思う。
また、ランガ・ウィサタ・ツアー&トラベル(Rangga Wisata Tour & Travel)で催行するダイビングツアーなどに同道することによって、途中でギリ諸島(Gili Islands)へ立ち寄ってもらえることもあるので、交渉してみたらいかがだろうか。
ちなみに、スンギギ(Senggigi)からギリ諸島(Gili Islands)へ直行するプラマ社(Perama Tour & Travel)のシャトルボートは片道200,000ルピア(US$24/1,850円)だ。
バンサル(Bangsal)-ギリ諸島へのゲートウェイ | |
バンサルでうまくやり過ごす-ロンリー・プラネット日本語版「バリ島&ロンボク」より | |
バンサル(Bangsal)は小さなむさくるしい港町で、ギリ3島へ行く公共船の出発地。 はっきり言ってここが厄介で、しつこい三流の客引きや詐欺師まがいがうようよいるので、ここで耳にする「船が欠航した」などという話は、完全に無視したほうがいい。 バンサル行きの公共のベモ(bemo)は、港から約1kmほど離れたプムナン(Pemenang)の幹線道路沿いで止まる。 そこからチドモ(cidomo:ポニーが引く馬車=約3,000ルピア)をチャーターして港まで行くほうが、ターミナルへ行く途中で客引きに煩わされないので、買いお金の使い方と言えるだろう。 落ち着いて真っすぐ歩いていくと、海が近づくにつれて海上輸送組合(Koperasi Angkutan Laut Karya Bahari/Sea Transport Co-operative)の今にも倒れそうな港の小屋が左手に見えてくる。 ここでギリ3島までの公共船の安い定額チケット(とシャトル船やチャーター船のチケット)が買え、印刷された料金表も手に入る。 港のオフィスにはみすぼらしい待合室があり、人数が揃うと出発のアナウンスをしてくれる。 関連記事:Avoid interactions with touts and helpers in Bangsal by Wikitravel |
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ところで、パブリック・ボートの船着場であるバンサル(Bangsal)は、ロンリー・プラネット(Lonely Planet)の英語サイトでさえ、やっかい(headache)なところと書かれている。
私が今までトルコやモロッコ、ベトナムといったところに行ったことがなければ、たちどころに参ってしまったであろう。
もっとも、そういう経験がなければ、今回の旅行でギリ・メノ(Gili Meno)で1泊しようなどと思わずに、日帰りのスノーケリングツアーをホテルか旅行会社でオーダーしていたことだろう。
それに、ガイドブックには「しつこい三流の客引きや詐欺師まがいがうようよいる」ということも書かれているが、それを実感するにはわずかの時間滞在すれば十分だ。
まず、トランスポート・サービスの終点はゲストハウスのレストランになっているのだが、ここまで私を連れてきたエージェントの(昨夜の人とは違う)人は、「ギリ・メノ(Gili
Meno)では帰りのトランスポート・サービスの予約はできないからここでした方がいい、120,000ルピア(1,110円)だ。」と言う。
往路のトランスポート・サービスに75,000ルピア(690円)しかかかっていないものに、120,000ルピア(1,110円)だと平然と言える神経が私には信じられなかった。
もっとも、帰りが旅行会社のチャーターボートであるなら話は別だが、彼がそんなクオリティの高いサービスを提供するとは思えなかった。
それが終わると、港まで行くのに遠いから馬車(チドモ/cidomo)に乗れと、50,000ルピア(460円)の料金提示をしてくる。
ロンリー・プラネット(Lonely Planet)に3,000ルピア(30円)と書かれているものが、どうすれば10倍以上になるのか、まったくもってバカにしているとしか言いようがなかった。
最後は、港だ。
パブリック・ボートは満員になるまで出発しないらしいが、確かにそれは間違いないようだ。
ところが、港に続々と観光客や地元の人が集まって来たので、私が安心して出航を待っていると彼は言った。
「チャーター・ボートに乗らないか。すぐ出航するぞ。パブリック・ボートはいつ出発するかわからないから」と・・・
私はここで言った。
「彼ら(オーストラリア人一家)もギリ・メノ(Gili Meno)へ行くと言っている。チャーター・ボートに乗るなら彼らと一緒だ。」と・・・
今回はこのようにパブリック・ボートに乗ってくる観光客も多くいたが、閑散期になれば地元の人しか乗らなくなるだろう。
そうなると、日本人旅行者は休暇日数が限られているので、どうしても彼らの口車に乗りやすくなるし、同道する観光客も少なくなって情報も得にくくなる。
「安物買いの銭失い」ということにならないように気をつけたいものだ。
10時になってパブリック・ボートへの乗船が始まった。
ほとんどの観光客は大きなバックパックを持ち、地元の人は食料を大量に買い込んでボートに乗り込んできた。
このボートに乗り降りするときは、一旦海の中へ入らないといけないのだが、結構水深があるので、膝下まで濡れてしまう感じだ。
私たち観光客は全員が短パンなので問題ないが、地元の人はサンダル履きとはいえ、普通の丈のズボンなので、膝下をずぶ濡れにして荷物の上げ下ろしをしている。
あれでバランスを崩したりしないのだろうか、と心配になるが、彼らは手慣れた感じで作業を続けている。
バンサル(Bangsal)を出発して約30分でボートはギリ・メノ(Gili Meno)に到着した。
目の前にはエメラルド・グリーンに輝く海と、白い砂のビーチに青い空が映えるという、まさに絵に描いたような光景が広がっている。
1日くらい何もかも忘れてのんびりするにはちょうどいい感じだ。
泊まるところは、ハイシーズンのため、ビーチ沿いにあるバンガローは満室のところが多いと聞いていたので、少し中に入ったところで探すとあっさりと見つかった。
取ったところはTropical Hideaways、見た目はちょっと豪華過ぎる感じもしたが、シングルが 550,000ルピア(5,090円)、ダブルが650,000ルピア(6,020円)ということで、とりあえずOKした。
私は今回、このバンガローに来るとき、ビーチ側から来ないで内陸側からアクセスしたので、皮肉にも、ここを取った後で、もっと安そうなゲストハウスから声がかかったりした。
こんな感じで、最近ではagoda.jpやHotel Clubなどの予約サイトの利用が主流となり、飛び込みでホテル探しをあまりしないので、勘が鈍っていることを痛感した。
ギリ・メノでのスノーケリング | |
ギリ・メノ(Gili Meno)はダイバー(divers)とスノーケラー(snorkelers)たちの天国でもある。
ホットスポットは至るところにあるし、それもビーチの近くでさえあるのだから、ボートツアーで沖合いに出れば言うことなしだろう。
何しろ急遽調達したコダックの防水カメラ(disposable waterproof camera)でもこれだけ写真が撮れたのだから、いかにこの付近の海の透明度が高いかおわかりだろう。
もっとも、私はあえてスノーケリングツアーなどに申し込まず、ビーチで寝そべって本を読みながら、飽きたら魚を見に行くといった感じにした。
ここでは何もしない、という贅沢を楽しむのが一番似合う島のような気がしたからだ。
夜になると昼間の暑さが嘘のように涼しくなる。
バンガローやゲストハウスにも明かりが灯り、ビーチ沿いのレストランはたくさんのゲストで賑わい始める。
何を食べようかといろいろ迷った末、やはり島で食事をするならシーフードがいいだろうと、店の前に新鮮な魚を並べてあったRust Warung Bar
and Restaurantに入ってみる。
なかなか美味いと思ったが、さすがに量が多すぎて食べきれない。
小さめのものを選んだつもりだが、焼くところまで見ていたわけではないので、取り違えられたか。
まあ、ぼったくられる(相手方は富める者が貧しき者に喜捨していると見ている)のはイスラム圏を旅行しているときの常だから気にしても仕方がない。
腹が膨れたところで、バンガローに戻ると、夜風が心地よく感じる。
部屋にはエアコンがあるのだが、全くそれを使う必要がないばかりか、窓を全開にして寝ていてもいいくらいだ。
室内の冷蔵庫にはなぜか飲料のボトルだけが豊富にあり、その中からビンタンビールを取り出してベランダで飲む。
よく冷えていて美味い。
不思議なことに、このバンガローでは昼間は電気が使えなかったのだが、冷蔵庫だけは通電していたのでよく冷えているのだ。
しばらくすると、暇だと言ってホテルのスタッフが寄ってきた。
それはそうだろう、何と言っても私のほかにはイギリス人のカップルが泊まっているだけなのだ。(笑)
彼といろいろ話をしているうちに「津波」の話になった。
日本はどうなんだ、と聞かれ、私や家族は無事だったが、東北地方は悲惨だったと説明した。
こうした質問が彼らから未だに来るのは、インドネシア人が親日的という理由のほかにも、7年前にスマトラ沖大地震による津波でたくさんの人が亡くなっているので、彼らにとって「津波」は他人事ではないのだろう。
しかし、原発事故(nuclear accident)の方が大問題なんだと言っても彼にはピンと来ないようだった。
たぶん、この問題は日本の周辺国や原発推進国を除けば、所詮他国の問題に過ぎず、話題になることもないのだろう。
最後に私は彼にも「どこで英語を習ったんだい」という定番の質問をしてみた。
彼曰く、「習ったことはない。外国人がたくさん来るから覚えた。」と・・・