1/11(Fri) |
今回の旅行は、ここ2年ばかり続けている年末年始の海外旅行に行かなかった代わりに成人の日を含めた3連休を使ってタイのプーケットに行くことにした。
バンコク在住のジョニーさんからそろそろ私たちがタイムシェアする予定のコンドミニアム(プーケットにあるChic Condominium Karon)の視察に行ってみたら、と言われていたことも理由の一つだった。
チケットの手配が12月に入ってからと遅かったので、すでにタイ航空(Thai Airways)のフライトは高値圏にあり、比較的割安なシンガポール航空(Singapore Airlines)を使って飛ぶことにした。
それでも羽田発の0時30分発、シンガポール6:50着(SQ633)を選択すると、単純往復で10万円を超える価格となったため、成田発20時50分発、シンガポール着が翌日の3時25分といういかにも中途半端なフライトを選ぶことにした。
このフライトは現地到着も中途半端、乗り継ぎにも不便ということもあって、3連休前日の出発にもかかわらず安値で放置されていた。
問題はシンガポールでのトランジットだったが、今回は幸いにもダイナースカード特典で24時間利用可能なSATS Premier Loungeが使えるので、4時間程度であれば時間潰しができると思った。
たとえ、これらのラウンジを使うことができなくてもチャンギ空港には無料の休憩施設(Free Rest Areas)や、仮眠施設(Napping Areas)があるので、あまり不自由することはないだろう。
結局のところ私は、SATS Premier Loungeで朝食を取り、インターネットで情報収集をしているうちに搭乗開始時刻となってしまったので、ほとんど寝ることはなかった。
シンガポール・チャンギ国際空港(Singapore Changi International Airport) | |
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第三ターミナル(Terminal 3) | SATS Premier Lounge T2 (Airport Lounges in Chnagi) |
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SATS Premier Lounge T2 | プーケット行きシルクエアー(MI)752便 |
1/12(Sat) |
シンガポールを出たシルクエアー(Silk Air)752便がプーケットに到着したのは9時半過ぎ、幸いにも入国審査場はガラガラで、そのままミニバス乗り場へと直行した。
プーケットの空港からパトンビーチ(Patong Beach)まではタクシーの乗ると800バーツ(2,320円)、ミニバスだと180バーツ(520円)である。
今回泊まるホテルは、ブレーク・ポイント・ホテル(Break Point Hotel)、実のところ、私は1年前にもここに泊まろうとしたのだ。
しかし、ちょうど昨年の1月にここへ来たときは深夜に到着し、おまけにタクシードライバーには、ホテルの場所がわからないと言われ、ホテルに電話しても誰も出なくて立往生するというトラブルに遭って大変な思いをした。
今回は渋滞に嵌まって時間がかかったものの、ホテルの場所がわからないなどと言われることはなく、すんなりと到着できた。
やはり深夜に外国の空港に着くというのはリスクが大きいので、先進国やアジアの場合は、香港かシンガポール以外はやめた方がいいと思った。
ブレークポイントホテル(Break Point Hotel)とその周辺 | |
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World Gems | パトンタワー(Patong Tower) |
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ブレークポイントホテル(Break Point Hotel) (写真をクリックすると拡大します) |
ホテルに着いた私は当初の予定通り、Chic Condominium Karonへ視察に行くことにした。
プーケットの難点は、主な移動手段がタクシーかトゥクトゥク、バイクタクシーしかないのでパトンビーチからカロンビーチへ行くにもこれらを使わないといけないのだ。
幸い、ホテルから出たところのビーチ・ロード/タウィワン・ロード(Thaweewong Road)でバイクタクシーの兄ちゃんが手招きしていたので、それに乗って行くことにした。
値段は200バーツ(580円)、タクシーの半値とはいえ、何となく高い気がするのは私だけだろうか。
ところで、私たちがタイムシェアしようとするコンドミニアムはまだ工事中なのだが、アジアの新興国ではこうした物件を完成前に販売するプレビルド(pre
construction condominiums)が一般的で、投資目的で購入し売却益を得ようという人も多い。
私が昨年の8月にジョニーさんに連れられてバンコクのコンドミニアム巡りをしたときも、工事中の物件があり、そこではセールスエージェントから住むのか、投資するのかと聞かれたのだ。
ちなみに、Chic Condominium Karonのセールスエージェントは建物の完成が3ヶ月後と言っていたが、タイにありがちな工事の遅れを見込んでも次のオンシーズンには間に合うような感じだった。完成した暁には写真にあるようなモデルルーム(model apartment)でリゾートライフが楽しめるというわけだ。
コンドミニアムに来るときはバイクタクシーを使ったが、実際に歩いてビーチまで行くとどんな感じなのか体験してみることにした。
感想としては、ビーチから帰ってくるときは上り坂なのでちょっと面倒かな、と思えるくらいで周辺には庶民的なレストランやマッサージ屋も多く、なかなかいい感じだ。夜遊びをするにはパトンビーチまで出ないといけないが、ロケーションとしては恵まれているような気がした。
そうでなければ、ジョニーさんが目論んでいるようなホテルとして貸し出すプランも絵に描いた餅になってしまうので、そういった面でもいいと思った。
Chic Condominium Karon | ||||
関連サイト | ||||
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Karon Circle | Hotel The Little Mermaid | Patak Soi 22 | コンドの近く | コンドに到着 |
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コンドミニアムの工事現場(construction) | ||||
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モデルルーム(model apartment) |
ビーチに戻った私はパラソルとチェアと借りてしばらく寛ぐことにした。以前ここに来たときはトップレスのお姉さんがたくさんいたのだが、今回はロケーションが悪いのかほとんど見かけることはなかった。
こればかりは運でしかないので、仕方がないと諦めて(!?)読書に興ずることにした。
今回持参した本は私の人生のバイブルともなったピーター・タスカ(Peter Tasker)の「不機嫌な時代-JAPAN2020」
、10年ぶりに読み返してみると、あらためて彼の日本の政治・経済に対する見方が正しかったがよくわかる。
悲しいことだが、私が「未来へのシナリオ」で取り上げた彼の書いた3つのシナリオのうち、日本人の多くは「長いさよなら」の主人公、原田のような人生に巻き込まれることだろう。
ここで書かれている2008年と2011年の景気後退を乗り切った起業家、というのはリーマンショックと東日本大震災を契機とした六重苦と呼ばれる経済不況の深刻化にあって、多数の海外移転企業といった形で現実のものとなり、12年体制というのは消費税増税法(社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法の一部を改正する等の法律)以降の民主・自民・公明の談合体制の確立で現実ものとなった。
1997年にピーター・タスカ(Peter Tasker)が描いた日本の近未来は、信じられないような形で私たちの目の前に現れた。
「なにしろ日本には、政治家とヤクザをのぞいて金持ちはめったにいない。所得税の最高税率が80%になったとき、多くの金持ちは香港やハワイに行ってしまった。」
こんなことが将来起こらないことを祈りたい。