関西・沖縄旅行(2015年6月27日~7月1日)

Ida Beach, Funauki


6/30(Tue)

今日は何をしようか考えた結果、西表島に泊まらなければ行きそうもない船浮のイダの浜へ向かうことにした。
ここは車ではアクセスできない秘境とも言われており、白浜港からは船で行くしかないのだ。
実のところ、今日は石垣島へ帰る日なので、ビーチで遊んだ後でスムーズに帰れるか不安もあったが、ここは交通機関の時刻の正確さには定評のある日本なので、突発的な事故でもなければ、何も心配することはなかった。
ほかには、由布島へ行く水牛車に乗るプランや、浦内川ジャングルクルーズなども考えてみたのだが、今一つ食指が動かなかった。
もし、昨日のツアーで行ってなければ、間違いなく星砂の浜で寛ぐというプランを選択しただろうが、連続して同じところへ行くこともなかろうと思ったのだ。

Uehara Inn Uehara Bus Stop
うえはら館 上原バス停

朝食を終えてチェックアウトの手続きをした私は、9時27分に上原バス停(上原港の1つ手前)を出発する西表島交通のバスに乗って終点の白浜へ向かった。
バスの車内は意外なことに西洋人もかなり乗っていて、沖縄のバスに乗っているというより、東南アジアか南欧のバスに乗っているような錯覚を覚えた。
どこで彼らは下りるのだろうかと思っていたら浦内川バス停で下りていった。
アジアを旅する西洋人は、言葉の通じにくい現地のバスに乗ることに抵抗がないのだろう。
私も経験があるように、ローカルバスは英語など通じるところは少なく、身ぶり手ぶり、片言の現地語と固有名詞の連呼で乗り切るしかないからだ。

西表島交通 船浮海運(3月-11月)
豊原 大原港 由布水牛車乗場 上原港 星砂の浜 浦内川 白浜 白浜港 船浮港
- - - - - - - 8:35 8:45
8:34 8:45 9:00 9:35 9:41 9:55 10:10 10:55 11:05
10:19 10:30 10:52 11:26 11:32 11:45 11:56 13:20 13:30
13:49 14:01 14:22 14:56 15:02 15:15 15:26 15:50 16:00
15:39 15:49 16:20 16:54 16:58 17:07 17:20 17:50 18:00

私と同じバスに乗っていた人で、終点の白浜で下りた人の中に女性が4人いた。
彼女たちも船浮に行くというので、帰りをどうするのか聞いてみると、全員が船とバスは接続すると思っていたようで、私が船浮を15時30分に出る船以外はバスには接続しないよ、と言うと、皆驚いていたようだった。
それはそうだろう。
前もって丹念に調べて来ればともかく、そうでなければ1日わずか4~5本の公共交通機関の相互の接続がないということは誰も考えないものだ。
私も最初はそれがネックで船浮に行くのを止めようかと思ったのだが、幸いにして、うえはら館の人が「上原港から石垣までの乗船券を持っていると、安栄観光無料シャトルバスに乗れるよ」と言って時刻表をくれたので、それに乗って帰ることにしたのだ。
果たして、4人の女性のうち船浮に行くことを決めたのは一人旅の女性だけだった。
彼女は、船浮へシュノーケリングをやりに行くので、唯一接続のある便で帰ればいいらしい。
沖縄の離島がほかのところと違うのはこういった一人旅の女性が意外に多いことだ。
もちろん一人旅の男性も多いのだが、ここは東南アジア的な雰囲気もあるので、一人旅の人を惹きつけ易いのかもしれない。

西表島・白浜港
Shirahama Port Shirahama Port Shirahama Port Shirahama Port Shirahama Port
Shirahama Port Shirahama Port Shirahama Port Shirahama Port Shirahama Port

白浜港からわずか10分で秘境の船浮へ到着する。
船でしかアクセスできないとしたら、海が荒れたらどうするのだろう、と皆が思うのだろうが、ここは滅多に荒れたりしないそうで、船が欠航することはほとんどないそうだ。
船浮港の近くには民宿や食堂、シュノーケリングの道具を貸し出しているところもある。
イダの浜には日本のビーチであるような海の家はないので、昼食や飲み物の類は事前に上原や白浜で調達するか、船浮港まで戻ることになる。
歩いても片道10分くらいなので大した距離ではないが、一旦海に入ってしまうと戻るのが億劫になる。
一緒に来た一人旅女子はシュノーケリングの器材(snorkeling equipment)も揃えてやる気マンマンだったが、私は短時間しか滞在しないこともあって日光浴グッズしか持ってなかった。
極上の海に入った瞬間にそれは大きな後悔へと変わったが、12時半には撤収する予定の中で、往復30分のロスは厳しいものがあったため、今回はシュノーケリングを諦めることにした。

船浮・イダの浜
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Ida Beach, Funauki Ida Beach, Funauki Ida Beach, Funauki Funauki Port Funauki Port

イダの浜は極上のビーチといっても過言でなかった。
滞在したのはわずか1時間余りだったので、少しもったいなかったのだが、次回来る機会があれば1泊くらいしてもいいかと思えるほどだった。
奇しくも、私が西表島入りする数日前に、友人のまことさんが船浮で泊まったというコラムを掲載していた。
彼の沖縄旅行シリーズは次回の参考にさせてもらおうかと思う。
最初は私と同じ船で帰ろうかと言っていたシュノケーリング女子、やはり極上の海を堪能していると離れられないのか、帰りの船は別々となった。
できることなら私もあと2時間滞在していたいところだったのだが、石垣まで帰らないといけない身なので、あまりリスクを冒すことはできない。
12時50分発の船に乗り込み、白浜港の近くにあった雑貨屋でジュースを飲んでいたところに安栄観光無料シャトルバスがやってきた。
私以外に乗っていたのは、日本人と西洋人のカップル、このシャトルバスは性質上、上原港以外のところで下車することはできないので、彼らも石垣に向かうのだろうか。
私は泊まっていた宿が上原港の近くだったので、このバスをうまく利用できたが、そうでなければ船浮行きを断念するところだった。

船浮海運(3月-11月) 西表島交通
船浮港 白浜港 白浜 浦内川 星砂の浜 上原港 由布水牛車乗場 大原港 豊原
- - 7:49 7:57 8:07 8:15 8:54 9:15 9:21
8:15 8:25 8:30 安栄観光無料シャトルバス 9:05 - - -
10:35 10:45 10:54 11:04 11:13 11:21 11:58 12:20 12:26
- - 12:49 12:59 13:08 13:16 13:53 14:10 14:21
12:50 13:00 13:30 安栄観光無料シャトルバス 14:05 - - -
15:30 15:40 16:24 16:35 16:43 16:50 17:25 17:45 17:56
17:10 17:20 17:30 安栄観光無料シャトルバス 18:05 - - -
  • 安栄観光無料シャトルバスの乗車は、上原港から石垣までの乗船券を持っていることが条件となる。

ご覧のとおり西表島交通のバス路線は、地方にありがちな極めて不便なもので、おまけに往路はともかく、復路は船浮海運の船との接続が全く考えられていないような時刻編成になっている。
なぜ、1日わずか4~5本の交通機関の接続をうまくするような話し合いが双方でできないのか、武富町役場はそういったことを指導できないのか、理解に苦しむばかりである。
地元の人や、沖縄を訪れる観光客は車に乗るから構わない、という考え方なのだろうが、今や西表島には外国人観光客もたくさん押し寄せ、現実に私が往路に乗ったバスに関しては外国人観光客もかなり乗っていた。
秘境の船浮も、上原港近くにあるカンピラ荘(Kanpira-so)には英語の案内がされている。
いずれは、イダの浜で寝転ぶ外国人の姿が目撃されることだろう。(もうされているかもしれないが)
今や、地域公共交通の活性化及び再生に関する法律(地域公共交通活性化再生法)というのがあって、地域公共交通活性化協議会なるものを設けている地方自治体も多いようだが、まずは公共交通機関相互の接続を良くすることから始めなければ何の意味もないだろう。

Anei Kanko omplimentary shuttle bus to Uehara Port Iriomote Island Uehara Port
上原港行き安栄観光無料シャトルバス 西表島・上原港

午後2時過ぎにうえはら館に戻った私、入浴してもいいですよ、とチェックアウト前には言われていたものの、宿の中は冷房が切られてしばらくたっていたので蒸し風呂状態、当然、部屋を使えるわけではないので、せっかく入浴しても汗だくのまま石垣行きのフェリーに乗ることになる。
それならこのままフェリーに乗って石垣のホテルで落ち着いた方がいいと思った私は、慌てて荷物を詰め込み、14時30分発のフェリーに乗って石垣に向かうことにした。
石垣のホテルは港の近くにある石垣ホテルククル、近くにはレストランや土産物屋もあってロケーションは抜群だ。
チェックインしてシャワーを浴び、落ち着いた私は町を散策することにした。
そうは言っても本格的に観光するわけではないので、レストラン探しを兼ねての散歩だった。
当初は、まことさんがお勧めの「まぐろ屋ひとし石敢當店」か「すし太郎」に行こうと思ったのだが、どちらも予約が入らないほどの人気ぶりだった。
それではということで行ったのが石垣牛のNative Deli Steak House、店主は日本語が堪能なドイツ人、味の方もなかなかのものだった。
次回来た時はまぐろ・・・だろうな。

Ishigakijima Hotel Cucule 730 Monument
石垣ホテルククル 730記念碑
Native Deli Steak House Native Deli Steak House
Native Deli Steak House

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