北海道旅行(2014年5月2日~4日) |
この日はローカル線の旅+温泉というプランを実行することにした。
JR北海道では、このプランに相応しいチケットを出していて、11月30日までの土・日・祝日に適用される「一日散歩きっぷ」というのがある。
これだと札幌から函館本線、室蘭本線を使って周遊してもわずか2,260円しかお金がかからない。
ただ、このチケットは有効期間が1日だけというのに加え、特急列車に乗れないので、普通列車だけで周遊するとなると、列車に乗っているだけで1日が終わってしまう。
従って、ニセコや富良野に遠足に行くついでに途中下車を数回することでお得感を味わうというのがいいのではなかろうか。
私が向かったのはニセコ、ここはかつてスキーやラフティングといったアウトドア・アクティビティで来たことが何回かあり、温泉も至るところにあるので、遠足で行くにはちょうどいいかと思ったからだ。
ところが、ここへ車で行くならともかく、列車で行くとなると小樽から長万部までの便がすこぶる悪く、あらかじめ時刻表を調べて行かないと立ち往生するレベルである。
ニセコでの滞在時間を十分取るなら、小樽発8時07分の長万部行きの列車に間に合わせないといけないので、札幌発7時15分の小樽行き列車に乗らないといけない。
結果的に札幌発は1本前の7時05分発の小樽行きの列車に乗れたが、とても慌ただしい朝を過ごすハメになった。
ニセコでサイクリング | ||||
ニセコを訪れるのに最適なのは1月から3月までと6月下旬から8月までである。下の写真も参考までにどうぞ。 | ||||
北海道ライオンアドベンチャー | 尻別川 | 羊蹄山 | ||
有島武郎記念館 | ||||
第二カシュンベツ川 |
ニセコに到着したのは9時45分、これだとサイクリングやハイキングをした後で温泉に入り、昼食を取ってから帰途についても十分である。
ここで夏場、北海道ライオンアドベンチャーのスタッフ曰く、8月下旬がベストらしいのだが、尻別川のラフティングをするなら13時30分からの午後の部に参加できる。
もっとも、北海道の旅行はレンタカーを利用した方がいいので、ドライバーがお酒を飲むことさえ我慢できれば、その方がいいだろう。
水にあまり濡れたくない人は、ニセコ尻別川清流下りというのがあり、これだと11時からの部に参加できるのでちょうどいいかもしれない。
また、私がやったようにニセコフットパス(Niseko Footpath)-文学・歴史の散歩道をサイクリングで回ると約3時間、その後は涼しい季節なら温泉、夏場は川遊びをするといい1日が過ごせると思う。
ちなみに、ニセコ駅前には綺羅乃湯という日帰り入浴可能な温泉があり、そこで列車の出発時刻を見極めながら時間潰しができる。
また、このフットパスでは犬を連れた人を何人か見かけたが、こういうところだと犬を伸び伸びと散歩をさせることができるのだろうな、と思った。
ペットを飼っていない私から見ても、都会ではあまりにも制約が多いと思われるからだ。
ニセコスキーリゾート(2000年3月23日から25日) | |
ニセコ・アンヌプリ国際スキー場 | |
ニセコ・グラン・ヒラフ |
ニセコのラフティング(2002年6月2日) (催行会社:Niseko Adventure Centre) 2002年ワールドカップ日韓大会観戦記もどうぞ |
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サイクリングをした後で温泉に浸かり、一応今日の目的を果たした私は、ニセコ13時25分発の小樽行きの列車で帰途につくことにした。
倶知安を過ぎ、完全に山間部に入ると未だに雪が残る駅が見られる。
ゴールデンウイークで雪が残っているのでは川の水が冷たいのは当然だろうか。
途中の余市では席がかなり埋まるほどの人が乗ってきたが、ここはニッカウイスキー余市蒸溜所の最寄り駅だ。
酒を飲むのに車で行くわけにはいかないから、さすがにここは列車で来る人も多いというわけだ。
小樽到着は15時29分、このまま札幌に帰ってもやることがないので、小樽見物を兼ねて有名な寿司屋通りに行ってみることにした。
ニセコから小樽へ | |
今日の天気は昼過ぎには怪しくなってきていたが、小樽駅を出たときには雨が降り出すようになっていた。
おまけに手持ちの現金が乏しくなったので、市内のATMで下ろそうとしたら、この日は「他行キャッシュカード(ゆうちょ銀行を除く)はご利用いただけません。」との警告が貼り出されていた銀行ばかりだった。
都市銀行である三井住友銀行のATMでさえそのような表示がされていて、下手をするとシティバンク札幌支店(札幌グランドホテルの隣り、札幌駅前地下歩行空間からは6番出口より地下で直結)まで行かないといけないのかとも思った。(2014年5月6日-訪日外国人の悲哀を味わったゴールデンウイーク中のATM難民)
仕方がないので、小樽にいる間は土産物の購入や、食事を取るときはクレジットカードが使えるところを探すことにした。
考えてみれば昼食すら取っていないことに気付いた私は、寿司屋通りでなく、花園銀座(花銀)通りにある「しかま」というところに入ってみた。
もはや昼食というより夕食という時間帯に突入する感じであったが、せっかく小樽にいるのにありきたりなところで空腹を満たすのはいただけないと思ったので、思い切って寿司屋に入ることにした。
小樽の寿司屋に関しては小樽寿司情報が参考になると思うが、ランキングに入っていないところでもそれほど外れはないだろう。
何しろ130店舗もあると言われる小樽の寿司屋、芳しくない評判のところは淘汰されると思うからだ。
一方、小樽の観光は、雨が大降りになってきたこともあり、主だった町の風景を撮っただけで終わりとなった。
まあ、早期リタイアの暁には、長期の北海道旅行は選択肢の一つ、今回の旅行は小手調べというところで良しとしようか。
さて、夕食はというと、札幌に帰ってきてから行った居酒屋でまた寿司を食べた。
最初は何を食べようかと、「すすきの」をうろうろしていたのだが、昼食(!?)を取ってから3時間余りしか経っていないので、それほどお腹が空いてなかったのだ。
それに、昨日は昼食がラーメン、夜はジンギスカンだったので、今日は必然的に寿司か魚料理となっただろう。
いずれにせよ、わずか2日間とはいえ、北海道のグルメを堪能できたので良しとしようか。
ちなみに、2012年12月15日付の日経新聞には「出張グルメの達人・札幌編-札幌すしの格安名店」、12月22日付で「出張グルメの達人・札幌編-札幌の絶品すしランチ」というコラムがあったので参考にするといいかもしれない。
昨夜ジンギスカンをご一緒した友人のSくんのお勧めは、回転寿司でありながら連日行列ができるという「なごやか亭」とのことだ。
このほか、ラーメンに関しては「出張グルメの達人・札幌編(1)-札幌ラーメン最前線(2012年7月13日)」 「出張グルメの達人・札幌編(2)-札幌ラーメン“開拓者”たちの1杯にうなる(2012年7月20日)」「出張グルメの達人・札幌編(3)-札幌ラーメンを変えた「第2世代」のくせ者たち(2012年7月27日)」「出張グルメの達人・札幌編(4)-進化する札幌ラーメン、とびきりの名店教えます(2012年8月3日)」というのがある。
もちろん、夕食後はお一人様ゆえ、「すすきの」の夜も探検したのは当然の成り行きかな。(笑)