4/28(Sun) | ニューアーク(リバティ) 10:18-ユナイテッド航空(UA)5669-11:55 トロント(ピアソン) - (ナイアガラ・エアバス) - ナイアガラフォールズ 霧の乙女号でナイアガラの滝を遊覧 |
宿泊先 | Country Inn & Suites / US$85.94 (\8,530) per night |
[booking sites for you / agoda.jp Booking.com Hotel Club venere (英語・日本語) アップルワールド (日本語)] | |
諸費用 | New Jersey Transit: US$12.5=\1,240 ナイアガラ・エアバス(往復/早期予約割引): C$107.1=\10,400 霧の乙女号: C$19.75=\1,920 |
関連サイト | アメリカ カナダ ニューヨーク州 ニュージャージ州 |
今回、私の北米の旅路が、ニューヨーク滞在が実質2日、そこからナイアガラの滝(Niagara Falls)へ寄って1泊、さらに、その翌日にはバハマ(Bahamas)のナッソー(Nassau)へという普通の観光旅行者ではあり得ないようなルートを取ったのには訳がある。
当初、私はワールドインベスターズの仲間でキューバ大好き!!世界の価値観を知りたい!!の管理人であるBOØWYさんに触発されて、カナダからキューバ(Cuba)のハバナ(Havana)へ飛ぼうと思っていたのだ。
ただ、この国はアメリカが敵視政策を取っているため、基本的に直行便はなく、カナダのトロント(Toronto)か、メキシコのカンクン(Cancun)やメキシコシティ(Mexico
City)から飛ぶのが一般的なルートとなっていたからだ。
そこで、私が考えたのはトロント→ハバナ(キューバ)→カンクンだったのだが、ここで大きな壁が立ちはだかった。
私が予約しようとしたときは、トロントからハバナへのクバーナ航空(Cubana de Aviación)のフライトがなく、カナダ航空(Air Canada)のキューバ線は往復でないと予約が入らなかったのだ。
ちなみに、オンラインでカナダ航空の予約が入らなかったので、念のためにHISカナダでもメールで確認したが、片道では予約不能とのことだった。
それでは、カナダ航空(Air Canada)でカンクン(Cancun)やメキシコシティ(Mexico City)に飛び、そこからクバーナ航空(Cubana
de Aviación)やインテルジェット(InterJet)を使ってキューバへ往復するルートはどうかというと、なかなかスケジューリングがうまくいかなかったのだ。
このとき、すでにユナイテッド航空(United Airlines)の予約を確定させていた私はどうしようかと思い、ハバナ・ホセ・マルティ国際空港(Havana José Martí International Airport)の発着スケジュールを頼りに、キューバ(Cuba)行きのフライトをいろいろ調べてみたが、直行便以外では経由地が多くなり過ぎて時間が足らなくなるので、いっそのことトロントとカンクンの滞在を充実させようかと思った程だった。
しかし、ここでフト浮かんだのがバハマ(Bahamas)、何とピンクパールホリデイズという日本人経営の旅行社まであるので、初カリブということでここへ飛ぶことに決めた。
ただ、バハマ(Bahamas)はキューバ(Cuba)と違ってアメリカとのフライトは数多く飛んでいる国なので、トロント(Toronto)やカンクン(Cancun)に寄る必要はどこにもない。
結果的に、この秘密工作員みたいなルートを取ったことが、北米各地の入国審査で別室送りになる一つの要因ともなったのだ。
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ニュージャージー・トランジット (New Jersey Transit) |
ニューアーク・リバティー国際空港 (Newark Liberty International Airport) |
私の泊っていたモーニングサイド・イン(Morningside Inn)の最寄り駅である110丁目ストリート−カテドラル・パークウェイ(Cathedral
Parkway - 110th Street)からニュージャージー・トランジット(New Jersey Transit)の出る34丁目ストリート−ペン・ステーション(Penn
Station - 34th Street)までは地下鉄(New York City Subway)1号線で行くことができる。
ニュージャージー・トランジット(New Jersey Transit)の出発時刻と、空港までの所要時間が約25分ということも事前調査済だったので、この日はゆったりとした気分で空港へ向かうことができた。
チケット売り場も空いているし、地下鉄との乗り換えも便利なので、少なくとも空港へ行くときは、私が往路で使ったニューアーク・エアポート・エクスプレス(Newark
Airport Express)よりも列車の方がいいと思う。
それに、ニューアーク・リバティー国際空港(Newark Liberty International Airport)は、ダイナースカード特典の効くラウンジがなかったのが残念だが、セキュリティチェックも割合スムーズなので、私にとってはニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港(JFK/John F. Kennedy International Airport)よりも使いやすい空港だと感じた。
約1時間半のフライトの後、トロント・ピアソン国際空港(Toronto Pearson International Airport)に下り立った私が異変を感じたのは入国審査のときだった。
通常ならカナダへビザなしで入国できる日本人は、簡単な質問をされるくらい(あるいはそれすらない場合も多い)で入国スタンプを押してくれるはずなのだが、このときは、入国審査官が私がパスポートに挟んでおいた税関申告書に赤字でいろいろなマークを付け始め、おまけに入国スタンプを押してくれずに、こっちへ行ってと指さされた。
行った先は、文字通りの別室、中年米系の人たちに交じって待っていた私は、咄嗟に不審者尋問の始まりだと悟った。
しばらくたって係官に呼び出された私は「英語が話せるか?」と聞かれて、Yesと答えた後でいくつかの質問をされた。
おそらく、ここでYes以外の返事をすると、日本語が話せる係官(いればの場合だが)が来るまで待たされることになるのだろう。
聞かれたことは、「何で1泊なのか?ホテルの予約はあるか?日本で何(の仕事)をしているのか?カナダから出国するチケットは持っているか?」という、いわゆるカナダで不法就労をしないかどうかの尋問だった。
最後に聞かれたのは、パスポートのスタンプが漢字で目立ったのか、「何で台湾に何回も行っているのか?」ということだった。
こういう質問には「台湾が好きだから(I love Taiwan!)」としか答えようがないだろう。
入国審査官はおよそ20分の尋問の末、ようやく私を解放してくれ、「いい旅を」と言ってくれた。
残すところは税関検査だが、ここは「カナダドルと日本円でいくら持っているか?」の質問だけで解放された。
すべてが終わったときは1時間がたっていた。
予約してあったナイアガラ・エアバス(Niagara Air Bus)は何事もなかったように後続の便に振り替えて私を乗せてくれた。
そのバスに乗ったのは私と、もう一人の日本人観光客で、彼は1週間カナダをドライブ旅行するとのことだった。
私もバカ正直に1泊とか書かないで、予定滞在日数を1週間とか書けば良かったのだろうか。
それでも出国のチケットを見せろとか言われたときにあまりに申告とかけ離れていると、それはそれで物議を醸すことになるのだろう。
入国審査に時間を取られたおかげで宿泊先のホテルに着いたのは午後3時になっていた。
天気の方もニューヨークの時と違って今にも雨が降ってきそうな感じだったが、今日しかナイアガラの滝(Niagara Falls)を見学する時間がないので、多少無理をしても霧の乙女号(Maid of the Mist)に乗る必要があった。
ホテルから遊覧船乗り場までは歩いて約15分、チケットを買うと雨合羽(poncho)を支給され、それを着て乗るように指示された。
乗ってしばらくは、ほとんどの人が落ち着いて写真を撮ったり談笑したりしていたが、次第に滝に近づいて来ると全身に水飛沫を浴びるようになってくる。
支給された雨合羽(poncho)では長袖の上着や長ズボンに飛沫がかかるのを防ぐことはできない。
ほとんどずぶ濡れになりながらカメラを構えて歓声を上げる人たち、乗船する前はミニスカートにサンダルで乗っていた女性を見て、この涼しいのに根性あるな、と思っていたが、その方が濡れても大丈夫なので、むしろいいかもしれない。
霧の乙女号は5月から乗船できるが、これは真夏に乗った方がいいと思った。
唯一の救いは、明日からはカリブ海リゾートなので、長袖の上着や長ズボンを必要としないことだった。
霧の乙女号(Maid of the Mist)号を下りた私は、皆と同じように着ていた雨合羽(poncho)をゴミ箱に捨てて帰ろうとしたが、フト思い立ってやめることにした。
土産物になるかな、と思ったこともあったが、今にも雨が降ってきそうな天気だったので、何も持っていないよりはマシだと思ったからだ。
ホテルへ戻ると、電話機のところにメッセージランプが付いている。
ここに電話してくる人はまずいない(家族だったら携帯に電話してくる)と思ったので間違いか、たまにあるホテルのイベントのプロモーションかと思ったら、ナイアガラ・エアバス(Niagara Air Bus)のオフィスからの留守番電話だった。
何と明日のピックアップが30分遅くなるという連絡で、わかりやすい英語でメッセージが入っていて良かったと思った。
ホテルで用事を済ませた後で、ナイアガラ・エアバス(Niagara Air Bus)の車中で知り合った日本人と、6時にカジノ・ナイアガラ(Casino Niagara)の中で待ち合わせをしていたので、ホテルに戻って荷物を置いた後で行ってみることにした。
ところが、私が10分程遅れて着いたのと、(想定できたことだが)カジノの入口が複数あったこと、彼が国際対応の携帯もiPhoneも持っていないことで連絡不能だったことが重なって、ついにその人とは会うことができなかった。
日本国内でもそうだが、今や海外でも携帯電話で連絡を取り合うのが当たり前になり、相手がそういったものを持ち合わせないときのリスクヘッジを咄嗟にすることはできにくい世の中になっていた。
もっとも、相手の泊まっているホテルと名前をお互いに確認しておけばよかったのだが、男性相手にそこまですることもないと思ったのも事実だった。(笑)
仕方がないので、この街で一番栄えているクリフトン・ヒル(Clifton Hill)にあったボストン・ピザ(Boston Pizza)という店に入る。
ここもピザ屋なのだが、北米を去る前にビーフステーキが食べたかったので、それを頼むことにした。
会計は飲み物と合わせて36.37カナダドル、チップを入れて40カナダドル(3,880円)を渡した。
北米諸国はファーストフード以外では金がかかるようだ。
かと言ってすべての食事をそうするわけにはいかないので、昼間はできるだけ軽くすることが必要だろうか。
夕食が終わった後、ここではほとんどやることがない。
カジノが唯一の遊び場なのだが、ホテルの近くのコンビニではビールも売っていないし、何てところだろう、と心の中で毒づいた。
ホテルに温水プールがあって、夜の10時まで入れたようなのだが、部屋にWi-Fi環境があったことで、パソコンを使って明日以降の旅行の準備をすることにした。
私にとって、ここはトロントかニューヨークから日帰りで来れば十分なところに思えた。