9/10(Sat) | アテネ(エレフテリオス・ヴェニゼロス) 10:35-エーゲ航空(A3)354-11:20 サントリーニ サントリーニ島の散策(フィラ散策とイアのサンセット) |
宿泊先 | Costa Marina Villas / 66Euro (7,170JPY) per night |
[booking sites for you /agoda.jp Booking.com (英語・日本語)] | |
諸費用 | Athens Urban Transport No.X95 (Airport Bus Services): 5Euro=540JPY Santorini's Buses / 空港-フィラ: 1.6Euro=170JPY / フィラ-イア: 1.6Euro ケーブルカー: 4Euro=430JPY |
関連サイト | 欧州総合リンク ギリシャ アテネ サントリーニ島 |
アドバイス |
|
今回の旅行で、昨晩泊まったアテネのアキレアス(Achilleas)、今日から3泊するサントリーニ島のコスタ・マリーナ・ヴィラ(Costa Marina Villas)、そして今日の国内線フライトについては、ギリシャの現地日系旅行会社のマリソルツアーズを通して予約した。
もちろん、エーゲ航空(Aegean Airlines)のサイトからはオンライン予約ができ、ホテルについても私が最近よく使っているagoda.jpを通せば難なく予約できるものを、なぜわざわざ日系旅行社を通したかというのは、ギリシャで不測の事態が生じたときにスムーズに対処してもらうためだ。
言ってみれば旅行に保険をかけたわけである。
もちろん海外旅行傷害保険には、航空機遅延費用等補償特約(搭乗した航空機の出発・到着の遅れ・着陸地の変更により、乗換代替航空機が一定時間以内に確保できなかった際に支払った宿泊費・交通費・食事代などが補償される)が付けられるもの(保険市場-海外旅行保険 補償で選ぶ)があるが、後付の補填よりも目の前の対応をしてもらうことにしたわけだ。
幸いにもアテネの街は極めて平穏で、こういったことは杞憂に過ぎなかった。
朝の7時過ぎに起きてホテルのレストランに行くと、すでに食事をしている同胞が3人、さすが日本人は早起きである。
それよりも同じホテルに何人も日本人が泊まっているところをみると、皆同じツアー会社を使っているのだろうか。
ちなみに、昨日の市内観光で使った2日間有効の共通入場券、そんなことを知らなかった私は他の未使用分をすべて無駄にすることになってしまった。
もちろん、レストランにいた同胞たちに声をかけてみたものの見事に不発に終わり、単なる記念品と化したことは言うまでもない。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
アテネからサントリーニへのフライト | |
![]() |
![]() |
サントリーニ島のバス | |
![]() |
![]() |
Costa Marina Villas |
朝食を終え、シンタグマ広場(Syntagma Square)からバスに乗ってアテネのエレフテリオス・ヴェニゼロス国際空港(Athens Eleftherios Venizelos International Airport)へ向かう。
このとき、フト思い出したのは1992年9月3日、当時のアテネの玄関口であったエリニコン国際空港(Hellinikon International
Airport)へ向かっていたときのことだった。
私は今回の旅行記で「渡航前は、休暇の少ない日本人が何もそんなリスクを背負ってまで、という意見もあったが、私自身、それほどリスクがあるとは思っていなかった。それは南欧諸国全般に言えることかもしれないが、どんな高潔な政治家や官僚でも夏のバカンス期間中に、仕事にエネルギーを使おうというメンタリティはない、と分析したからだ。」
と仰々しく書き出しているが、19年前はこの時期にアテネ市内で大規模なデモがあり、定期バスはストライキで全便運休、いつ来るかわからない代替の軍用バスを待っていたのだ。
そんなことをすっかり忘れてギリシャに来た私が、平穏にサントリーニ島へ行けるとは何と幸運なことだったのだろうか。
アテネを発ち、エーゲ海の素敵な光景を眼下にしながら過ごすこと約1時間、目指すサントリーニ島に到着した。
機内にいたすべての乗客がバカンスモードを漂わせながらタラップを下りる。
到着ロビーで荷物をピックアップすると、外は夏の日差しが燦々と降り注いでいた。
フィラ(Fira)へ行くバスを待っている間、1人の日本人女性とお話しする。
こんなところに1人旅の日本人女性がいるとは思わなかっただけに嬉しい。
ただ残念なことに彼女はここに1泊しかしないで、次の島へ行ってしまうとのこと。
2週間の予定でギリシャとスペインを巡っているとのことだったが、さすがにサントリーニ島に1泊とはもったいないと思った。
さて、サントリーニ島には今日から3泊、エーゲ海を堪能するには少な過ぎるような気がしないでもないが、どこかで遺跡観光もするとなるとこれが限界であろうか。
とりあえず、今日はサントリーニ島と言えばイア(Oia)のサンセット、というくらい有名な夕日鑑賞に出かけることにした。
おそらく明日以降はビーチで過ごすことが主体となって、フィラ(Fira)に戻って来る頃には夕日鑑賞が間に合わなくなっていそうだからだ。
ちなみに、私の泊まっているホテルの近くにはランドリーショップがあり、夏の時期なら午後2時に出しても夕方の6時前には仕上がっているというスピードぶり、基本料金は12ユーロ(1,300円)とリーズナブルだ。
営業時間は月曜から土曜までは夜8時まで、日曜が休みといった按配、日本から穿いてきた長ズボンなどはギリシャでは使わないので滞在初日に出しておくといいだろう。
そして、サンセットまでの時間を有意義に過ごすためにやったことはフィラの旧港への道を散策することだった。
明日のために申し込んだ「火山と温泉半日ツアー(Volcano and Hot Springs Half Day Tour)」の出発地が旧港とあり、そこまでは「自力で行ってくれ(Make
your own way to the Old Port)」とツアーのパンフレットには記載されていたからだ。
大した事前学習もなしにここへ来た私には、旧港へ行く道がロバに乗って行くところだとは全く想像してなかった。
もちろん、そこは歩いて行くことも、別の場所からケーブルカーに乗って行くこともできるのだが、なぜ旅行社のお姉さんが呆れたような顔で私の質問に答えていたのか、現地へ行ってみて初めてわかったのだ。
ホテルからロバ乗り場までの道のりは、周辺に土産物屋やレストラン、カフェなどが密集し、見て歩いているだけで楽しい。
1週間単位でここに滞在できるならば、半日を土産物屋巡りで潰してもいいかと思えるくらいで、実際に欧米人はそうしているだろう。
私の場合は、土産物をここで買うつもりはあまりなかったので、そのまま通過してロバ乗り場まで行く。
そこで何人かにロバ乗り(donkey ride)を勧められるが、歩いて下りた方が絵になる風景がたくさん撮れそうだったので、ロバを断ることにした。
もし、ロバに乗るなら上りの方が安全性からも断然お勧めだ。
このロバ乗り、値段はアラブ諸国のように交渉ということはなく、定額の5ユーロ(540円)で、ケーブルカー:の4ユーロ(430円)とほとんど違わない。
旧港まで伸びる坂道を写真を撮りながらのんびりと下りる。
絵になる景色が随所にあり、こんなところで1週間単位でバカンスに興じられる人たちを羨ましく思った。
もちろん帰りは坂道を歩こうとは思わなかったので、ロバかケーブルカーということになるのだが、ロバだと来た道を単に帰るだけになるので、ケーブルカーに乗って行くことにした。
乗客は私1人、やはりサントリーニ島名物のロバが人気なので、ケーブルカーに乗ろうという人は少数派のようだった。
夕方5時近くになってイア(Oia)のサンセットを見に行くためにフィラ(Fira)からバスに乗る。
夏の間、イアへ行くバスは頻発しているが、それでも車内は混んでいて立っている人もいる。
特に夕方に出発するバスは、終点までほとんど降りる人がいないため、早くからバスターミナルで並んでいないと大変である。
イアのバスターミナルからは大勢の人が歩いている方へ行けば自然とサンセットポイントへ行き着く。
私がそこに着いたのは午後6時過ぎ、そのときには場所取りも大方終わっており、あまりいい場所は残っていない。
こんなことならツアーにでも参加した方が良かったか、と思ったが、後悔先に立たずである。
それでも辛うじてサンセットが見られる場所に陣取った私は約30分の間、隣にいたイタリア人の爺さんとおしゃべりしながら過ごす。
そして、午後7時過ぎ、傾きかけていた夕日が海に沈み始めると、誰もが無言になり、しばしの静寂に包まれる。
およそ20分、サンセットショーを見終わった人たちは三々五々に散り始める。
私もイアで夕食を取る気はなかったので、フィラへ戻ろうとしたとき、1人の日本人バックパッカーに出会った。
何とサントリーニ島で野宿をしているというHくんだ。
ほとんどの人が身軽な格好でいるのに1人だけバックパックを背負ってイアの町にいたので、今着いたのかと思って聞いたらホテルには泊まっていないとのことだった。
ここは安全だし、夏だから問題ないとは思ったけど、すでにジジイに域に達している私にはとうてい真似できないな、と思った。
そんな彼とフィラにあるタベルナ「スタムナ」で夕食を共にした。
ギリシャ料理のスブラキをメインディッシュに、2人でビールを10本以上開けて、まるで居酒屋状態となっていた私たち、すっかり店の人にも気に入られ、勘定は35ユーロ(3,800円)、どう考えてもビール代が合わなかった(安すぎた)が、まあ、いいかと店を後にしたのだった。
ところで、貧乏旅行を続けると言っていた彼、無事に旅を続けていけたのだろうか。
私のお薦め:フィラのタベルナ「スタムナ」(Tavern Stamna) | |
![]() |
![]() |
日本人バックパッカーのHくんと | タベルナ「スタムナ」のシェフ |
![]() |
|
別の日にも行きました! |