北海道旅行(2014年5月2日~4日)

Hokkaido Chuo Bus Regular Sighseeing Tour

今日は北海道滞在最終日、札幌に来てから急遽申し込んだ積丹半島へのバスツアーだ。
このツアーは海を見下ろす絶景が見どころだから晴天率が高い日に申し込むのは絶対条件だ。
幸いにも4日の天気予報は好天に恵まれるとのことだったのだが、問題はツアーの終了時刻が羽田行きのフライトに間に合うかどうかだった。
一応、ツアーの終了予定は小樽下車の場合は17時35分、ここで18時04分発の快速「エアーポート184号」に乗れば新千歳空港着が19時16分、20時発の羽田行き日本航空(JL)526便に間に合うという算段だ。
もちろん、不測の事態が生じれば間に合わなくなるのだが、札幌市内以外では事故でもなければ渋滞というのは考えにくいので、ある程度は計算ずくで参加できる。
海外旅行では絶対にこんな綱渡りはできないのだが、こういうことができるのは時間に正確な日本ならではだろう。

春の絶景積丹岬コース
  1. 余市道の駅(休憩)
  2. 島武意海岸
  3. 入舸・鱗晃荘(昼食)
  4. 神威岬
  5. 岬の湯しゃこたん(入浴・休憩)
  6. ニッカ余市蒸留所(試飲・買物)

ツアーの出発時刻は札幌駅前バスターミナルを8時30分、小樽の場合は9時15分となっている。
ほとんどの乗客は札幌で乗ったのだが、さすがにゴールデンウイークだけあって大型バスが2台出るほど参加者が多い。
小樽を出発して30分ほどで余市道の駅での休憩だ。
宇宙飛行士の毛利衛さんが北海道余市郡余市町の出身ということで、余市宇宙記念館が設置されているが、子連れで来るならともかく、大人が見学して面白そうな施設ではなさそうだ。

Yoichi Space Dome Yoichi Space Dome
余市宇宙記念館

ツアーの最初の見学地は島武意海岸、この日は晴天ということもあって海を見下ろす絶景が見事だ。
これだけでもツアーに参加した甲斐があろうかというものだ。
また、海も見るからに透明度が高そうなので、夏場に泳ぎに来るにはいいところのような気がする。
ただ、ここに海水浴などをしに来るなら、車で来ないとアクセスが大変だ。
路線バスの場合は本数が少ない上、島武意海岸入口バス停からかなりの距離を歩かないといけない。
健脚な人なら自転車で来ることも不可能ではないが、日帰りするより1泊した方が賢明かもしれない。
どちらかというと、そういうことは白人観光客が好きそうだから、過疎化の進む積丹半島の町起こしにこういったコンセプトを取り入れるといいだろう。

島武意海岸と積丹岳
Shimamui Coast Shimamui Coast Shimamui Coast Shimamui Coast Shimamui Coast
Shimamui Coast Shimamui Coast Shimamui Coast Shimamui Coast Mt. Shakotan

昼食は島武意海岸入口バス停そばにある入舸・鱗晃荘で取った。
往々にして観光バスツアーに付いている食事は外れのことも多いのだが、このツアーに関してはかなりまともなものが出された。
こういうところで雑にされると旅の思い出が悪くなったりするので、そういった意味でもなかなか良かったと思う。
もっとも、次回、積丹観光するならツアーでなくて、夏場に自由気ままな旅をしながら来てみたいものだ。

Irika Rinkou-Sou Irika Rinkou-Sou
入舸・鱗晃荘
(北海道中央バス積丹線-島武意海岸入口バス停そば)

昼食が終わって、私たちはかつて「女人禁制の地」と言われた神威岬へと向かう。
到着したのは昼過ぎ、門のところまで行くと、ものすごい強風で吹き飛ばされそうだ。
今日のような強風の日は、門のところに「強風のため通行止」の立札が置かれ、「チャレンカの道」と名付けられた尾根沿いの遊歩道を進むことはできない。
ガイドさん曰く、こういった日は多いので、運が良ければ先端まで行くことができるそうだ。
とりあえず、見事な積丹ブルーを基調にした絵になる光景を数点カメラに収めると、来た道を引き返す。
ここも島武意海岸同様、写真を撮ることに関しては満足いくところだった。
願わくば、先端まで行くことができれば良かったのだが、こればかりは仕方がない。
ちなみに、神威岬は路線バスの発着場と駐車場が同じところにあるので、札幌からの直行バスで来れば、ちょうど1時間観光してそのまま帰途につくこともできる。
もちろん、帰りのバスで「岬の湯しゃこたん」や「余市駅前十字街」で途中下車すれば、もっと積丹観光を楽しむことができるだろう。

神威岬と積丹岳
Cape Kamui Cape Kamui Cape Kamui Cape Kamui
Cape Kamui Cape Kamui Cape Kamui Cape Kamui
Cape Kamui Cape Kamui Mt. Shakotan Mt. Shakotan

一通り観光が終わったら「岬の湯しゃこたん」で入浴と休憩の時間だ。
5月だと風が心地良いので露天風呂にいると気持ちが和む。
ここは地元の人の憩いの場でもあるのか、かなりローカルな話題が飛び交っている。
札幌近郊には定山渓温泉など有名どころがあるので、ツアー参加者以外がここまで温泉に入りに来ることはあまりないのだろう。
もしかすると、観光客は私たちのようにバスツアーで来た人だけだろうか。(笑)

温泉に浸かった後はお酒、なかなか良くスケジューリングされたツアーだ。
ニッカ余市蒸留所(Nikka Whisky Yoichi Distillery)は、JR余市駅から徒歩圏なので、小樽観光のついでに寄ることができる。
もっとも車でないといけないところにあったら困るけど(笑)
また、ここでの試飲は、シングルモルト余市10年、鶴17年、アップルワインを各1杯ずつの合計1人3杯までとなっている。
ただ、ここは私たちのように「フリーの蒸溜所見学」ができるので、休日はかなりごった返していて、1杯くらいは余分に飲んでもわからないかもしれない。(爆)

ニッカ余市蒸留所(Nikka Whisky Yoichi Distillery)
Nikka Whisky Yoichi Distillery Nikka Whisky Yoichi Distillery
Nikka Whisky Yoichi Distillery Nikka Whisky Yoichi Distillery

北海道中央バス-積丹線(2014年4月19日から10月19日まで有効)
系統 21 21 しゃこたん 21 21 21 系統 21 21 21 しゃこたん 21 21
札幌駅前 - - 9:15 - - - 神威岬 - 10:14 12:14 13:43 15:14 -
小樽駅前 7:00 9:00 10:23 12:00 15:10 16:50 積丹余別 6:33 10:19 12:19 13:48 15:19 18:09
余市駅前十字街 7:35 9:35 10:54 12:35 15:45 17:25 岬の湯しゃこたん 6:46 10:32 12:32 14:01 15:32 18:22
島武意海岸入口 8:49 10:49 11:59 13:49 16:59 18:39 島武意海岸入口 6:55 10:41 12:41 14:09 15:41 18:31
岬の湯しゃこたん 9:00 11:00 12:10 14:00 17:10 18:50 余市駅前十字街 8:04 11:49 13:49 15:16 16:49 19:37
積丹余別 9:13 11:13 12:23 14:13 17:23 19:03 小樽駅前 8:43 12:29 14:29 15:55 17:29 20:14
神威岬 9:18 11:18 12:28 14:18 - - 札幌駅前 - - - 16:53 - -
  • 余市へはJRの列車又は他のバス路線でも行けるので、詳しくは観光案内所で尋ねるといいだろう。

すべての予定が終わって小樽駅バスターミナルに着いたのはほぼ定刻の午後5時半過ぎ、私はここから予定通り、快速「エアーポート184号」に乗って新千歳空港へと向かった。
空港でチェックインしたのは出発の30分前、当然ながら夕食は新千歳空港でなく、東京に着いてからだ。
3月の台湾旅行でご一緒した達也さんがかつてこんなことを言っていた。
「日本の空港で一番いいのは新千歳空港ではなかろうか。成田は言うに及ばす、羽田よりもいいかもしれない。」
市街地からのアクセスの面では福岡空港が日本で一番だと思うが、エンターテイメント性ではどうだろうか。
その検証は次回以降の課題(!?)ということになろうか。


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