2015年7月-青春18きっぷの旅-高山 |
7/27(Mon) |
今日の青春18きっぷの旅は、高山本線の普通列車で富山から名古屋までを旅するものだ。
もちろん、北陸本線(富山-金沢はあいの風とやま鉄道とIRいしかわ鉄道で別料金)を経由する方法もあるが、私はただ列車に乗るだけが目的で旅しているわけではないので、ここは高山で4時間の観光ができる旅程を選んだのだ。
そして、乗車したのは富山発8時14分の猪谷行き普通列車、列車の本数が少ないので、ドーミーイン富山で朝食を取ってから出発できる列車はこれ以外になく、この後の列車だと高山で観光する時間が取れなくなるからだ。
私が乗った列車はちょうど通勤・通学時間帯に当たるのか、途中の越中八尾まではかなり混んでいる。
そこを過ぎると、車窓の景色も一変し、座席も空席が多くなってきて、ローカル色満点の車内風景となってくる。
猪谷ではすぐに高山行きの列車が接続、このあたりは神通川流域の駅が続き、車窓の風景も絵になるところが増えてくる。
猪谷の次は杉原という駅、観光旅行よりも青春18きっぷの旅が主目的なら、この駅の近くにある宮川温泉・飛騨まんが王国という旅館に泊まるのも面白いだろうか。
高山駅に到着したのは10時18分、ここから今日の観光が始まる。
そして、高山、大学時代の1983年(昭和58年)10月8日から11日にかけて、地元の友人たち(タキ・大森・林・葭原)と私の5人で飛騨・乗鞍のドライブ旅行の際に立ち寄ったときと、就職した後の1998年(平成10年)5月29日から31日にかけて、タキとノリと私の3人で飛騨高山・白川郷・越中庄川峡に行ったとき以来の来訪だ。
大学時代に一緒に行ったタキは、1990年代はたびたび一緒に海外にも出かけ、今でも腐れ縁で温泉旅行などに行っている。(2015年8月31日-宮城県女川町「株式会社まるき木村商店」再起のお祝い)
ちなみに、このときは高山でお祭りがあって立ち寄ったのだが、今から30年以上前のことなのでかすかな記憶しか残っていない。
唯一、そのときの写真がアルバムに貼ってあったのだが、なぜかお祭りの会場の写真がほとんどない。(笑)
何をしに行ったのだろうか。
ところで、高山と言えば、今や国際的にも有名な観光地となり、外国人観光客が引きも切らずに訪れている。
観光案内所では英語が飛び交い、三町伝統的建築物群保存地区では中国人の団体観光客が写真を撮りまくっている。
町を歩く観光客は日本人より外国人の方が多いのではないかという錯覚さえ覚える。
町を歩いてみて思ったのは、高山市では酒蔵や、土産物を売っている商店には手書きで英語の案内が貼られ、店の外に出ているレストランのメニューも英語併記のところがかなりある。
また、日本では珍しく、Satoyama Experience - Guided tours in Hida Takayamaと英語で看板を出している旅行会社もあった。
帰り際に高山駅前で見かけた旅館むら山の送迎車は、ボディの旅館名が英語主体になっていて、そのことにも私は驚いた。
高山陣屋のチケット売り場の女性は普通に英語を話し、施設では英語のガイドがスタンバイしている。
私は今まで日本の観光地をそれほどたくさん訪れたわけではないが、これほど外国人観光客の受け入れが、自然に、かつスムーズにいっているところは初めてだった。
最近は京都の観光地を訪れていないが、そこに匹敵する、もしかすると、京都を上回るものがあるかもしれない。
日本人のポテンシャルは元々高いのだから、外国人観光客の受け入れも本気でやればできることを高山市は示している。
通常は観光案内所など一部のエリアだけしか外国語が通じないのが日本の通り相場なのだが、観光庁の職員、交通機関や観光業界の関係者は一度高山市を訪れるべきだと思った。
そんなことを感じながら市内の散策を終えたのだった。
午後1時過ぎ、高山の観光を終えた私は昼食に飛騨牛のサーロインステーキを食べることにした。
表通りから目についたレストランに入ったのだが、結構有名な店なのか、かなりの観光客で賑わっていた。
値段の方もロースステーキセットで5,500円、当然ながら、今回の旅行での最高値となった。(笑)
交通費を青春18きっぷで浮かしているので、1日1食くらいは贅沢にしてみようという旅があってもいいと思う。
食後は多少時間が余ったので、表通りでなく、路地などにも入って駅に向かってみる。
時間が許せば寄ってみたい店などもあったが、今回はあまり時間がなくて立ち寄ることができないのが残念だった。
高山本線-高山から美濃太田まで | |
私は高山発14時48分の普通列車に乗って美濃太田へ向かう。
向かい側のホーム(1番線)には名古屋行きの特急「ワイドビューひだ14号」が止まっていて、大勢の観光客がホームを埋め尽くしている。
私の乗る列車(2番線)は、ほとんど人がいない。
席もガラガラでビールを買い込んだ私は一人で4席を占領して寛ぐ。
通学時間帯の学生が乗り込んで来るにはまだ早いのだろうか。
途中で上呂(じょうろ)と温泉地として有名な下呂(げろ)に停車する。
ゲロを如雨露(じょうろ)で流すなどという下品なことを言いたくなるような地名の連続だ。(笑)
美濃太田から岐阜を経由して名古屋までは完全な都市近郊路線、さすがに4席占領してビールを飲むような風情はない。
名古屋に到着した後は、オフ会メンバーとの待ち合わせ場所にも指定して私の宿泊先ホテルへと急ぐ。
今回の名古屋オフは、ワールドインベスターズの仲間で、自由人の師匠である風じさん、タンク満タン会の阿部さん、そしてグアテマラ友の会の佐貫さんと、全く毛色の違うメンバーを集めてみた。
私以外はお互いに初対面同士、強いて言えば投資で繋がるかな、という感じだったのだが、彼ら同士の繋がりはできたのだろうか?(笑)